2009-12-31

みそか雪


午後から雪が降り出し、瞬く間に辺りの色を奪い緊張感のある風景が広がってゆく。
シアトルでは雨ばかりで雪遊びが出来なかった娘達は、雪が降り出すと大喜びで跳ね回り外で遊びたいと言う。ならばソリを買いに行こう!と急ぎ長女を連れてソリを調達し、16時頃から表の堤防に出てソリ滑りを敢行する。まだ雪は数cmしかないものの草もびっしり生えているためによく滑る。堤防上から河川敷まで一気に滑り降りるのは結構スピードも出て楽しい。次女にはまだちょっと怖いようだが、長女は奇声を発して雪まみれになりながら楽しくって仕方がない様子。そのうち雪だるま作りも始まり、折から吹雪のような中で遊んでいるために、みるみる雪の量も増えてすぐに2つの雪だるまを作ることが出来た。この雪の降り様だと朝までにはかなりの積雪量になるだろう。現在ですでに15cmは越えているので30cmに迫るかも知れない。ともかく妻と娘達は時差ぼけの関係で21時前には寝てしまった。明日は正月というのに7時には目を覚まし、そして外の光景を見てはソリ滑りをしようと僕を起こすことだろう。それもまた、味のある正月だ。

雪はいい。
すべての『色』を消し去り、そしてまっさらの状態で新しき年を迎えることが出来るのだから・・

2009-12-30

妻子帰国


妻子が無事帰国した。
心配していた乗り継ぎ便の問題も、どういうわけかシアトルからの飛行機が定刻より1時間半も早く成田に到着し、加えてセキュリティーもいつもより早く到着したために他の飛行機の乗客と被ることなく、じつにスムースに通ることが出来たそうだ。ただ、セントレアに着いてからは普段なら着陸から30分もあれば到着ゲートに姿を現すのに、今回はいくら待っても出て来ない。ようやく出て来たのは着陸から50分後だった。どうやら同じ時間帯に3機もの飛行機が到着したため荷物の運搬が滞りそれで遅れたのと、いつもはほとんど素通りだったイミグレーションであれこれ質問されたせいもあるらしい。なんでも『なぜ夫が一緒じゃないのか?』なんて聞くもんだから、ムカついて『仕事があるからしょうがないでしょ、誰もひとりでちびっ子2人連れて飛びたくなんかない!』と言ってやったそうだ。そら、そうやわな。

とにかく皆大変疲れており、今はもうお休み中。でもやっぱり我が家が一番のようで、妻も娘達も帰って来てホッとしたようだった。ありがたいね。

2009-12-29

思わぬ影響


ここ数年は大掃除らしいことをちっともして来なかったのに、この年末だけはなぜか気合いが入りそこら中を磨いている。今日はお天気もよいので窓を拭くことにして仕事に取りかかるが、これが思った以上に汚れていてサッシの桟を含め、一箇所きれいに仕上げるのに30分くらいかかってしまう。それが何箇所もあるのだから10時頃から始めて14時までぶっ通しでやってもすべてを仕上げることが出来なかった。ようは、ええ加減辟易してやめちまったのさ。その後は外に出て雑多な仕事をしているうちに日が暮れにけり。

朝、妻から連絡あり、成田からセントレアへの乗り継ぎ便にこの分だと乗れそうにないと言って来た。妻らの乗る飛行機が成田に到着してからセントレアに向け出発するまで1時間10分しかない。ただでさえギリギリだったのに、先日のテロ未遂事件の影響でセキュリティーが厳しくなって、おそらく成田でチェックのために並んでいる間に飛んでしまうだろうということだ。まったくもって迷惑千万な話。乗り遅れた場合は新幹線になると思うが、この時期のことで満員の可能性が高い。以前にも一度あったが子供二人と荷物を持っての移動による疲労は計り知れない。なんとか間に合うことを祈るが、果たしてどうなることやら・・
待つ身もつらいものだな。

2009-12-28

降格更新


免許証の更新に行って来た。
こんな年末の押し迫った最終日に更新する人なぞあまりいないだろうと、油断して出かけたら同じ考えの者ばかりが集まって駐車場に入れぬ程の混雑模様。なんとか駐車して会場に出向くとここも超満員だ。ここで早くから並んでいても結局講習開始までは待たされるだけなので、ベンチにどっかり座り列の最後尾が手続きする頃になって更新手数料を支払う。同時に交通安全協会費という名目の胡散くさ気なお金も半強制的に徴収されるが、ここでは一言『ほんとに交通安全啓発のために使われとるん?』と厳しく質問をしてやった。窓口のお姐さんはいくつかの答えを用意していて慣れたように受け答えをしたが、その内容では当然満足できるものではない。『払わないことにしよう』と決めかけたときに、再びお姐さんが『子供達に夜光タスキの配布などもしています』なんて言うもんだから落ちてしまったさ。はい、1500円也。
一般講習は1時間。毎度のことながらその内容には辟易する。定年退官したであろう元警察官が気持ち悪いほどの敬語を多用して、訳の分からぬことをさも偉そうに並べ立てている。これで何回目かは知らないがいつも一緒で何の代わり映えもせず実につまらない。こんなことが延々と繰り返されるのも公特権者ならではのことだろう。ああ、苦痛だ。
さて、新しい免許が配布されゴールドが無くなりました。これから5年間ブルーラインということさ。ちっ!

