2011-02-28

減免


幼稚園から保育料の減免措置通知書が送られて来た。
長女、次女ともにそれぞれ金額は違うものの減免措置を受けられるとのことで、その額は世帯の収入によって複雑に計算され、僕らはその提示額を『こんなもんなのかな・・』とほぼ受け入れるのみだ。
長女一人が通園していた時は年度末に大体6万円くらいが減免され払い戻されたが、今年度は次女も通園しているのでその減免額が多くなるとは聞いていた。そして今日提示された減免額はなんと、20万を越えとるやんか!
これにはさすがに驚いた。どこをどう計算すればこういう額がはじき出されるのか分からんが、まあ貰えると言うのだから貰っておこう。というか、自分が払ったお金なのだから別に得したことでは無いのだよね・・
これで先日振り込まれた4ヶ月分の子ども手当10万と合算して30万越えだよ。一見するとえらい額を貰っとるように感じるが、裏を返せばそれだけの額を常日頃子育てに費やしているということでもある。今回減免され払い戻されるお金も結局はそのまま娘達へと横滑りになるだけのこと。
確かに子育てにはお金がかかる。しかしそれが子を持つのをためらう理由だとすれば、いささか守りに入り過ぎだと感じるが・・そう思わせてしまう社会環境に現実として覆われている。

2011-02-27

くたびれて候


妻子が友人の誕生パーティーに招待されて留守のため、ほぼ一日外にいて雑多な仕事を片付けてゆく。
まずはイチゴ苗の移植から。早いものでイチゴを植えてから3年ほどが経ち、自由気ままにあちこちに増殖してしまった苗を再び畝に纏める作業だが、思ったよりも苗の数が多過ぎて畝に収まりきらず、残った分は日当りの良い堤防南斜面に移植して取りあえず終了。堤防の斜面には昨年もいくつか移植したが、これがなかなかできが良くていくつも立派なイチゴが実ってくれた。ただ残念なことに堤防は鳥達のテリトリーでもあるため、見つかってまたたく間に食べられてしまったよ。
さらには庭中の草をむしりつつ、何本かの庭木の移植も試みる。少し元気のないオオヤマレンゲは堤防下段へ移植し、同じく植木鉢が手狭になりカミキリムシの食害にも遭ったヤマモミジも試験的に堤防上段へと移植する。そして僕の背丈を超え始めたトウカエデをJackieの近くに移植して今日の庭木の植え替えは終了だ。トウカエデの移動で空いたスペースには鮮やかな紫色の花を酷暑の中でも咲かせ続けるサルスベリを植えようかと思っている。
こうやって年単位で、ああでもないこうでもないと試行錯誤して庭を造ってゆくのが一番楽しい道楽だな。

2011-02-26

自己中


また出たか、という感じ。
どうも近頃は何事も一人で出来ないという人間が多いらしい。その行動は短絡的で同情の余地はこれっぽっちもない。
誰にでも社会に対する不満や様々な不条理に対する反発、それに自分自身を全否定したくなるような感情を持つことは多かれ少なかれあることだ。それでも我々は生きなければならず、そこがまた辛いところでもあり、だからこそ人の苦しみを思いやることも出来るのだが、どうも昨今そんなことはまったくお構い無しにただ自分ばかりを『オレは・・オレは・・』と独りよがりして、その挙げ句に人様を巻き込むという大馬鹿者が増えている。単純に『何もかもが嫌になった』と言うのであれば『どうぞご自分でご自由に』と、冷たいようだがそう突き放して考えてしまうが、当事者にとってみれば自分の周りがみな『敵』としか見えないのだろうね。
症状がここまで来れば間違いなく『鬱』状態なので、馬鹿なことを・・と責めるのも酷かも知れない。が、しかしそれではとばっちりを受けた人は救われないよな。

