2009-03-31

曖昧さの果てに


北朝鮮の弾道ミサイル(衛星ロケット?)に対しての政府の反応は実に曖昧で、これぞ日本だと言わんばかり。この点ある意味正しい日本をしているな、と思わなくもないがどうも歯切れが悪い。先日発表した破壊措置命令についてもメディア等で盛んに『迎撃する』なんてやっているが、その実弾道ミサイルが万が一軌道を外れ日本国内に落下するおそれがある場合に限って迎撃ミサイルを発射する、という素人からみてもちょっと迎撃するのが無理なような設定の仕方だ。そもそもまともに発射されたものですら、SM3・PAC3での迎撃は難しいという意見もある中で、弾道ミサイル発射後その軌道を監視・予測し、どの時点で正軌道から外れたと判断するのだろう?そして誰が判断を下すのだろう?わずか数分で着弾するというミサイルに対して、そんな迅速な反応を今の自衛隊が取れるとは到底思えない。なので、そこから考えられるシナリオは2つだと僕は思っている。
まず一つ目は、北朝鮮があくまでも人工衛星打ち上げだとしらばっくれるなら、日本もはなからミサイルを迎撃するつもりで対応し、そして見事迎撃成功した暁には当然予想される北朝鮮の激烈な反応を『ミサイルが軌道からはずれ、日本に落下する恐れが出たのでやむを得ず迎撃した』と逆にしらばっくれてやる方法。これは事実がどうであれ頭越しにミサイルを発射される日本にとっては大義があるし、国際的な同情を勝ち得ることができると思う。ただし、このシナリオはよほど迎撃に自信がないとできないことだし、外交的にも相当な手腕がいることだ。

二つ目は、取りあえず破壊措置命令を出して北朝鮮にプレッシャーをかけることで、国内にある『弱腰だ』という批判をかわし、政府はこの問題に対して積極的に対応していると国民に見せかけ、さらにはイージス艦を日本海に派遣したりPAC3を東北に移動したりして日本政府の『本気さ』を海外に向けても発信しているが、実際の所ミサイルを迎撃する自信はなく、ミサイル自体が軌道からはずれ日本国内に落下して来る可能性も極めて低いため、『迎撃する必要はまず無いだろう』との読みからわざわざ強気攻勢をかけているような気がしてならない。その場合万が一ミサイルが軌道を外れると迎撃しなければならず、迎撃成功が絶対条件となって来る。そんな自信の無い日本政府は皮肉なことに北朝鮮のミサイル打ち上げ成功を密かに祈っているに違いない。

いずれにせよ我が政府の対応がシナリオ1でないことは確かで、おそらく万が一ミサイルが国内に落下して来ても迎撃する自衛隊が年度替えのために人員配置転換があり、『引き継ぎがうまくできていなかった』という理由で迎撃失敗することになるだろう。

2009-03-30

義母は中国へ去り・・


いつもより短い2週間程度の滞在ののち、義母が北京へ向け飛び立って行った。今回の訪問は中国へ行くのだからその行きしなか帰りに日本に寄らぬ手はないと言うことで実現したもの。でも本人曰く『これが夏だったら素通りよ!』とのこと。妻の影響でこの地の暑さに対して余程の先入観を植え付けられているようだ。まあ、確かに僕が少し肌寒いなと思っていても、義母はTシャツでちょうどいいと言っているくらいなので、ここの真夏の暑さの中に来ようものなら一瞬にして蒸発してしまうことだろう。それは義母の年齢を考えるとよろしくないな。
さて、日本を後にした義母の詳細な予定は知らないが、午後に中部国際を飛び立ちソウル経由で北京入り、その後中国内陸各地を周遊するようなかたちで都合ひと月程度旅を続けるそうだ。ただ、旅と言っても僕や妻のようにバックパッカーとしてではなく、一般的なツアー客として参加するのだという。でもそこはアメリカ、全国的に展開するツアー会社でツアー客を募集すると全米各地から申し込みがあり、どこかに集合するにしてもそこまで飛行機で飛ばなければならないケースが多々出て来る。もちろんそんな非合理的なことをするはずのないアメリカ人のことだから、中国ツアーの場合、集合場所は北京首都国際空港なのだ。このあたりさすがにスケールが日本人とは違うよね。あくまでも現地集合で、そこまでの段取りは自分でせい!ということだ。なので義母がツアー旅行前に日本に寄れたというわけ。
義母の周遊予定ルートを見て気になったのが、四川省と雲南省がまるまるはぶかれていた点だ。これは主催者側が治安を理由にそうしたのか?はたまた中国政府当局側が外国人の入省を拒んだのか?おそらくその両方だろう。こういう所にもチベット問題が絡んで来るのは間違いないことだ。
とかく、よき旅でありますように。