2009-12-27

小さき命の値段


今日の午後、長野県茅野市の中央自動車道下り線で5人が乗った車が横転し、祖父母が死亡・双子の孫のひとりが意識不明の重体、もうひとりが大怪我、そして運転していた母親も軽傷という悲惨な事故が起きた。
意識不明になっている子が回復するよう願いつつ、その報道において肝心なことが抜け落ちていることに違和感を感じた。それは事故当時シートベルト、特に子供達はチャイルドシートを使用していたかどうかをまったく伝えていないことだ。記事によると重体と大怪我を負った双子の姉妹はトヨタRAV4に見えるRV車の後部座席に祖母と一緒に座り、祖母が真ん中で両脇に孫たちがいたということだ。祖母が死亡していることを見るとおそらく後部中央座席でシートベルトをしておらず、事故の衝撃でフロントにはねとばされその衝撃で死亡したと推測できる。そして子供達。我が家はプレマシーの後部座席に2つのチャイルドシートを固定し、必ず子供達にもシートベルトをがっちりとしている。これは親として当然のことだ。そこから考えるにRV系車種の後部座席にもし2つのチャイルドシートを取り付けていたら、その間に大人が座ることは困難だ。プレマシーではかろうじて座れるが窮屈で長時間は無理。ということで事故車はチャイルドシートを使用していなかったと考えられる。こういった事故の報道では、特にチャイルドシート使用の有無をはっきりと伝える義務があると僕は思うのだ。チャイルドシートを使用していれば助かった命も多いはずだ。なのに使用を呼びかけているのは大人のシートベルトのことばかり。自分でシートベルトをせずに事故して死んじまおうが知ったことか、それは本人が決めたこと。しかし子供は違う。大人が守ってやらねばならぬ。なのにあまりにもチャイルドシートを使用しない親が多過ぎやしないか?そんなに子供達の命は軽いのか?それで事故をしてオマエは悔やむだけだが、子供は命を奪われたのだぞ!親が殺したも同じことだ。
アメリカではチャイルドシートを使用していないところを警察に見つかると逮捕され投獄される。ちょっとオーバー過ぎる点もあるが、考え方として育児放棄と見なされる。
日本においては少子化というのに未だに子供の命が驚くほどに軽い。それを少しずつ変えてゆくためにも、こんな事故の度にチャイルドシートしていたかどうかや、していれば助かったかも知れないなどと報道すべきだと思う。でなければおびただしい小さき命の犠牲がこれからも無惨に払われることになってしまう。

2009-12-26

掃除ロボ


そう大したことをしていないのに時間はあっという間に過ぎ、気がつけば23時を回っている。妻子も留守だし時間はたっぷりあるぞ・・なんて油断していると、何もせぬ間に陽は落ち闇に包まれる。なんだか休日の方が早く時間が過ぎるようだ。相変わらず朝起きたときは今日一日の予定を組み立て、それをすべて完遂するように心掛けるが、大抵の場合他のことに気を取られて大きく軌道からはずれ、出来ずじまいに終わってしまうことが多い。
それでも今日は気合いを入れて、先の休日から続けている床のワックス掛けを続行する。リビングは物が多いゆえあっちを塗っては物を移動し、こっちを塗ってはまた動かすの繰り返し。めんどくさいが辛抱強く続けてやっとこさできました。さて、次は窓拭きかな・・

2009-12-25

何をすべきか


何をそんなに焦るのか?何をそんなに急ぐのか?
理由もなく怒りにも似た感情をもって気持ちは高ぶるが、その求むるところを知らず、為すべきことを知らず、ただ宙をさまよい我が身を自嘲する。

