2011-02-06

人それぞれの木


近所の知り合いから『ベランダに鉢植えのゴールドクレストがあるが、大きくなり過ぎて困っている。どこか植え替える場所は無いだろうか?』との相談を受け、それなら河川敷に植えましょうということでお宅にお邪魔する。ベランダのゴールドクレストは思ったよりも大きくてとても一人では動かせないほど。階段から担いで下ろすのは困難でベランダからロープでつり下げて下ろすことに。植木鉢にヒビを入れながらもなんとか下ろして我が家まで車で移動し、そこから河川敷まではえっちらおっちら2人して担いでゆく。そしてまた穴掘りだ。
ちょうどいい大きさの穴にゴールドクレストをまっすぐ植え付けて作業完了。あとはどれくらい育つかが楽しみだ。
知り合いによるとそのゴールドクレストは彼の娘さん達が子供の頃にクリスマスツリーとして飾り付ける為に買ったもので、かれこれ20年が経つと言う。今は2人の娘さんも親元を離れているが、家族の思い出がつまったその木を『大きくなり過ぎた』と言う理由で処分することは忍びなかったのだろう、植え替えが完了すると彼は非常に喜び、何度も礼を言われてしまった。本来県管理の河川敷のことゆえいつ伐られても文句は言えないが、よほどのことがない限り伐るようなことはないだろう。河川敷はいつも土が水分を含み、そしてよく肥えている。おそらくぐんぐん成長することだろう。

なんかそんな人の思い出がつまったシンボリックな木があるのもいいんじゃないかな。

0 件のコメント: