2008-12-12

Gパンランナー



Jackieを散歩する時間は毎朝大体6時から6時半の間で、この季節ちょうど朝日の昇り始める頃と重なり川面に映る朝焼けはそれはそれは美しい。ここのところ暖かかったりそう思うと急に冷え込んだりと気温の変化が著しいが、厳しく冷え込んだ朝などは川面から水蒸気が立ち上り、そのぼんやりとした中でシラサギやアオサギが朝ご飯を獲っている様子もまた風情があって心和まされる。
そんな散歩の道中いろいろな人とすれ違うが、そのメンバーに最近Gパンランナーが加わった。まだ二十歳代と思われる彼女はある朝から突然現れ、意表を突いてGパンにジャケットという身なりでランニングしていたのだ。普通ランニングをする人はジャージかウィンドブレーカー姿というのが相場だし、彼女の走る様子はどう見ても『ちょっと走ってみようと思いました』てな感じだったので、余計なお世話だけど『長続きせんやろな・・』と僕は踏んでいたが、もうひと月近く経つが彼女はまだ頑張っているのだ。しかも相変わらずGパンのままで走りかたも軽快じゃないのが微笑ましい。僕も上下黒のウィンドブレーカーにネックウォーマーをしてニット帽を目深にかぶっているので、かなり怪しい人間にしか見えず人のことをとやかく言えないが、最初はそんな僕を警戒していた彼女も何回か会うようになってからは向こうから『おはようございます』と挨拶をしてくれるようになった。ただし、たいていJackieの糞を処理しているタイミングですれ違うのでなんか格好が悪く、彼女に『この人犬のウンコばっか触っとる』と思われていないか内心気にはなっている。
さあて、一体いつまでGパンランナーは走り続けることができるだろうかね?

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