2009-12-24

虐待


現場から帰宅しさっそくJackieを連れて堤防を駆け上がると、河川敷を何かが川に向かってザザザッと逃げてゆく音がする。暗闇の中にわずかに見える影からすると猫ほどの大きさだろうか。それでも猫とは違うのは4・5頭の群れであるのと、川に飛び込んで向こう岸に向けて泳ぎ始めたことだ。そこでやっと影の正体がヌートリアの群れであることが確認できた。
ヌートリアはこの河川敷周辺で営巣し、かなりの数を見ることが出来る。おとなしい動物だが川に面した近所の畑では夏を過ぎるとこのヌートリアによる食害が甚大で、ある人は防獣ネットを張り巡らしたり、トタン板で囲ったりして防御に勤めたが、いずれの策もすぐに破られ被害を食い止めることはできず、ために野菜作りを諦めて果樹園に切り替えたという。我が家の畑も昨年食害に遭い、収穫時のほうれん草が壊滅させられた経緯がある。よってこの泳ぎ逃げゆくヌートリアたちに脅しと警告を兼ねて投石をしたのだが、暗がりの中で投石したにも関わらず、あろうことかそのうちのひとつが命中してしまったようで、『グェッ!』という奇妙な叫び声と共に着水音とは違った感触のある音が返って来た。距離は30メートル以上あり、水面を見ても何ひとつはっきりと見えるものはない。直撃弾でなかったことを祈るが今の時点では何とも言えない。
別にヌートリアが憎かったわけでもないが、ちょっとしたいたずら気分でやったことでひどい虐待を加えてしまった・・。当てる気は無かったと言っても、それならばそもそも石を投げなければよかったわけで、しかも逃げている影に向かって投げている以上確信犯であることは間違いない。弁解の余地は無い。
やった後でひどく悔やんだが今更どうすることも出来ず、悔やむくらいなら始めからやらなければよかったのだ。
自分は知らねばならない。自分にはそういう残虐な面があることを・・。そしてもっと悔やまねばならない。

2009-12-23

心磨かず床磨く


いよいよクリスマスも近づき、シアトルではパーティーの準備やらプレゼントの用意やらで忙しいことだろう。一方日本に留まっている僕はと言うと、ホームセンターに買物に行っては掃除用品やら正月飾りやらを準備し、雨が降り出し外仕事が出来ないと見るや掃除機をかけ、ひたすら床を磨いてワックス掛けを行なう。
毎年妻や子らが帰国するのは30日夜となっており、必然的に家の掃除をするのは僕の仕事となってしまっている。とは言っても窓を全部磨いたり、そこら中を雑巾掛けするようなこともせず、気の向くままに適当にやっているので『年末の大掃除』というのには当てはまらないな。今回もたまたま『ワックス掛けでもしとくかな・・』と思ったからやっているまでのことで、以前いつワックスをかけたのかすら憶えていない。まあ、万事がこんな調子で、子供の頃のように本格的大掃除に動員されることもなく、なんとなく正月を迎えてしまうためちょっとメリハリがないのが寂しいところ。せめて餅でもつけば大いに晦日気分に浸れるだろうにな。
久しぶりに餅つきしたいやね。

2009-12-22

冬至に思う


冬至

今日を境に陽は再び力を取り戻し、繁栄の道へと進んでゆく。
思えばあらゆるものに浮き沈みがあり、不思議なことにその底を割りもせず、ピークを突き抜けることもない。物事は臨界点に達する前に後退し始め、何事もなかったかのように浮きつ沈みつを繰り返す。ただ、ここに人為的なもの、すなわち『欲』が加わるといともたやすく一線を越え、自ら破滅の淵へと身を投じてしまう。本来一定のリズム(波長)の中にいるはずの、おらねばならぬはずの我々は、いつの頃からかそのリズムを乱すことこそが進化だと思い込んでしまった。
いま、様々な規制をかけ、乱れを押さえ込もうと思案されている。しかしだ、とどのつまりは我々人間ひとりひとりが考え方を改めなければ、結局は何も変わらず取り違えた進化を礼賛希求し、強欲の限りを尽くして破滅への道を突き進むことになるだろう。そうならないと信じたいが・・

2009-12-21

三位一体


ようよう寒気も峠を越し、ほっと一息だな。
毎朝散歩に出ていると、その日の冷え込み具合は一歩外に出た瞬間に感じることが出来る。寒さ厳しく辺りがどんどん凍り始めるような零下の朝は、首筋や耳にじ〜んと凍み入るように痛みが走る。こんなときは手袋をしていても指先が痛むが、Jackieはへっちゃらで氷の上を歩いたり雪の中に分け入ったりと元気いっぱいだ。いくら毛が生えていると言ったって、あれしきの密度じゃとても零下の寒さに耐えられそうにないが、さすがは元野良だけあって鍛えられているのか今までぶるぶる震えることも無く、寒いだろうとせっかく小屋に入れてやった敷物を引っ張り出して外で寝ている始末。その正反対が猫で、こちらは外に出るとぶるぶる震えて戻って来るし、寒い日なんぞは寝てばかりおって動く気配すらない。まさに『ゆ〜きやこんこ』の歌の通りだ。
そんな人間様と犬様と猫様が、三位一体となってそれぞれのテリトリーを守りつつ、共有しつつ生活しているのだからおかしなものだ。お互い目と目が合っても何を考えとるのか分からず、おそらくは『ちっ!』と思っているのだろうな・・ま、ええわ。