今晩、PANALI氏とSkypeにて初通話。
昨日導入のSkype Phoneは音質も良く、問題なし。これでまた一つ環が広がるだろう。

2009-03-29

Skype


Yahoo!ADSL回線からCommufa光回線に切り替えたのに伴って、今まで1分2.5円でかけることができたアメリカまでの国際電話料金が値上がりして1分8円になってしまう。たまにしかかけないのならそれでいいかも知れないが、妻はかなり頻繁に電話しているようなので3倍の負担増だとおそらく月額5千円以上になるだろう。そこで回線スピードも十分なのでSkypeを導入することにした。ただし、これには妻から注文がついて『子供の面倒見ながらMacの前に座って電話なんかできんので、ハンズフリーのにして』という。そこで探すと国内向けは種類が少ないがWiFi対応のものもあるようだ。さっそく9千円ほどのLogitec製WiFi_Phoneをamazonにて購入。今日午後に届いたものをsetupしたがいとも簡単に我が家のネットワークに繋がり、Skypeユーザー登録も済ませ準備完了。これでアメリカにいる友人達がSkypeユーザーなら無料通話が可能になるし、SkypeユーザーでなくてもSkypeOutを使えばYahoo!の時よりも若干お得に通話ができるようになる。ちょうどいいタイミングで義母が滞在中なので、明日にでもSkypeについて説明しようと思っている。我が家がもうじきMacを買い替えると言うと、義母も次はMacにするようなことを言っていた。そうしてくれるならいろいろな面で説明が楽になる、ぜひ強く押したいところだ。
それにしてもこのWiFi_Phoneは便利だな。Skypeは通常PCが必要だがこのWiFi_Phoneにあらかじめアプリケーションが入っているし、AirMac_Expressと直接通信するのでいちいちMacを立ち上げる必要が無い。ようは普通の携帯電話のようにSkypeを使えるわけだ。いまのところまだ誰とも通話していないが、さて、どんなものだろう?ちょっと楽しみだな。

2009-03-28

使われ上手?


今日は妻の教える英語教室のイースター会。僕は当然のように写真撮影係を命じられ、お子様&お母様方をバシバシと撮影してゆく。と言っても少人数だし、普段から顔見知りの人ばかりなので別にプレッシャーもなく、和気あいあいとした雰囲気のなかでの記録作業で写真撮っていても楽しかったな。
みなで卵をペイントし、イースターエッグを作った後はお楽しみのイースターエッグ探しの始まり。朝方に義母が庭中に隠しておいたおもちゃの卵をみなで探すゲームだ。この中には金色のひと回り大きな卵も隠してあり、それを見つけようと子供達のボルテージは最高潮に。しばらくして金色卵も見つかり、みなで獲得した卵を数えてみると4つ足りない。もう一度総出で探しまわるもどういうわけか見つからず、義母もどこに隠したか憶えておらず、まあ風で飛んでいったんだろう(飛んでくか?)ということにしてお開きに。子供達はたいそう喜んでいたのでうまくいったんじゃないかな。

イースター会の片付けが終わると妻を駅まで送り、ごはんの支度だ。というのも妻が参加する『外国人の奥さん会』の送別パーティーが名古屋であるというので『後はたのむ』と任されたというわけ。しかしだ、義母もいるのに・・と複雑な心境など投げ捨てて、ごはんを作り、娘2人と義母でそれなりににぎやかな食卓を囲み、娘よりも拙い英語で会話しながら妻の留守を無事守った?わさ。今は妻からの『迎えに来てよ』コールを待ちながらブログを書いているわけで、なんか自分最近使われっぱなしじゃないか?と、ふと考えてしまう。それもこれもこの時期特有の『気の病』から来てるんだろうね。

ああ、海を越えたい!

2009-03-27

光!光!光!


待ちに待った光回線が開通したぜぃ!

