2010-07-31

残響


今晩は各地で花火大会が催されているようで、ドーン、ズズーンという重たい響きがこのべと付く大気を揺らしている。花火を見たい気はするが1人で行ってもつまらんだろうから、ただ音だけを聞いてその臨場感に浸っている。そしてこの花火の音を聞いているといつも思うのだ、『日本はやっぱり平和な国だな・・』と。

あれは僕が24の時だった。内戦直後(部分的にはまだ戦闘が行われていた)のカンボジアはシェムリアプでのこと、アンコールワットを訪れるため宿泊していたゲストハウスに集まった我らがチェンラ組+豚舟カメラマンの一行では、戦闘が繰り広げられている前線へ行こうとする者と『危険だからやめろ』と言って止める者との間で議論を戦わせていたが、その折にも今日の花火のようなズーン、ドドーンという重たい音がジャングルの遥か遠くから響いて来て、僕はその音を『まさか・・たぶん雷の音だろう』と思うようにしていたが、結局僕らの制止を振り切って前線へ赴いた豚舟カメラマン曰く、迫撃砲の着弾音とのことだった。

そんなカンボジアも経済発展に沸き、大きく様変わりしているようだ。首都プノンペンからシェムリアプへのスピードボートに乗った当時は川岸から狙撃されたと言う話や、僕の隣に座った兵士がAK47カラシニコフ銃の銃口を僕に向けて素知らぬ顔でいたことなど、今となっては嘘のような出来事ばかりだな。
ああ、もう一度、いや一度と言わず何回でもこの混沌たるアジア世界を経巡りたい。歳を取ってしまうが子供達が大きくなればそれは可能になる。おそらく妻もそのつもりだろう。なんたって僕らは筋金入りのバックパッカーなのだから・・

2010-07-30

幼き命よ


幼すぎる姉弟は寄り添って餓死していた。
食事中にこのニュースを見たとき、文字通り絶句して一気に気分が沈み、吐き気を催して来た。恐ろしいことだ・・恐ろしいことをするものだ・・
6月の暑いさなか、窓や扉を閉め切られ飢餓状態に陥った姉弟の苦痛・恐怖は想像することさえ出来ず、とても言葉なぞで表現できるものではない。またもや幼い命の叫びは周囲の大人達には届かず、何の罪もない幼い身は地獄の苦しみの末、白骨化した遺体となって最悪の結末を迎えた。
母親よ、鬼畜のようなお前だが、残念ながらそれでもお前は母親なのだ。幼子達はそんなお前でも最後の最後まで『おかあさん!おかあさん!』と呼びながら死んでいったのだ。それが分かるか?

以前にもまったく同じことがあった。なぜ人はこんな愚かな、恐ろしいことを繰り返すのだ?
ああ、僕には分からない・・どうしたらそんなことができるんだ?
わからない・・わからない・・わからない・・

ただ、悲しくて仕方がない

2010-07-29

ソース美味し


夜、雨戸を激しく叩く音に起こされ、飛び起きてすべての窓を閉めて回る。ようやく降って来た!待ちに待った雨だ。少し安心して再び眠る。浅い眠りの中でザーッという通り雨の音だけが何度か過ぎ去ってゆく。5時15分、いつもの時間に目を覚まし外を見る。今は小雨のようだ。
作業着に着替えJackieの散歩に出ようとすると、やっぱりな・・案の定猛烈に雨が降って来た。これではとても散歩なんてしていられない。その後も降ったり止んだりの繰り返し。でも思っていたより雨量があって、これでしばらくは水遣りから解放されそうだ。

現場も雨天中止のため、早めに帰宅して昨日収穫したトマトでトマトソース作りにチャレンジする。チャレンジと言っても至って簡単なため実に作りやすい。なかなか美味そうなソースが出来たので早速スパゲティを茹でて、できたてのソースをたっぷりかけていただく。あーうまい!上出来だ。これなら大量にあるトマトも消費でき、そして美味い。おまけに麺類好きの僕にとってはこんなにトマトソースがあること自体幸せだ。まだまだトマトは残っているし、これからもじゃんじゃん収穫できるはず。このぶんなら保存用のトマトソースも作れそうだ。楽しみは増えるばかりだね。