2009-12-20

とけだるま


夜に入り再び西風が激しくなって来た。このぶんだと明日の朝は雪が降っているかも知れない。
公式発表だと昨日のこの地の積雪は20cmで、4年振りの記録だそうだ。反対に言えば4年もの間20cmを越える積雪がなかったということで、むしろその雪の少なさの方に驚く。その雪の少なさをいいことに最近やたらと増えて来た皇帝ダリアも、強風と雪の重みで真ん中からポッキリ折れてしまっていた。僕が堤防に植えた柑橘系の苗も霜に焼けて葉が茶色く変色している。これまでの暖冬によって生き延びて来た草花や野菜類も、今回の寒波でことごとくお陀仏し更新されたようだ。それでもまだ枯れずに残っているローズジャイアントの穂先には黄緑色をしたアブラムシが繁殖し、零下の冷え込みにも積雪にも耐え抜いて蠢いていた。

そこら中にまだたっぷりと雪は融け残り、明け方はその融け出した水が凍り付き極めて危険だ。せいぜい足元に注意して散歩することにしよう。

2009-12-19

特別な日


雪はいいものだ。

朝、妻からの電話で起こされ部屋の気温を見ると4℃。とても布団から出る気はせず、外の様子だけ探ると急いで布団に潜り込んでそのまま話す。子供達に雪が降ったことを伝えると『ええっ!』と言って驚き、雪で遊びたそうだった。と言うのも妻によるとシアトルはずっと雨で、外に出て遊べないらしい。ちょうど冬の日本海側と同じような天候だが、雪はあまり降らずほぼ毎日が雨という。子供達にはちょっと残念なタイミングでの降雪だったが、まあもう一度くらいは降るだろう。そのときは思いっきり遊んであげようと思う。

さて、外に出ると積雪は思ったよりあって約15cmほど。見渡す限り真っ白な風景が広がり、清浄な感じを受ける。庭に出て雪を踏みしめると『ギュッ』とよく締まる湿った雪だ。なんとなく雪玉を転がしてみると、みるみる大きくなってゆく。興に乗ってどんどん転がし、もひとつ転がして何年振りかで雪だるまを作ってみた。子供達が留守というのにひとりで雪だるまを作るなんて、なんか大人気ないが楽しかったからいいだろう。やっぱ、雪の日は台風の日と同じで、なんかワクワクする特別な日だよね。

2009-12-18

厳寒


いよいよ雪が降ってきた。いや、降るってもんじゃない、猛烈な西風によって吹き飛ばされているといった感じで、このままだと積もることはないだろう。むしろ風が止み、音が消えたら雪が積もり始めたと言うサインだ。
すでに朝出勤する時間に伊吹山を雪雲が越え、ちらちらと雪が舞っていた。こうなると空が雪雲に覆われるのも時間の問題で、あとは降ったり止んだりの時雨模様を繰り返す。この地方が時雨れていても名古屋まで出れば空は快晴で、さっきちらつていた雪は幻だったか?と奇妙な感覚に襲われる。

夜、仕事から帰って来てすぐにJackieの散歩に繰り出すも、伊吹おろしがびゅうびゅうと吹き付けその風の冷たいことと言ったら!迂闊にも野球帽で出たために露出した耳はちぎれそうなくらい痛い。襟元からも風は侵入し体温を奪ってゆく。それなのにJackieはマイペースにそこら中のにおいを嗅ぎ回っている。犬は寒くないんやろか?
さて、明日の朝はどうなっているだろうか?一面の銀世界かな?楽しみだな。

2009-12-17

冬将軍


この冬一番の寒さの中、高速すっ飛ばして助っ人業にいそしむ。凍えるような冷え込みの中での作業を覚悟して、普段より厚着を決め込んで現場へと向かったのだが、気温は低いものの日当たり良好で体感的には過ごしやすく、おまけに住宅街の現場だけに周りの家々が冷たい風を遮ってくれて、寒さをさほど感じない。
そんな現場で様々な雑用を片付けながら一日を過ごし、泥だらけになって帰路に着く。寒かろうがやっぱり現場仕事はいいな・・と、つくづく思う。性分的に部屋にこもっている事自体好きではないので、内業が立て込んできてもたまには現場に出て作業したいものだ。
天気予報では明日から明後日にかけてさらに冷え込みが厳しくなるという。この地でも土曜には雪が降りそうな案配だ。それにしても家にひとりで居るのは寒いね〜。がらんどうとはこのことだ。

2009-12-16

脱却せよ!