少なくとも人は、自分のとった行動によって引き起こされた様々な事象について、その責めを負わねばならない。それが人たる所以のはずなのだが・・

2011-02-25

夜風吹きしきる晩に


午前中まったく風がなく、湿気を帯びた空気に包まれ気温は上昇し、ちょっと動くだけで汗ばむほど。これで梅の花も一気に開花し、つくしんぼも顔を出すのでは?と思っていたら、天気予報通りに午後から急転直下、徐々に北風が強くなりみるみる気温が下がって来た。一体なんちゅう天気だろうか?この風が春一番なのかな?
深夜にかけて風ますます強くなり時折ドーンと風圧で家が軋むほどだ。外に出て夜空を見上げると星々はきれいに瞬いている。明日はよく晴れるだろう。
今日は微熱があって幼稚園を休んだ次女も、夜には元気一杯で熱もすっかり引いてしまったようだ。ちょっとした風邪だろう。あの様子なら明日は何事もなかったかのように外で遊び回るんじゃないかな。そうでなくっちゃね。

2011-02-24

慈雨


思ってもいなかった雨にて現場は中止。大事なタイミングだっただけに多少残念な気もしたが、天気相手では致し方ない。それよりもカラカラに乾いていた畑を潤してくれる恵みの雨として大いに歓迎しよう。ここ最近のあたたかさで近所の梅の花が次々と咲き、殺風景だった景色に彩りを添えている。いつも散歩の度に観察している川にも鯉の姿が多く見られるようになって来ている。徐々にだが確実に春は近付いているのだ。さあ、これからはあらゆる面で忙しくなって来るぞ。まずは夏まで無事に乗り切ることを目指すとしよう。

2011-02-23

末路


独裁者はなぜ皆がみな同じような末路を辿るのだろうか?
チュニジアのベンアリ、エジプトのムバラク、そしてリビアのカダフィもおそらく同じ轍を踏むことになるだろう。アラブの中では最も強権的だったカダフィが倒れたとなればその影響は計り知れず、同じような独裁に悩む各国民はいっせいに蜂起して大混乱をもたらすのは必定だ。
この状況下で一番危機感を感じているのはやはりイスラエルだろう。彼らは今までアメリカの威を借りて傍若無人、不条理の限りを尽くして来た。そんな彼らの後ろ盾アメリカの中東での影響力の低下は避けられず、一方イランを盟主とするイスラム教シーア派の勢力が台頭してくるような展開になるかも知れない。そうなればイスラエルは四面楚歌、大人しくするかもしくは狂気的な先制攻撃に打って出るやも知れず、ますます中東の今後は混沌として来た。
いずれにせよ、いま爆発している民衆の怒りは長年に渡って虐げられた来たことに対する、自由と権利への渇望であって、これは人としては当然のことなのだ。
カダフィにしろ、他の独裁者達にしろ元は志を持った若き革命家達だったはずだ。それがいつしか既得権益にしがみつき、他を徹底的に弾圧し始めた。その結果がこれだ。

歴史は繰り返すと言うが、ほんとうに愚かしく皮肉なことだ。

2011-02-22

大震


夕方のNHKニュースを見るまでニュージーランドでの地震ことはまったく知らなかった。映像で見る限りマグニチュード6という規模にしては甚大な被害が出ているようで、相当の揺れに襲われたことを物語っている。まだまだ多くの人が瓦礫の下に閉じ込められて救助を待っていることだろう。一刻も早い救助が被災者のもとに届くことを祈ってやまない。

やはり、地震は恐ろしい・・

2011-02-21

竹鳴


穏やかな一日。
南からの暖かな風が気持ちよく、一日中外にいても苦にならない気候になって来た。いよいよ春もすぐそこにまで来ているようだ。
夕方、真っ赤に映える夕焼けの中をJackieの散歩に出る。いつしか風は北風となり、冷たく頬をなでてゆく。
河川敷にある竹林のそばを通りかかったとき、竹が風に揺れてざわめきカラカラと乾いた音を響かせていた。その時なぜか『何百年も前に生きた人々も、同じ音を聞いていたんだろうな・』という感慨に耽り、しばらく遠く西の空を眺めてしまった。
時代は移り、人も生死を繰り返し今に至っている。その間実に多くのものが変貌を遂げ、我々の環境は大きく変わりつつある。そんな中にあっても変わらぬものがあり、そんなちょっとした事に気づかされ、少し安心した気持ちになることが出来た。