2010-07-28

トマト三昧


今晩は心地良い風が家中を吹きぬけてすこぶる気持ちがいい。帰宅時32℃あった室内温度も今は急激に下がり26℃しかない。これだったらエアコンも要らずぐっすり眠れそうだ。天気予報では明日は雨という。本当に降ってくれるなら何日ぶりの降雨だろうか?庭や畑には待ちに待った恵みの雨となる。ただ、ずっと乾燥していたところに大雨が降ると、根が一気に水を吸い上げるためトマトが割れてしまう。そこである程度熟したものを片っ端から収穫したのだが、なんせ量が多いため全部収穫するのに1時間近くもかかってしまった。そしてその収量の多さよ!おそらく今日穫ったトマトだけで20Kgちかくあったんじゃないかな。さあて、それをどうさばくか・・まずはトマトソースにチャレンジするとしよう。

2010-07-27

日課


はっはー、今日も37℃近くあったげな。なんかもう慣れてきたよ。
毎日毎日全身汗だくで、飲む量は4リットル近く。汗疹は全身に広がりまあ痒いのなんのって。たまに妻と話すとシアトルは25℃ほどでとても快適だとさ!まあ、帰国するときせいぜい覚悟しとくといいやね。
大気が不安定だという割には雷雨がなかなか当たらない。おかげでどこもかしこもカラカラで、水やりをサボろうもんならすぐに大切な苗木が枯死してしまう。なので夕方Jackieの散歩の後は30分以上かけて満遍なく水まきを行っている。それが終わるのはたいてい7時半頃。ひと雨降ってさえくれれば時間をかなり節約できるものを・・と思いながら空を仰ぎ見るのだった・・

2010-07-26

土用


いつものように仕事から帰って来てちょっとした庭仕事をした後、日没とともにJackieの散歩に出て刻々と変化する西の空のグラデーションに見とれながら堤防をブラブラ我が家に向かって歩いてゆくと、家に明かりが灯っている。『はて、電気を点けたまま忘れたやろか?でも帰って来てから電気点けた覚えもないし・・』と思い出しながら家に入ろうとすると、家の中から話し声が聞こえて来る。しかもガラス越しに家の中を覗くと扇風機が回っとるやんか!そしてよくよく見ると話し声はテレビからのものだった。これはいったいどうしたことだろう?よもや扇風機を消し忘れてテレビまでもか?いくらここ最近の暑さで脳が溶け出してしまったと言っても、ここまでひどいのか・・と一瞬戸惑っていると、家の中から母が顔を出して『おかえりっ』と迎えてくれた。
どうやら携帯に連絡をくれたらしいが、僕がすっかり忘れてしまっていたようだ。そして台所へ行くとウナギの蒲焼きが置いてあるやんか!やったー。
母が連日猛暑の中で作業している僕を気遣ってわざわざ持って来てくれたのだ。そうか、今日は土用か・・。
すぐに帰るという母を引き止めてしばらく近況などを話した後、感謝しながら久しぶりのウナギを口一杯ほおばってやったわさ。『ああ、うまかった』これでもうしばらく頑張れそうな気力が湧いて来たぞ。

母にはただただ感謝する也。

2010-07-25

休日返上


今日も雷雨は来なかった・・
これで35℃以上の日が何日続いているだろう?この暑さでは日中作業することは無理で、早朝から9時頃までと夕方5時頃から日没までが作業可能時間帯となり、すべての予定はこの時間をもとに立て、行動することになる。そうは言っても機械的に動くことはこの暑さでは困難で、寝坊したりよそ事をやったりしてなかなか予定通りに運ばない。それでも今日は気合いを入れて西隣の空き地を草刈機で薙ぎ払ったり、今期3世代目のキュウリを植え付けたりと、その他にもやることが多く文字通りの『休日』などは無い状態だ。まあ、じっとしていられない質だから自分で自分を追い込んでいるのかも知れないが、すべては修行と心得て動けばなんら辛いことなどない。
しかし天気予報では今週も暑さ厳しく晴ればかり、いい加減ここらで雷雨の1つでも降ってくれないと畑は渇き作物が枯れてしまう。そういえば今夏は台風が1つも接近して来ないな。梅雨後半は各地激しい降り様で水浸しだったが、今度は日照り続きで渇水気味、ちょっと両極端過ぎやしませんか?