毎日のように普天間基地移設についての動向が流され、その度に『アメリカの反応は?』というニュースを繰り返している。日米同盟は確かに重要なのかも知れない(個人的にはちっともそう思わないが・・)が、日本政府は何をそんなに恐れているのか?常に『アメリカはこう言った、ああ言った』だのと過敏に反応し、まるでアメリカの顔色を窺って生きているようなもの。これでは中国や北朝鮮に『アメリカの走狗』と揶揄されても、事実その通りなのだから返す言葉もない。
戦後60年以上に渡って骨髄にまで滲み込んだ対米追従主義をそう簡単に変えれないことは分かっている。しかし時代は動き始めているのだ。ビビってばかりいる時代から抜け出し、姑息なほどに世界の海を泳いでやる、そんなしたたかさが必要になってきた。脅しに対しては開き直り、法螺を吹いては落としどころを探る。
厄介なヤツだ・・と思われるくらいでちょうどいいのさ。

2009-12-15

何がクリーンなのか?


朝、出勤途中の車内で久しぶりにラジオを聞いていると、電力会社のコマーシャルが流れてきた。曰く、原子力発電は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーで、地球温暖化防止に有効な手段であり、環境にやさしいとぞな。ちょっとまて、ほんまかいな?
確かに原子力発電は二酸化炭素排出が無く、なるほど良さそうだ。しかし上辺に騙されてはいけない。二酸化炭素こそ排出しないがもっと恐ろしいもの、そう放射能を発生させている。しかもその放射能によって一旦汚染されたものは何百年かかっても除去されることは無く、現状老朽化により解体された原子炉本体にいたっては、地中深くに格納するしか方法がないもののすでにその許容量を超え、保管場所がない状態が続いている。
電力会社が営利目的で歪曲した情報を流すことは腹立たしいが理解できる。しかし、放射能のように我々の子や孫、その子孫たちまでもが影響を受ける恐れがあるものに対して、その事実を歪めて宣伝することはあまりにも卑劣で恐ろしささえ感じる。我々はヤツらの利益のために多大なる犠牲を払おうとしているのだ。それが子供達の未来を奪うとも知らずに・・

2009-12-14

百舌鳥よ、


我が家の庭には百舌鳥の早贄がやたらと多い。ほぼすべての木に一匹は磔にされており、その対象もカエル・トカゲ・キリギリス・ムカデなどとバラエティに富んでいる。そんなに早贄が多いのなら、さぞやたくさんの百舌鳥が棲息しているのだろうと思いきやそうではない。百舌鳥は縄張りを持つため、これらの早贄はすべて一羽でせっせと仕込んだものなのだ。しかし、これだけの早贄があるならもっと百舌鳥を見かけても良さそうなものだが、不思議なことにその姿をあまり見かけない。たまに縄張りを主張する百舌鳥の『高鳴き』が、隣の畑にある枇杷の梢から聞こえて来るが、姿の見るのはその時くらいだな。
実家の庭にはヒイラギの木があり、そこによくアマガエルが磔にされていたものだ。子供の頃はそれを物珍し気に、また薄気味悪気に観察していたものだが、それと比べても野鳥の出現率はこの家の方が断然高い。それも南を流れる荒田川とその河川敷に広がる薮の賜物なのだろう。
気温が下がってきてカモの数も目立って増えてきた。それと同調するようにシラサギ・アオサギも数を増やし、あたかもバードサンクチュアリの様相だ。夜明けと共に鵜の群れも頭上をかすめてゆく。
Jackieの散歩をしながらワイルドライフを楽しめるこの地を、僕は大いに気に入っている。

2009-12-13

土工とラズベリー


昨日ほどではないが今日も日中は比較的暖かく、Tシャツの上にウィンドブレーカーをはおって作業していると汗ばむほどだ。朝食を済ませ、洗濯を干し、作業に取りかかったのが10時くらい。そのまま昼食も休憩も無しに5時近くまでひたすら掘り、そして土を運んでいたらさすがにエネルギー切れになってふらふらしてきた。久しぶりのハードワークで身体もびっくりしたのだろう、所々の関節が痛み筋肉もパンパンに張っている。暗くなって家に入り腰掛けると、脳は一気に解放されしばし呆然として何も手につかなかった。それでも晩飯を食べたらいくぶん元気も回復し、身体の凝りをほぐすためストレッチをして関節を十分に伸ばしておく。