2011-02-20

子ども会


春から長女が小学生になるのを受けて最近ちょくちょくと子ども会の方が尋ねて来られ、その都度様々なプリントを貰うがその内容たるや実に濃くて、やらねばならん事がてんこ盛りなのだ。特に3月・4月は卒業式に入学式、その他にも自治会の役員会やら総会やらも重なって、ほぼすべての週末に何がしかの予定が入っており、とてもゆっくりと畑仕事なぞをやっている暇がない。それに加えて子ども会の行事もめじろ押しで、これで役員でもやらされた日には我が家の方が回らなくなってしまいそうな危機感を感じるほどだ。
なんでもわが校区に占めるこの町内の児童数の割合はかなり高く、1丁目から4丁目まで合わせると100人を超える児童が居る。他の町の児童数が20人前後なのと比べ突出していて、その分子ども会の運営も多忙を極め、働いている人では忙し過ぎて役員(持ち回り)を務めることも出来ず、やむを得ず子ども会を退会する人が続出しているという。そもそも話を聞いているとこの子ども会の運営自体が旧態然の専業主婦を対象としているとしか考えられず、いまの時代には無理がありすぎる。我が家も将来的には無理になる事が確実で、その時は残念だが退会も止む無し、と考えている。他の自治体では徐々に改善されつつある事もこの町内では変化が見られず、子ども会自体の存在がお荷物となってしまっている。それでは何の為の子ども会なのか分からず早急な対策が必要なのだが、皆すでに疲れていてはね・・
とにかく、徐々に子ども会に浸透し、言うべき事は遠慮せずに言っていこうと思う。

2011-02-19

正義


世の中は様々な人間で成り立っているが、その中でも『我こそは正義なり!』と思い誤っているヤツらほど質の悪いものは無い。
その代表格がアメリカであるが、彼らほど矛盾に満ち、正義の名の下に横暴を働き、そして無辜の人々を殺して来た国は無いだろう。昨日、国連で行われたイスラエルによるパレスチナ占領地への、ユダヤ人入植を非難する決議案もアメリカの拒否権発動によって廃案とされ、中東和平交渉も絶望的となってしまった。
中東各国で続発している民主化デモにより緊張が高まる中、アメリカ政府はデモの武力による強制排除を非難しつつ、その裏では最も暴力的なイスラエルを支持するというダブルスタンダードを臆面も無く見せ平然としている。

世界は矛盾で満ち溢れ、力あるものは搾取し、貧しきものはその命を全うする事無く消されてゆく。そこに正義はあるか?
正義はいつの頃からかただの方便に成り下がり人々を苦しめて来た。正義に裏切られ、虐げられ続けた人々はある時こう気付くだろう『そうか・・自分が正義だったのだ・・』と

2011-02-18

ブルーシートの波間にて


とてつもない大風が吹き荒れ、朝方の春の気配を孕んだ空気をどこかに吹き飛ばしてしまった。
現場は一日中砂塵が舞い、目はゴロゴロとして常に違和感を伴う。強風の中、大いに難儀してブルーシートを広げると、あっという間に風が潜り込み順風満帆、人をあざ笑うかのように乱れに乱れ、暴れ回って手元から逃げてゆく。それらをようよう押さえ込んで土嚢をはじめあらゆるものを使って固定してゆく。それでも往生際悪く、風が吹き抜ける度にバタバタとはためいて逃げ出す隙を虎視眈々と狙っているかのようだ。その風景は波立つ海に似て、生けるがごとし。
唐突に波照間島の事を思い出し、そうだ、またあの季節がやって来たな・・と、少しセンチメンタルな気分に浸ってしまったよ。