2010-07-24

実り


全国的には寒気が流れ込んで大気が不安定になり一部地方では激しい雷雨があったようだが、ここはどうやら雷雨とは縁がないようだな。気温は昨日より若干下がると予報で言っていたものの結局38℃近くもあり、日中は食料品の買い出しに行ったくらいであとはソファーに寝そべってうだうだと無為な時を過ごし、なんともはや暑さ負けした一日だった。
こんな灼熱の暑さにもかかわらず野菜の出来は絶好調で、今朝は収穫だけで1時間近くもかかる実り様。ほんとありがたいのは山々だけどこんな量を1人で食べきれるわけもなく、毎週末恒例の英語クラス(妻の友人がかわりに教えているのだ)の親さん達に『どうか僕を救って下さい!』と直訴して、ほとんどすべてを持っていってもらった。これで冷蔵庫の中もだいぶすっきりとして一安心。そう思うと自家製野菜を我が家で消費している量より人様に差し上げている方が多いような気がするな。皆さん喜んでもらってくれるので僕としても頑張り甲斐があったというもの。

2010-07-23

熱波


便座が熱い!
日中の暑さをなんとか凌ぎきり、家に帰宅して室内温度を見ると今日も35℃・・もううんざりだな。
そしてトイレに行くと、気温が高いため便座が異常に暖かい・・というか熱いのだ。家中のものは何から何まで熱を帯び、熱を発し、とても扇風機だけでは耐えられない。布団も然りで、クーラーで冷やさねば眠ることも出来んだろう。
いったいこの暑さいつまで続くんやろ・・・

2010-07-22

茫然体


この暑さ、言うこと無し。
現場は一見皆通常の作業をしているように見えるが、午後ともなると自律神経が破壊され茫然自失し、その実『どうとでもなれ!』の境地へと突入している。気象庁のデータによると現場も午後3時近くには38℃に達し、風は熱風となって気力を灼き尽くす。現場でさんざ暑さを味わい帰宅すると、室内温度は35℃。ここ連日35℃超えの日が続くともう37℃でも40℃でも同じようにしか思えない。おそらく今日の熱が逃げずに明日も猛烈な日差しを受けるだろうから、40℃超えは何ら不思議ではないのだ。
『水分補給をマメに行うこと』と言うものの、38℃ともなるといくら水を飲もうがもはや体温を下げることは不可能となり、ぼーっとした状態になってしまう。当然判断力も鈍るため事故の危険度も増す。やはり体温を超えるような中での作業は無謀と言えるよな・・

2010-07-21

僕と雲と太陽と


大気は燃えて、すべてのものを灼き尽くす。
一歩外に踏み出し『ふう・・』と空を見上げる。『暑いな・・』何度言っても暑いものは暑い。だが言わしてくれ、それで少しは気が済むのだから。
時間経過に比例して身体の動きが鈍くなってゆくのがよく分かる。じっとしていても絶えず汗が流れ出るため、体内のミネラル分が失われそういう現象になるのだろう。いくら茶や水を飲んだところで、この渇きは癒されない。何かが足りない・・何かが欲しいと求めているのにそれが何か分からない。このもどかしい思いは今まで何度も何度も味わって来た。その都度何かでごまかして来たものの、時が経つとこの思いは再び頭をもたげ、暑さ以上に僕から気力を奪ってゆく。この物足りなさはなんだ?二十歳の頃とちっとも変わってないじゃないか!
遠く東の空に大きな入道雲がモクモクと聳え立っていた。『あの雲の向こうはどうなっているんだろう?』僕のすべての原点はそこにある。

2010-07-20

消耗戦


現在の室温31℃、昨日もそうだったが日が暮れるのと同じくして心地良い風が吹き始め、『これならエアコン無しでもなんとか寝れるやろ』と寝始めたものの、30分ほどもすると汗だくになって目を覚ましその蒸し暑さに辟易する。そう、夜中になると風がピタッと吹かなくなってしまうのだ。これじゃあとても寝ていられない、布団や枕にもかなりの熱が籠っていて寝転ぶだけで汗がにじみ出て来る。風があればスーッとその熱も引いていくが、空気が淀んだままでは熱は逃げず発熱体でもある我が身体と相まってさらに室温は上昇し、昨晩暑さで目を覚ました時はあろうことか寝た時よりも室温が上がっていたのだった・・
ということで今晩はさっさとエアコンつけて寝るしかないな。今は妻子が居ないため日中は家のすべての窓が閉め切られた状態でまるで温室の様。帰って来て二階へ上がるとむわ〜っと暑い空気の層がはっきりと感じれるほどだ。そりゃ開けっ放しておきたいけどいつ雷雨に襲われるやも知れず、致し方無し。
明日も36℃オーバーの予報。体力を落とさぬ工夫が必要になって来る。生き延びねば!