作業中、何度も堤防を登り下りしたが、そのときふと去年植えたラズベリーを見ると、赤みを帯びた柔らかそうな実がいくつかなっていた。こんな時期になるなんて・・こういうところにも暖冬の影響が出ているようだ。その実をさっそくヨーグルトにトッピングして食べてみた。その甘酸っぱい味わいは格別だな。

2009-12-12

小春日和に


実に静かな朝だ・・
部屋にうっすらと明かりが差し込み始め、目を覚ましたのが7時頃。そう寒い朝でもなかったのに布団の中でだらだらしたくて、しばらく潜り込んでいたが7時半には起きて妻や娘たちが残していった、大量の洗濯物を洗濯機にぶち込んでJackieの散歩に出る。
ここ2週ばかりは週末になると体調を崩していたので外の仕事は何も出来ず、おかげでやらねばならんことが山ほど溜まっている。そのまず手始めに我が家の庭のシンボルツリーとして植えた、アメリカンレッドメイプルの植え替えから始める。このメイプル、買ってきたときは60cmほどしかなかったのに、成長が驚くほど早く植えてから僅か2年で4mほどにまでなっている。ひょろりと伸びた幹を上から2mほどの所で剪定し、これで背丈は縮んだがすぐに伸びて来るのが目に見えているので、庭で育てるのを諦め堤防に移植した。メイプルを抜いた穴にはおなじカエデ仲間のトウカエデの苗(50cmほど)を植え、植え替えついでにクスノキの苗を2本とナンキンハゼ3本、ビワを1本にトウカエデも1本、これらすべてを堤防の南斜面に移植しておいた。これだけの苗を移植しても、我がコレクションにはまだまだ在庫があり、もっともっと堤防に木を植えてやろうと思案中。今日植えたすべての苗が根付いてくれることを願っているが、それは春にならないと分からないかも・・
今日は久しぶりに身体を動かせて気持ちよかった。明日もまた同じ作業を続けるとするかな。

2009-12-11

そして再び静寂の中へ


東京ディズニーリゾートから帰ってきて中1日で、妻と娘たち、そして義母が怒濤の勢いで日本を発って行った。その行動力の凄さには圧倒されっぱなしで、僕が聞く頃にはすべての物事が決められており、一応相談はされるが四の五の言う余地は無い。これで娘達が成長すれば一体どうなることだろう?と一抹の不安を感じるが、感じたところでどうなることでもない。

今頃はまだアラスカ上空くらいだろう。娘達はいい子しているだろうか?
今回の独身生活はいつもより短いが、何かが抜け落ちたような感覚はいつもの通りだ。

2009-12-10

ハレとケ


昨夜、東京ディズニーリゾートからの帰宅後はくたくたに疲れ、子供達もとけるように眠ってしまうだろうと思っていた。ところがどっこい何処にそんなパワーが残っているというのか、あっというまに部屋中を散らかしまくって大いに暴れ回る有様。それを見てあっけにとられる妻と僕を尻目に、子供達はギャハハハ!キャーッと発狂したようになっている。おそらくこれは疲れ過ぎから来る昂奮状態なのだろう。風呂でもはしゃいでいた二人だったが、布団に入るとそのまま落ちるように眠りについてくれた。
ディズニーリゾートでの体験は娘達にとって実に濃いものだったろう。自分としてはあまり近づきたくない所だが、弟夫婦の家もすぐ近くにあると言うし、今度は訪問がてら遊びに行くのもいいかも知れないな。とにかくpeople ウォッチングをするには最良の場所だ。

2009-12-09

Disney Seaへ


東京ディズニーシーを後にしたのは16時頃で、それからの列車の乗り継ぎが非常にうまくいき、19時過ぎには家に帰り着くことが出来た。片道3時間ちょっとでディズニーリゾートへ行けるなんて思っても見なかったな。しかも新幹線だとお金はかかるが移動中は楽ちんなので、今後行く機会があればまた新幹線を使いたい。

昨日のディズニーランドに引き続き、今日はディズニーシーを遊び回る。こちらは妻も僕も初めてなので一体何が有り、何が子供達にお勧めなのかさっぱり分からない。事前に妻がお母さん仲間から仕入れた情報を頼りにいくつかのアトラクションを楽しんだが、これがなかなか良かった。ディズニーシーの方はディズニーランドに比べて大分入場者が少ないらしく、人気のアトラクション以外ならほとんどが10分も待てば乗ることが出来て、思ったよりも遊び回れて非常に良かった。そんなに期待していなかった水上のショーも、大迫力で人々を圧倒し、なかなか良かったな。ディズニーリゾート遊びを切り上げる締めの出し物としては最高だった。