2011-02-17

大馬鹿者ども


政治家の程度の低さは言うに及ばないが、ここまで愚かだと本当にこの国の行く末が案じられてならない。民主党における小沢問題は呆れるのを通り越してもはや怒りさえ感じるが、当の本人たちはそんな国民の反応なぞお構い無しに言いたい放題だ。小沢自体はもともとああいうキャラなので彼なりの個性を貫いていると思えばいいが、いただけないのは彼の取り巻き連中でまったくもって何をやりたいのか分からない。ああ、言葉にするのも嫌になるくらいの大馬鹿者どもで、こういった連中が政治家であるという事自体が愕然とする悲劇だ。
菅政権もそう長くはなさそうだ・・しかしいま選挙をしてもまともな政治家がほとんど居ない状況でどうなるというのだ?混乱はさらに続き、国は一層衰えてゆく。
いつになったら光りは見えてくるのだろうか・・

2011-02-16

子ども手当


市役所から子ども手当の支給通知書が送られて来た。
その明細を見ると昨年10月から今年1月までの4ヶ月分で我が家の場合10万4千円とある。こりゃーなかなかの額だと思いませんか?
さらに民主党が掲げる法案が通れば、5月に第3子を迎える我が家にとっては、その子が3歳になるまでの間月額4万6千円が支給されることになる。この影響はかなり大きい。
いつ無くなるかも分からない子ども手当をあてにして生活設計をするわけはないが、月々返済している住宅ローンの半額以上がもらえるとなると、そりゃ誰しも欲しいと思うわな。しかし財源無き施策が長続きしないのは当然で、やはりどう考えても『いまだけ』のような気がする。
当分この法案の行方を見守ろうと思うが、法案が通らなかったらかなりの混乱を引き起こす事だろう。それが野党の考えでもあろうが、いわば国民を人質にするようなやり方を有権者はどう見るだろうか。

2011-02-15

コミュファ開通


先日、実家にコミュファが開通してネットが光回線化し、同時に申し込んでいたコミュファTVも既設配線を触る事無く使用可能の状態となった。本来ならコミュファTVが通じた時点で地デジに移行することになるのだが、2台あるTVのひとつが未だアナログ環境のため取りあえずコミュファのTV回線は施設するだけにとどめ、しばらくの間は今まで通りケーブルTV回線を使用してのアナログ視聴が続くことになる。回線の切り替えは自分でやると言う条件でコミュファにTV回線の施設を頼んであるので、いざデジタル移行の準備が整えばケーブル回線を引っこ抜いてコミュファ回線に差し替えるだけの事。その辺りは実に簡単で問題無し。あとは新しいTVを買うなり、地デジチューナーを買うなりすれば済む話で、これで実家の方は一段落ついたともいえる。
さて、我が家はと言うと、何も手つかずの状態でほかってある。地デジへの移行については大まかな流れは決めているので、あとはそれに沿ってハード的な面を買いそろえて行けば問題無く移行できることと思う。どんな方法をとるにせよそれ相応にお金がかかるのは間違いないわけで、もともとアナログ環境で十分満足だった我が家にしてみれば余計な事この上ない。
総務省の発表によると地デジの普及率は90%以上という高い数値を出しているが、これは嘘だろう。近所のアンテナ状況を見回してみてもこの数値と現実の状況とが乖離している。自分の両親を始めとして高齢者の多くが地デジとは何か?理解している人が少ないはずで、おそらくは7月のアナログ放送終了時にかなりの混乱が生じることと思う。TVを換えただけじゃダメ、アンテナを立てただけじゃダメ、などなどその人その人によっていろいろな対応が必要となる為、一筋縄じゃいかないんだよね。ま、もっとも業者の言うままに大枚はたいて地デジ化するというのなら別だけど・・

2011-02-14

降雪再び


午前中はすかんと晴れていたのに午後になると急転直下天候悪化し、あれよあれよという間に雪が降って来て現場は早仕舞いとなりました。
予報では確かに午後から雪か雨とは言ってはいたものの、よもや雪がこんなに本降りなるとは思わなんだ。帰路銀行に寄って長女が通う小学校指定の振り込み口座を開設する手続きをしていると、大きなおおきな牡丹雪がゆらゆらひらひらと、なんとものんきに舞い降りて来ては辺りを白く染めてゆく。手続きが終わる頃にはすっかり外は雪化粧されて別世界となっていた。ベタ雪のため路上には積もらずスリップの心配も無さそうだが、さすがに明日の朝は注意が必要だろう。これが今シーズン最後の降雪だろうか?いやいや、おそらくもう一度くらいはどかん!と来そうだぞ。とにかく明朝の通勤は用心用心だな。