2010-07-19

畑にありて海を想う


かなり厳しい日差しが照りつけた今日、当然35℃を越えただろうと思ったが念のため気象庁のHPで調べてみると惜しいかな34℃止まりだった。しかしそれは単に数字だけのこと、暑さのピークの頃はとても外で作業など出来ぬくらい大気が熱せられ、ならばと大した用事もないのに近所のホームセンターをぶらぶらしてDIY用のパーツを物色する。ホームセンターは自分のように暑さから逃げて来た人達でいっぱいで、特にちびっ子達がやたらと多い。走る子あり、叫ぶ子ありで『大変そうだな・・』なんてよそ様の心配をしつつ、目的の材料を買って離れの日陰でプチDIY。30分もあれば完成し、若干気温が下がって来たところで雑草だらけになった畑を起こす。腰を入れて備中を振り下ろすが、数回地面を打っただけで汗が止めどなく流れ落ち全身汗だくだ。それでも『こんちくしょう!』と気合いを入れてなんとか起こしきり、今朝自分が立てたノルマの80%ほどを片付けることが出来た。もしこれが涼しい季節だったら難なくさばけただろうが、こんなに暑くっちゃ作業効率も落ちるわな。
明日はさらに気温が上がるという。こんなときに限ってヤブ蚊の巣窟の中で仕事をせねばならんのだ。せめて風が吹けば幾分蚊を散らしてくれるのだが、これは望み薄そうだな・・

2010-07-18

多忙


こんなに天気のいい3連休というのにどこにも行かず、ひたすら庭の草をむしったり、娘達のタオルケットや汗取りパットなどを洗濯したりと、座る間も無いくらいに忙しい。今朝も7時前には起きてまずは野菜の収穫から始め、9時に朝食を摂りそのまま12時まで作業し、昼食は畑で穫れたトウモロコシとキュウリを食べて一服すると今度は掃除機がけ。それが終わると19時までずっと畑仕事を続け、ようやくほっとできたのが21時になってから。
草をむしりながら『俺何やってんだろ?』と自問自答し、それでも好きなんだからいいや、と完全に自己完結してまた草を抜く。明日の休みをすべて外仕事にまわせば、溜まっていた諸々の仕事のほとんどが片付くことだろう。まだまだやることは多けれど、とにかく1つずつ仕事をつぶしてクリアしてゆくしかないだろう。

2010-07-17

梅雨明けた


午前中は湿気を含んだ空気に包まれ、おまけに雲間から強烈な日差しに照らされたものだから暑いのなんのって!長雨で収穫し損ねていたナスやピーマン・トマトなどを収穫し、そそくさと屋内へ避難する。しかしそんな湿気も昼頃には心地良い風とともにどこかへ流され、空を見上げればすっかり真夏の空へと変わっていた。案の定昼のニュースで梅雨明けを知り、その劇的な天気の変化にはただただ驚くばかり也。
にわか独身最初の週末は買い物行ったり、住宅ローンの繰り上げ返済したりと所用に追われ、再び庭に出たのが3時近く。それからずっとやろうと思っていた芝生の雑草むしりを、7時近くまでひたすら地べたにしゃがみ込んで行い、いい加減飽きて来たところでJackieの散歩に出る。堤防を歩きながら見る西の空はそのすべてが美しく、梅雨明した喜びが湧き上がって来る。
いよいよこれからが夏本番。35℃を越える日が何日も続くだろう。ガリガリ君がおいしい季節だね。

2010-07-16

豪雨後


昨夜の豪雨は県内でかなりひどい災害をもたらしていたようで、表の川もさすがに深夜には見に行かなかったが、Jackieの散歩に出る頃はまだ河川敷は完全に水に浸かり、堤防本体にまで流れが押し寄せていた。おそらく時間雨量80mmを記録した地域と同じ降りが我が家周辺で続いたならば、この川もあふれてしまう可能性が大だと思う。実際昭和57年の豪雨の際は川の水が溢れ出て、一帯が水浸しになったそうだ。なので大雨に対する警戒だけは怠ること無いよう気にはしているが、実際の行動は何もしていないので意味がない。しかし、ニュースで見るようにもし我が家が床上浸水でもしたら、いったいどれだけの損害を被るのだろう?そんなことはあってほしくないし、想像もしたくないが、いつ起きてもおかしくないことだけは確かなのだ。