この忙しい時期にわざわざ仕事を休んで今まで使っていたYahooのモデムを撤去し、溜まっていた埃を掃除機で吸っていると時間どおりにCommufaから派遣されて来たお兄ちゃんがやって来た。さっそくすぐそばの電柱まで引いてあった光回線を既設の電話線に沿わせるように宅内のモジュラージャックまで送り、そこから光回線用の端末に接続するのだがその作業が特殊な工具を使い、お兄ちゃんの手際の良さも相まってなかなかの職人技。保護用の被膜を取った光ケーブルは釣り糸ほどの太さしかなく驚くほど繊細だ。それを腕まくりして慎重且つ大胆に接続してゆく。接続作業が終わり通信試験も完了して問題無し。小1時間ほどですべての作業が終了し、すぐにセットアップに取りかかる。CommufaはPPPOE接続なのでブロードバンドルータの設定変更が必要なのにマニュアルが見つからずしばし右往左往するも、やっとこさセットアップCDを見つけ設定完了。ドキドキしながらブラウザを立ち上げると、ちゃんと繋がってくれました。
すぐに回線速度を測ってみると、下り25MBだ!やったー!今までが200KB平均だったから数字上だと100倍の早さだよ。しかも旧式のAirMacを介しての無線通信でこの速度なら悪くないだろう。うれしくなって普段は仕事のPCからアクセスしてるPANALI氏のブログにアクセスすると、全ページが『ドカーン』と一発で表示された。写真一枚ずつテケテケテケと段階的に表示されてゆく世界とはオサラバだ!さらにさらにこれまたヘビー級な、こもさんの写真ブログにアクセスしても、さくっと表示されるやんけ。これでやっとこさYouTubeを見れるぞ。
光回線になったからといっても月々5千円ちょいの料金だし、光電話導入でNTTの基本使用料1700円ほどの負担が無くなるので、結果的にはADSLより安く上がるわけだ。そんなことならもっと早く光にしておれば良かったと、今更ながらに思う也。

2009-03-26

雑魚寝


我が家の姫達が眠りにつくのは2段ベットだが、だいたい11時〜12時頃になると悪い夢でも見たのか突然『ギャー!』と叫んで泣き始めたり、『オシッコ!』と言って起きて来たりする。そうなると次女の夜泣きについては一緒に寝てあげないと泣き止まないし、長女の場合なぜかオシッコに起きた後は僕達と一緒に寝ることになっているようで、用意周到に枕とお気に入りの人形を抱えて2段ベットを降りて来るくらいだ。僕も娘達と寝るのはこの季節暖かいし、基本的に雑魚寝するのが好きなので歓迎するくらいだけど、妻は常に眠りが浅いタイプなので子供達が動いたり泣いたりすると、すぐに目が覚めてしまい睡眠不足になるそうだ。その横で僕がグースカ寝てるのでムカつくらしいやね。
僕達が寝ている部屋は6畳の和室で、そこにダブルサイズとシングルサイズの布団を敷き並べ、部屋いっぱいに布団が敷いてある格好だ。これが僕にはたまらなくうれしくて安心してゴロゴロ転がることができる。ベッドで育った妻にとってはもちろんその方がいいらしいが、子供達も一緒に寝るとなるとベッドでは無理なため取りあえず布団で我慢しているそうな。でも子供達が一緒に寝に来なくなったら必ずベッドを買うと息巻いていたさ。
僕はどうもベッドは苦手だな。そう言いつつ寝転べば1分でグースカ寝てしまうが、どこか眠りの奥底で『ベッドから落ちるかも?』という心配を抱え、100%の熟睡には至らないのだ。実際落ちたことも何度かあるし・・
なんで自分がこんなに寝相が悪いのか誰かに教えてもらいたいくらいだ。冬でも必ず掛け布団を蹴ってしまい、寒さに震えて起きると何も着ていないということは日常茶飯事で、冷凍マグロのようにおとなしく朝まで寝ていたときはたいがい体調を壊している時くらいしか無い。先日なぞ長女に『今晩はDaddyと一緒に寝よか?』と聞くと、『いいけど、Daddy布団蹴らんといてね、わたし寒くて起きてまうで』と言われてしまったよ。確かに長女の布団まで蹴ってしまい気がつけば長女が何も着ていないこともしばしばだ。しかしこればっかりはどうしようもないよね。一応気をつけてはいるんだけど・・