2009-12-08

ねずみ人間の里


朝の新幹線に乗り、10時には東京ディズニーランドへ到着。平日だというのにお天気が良いせいかとんでもない人出だ。しかしこれでもおそらくは平均より大分少ない人出なのだろう。そう思うと大型連休中など入場制限がかかる日などは身動き出来んような惨状なのだろう。恐ろしい話だ・・
初めてのディズニーランドに子供達は大はしゃぎ。一番のお気に入りはIt's A Small Worldで、3回も乗りました。そのまま様々なアトラクションを楽しみ、ショーやパレードを見て、最後はやはりエレクトリカルパレードで一日目は終了。ファストパスを取るためにさんざ歩き回ったけど、子供達があんなに喜ぶのならがんばった甲斐があったというもの。
それにしてもディズニーランドに、あんなにもぎょうさんのねずみ人間がおるとは驚きだったな。妻や義母曰く、アメリカのディズニーランドでも子ねずみ人間はよく見るが、大人のねずみ人間がこんなにもおるとは!とぶったまげておったわな。恐るべしはJapaneseなり。

2009-12-07

東京ディズニーリゾートへ行くぞ!


明日から急きょ東京ディズニーリゾートへ一泊2日で行くことになって、今はどんなアトラクションがあるのかを調べているような状況。んなこと言ったって興味がないのに・・と答えようものなら、英語の説明は分かりにくいので日本語で見ておくように!との厳命だ。そもそも僕が駆り出されたのも荷物持ちが必要なためで、なんか妻と義母によって子供達をだしにうまく丸め込まれた感じだな・・。しかし最近は長女の通う幼稚園でもディズニーリゾートへ行ったという子が増えているらしく、前々から『連れてって!』とせがまれていたこともあり、今回が良い機会になりそうだ。
先回僕がディズニーランドへ行ったのは、これまた甥っ子のお守り役ということで10年以上も前のことだ。そして妻も10歳のとき(ディズニーランドがオープンしてすぐ)に行った以来ということで、こちらはずいぶん前となるな。そんな昔の思い出もあるので、今はどうなったんだろう?という楽しみもある。ただ、相変わらず高いね!とても正気のままでは行けないところだよな。

2009-12-06

雲を見て思う


朝から晴れてはいるが西風が強く寒い。雲がどんどん流れてきては足早に東の空へと去ってゆく。ときおりどす黒い雲が流れてきては気まぐれに雨を落とし、いよいよ本格的な冬が近いことを思わせる。と言っても、もう12月初旬だ。いつ雪が降ってもおかしくないことを思えば、やはり年々暖冬傾向にあるのは間違いないな。なにせ妻が4月に植えたトマトが2本まだしぶとく生き延びており、しかも実を付けている。夏のように真っ赤に熟すことはないが、徐々に色づいているのだから驚きだ。その他にも南インド原産のデュランタもまだ枯れずに花をつけているし、アボガドも健在だ。僕が種から育てているマンゴーもまだまだへっちゃらの様で、おそらく霜が本格的に降りるようになるまでは大丈夫なのだろう。
近所のおじいによれば、この辺りは昔はみかんを植えても実をうまくつけなかったそうだ。それが今ではどうだ、皆がみなそこら中にみかんを植え、そしてたわわに実っている。品種が改良されたのも大きいだろうが、何より暖かくなっていることだけは確かだということだ。つい50年ほど前と比べても身近なところではそんな違いが現われている。

このまま私たちはどんな世界に突き進もうとしているのだろう?
人々はより良い生活を求めて一路邁進し、結果的には未来を売るような行為を積み重ねているのではないか?
今巷にあふれている『エコ』という言葉は、ほんとうに子供達の未来のことを考えて使われているか?
もう我々は後戻りの出来ぬところまで来てしまっているのではないか・・

2009-12-05

続腑抜け


朝起きてもまだ腑抜け感覚が残り、な〜んにもする気がしない。それでも子供が居る家庭では何もしないでいることなど叶わず、本を読んであげたり、こそぐってみたりとその辺は適当に面倒を見ながら午前中を過ごし、昼ご飯を食べさせトイレを済まし、昼寝につかせたらやっとこさ少し息をつける時間が持てる。これは毎週のことなのでほぼ習慣のようになっているが、身体の調子が悪いときなどに子供の面倒を見るのはなかなか辛いことでもある。今は義母が滞在中で、何かと手助けしてくれるので幾分楽をしていられるが、そうでなかったら大変だったろうな・・。
金曜日には長女の通う幼稚園から通達が来て、今後は従来型のインフルエンザと同じ対応を取るとのこと。というのも県が定める新型の対応では、クラスやお迎えバスルートから2名以上の感染者が出たら5日間の学級閉鎖もしくはバスルートの閉鎖(これはこのお迎えバスで通う児童の登園禁止を意味する)という対応が取られ、当然のことながら感染拡大が顕著な最近では立て続けに学級閉鎖に遭っている児童もいて、親たちからは悲鳴が出ていたのだ。何せ幼稚園の場合は小学校などのように授業の埋め合わせなどは無いから、学級閉鎖になった分だけ登園日が減るだけで、しかも保育料の返還も無い。なのにじゃんじゃん閉鎖されたんじゃー、働いている親は仕事に行けんし、お金は出てく一方だしまったくの弱り目に祟り目だ。
今回の県の方針転換は遅過ぎた。もうひと月早くても良かったくらいだ。
いずれにせよ新型の猛威はまだまだ続くだろう。しかしいつになったら『新型』という言い方を止めるのだろうね?