2010-07-15

土砂降りにて候


とてつもない雨だ。今日はなんとか現場ができたが、ほぼ終わると同時に激しい雷雨に見舞われ、現場事務所に約1時間缶詰状態に。なんとか脱出して自宅へ向かう途中のいつもの道では、おそらく落雷が原因だと思うが何カ所もの信号が停電し、その機能をまったく果たしていなかった。4車線の主要道路の信号も用を為さず、合羽を着た巡査4人が赤色棒を持って交通整理に当たっていたが、その手際はすこぶる悪く日頃の修行の未熟さを露呈していたな。それと比べればイケメン交通警官としてマスコミにも話題の孟昆玉氏は、北京は天安門近くの和平門交差点という大交差点にもかかわらず、たった1人で人民運転の車を相手に見事なさばきを見せている。やはり彼はただ者じゃないな・・などと余計なことを考えつつ土砂降りの中を走り抜ける。
帰宅してしばらくすると再び雨脚が強くなり、猛烈な降りへと変わった。落雷もそこかしこであり、天気は大荒れだ。今もまた雷が鳴りだした。どうやら来週は梅雨明けのようだが、梅雨前線も最後の力を振り絞っているのだろうか?
ああ、降りが激しくなって来たぞ、表の川は大丈夫かな・・

2010-07-14

そして一人


行ってしまったよ・・
いつものようにセントレアまで同行し、チェックインを済ませ出国ゲートでのお見送り。何度も繰り返していると一種の儀式的なものにも感じるが、表面上はそう思っていてもやっぱり見送る側は嫌なものだ。フライトは成田経由のシアトル行き。成田に着いたときにメールがあったが、風邪気味のせいかどうも次女がぐずっているらしい。午後4時に成田を出発し、今はアラスカ上空あたりだろうか?日本からは約10時間の空の旅。その間娘達を飽きさせないようにと大量の本やおもちゃやDVDプレイヤーまで持ち込んでのエンターテイメント作り、いくら娘達が大きくなったとはいえ、まだまだ手数のかかる年頃だ。全くもって妻の奮闘には頭が下がる。
家に帰るとこれまたいつものがらんどう。この喪失感はなんだろう?まるでつっかい棒が外れたかのように支えを失い、何をしたらいいのか分からなくなるこの感じ。自分のペースをつかむまで数日かかるだろうな・・

2010-07-13

雨・雨・雨


よくもまあこんなに降るもんだ。降り通しではないものの断続的にどしゃ降りになったり、小雨になったりの繰り返し。梅雨らしい天気と言えばその通りだが、日曜午後からのこのベタつく不快な湿気が全身どころかあらゆる空間に侵入し、あるものはぐにゃぐにゃにふやけ、あるものはカビを生じて形を崩し、そして我が首には汗疹を発生させている。
現場仕事は当然滞り、焦りが増すのとは裏腹に天気予報は雨ばかり。先週までは降水確率50%なら降らない日々が続きその恩恵にあやかったのだが、梅雨終盤に入りそのツケを一気に払わされている感がする。
明日は妻子がシアトルに向け飛び立つ。今回も西海岸・東海岸を巡って盆に日本に帰る、避暑周遊コースだ。ただ、今夏の東海岸は熱波が続いているというので、案外こちらと同じ状況かもよ。
飛び立つ予定時刻も天気は雨の予報。大丈夫と思いつつも、とてもデッキで妻子が乗る飛行機を見送る気分にはなれないんだよね。

2010-07-12

選挙に憂う


自分がどこに投票して、その結果がどうだったてなことはもはやどうでもいいことだ。選挙には必ず行くが、毎回その不毛さには辟易する。我が選挙区においてはここ数年来、一票を投じたい人物など居ない。選挙には行っても『コイツよりはこっちの方がマシだろう』というような投票ばかりが続いていると、そもそも選挙とはいったいなんなんだろう?という気もして来る。ならば白票を投じればいいのだが、それもまた不毛なことに変わりはない。比例名簿に載っている候補者ならば選挙区に関係なく選択も出来るが、『じゃあ、この人を!』という人物は僕にとっては未だ見つからない。
政治家の多くは言葉受けの良いことばかりを並べ立て、現実から目を反らせることばかりに腐心し一票をもぎ取ろうとしている。彼らの言葉を聞いていていつも思う、『だったら具体的にどうするってんだ?』と。マニフェストもどんぶり勘定で当てにならないと来たら、いったい何を信じればいいのだろう?政治家ほど信じられぬものは無いことは周知の事実だ。そんなことは分かっている。しかしこの国の向かうべき方向性さえ示せぬような政治家を『政治家』と呼べるのだろうか?今回の選挙結果を受けて国会は再び混乱し、社会全体が停滞することだろう。
亡国の徒多けれど、立志の者少なし。
ああ、この国はどこへ向かうのだろう。