2011-02-13

新たな時代


中東は新たな時代を迎えた。
約30年に渡り中東の盟主エジプトを支配して来たムバラク政権は崩壊し、彼は失脚した。そのあくまで権力に固執する彼の姿はあまりにも無様で、これこそ権力の持つ魔力に引き込まれたものが辿る運命なのだろう。まあ、彼や彼の家族が今後どういった運命を迎えるかはどうでもいいことで、すでに過去の人物となり消えてゆくことだろう。
しかし、このエジプト騒乱の波は今後もうねり続け、中東全体を呑み込み大きく動揺させることだろう。長らくエジプトと同じような独裁政権によってコントロールされて来た中東の各国民は『エジプトに続け!』と立ち上がり、騒乱が拡大するのは必至だ。そう、皆が思っているはずだ『この時を逃したらオレたちに未来は無い!』と。

ムバラクは去り、新たな時代が始まった。
このまま何事も無くかつての日々が戻って来るとは、そう望んでいても誰も思っちゃいないだろう。皆がみな不安なはずだ。
すでに時は流れ始め、もう後戻りは出来ないのだ。

2011-02-12

森の音楽会


今日は森の音楽会。
心配された雪もまったく降らず、朝から良いお天気に。今日の発表会が幼稚園最後の出し物となる長女は少し緊張気味で、それでも気合いは十分のようだ。
次女の年少組ではまだお遊戯レベルだが、年長さんともなれば鼓隊演奏を見事にやってのけ、その成長ぶりには驚かされる。
年少・年中・年長と入れ代わり立ち代わり出し物を披露して喝采を受け、大勢駆けつけている祖父母達も満足そうだ。
そしてラストは親の涙をそそる合唱で締めくくられ、恒例となっている園長さんのマンドリン演奏が花を添える。

すべてはつつがなく進行し、これが終わると『いよいよ幼稚園も終わるんだな・・』という実感が湧いて来る。『長女も小学生か・・』なんて、心の準備できてないのは娘ではなく親の方かも知れないな。

2011-02-11

戦略無き外交


まったく日本政府の腰抜けぶりには見ていて反吐が出る。もともと前原君にはこれっぽっちも期待なぞしとらんかったが、そのあまりの腑甲斐なさを見るにつけ、『あんたは鉄っちゃんやっとる方が幸せなんちゃう』と肩を叩いてやりたいほどだ。それなのに彼曰く『大きな成果があった』と言うのだからぶっ飛びそうになる。尖閣諸島の問題で中国ともめた時もそうだったが、今回の北方領土に関しても見事に虚を突かれ、もてあそばれ、なめられ、そして政府の無策ぶりを見透かされてしまっている。彼らはおもしろおかしく試しているんだよ。そして大したことないと分かるや、そのしたたかさと図々しさを最大限に発揮して攻勢を仕掛けて来るのさ。今の日本政府はそれにただあたふたして、余計にその無能ぶりを曝しているようなものだ。
もともと政府の連中に戦略など無いのさ。何せ政権を取ることばかり考えていたんだから無理はないさね。その外交的隙が生じた絶好のチャンスを中国やロシアが見逃すはずなかったということさ。
残念ながら政府の戦略無き外交は今後も及び腰で続き、中国とロシアの発言力やインフラ整備も着実に進んでゆくことだろう。

日本政府はいつまでこう言った状況を続けるのか?

2011-02-10

学ぶべきこと


今の現場はいろいろな縁や策略があって、ライバル他社のお手伝いと言う奇妙な立場で入っている。
当初は『やりにくくてかなわん』と不平たらたらで居たものの、いざ現場に入ればいつもお世話になっている作業員さん達に囲まれ、また他社のスタッフも人当たりよく、自分としては『こんな現場もありかな・・』なんて思っている。こういうケースはそうそうあるものではないので、ある意味他社のやり方を観察し反面教師としてこれからに生かすべきだと日々興味津々で勉強している。
自分の身を他社の中に置いてみるといろいろなことが見えてくるもので、これは大げさではなく海外旅行することと共通するところがある。やはりたまには違う価値観の中に身を置くことが大切で、その立場になって初めて気がつくことが多々あるのだ。今のところはまだ数日だが、それでも『これはいいな・・』と見習う点もあるし、『こりゃいかん』というところもある。面白いのは海外旅行のときもそうだが、自身のことがはっきりとよく見えてくることだ。普段は意識しなかった視点でものを見るようになり、これからどうすべきかもおのずと見えて来る。そして何より自信を深めることが出来るのだ。『おれ達ってなかなかやるじゃん!』てね。