2009-12-04

だらだらぼっち


朝からよく晴れているというのに心弾まず元気がない。熱も下がり咳はほとんど出なくなったのに、身体はそう簡単に元通りとはいかないようだな。胸の辺りにはいつ吐き気になるか分からぬような違和感が残り、一旦腰を下ろしてしまうとなかなか立ち上がれない。たった一晩発熱して臥せっていただけだというのに、なぜこんなに体力を失ってしまったのだろうか?これは単に体力面だけでなく精神面からも大きく作用を受けているようだ。現場作業が無事終了し『一段落した』という安心感から、心の中でずっと持続していた緊張感がぷっつりと切れ、腑抜けになってしまったのだ。病気になったのもこの心の隙を突かれたからに相違ない。これはある意味仕方の無いことかも知れないが、いかに精神面が身体に作用を及ぼしているかがよく分かる。
そんなまったくの腑抜けになってしまった僕は、一人部屋に籠って雑誌を読み、眠気が差したら横になるというだらだらした時間を貪りつつ、体調の完全復活を期するわけだが果たして今度の週末で回復するだろうか?いや、回復せねば!

2009-12-03

今度こそ回復へ


一日静養したおかげで体調はほぼ回復したものの、まだ咳が出る。気管支の辺りがゴロゴロする痰の絡んだ咳なので、ウイルスは潜んだままと見てよいだろう。さて、明日はどうしようか?仕事に行けないことは無いが誰かにうつしてしまう恐れがある以上、蟄居謹慎しているべきだろうな・・ま、有給もたっぷりあることだし、ここはひとつ安全策を取ることにしよう。

2009-12-02

再発


先の発熱後の無理が祟ってか、午後から再び体調が悪くなって来た。久しぶりに現場事務所から本拠地へと戻って来たというのに、その初日に体調を崩すなんてついてないや。今回も前回と同様に少し寒気がするな・・と思っていたら、帰宅する頃にはガタガタと震えるような悪寒を発し、軽く食事を済ませると8時前には布団にもぐりこんでしまった。寝る前に体温を計ったら37℃7分ほどあり、頭痛がし始めていた。布団に入ってからはさらに体温が上昇し、38℃を越えてきた。スポーツドリンクを枕元に置き、水分補給をマメにしながらほぼ1時間ごとにトイレに起きる鬱陶しい夜を過ごす。それでもなんだかんだ言いながら、そのまま朝の9時近くまで12時間も布団に入っていたのだから、僕としては近年まれに見ることだ。
朝には体調も大分回復し、仕事に行けなくもなかったが、ここはおとなしくしといた方が賢明だろうということで休むことにした。
僅か一週間ほどの間に2回も38℃オーバーの発熱をするなんて、このウイルスなかなかしつこいな。

2009-12-01

知らなくて仏?


先日ファーマーズマーケットへ行ったら、大粒の美味しそうな銀杏が1パック200円で売っていた。意外なことに妻も銀杏が好きなので1パック買って帰り、昨夜レンジでチン!して妻とふたりで(義母はI hate Ginan!と言っていた・・)食べたのだが、かなりの量があり食べきれなかった。そして今日になって『そういえば銀杏にはどんな栄養分があるんだろ?』と思い調べてみると、なんと驚いたことに銀杏中毒のことばかりが検索されて来る。おいしい銀杏も食べ過ぎると中毒症状が出ることもあると言う。そんなことはまったく知らんかった。あるサイトによると大人でも10粒程度にした方がよいと書いてあった。そんなこと言ったら昨夜はかるく20粒以上食べた自分はアホやんか。今朝起きた時どうも胸焼けがしたので、銀杏食べ過ぎたからやろか?と思ったが、今思うとまさしく食べ過ぎやったんやな。どうやら僕の場合相当数食べても胸焼け程度で済むみたい。
しかし、何事も知らないとは怖いものだね。