2010-07-11

主(ヌシ)


顔馴染みのイヌ・ネコというのは誰しも近所にいるだろうが、顔なじみの『鯉』というのはなかなか無いだろう。実はこの鯉、だいぶ前にもブログで写真だけアップしたことがあるが、いまも変わらず川の範囲でいうと上下100m程の流域間に居て朝な夕なに見かけている。今朝も小雨の降る中Jackieの散歩をしていて遠目に見つけたのだが、何でわかるの?というとこの鯉、魚体の一部が鮮やかなオレンジ色をしており、川にいる野生鯉のほとんどが黒い真鯉という中にあってはひときわ目を引き付けるのだ。毎朝散歩をする時は川の様子を見ながら歩いていて、鯉を見ない日というのはよほど増水した時しかない。晴れが続いて水量が減った時は何十匹もの鯉を見ることができるので、僕が『主』と呼んでいる鯉以外にも定点的に生息している個体も何匹かは必ず居るのだろう。しかし悲しいかな他の鯉は一様に真っ黒で他の大多数との見分けがつかない。だから『主』の栄誉からは外れてしまっている。ううむ、皮肉をはらんできたぞ・・
僕が言いたかったのは単純なことだ。ただ、ヤツがそこに居る。先日も居て今日も居る。あれだけ川が大増水しても長良川本流まで流されることなく、愚直な程にそこに居る。縄張りと言っちまえばそれまでのことだが、厳しい野生の世界の中で己の立場を保持し続ける鯉達に僕はちょっとだけ元気をもらっているんだ。こう言うと大げさだけど『おっ、またおるやんか!』と言った程度の小さな喜びだ。

2010-07-10

イモ掘り日和


よく晴れてくれた。おかげで布団も干せたし、何よりジャガイモ掘りをやっとこさすることができた。英語クラスの子供達(と言っても3人しかいないが・・)もジャガイモ掘りには大喜びで、僕が土を起こして転がり出てきたジャガイモをきゃあきゃあ言いながら争うように拾ってはカゴに入れてゆく。自分が子供だったときもやっぱり芋掘りは大好きで、その時の楽しかった記憶は今でもはっきりと残っている。だからこの子達の姿を見ながら『これも思い出として残るんやろか・・』なんて考えてしまうが、別に思い出として残らなくとも『その時』が楽しければそれでいいんだ、ということにしてどんどん土を起こしてゆく。すべてを掘りきって収穫量を見てみると、前回よりやや小振りのイモが目立ち、量としても少ない。それでも20Kg程はあっただろうか、そしてその内の半分は子供達のお母さん方にお裾分けして今夏のジャガイモ掘りが無事終了した。心配していた土もさほど濡れておらず、加えてジリジリ照りつける日差しと乾いた風のおかげでイモがよく乾き、万事終わり良ければすべて良しのジャガイモ掘り日和だった。

2010-07-09

何より思い出


最近の天気はまったく読めないねー。今日の雨にしても昨日の予報では曇りとなっていたはずで、明日土曜は降水確率40%でこれまた曇りのはずだった。まあ、こんなこと言ってたって降るものは降るんだし埒のあかないこととは重々承知の助だけど、先週から何度も書いているように明日の英語クラスで子供達にジャガイモ掘りを体験させてあげたかったのさ。今のところの予報では明日午前中は晴れるらしいのでジャガイモ掘りが出来なくもないが、如何せん今日の雨で土が濡れたので掘ったイモが腐りやすくなってしまうのだ。しかし、明日を逃すと妻達は来週中に渡米してしまい英語クラスも夏休みとなるので、子供達に掘らせてあげるチャンスが無くなってしまう。なので雨さえ降っていなければ強行しようか・・と迷い中。もし掘ったイモが腐ってしまったとしても我が家には既に十分な量のジャガイモがあり、これ以上必要でもない。ならば子供達に楽しい体験をさせてあげた方がジャガイモとしての価値があるように思う。やっぱり思い出が大切だろう。
よし!決めた。明日はジャガイモ掘りだ。今度こそ予報が当たり、晴れてくれますように。