それとやっぱりライバル他社の人間にせよ、同業者として分かり合える点も多く、そんな人達とすったもんだしながら現場を回すというのも面白いもんだよ。知り合いもまた増えたしね。

2011-02-09

役目


夕食後、妻が『あっ、いま、ほら』と言う。『なにが?』と聞けば、お腹の中の赤ちゃんが盛んに動いてキックを繰り出しているようだ。そこで妻のぽんぽこりんになった腹に手を当てると、『とん、とん』と応えてくれた。思わず『おおっ!』と、ちょっと感動したな。
こんなことはもう3回目というのに、やっぱり男はどこかで『妻の妊娠』ということに対して一歩引いているような気がしてならない。それは決して変な意味ではなくて、根本的に男では理解し得ない部分があることについての、いわば間合いのようなものだと認識している。だって自分のお腹の中に赤ちゃんが居てぽこぽこ蹴るんだぜ、そんなこと男では想像すら出来ないよね・・それをあたかも当たり前のことのようにして話す妻たち女性はまったく恐るべきものなり。
男なんてものはいくら偉ぶっていても所詮は精子そのもので、卵子に取り付くまでがその能力の限界だ。しかし母体はそこからがスタートだ。そりゃ、強くなくっちゃね。

2011-02-08

再インストール敢行


いま実家のVistaを再インストールしている。結局何をやってもネット接続は復旧せず、原因も分からぬまま。これ以上時間を費やしていても無駄なので一気にクリーンインストールをしたというわけ。でも結構時間がかかるだろうね・・ドライバなどもインストールし直さねばならないしほんとめんどくさい。この実家のPCはVistaが出て間もなくの頃に買ったのだけど、よもやこんなに評判が悪いままでWindows7に移行してしまうとは思わなんだ。この点は後悔していてやはりMacにしておけばよかったと思っている。今回起きた現象もMacのTime Machineがあれば難なく修復できたろう。こんなこと今さら言っていても仕方が無いが、再インストールに伴う一連の作業の手間を考えたら愚痴のひとつでも言いたくなるさね。まったく・・

2011-02-07

何をやっても繋がらぬ


実家のPCがネットに繋がらなくなってはや2週間。その間時間を見つけてはいろいろ試しているのだが、一向に繋がらぬ。そうそう実家に行く時間も無いので我が家に持ち帰り、毎晩何時間もかけて真摯に取り組んでいるのにコイツはまったく言うことを聞かぬ。イラつく気持ちを抑えて不具合を検証し、ネットで解決法を探るがその何通りもある方法のことごとくが効果無しという状況。ネット回線自体に問題が無いのは確認済みなので、原因はPCの設定ということは分かっているものの、その何処か?というピンポイントで判明するまでには至っていない。
幸い実家のPCはネットとメールしか使っていないため、いざとなれば再インストールという手も使いやすい。しかしそれにはまた時間がかかるのだ。取りあえずまだやり残したいくつかの方法を試してみて、それでもダメだったら一度すべてを消し去ってやろうと思う。
こうやってPCごときに振り回されるのは、まったくもって心外だね。