2009-03-25

義母とナイトライダー


義母が持参してくれたアメリカのドラマを録画したDVDの中に、なぜかナイトライダーが含まれていた。知らなかったが今シーズンからナイトライダーが復活してたんだね。とても義母が見そうにないのでなぜ録画したのか?と問うと、ただ単純に間違えて録画したのが始まりで、それを何の気なしに見ていたら面白くなって録画するようになったという。ナイトライダーファンだった僕にとっては興味津々でさっそく見ることに。昔のやつはファイアーバード・トランザムをベース車として使用し、実にかっこ良かった。その影響からか街中でもごくたまにトランザムを見かけることがあり、指差して喜んでいたものだ。リメイクバージョンのナイトライダーも黒塗りのスポーツカーを採用しているが、それがどんな車なのかさっぱり分からない。トランザムなのかも知れないし、全然違う車なのかも知れない。ただ以前よりだいぶいかつい車になっていたな。
ここでwikipediaで調べてみると、なんとリメイク版ナイトライダーは1年前からアメリカで放映されていたようだ。しかもこの3月で全17話が終了したらしい。そしてトランザムのナイト2000からフォード・シェルビーマスタングGT500KRのナイト3000になったようだ。個人的にはトランザムのシャープなデザインが好きだが、それはどうでもいいな。
リメイク版のドラマの作りはストーリーが粗雑でぶっ飛び過ぎじゃないかと思う。昔のほうが面白かったと思うが、それはまだ若かったからなのかも知れず、その頃の僕がリメイク版を見たら同じく面白いと感じるのかも知れない。主人公のマイケル・ナイトも男臭かったデビット・ハッセルホフから童顔の二枚目ジャスティン・ブリューニングになり物足りなさを感じてしまう。一緒に見ていた妻もジャスティン・ブリューニングはハンサムというよりかわいい男の子といった感じで、どうもマイケル・ナイトのイメージと合わないと言っていた。
昔のナイトライダーに惹かれたのもそのハイテクさに驚いていたわけで、この今の時代ではどんなハイテク仕様になっていてもそれはすでに知っていることばかりで、目新しいものが無かったのは残念だ。ドラマもハイテクさを強調するばかりにストーリーがちぐはぐになってしまい、単なるドタバタ劇に成り下がっている感がある。言ってみればトランスフォーマーと同じだね。

とにかく、もう一回見たいというものではなかったな。

2009-03-24

流れ


僕はなかなか物を捨てられない人間だ。為にいろいろ物が溜まり、妻の顰蹙を買っている。確かに捨てようと思えば捨てられる物はたくさんある。『すべてを捨ててしまいたい』という衝動に駆られることもしばしばだ。しかし今まで『もういらんだろう』と思い捨ててしまった物が、2〜3年後に必要になり『しまった』と思ったことが何度もあったので、余計捨てられない病から抜け出せないでいる。それほど物に対する執着心が強いということなのだろう。だからと言って物に執着することのすべてが悪いことだとは思わない。俗人には俗人たる生き方がある。様々な物に執着し、こだわり、無駄を重ね、そして自分が何を為せばよいのか?何を為したのか?も分からぬままにいつしか歳をとり、老いて滅んでゆく。そこにあるものは綿々たる人の営みであって、個としての自分なぞは川の流れに石を投げ込むようなもの。広がる波紋は瞬く間に押し流され、何も無かったかのように滔々と流れ続ける。一体自分とは何なのか?と考えても、答えなど無いのかも知れない。そこで考え方を変てみる。
この川の流れを変えることはできないが、確かに言えることは自分は間違いなくこの大きな流れを構成する一員であり、自分が居なければこの流れも存在しないということだ。自分あっての流れであるならば時には流され、時には逆らったりして大いに泳ぎ回ってやればよいではないか。この流れの中でどう生きるかは自分次第。様々なしがらみが僕の動きを妨げるが、そのしがらみが我が身を守る盾でもあるのだろう。