2010-07-08


最近の幼稚園は園にもよるがアレルギー持ちの子に対しての給食献立の対応が柔軟になって来ており、次女も前もって献立表と使用食材の詳細を記した紙を渡され、それを親がチェックして栄養士さんに返すというやり方をとっている。つい先ほども食材のチェックをしていたのだが、次女は卵・乳製品・ジャガイモ等に特に強いアレルギー反応を示すので、献立表のリストは食べられるものよりも食べれないものの方が多くなってしまう。このチェックをする時は次女がかわいそうでいつも暗い気分になってしまうが、当の次女は至って健康で何も心配することなど無いではないか。そう思いたいし、そう思わねばならないと思っている。実際次女のアレルギーは年々良くなって来ているし、卵に関しても黄身は大丈夫、それになぜかウズラの卵に対してはアレルギー反応を示さなかった。同様に以前は既製品の食材などで卵・乳成分などが入っているものはすべて避けて来たが、最近は含有量が少量のものを試しにあげて様子を見ているが、今までの所問題は無い。
9月になったら再びアレルギー反応検査を受ける予定で、その結果が良い方へ出ることを祈ってやまない。

2010-07-07

願い事


七夕。
たまに妻が参加するforeign wives clubで七夕飾りのクラフトをやることになり、いつものように早朝に起きてJackieの散歩がてら河川敷に自生するマタケを1本刈り取って、その枝をクラフト用に加工する。クラフトに参加するのはいずれも子供達なので竹の枝は七夕飾りに丁度いい大きさだ。
家に帰るとその七夕飾りが2本飾られており、願い事の短冊には長女が『服屋さん』、そして次女が『おもちゃ屋さん』と書かれていた。ちょっと意外な願い事だったが、なんでもなりたいものになればよい。僕らはそれをサポートするだけだ。
娘達が僕にも願い事を書くようにとそれぞれ短冊をくれたので、長女の方には『みなが元気でありますように』と書き、次女の方には『アレルギーが良くなりますように』と書いておいた。
さあて、願い事がたっぷり書かれた短冊の効果はいかに?

2010-07-06

七夕前夜


今日は娘達の通う幼稚園で『七夕お楽しみ会』があり、父母の前でいろいろな出し物をしたという。残念ながら現場が忙しかったため僕は観に行くことが出来なかったが、妻がビデオを撮って来てくれた。夕食後皆でそのビデオを観ながらワイワイきゃあきゃあと盛り上がったが、次女はかわいらしくダンスを踊っていたし、長女はピアニカやベルを上手に演奏していた。これは親バカ以外の何者でもないが、時にはデレデレになって子供達を褒めてやることも大切だろう。
やはり皆が見ている前での出し物で娘達もだいぶ興奮したらしく寝るまでかなりハイパーで、長女などは9時前にベッドに入れたにもかかわらず11時近くまで起きていたさ。こうやって第3者的に娘達を見るチャンスはなかなか無くて、改めてその成長振りに驚かされた次第也。

2010-07-05

強敵出現!


昨夜のこと。リビングの網戸を開け閉めしていたらヤブ蚊が侵入して来たので、そやつを捕らえるべく追跡を開始し隣の和室の電気を点けると、何か生理的に嫌な影がカサコソと動いている。『こいつはまさか!』と凝視するとやっぱりヤツだった。そう、我が強敵のムカデだ。体長は10cmオーバーで見るからに邪悪な容姿をしている。すぐさま子供達に近寄ることを禁じ、妻には菜箸を持ってくるように指示し、僕は空き瓶を探す。鴨居の上を移動し始めたヤツを捕らえんと菜箸で挟むが、ムカデの抵抗も激しくなかなか捕まえきれない。何度も取り逃がしそうになるが最後には押さえ込んで無事空瓶の中に監禁することが出来た。それを子供達に見せて『コイツが居ても絶対に触っちゃいかん!』と教えた後、熱湯をそそいで退治してやった。よもやそんな大物が屋内で出ようとはね。今回たまたま僕が見つけたからよかったものの、もし取り逃がしでもしようもんなら恐ろしくておちおち寝ても居られないだろう。

ああ、恐るべし、恐るべし。

2010-07-04

そして晴れ!


『どうせ今日も雨だろう』と、8時半近くまで長寝をしカーテンを開けて驚いた。『晴れとるやんか!』雲は多いものの澄んだ青空からは早くも強烈な日差しが降り注いでいる。『こりゃ、暑くなりそうだ・・』ちょっと寝過ぎたことを後悔しながら、ちゃちゃっと朝食を済ませ外へ出る。
昨日降り続いた雨で川は増水し土もかなり濡れているが、こんなときに草むしりをすると根っこまで簡単に抜けてむしりがいがあるというもの。ヤブ蚊に追われながら庭中の草をむしるが、とんでもなく草が伸びていて埒があかない。そのうち飽きて来たので今夏2世代目のカボチャを植えるべく、汗だくになって畑を起こし、畝を整える。気温30℃を越える中での畑仕事はかなりキツイが、そこは日頃の修行の賜物でなんとかやりきることが出来た。
予報では明日も晴れるらしいね。ということはジャガイモ掘りを予定していた時だけ降ったことになる。まったくやってらんねーや。次の予定は今週末。果てして晴れてくれるだろうか?