2011-02-06

人それぞれの木


近所の知り合いから『ベランダに鉢植えのゴールドクレストがあるが、大きくなり過ぎて困っている。どこか植え替える場所は無いだろうか?』との相談を受け、それなら河川敷に植えましょうということでお宅にお邪魔する。ベランダのゴールドクレストは思ったよりも大きくてとても一人では動かせないほど。階段から担いで下ろすのは困難でベランダからロープでつり下げて下ろすことに。植木鉢にヒビを入れながらもなんとか下ろして我が家まで車で移動し、そこから河川敷まではえっちらおっちら2人して担いでゆく。そしてまた穴掘りだ。
ちょうどいい大きさの穴にゴールドクレストをまっすぐ植え付けて作業完了。あとはどれくらい育つかが楽しみだ。
知り合いによるとそのゴールドクレストは彼の娘さん達が子供の頃にクリスマスツリーとして飾り付ける為に買ったもので、かれこれ20年が経つと言う。今は2人の娘さんも親元を離れているが、家族の思い出がつまったその木を『大きくなり過ぎた』と言う理由で処分することは忍びなかったのだろう、植え替えが完了すると彼は非常に喜び、何度も礼を言われてしまった。本来県管理の河川敷のことゆえいつ伐られても文句は言えないが、よほどのことがない限り伐るようなことはないだろう。河川敷はいつも土が水分を含み、そしてよく肥えている。おそらくぐんぐん成長することだろう。

なんかそんな人の思い出がつまったシンボリックな木があるのもいいんじゃないかな。

2011-02-05

旅立ち


やっぱりダメだった・・今朝9時に我が家の猫は旅立って行った・・

昨夜は夜通し呻き声を上げ続け、床を這い回っていたそうだ。しかし朝になるとその呻き声もかすれ、次第に息も弱まり、体温は驚くほど下がって、生きているというのに冷たくなっていた。『これはもうダメだろう・・』そう妻と話していた矢先に息を引き取った。享年10歳。家猫としては短命だったと思う。出来ることならば確実に死が迫った昨日の時点で安楽死をさせてやりたかった・・そうすればほぼ一日分の苦しみからは解放されたことだろう。妻は今もこの点だけは悔やんでいる。

夕方、我が家の前の河川敷に穴を掘り、大泣きする娘達と一緒に最後の別れをし、好物と一緒に埋葬して線香を上げてやった。
白い花が咲くムクゲの根元に大きな土まんじゅうを作り、墓石をのせて彼の墓とした。長女が泣きじゃくりながらその墓石の上に手向けた一輪の椿の花の、その深く鮮やかな紅色はまるで彼の命そのものを現しているかのように感じられ、堤防の上からぼんやりとその花を見つめては、彼の居た10年を思い出していた。

写真は10年前のものだ。

2011-02-04


我が家の猫がますます弱って来ている。
体重も健康時の半分にも満たず激痩せしてしまった。ほとんど骨と皮の状態だ。昨日からは歩くことも困難になり、一日中同じところで固まったまま苦痛の声を上げている。彼の腎臓はもはやその機能を失い、食欲も無く、無理矢理食べさせようとしても一切受け付けなくなってしまった。

死が刻々と迫っている。

出来ることならば苦しみを除く為に安楽死をさせてやりたいが、日本の獣医師の間ではやらない人が多いようだ。この猫のかかりつけの医者はアメリカ留学経験者で安楽死にも理解を示しているが、今日妻が相談に訪れた時にはまだ早いと言うようなことを言っていたそうだ。しかし猫の状態を見るに、もう今日明日という段階まで来てしまっている。昼も夜も呻き声を発しているが、その声もだんだんと力を失い、今は視力さえも失ってしまったようだ。ほんとうにかわいそうでならない。

もともと生後数日の極度に衰弱した状態で保健所からもらって来た猫で、僕はすぐに死んでしまうと思っていた。それが妻の介抱で元気を取り戻し、もう10年が経っている。あのまま保健所に居たら数時間後にはガス室送りだったことを思えば、ここで寿命が尽きたとしてもするべきことはしてあげれたと言えるんじゃなかろうか。
残された時間があとどれくらいか分からないが、見守っていてあげようと思う。

2011-02-03

節分


今朝方、母親から電話があった。曰く『恵方巻き買って持ってくからね』と。
この習慣、この地方ではまだほんの数年前から始まったことなのに、商売根性も相まって最近ではかなり定着して来ている感がある。我が家では恵方巻きは買わずに豆だけ撒いて済ませようと思っていたが、母がそう言うのでありがたく頂戴し今年の恵方である南南東に家族揃って向かい、頭からかぶりついてやったわさ。ごちそうさま。