そういえば今日は独立記念日だったな・・。なんかひとこと言うつもりですっかり忘れていた。でも妻もまったく気にしてなかった様子。日本に居たらどうでもええことなんやろか?

2010-07-03

長雨


今週はずっと雨だった予報がはずれ思っていた以上に良いお天気に恵まれたので、残りのジャガイモを妻の英語クラスに来ている子供達と一緒に掘り起こそうと準備していた矢先に雨が降り出し、そして今もそのままずっと降り続いている。今後の梅雨の展開も更に雨量は増しそうな気配だ。そうなると地中のジャガイモに病気が発生し、全滅する恐れもある。だからこそ今日の午前中にすべて掘り出したかったが、如何せん雨男の僕が気合いを入れて何かを為そうとすると必ず雨が降ることになっている。まったく腹立たしい限りだが、こればかりはどうしようもない。なので来週末を目指すが果たして天気はどうなるだろうか?
ジャガイモが腐らないことだけを祈るのみだな。

2010-07-02

心証


長女の愛車の子供自転車がパンクしたというので早速調べてみると、前輪のチューブが完全に破裂してとてもパンク修理セットで直せるレベルではない。先日タイヤの空気を入れ直したときに、少し多めに入れたのがチューブ破裂の原因だろう。しかし通常それくらいではチューブが破裂することなどないので、チューブ自体の劣化がかなり進行していたのも大きな要因だろう。なんせ長女の愛車はいま高校1年生の甥っ子が乗っていたもので、10年以上前のものなのだ。
チューブを交換しなければ埒があかず、仕事の帰り道近所のトステムによって16インチのチューブを探す。自転車売り場の隅の方で見つけたチューブは1本580円、思ったよりも安かったが店頭に陳列されていたものはずいぶんと日に焼けて色褪せてしまっている。それしかなかったので仕方なく購入するためレジに向かおうとしたが、念のため自転車売り場のスタッフに『これだいぶ日に焼けとるんで、他に無いの?』と聞いてみると、『ああ、ちょっと待って下さい』と、すぐにきれいなものを出してきた。その場は礼を言って購入したのだが、そもそもそんなに色褪せたものを陳列しておったらいかんだろ。たまたま僕が聞いたからきれいなものを出して来たが、聞かなければ色褪せたものを買わざるを得なかった。店員は『ラベルが色褪せているだけですから・・』なんて言うが、ラベルがあんなに退色しているならチューブ自体のゴムも紫外線で相当劣化しているはずだ。そこで『ゴムが紫外線で劣化してるでしょう?』と突っ込んでやると、『まあ、そうですね・・』と意味不明の笑いを返して来た。在庫から掃きたい気持ちはよく分かるが、だからといってよりコンディションの良いものを隠し込んで、瑕疵品から販売する態度はいかがなものか?客商売としてはまず失格と言っていい対応だな。こういうように文句を言った者だけが報われるような仕組みは、やはり排除すべきだろう。いずれにしろお粗末なことだよな。

2010-07-01

雷雲何処へ去るや


いま雷が鳴っている。さっきまでかなり激しく降っていた雨もずいぶん和らぎ、かわりにひんやりとした風が心地良く吹き込んで来る。どうやら雷雨の中心は我が家を外れ、遠雷から想像するに北の方へと去りつつあるようだ。午後から夕方にかけては現場を取り巻くように巨大な積乱雲が立ちのぼり、その先端では実に神々しいまでの真っ白い雲がムクムクと湧いていた。『こりゃー、ひと雨来そうだな・・』そう思っていたが、この時はいずれの雲もどこやらへと行ってしまったのだ。それが夜に来るとはね。まあ、その方が涼しくなって助かるけどね。
雷雨が盛んになると油断ならないのは家の戸締まりだ。うっかり忘れようもんなら途端に窓の下は水浸しとなり、悔しい思いをせねばならない。かと言って閉め切っておくと暑くてたまらないし、この辺りが難しい点だ。
北風がいっそう強くなって来た。ほんとにこの風は気持ちがいい。こんな風が日中も吹いてくれたら、さぞかし現場も楽だろうな・・