恵方巻きにかぶりついた後はいよいよ豆撒きの始まりだ。
鬼の面を着けた僕に向かい娘達がきゃっきゃ言って豆を投げつける。これが至近距離だとかなりの勢いがあって本当に痛い、そこで『イタタ・・』といって逃げ出すと、さらに興奮してブンブンと豆を投げつけて来るではないか!『痛いっちゅーねん!』庭まで逃げてもしつこく『おにはーそとっ』と追いすがりぶつけて来る。しかしそのうち弾切れとなり一時休戦。今度は長女が鬼となり『きゃーっ』と言って庭中を逃げまくる。さっきの仕返しとばかりに追いすがって豆を投げつけると、たまらず堤防にまで逃げて行ってそこで豆が尽きた。
娘達は大満足。毎年楽しみにしている節分を今年度も大いに楽しむことができて、よかったよかった。その後も娘達は玄関で『おにはーそと!ふくはーうち!』と大声を張り上げながら豆を撒いておったとさ。

そしてもうひとつ。3人目の性別が今日の妊婦健診で判明した。女の子だ!
3人娘プラス強力なアメリカ人ママか・・ま、予想通り。あとは元気に生まれてくるのを願い、祈るのみ。

2011-02-02

穏やかなる一日


今日も相変わらず一日中外での作業だったが、天気予報通りに気温が上がりなおかつ風もほとんど無かったので作業していても気持ちよく、やっと一息つけた感じだ。明日も今日以上に気温が上がると言うから現場日和となってくれることだろう。こういう天気での外仕事なら大歓迎だけどなかなかそう上手くはいかないんだよね。
そんな今日の現場は名古屋城。作業といったらほぼ一日竹箒で落ち葉を掃くだけのことだったが、これが結構面白い。久しぶりに会った同僚と2人してあれやこれや話しながら、ひたすら落ち葉を掃き袋に詰める。ありがたいことに今日は無風のため、掃き集めた落ち葉が風で舞い散ることなく実に掃除しやすい。ガサガサと一心不乱に竹箒を振り回していると、そばの梢からジョウビタキだろうか?こちらの様子を見ながら時折地面に降りては掃き清めた後を突っついている。まったく賢いものだね。こちらの様子をよく観察してござる。
相当量の落ち葉をかき集め、袋詰めして今日の作業は終了した。これで明日の準備は万端だ。よいデータが取れることだろう。

2011-02-01

カイロ沸騰


改革を求める民衆を、もう誰も止めることはできないだろう。
頼みの綱であった軍も武力介入拒否を表明し、いよいよムバラクにも最後の時が近付いて来ている。
思えばこの一連の動きはチュニジアの一青年の焼身自殺から始まったものだ。チュニジアではそれをきっかけにして民衆が立ち上がり、独裁者を追放した。その動きに刺激されてのエジプトの混乱だが、近いうちにその結果が出ることだろう。しかしムバラクが大統領職を去ったとしても、その後の政権運営がすんなりいくとは思えない。おそらくイラクやアフガニスタンといったような権力闘争を繰り返して、民衆の期待を裏切ることは明白だ。いや、ひょっとしたら意外とうまくやり遂げるかも知れないな・・こればかりは何とも言えないが、ムバラクが退陣したとしてもしばらくは混乱状態が続くことだろう。
沸騰するエジプトの状況に戦々恐々なのは周辺のアラブ諸国とイスラエルだ。アラブ諸国にはチュニジアやエジプト同様に長期にわたる独裁制をしく国々が多く、いつ自分の国に政権に対する抗議行動という火の粉が飛んでくるかと警戒している。エジプトで変化が起きればおそらく周辺国にも何らかの動きが起こることだろう。いったん火がついてしまえば誰も止めることができず、大きなうねりとなって国々を翻弄することは間違いない。
加えてその後の政権がもしイスラム主義的色合いの濃いものになったとしたら、隣国イスラエルの立場は一転危ういものとなる。