すべての事象は自分を介して繋がり、その繋がりが僕そのものである。

2009-03-23

震動


我が家は北面が市道に接し、西面には空き地と畑を挟んで4車線の県道が南北に走っている。この県道を南に下るとすぐに大きな橋があり、この橋の下には数名のホームレスの人が住んでいるが、それは別の話。問題なのはこの橋の付け根の段差で、交通量が多いことと南部に流通センターがあるため、比較的重量のある車輛が行き来することが相まって、乗用車で通過しても『ドン!』という衝撃がある。そんな所を大型トレーラーが段差を知らずに通過しようものなら、『ドカーン!』とものすごい音がして地震のような震動が我が家を襲う。困ったものだな・・と思っていたら、予算消化のためか土曜に補修工事をしとったな。おかげでこの方面からの音と震動による衝撃波は来なくなった。
しかしだ、震動の原因は他にもあったようで、北面の市道を2t程度のトラックが通過するとこれまた『ドン!』という衝撃が来て、寝ていても目を覚まされるくらいだ。それが決まって朝6時頃で同じ通勤の車なのだろう。道路のどこに段差があるのか確認しても、それほどの衝撃を生みそうな段差は見当たらない。乗用車程度での通過なら問題無いのだが、やはりほぼ毎日衝撃波を受けるのはうれしくない。そこで、市の道路維持課にクレームしとけば優先的に補修してくれるかも?と、telすることに。昼少し前に電話すると道路維持課の担当者はいやに慣れた調子で『ご迷惑をおかけしております。午後にさっそく現地を見に行き補修業者に発注します』と、おいおいそこまで言い切るか?とこちらが心配するほどの対応だ。現地の段差が明瞭でない分、市がどんな判断をするか分からないが、このクレームで補修箇所候補になったんじゃないかな?このままほかって置いたら震動はますます悪化するだろうし、補修されることも無いだろう。

さて、市の対応や如何に?


追記・・家に帰ると妻が市の職員が来て道路の悪い所はどこか?と尋ねたという。『どこかよく分からないが、震動がひどい』と答えると、担当者が悪そうな場所をスプレーでマーキングして『すぐに業者に直させます』と言って去ったそうだ。そのあまりの迅速さに妻も義母もアメリカでは何年もかかるのに・・と、びっくり仰天したそうな。僕はクールに『さては予算が余っていたな・・』と推測するが、そんなことはどうでもよい。震動が無くなればそれでいい。

2009-03-22

無能のメディア


海外ニュースをチェックすると『チベット僧ら数百人が警察署襲撃…中国・青海省』というタイトルで各メディアが速報を配信しているが、そのどれもが中国国営新華社通信が配信したものをそのまま流しており、内容を読んでもそれが事実ではない可能性が高いと分かるものなのに、まるで何も考えずに配信しているとしか思えず、読売はいざしらず時事や産経までもが同じことをやっており、メディアの質の低さに暗澹たる思いがする。そもそも中国国営の新華社がチベットについての報道で公正な立場に於いて事実を報道することなどあり得ないことだ。それはまずこのニュースのタイトルからしてそうだ。『チベット僧ら数百人が・・』この部分だけであたかもチベット僧が群衆を先導したような印象を与えている。さらに『警察署襲撃』だ、おそらく新華社なら何かの抗議行動、たとえば無言のデモ行進であってもそれを襲撃と書き立てるだろう。その中に実際チベット僧が居ようが居まいが関係なく、そう書くことで愛国心に燃える漢民族の若者らを煽り、チベットに対する憎悪心を根深きものにしている。この点では鬼畜日本教育と共通している。

それにしてもさ、『チベット仏教僧侶100人近くを含む数百人の群衆が警察署を襲撃、地元政府職員数人が軽いけがを負った。騒動は22日までに収まり、警察が6人を逮捕したほか、89人が自首した。この95人のうち、2人を除く全員が地元寺院の僧だったという。(読売新聞)』何かの怒りに駆られて警察署を襲撃した者らが自首などすると思うか?しかも100人近く参加した僧侶のうち89人が自首したとなると、これはもうデモ行進をしていて不当に逮捕され、暴徒との濡れ衣を着せられているのは明らかだ。この浅はかな文面の裏には多くのチベット人たちの苦しみが見て取れ、心が痛む。
中国国営の新華社が事実をねじ曲げた報道をするのは当然のことだ。その報道を鵜呑みにしてかどうかは知らんが、何も考えず、ひと言も書き添えることなく再配信する各メディアよ。お前達は恥を知れ!

2009-03-21

ドングリ狂


ここのところ毎日のように仕込んでおいた種が発芽し、僕のキュウリも12本のうちすでに半数以上が芽を出している。先日書いた何の芽か分からぬものも、今日じっくりと見てみるとどうやらリンゴのようだ。確かに昨年末頃に食べた『王林』と『サンふじ』の種を種苗ポットに仕込んだのは憶えているが、まさか発芽しようとはね。僕がリンゴをむいているのを隣で見ていた長女が種を集め始めたのがきっかけだった。『Daddy、これ植えたら出て来るの?』と言うから『分からんね〜、でもやってみよか』と、それこそ種苗ポットに適当に仕込んでおいたのが何本も芽吹いているのだ。いや〜木の生命力は強いなと感心する。
山へ行った時にスコップなどを持っていなかったため、乱暴にも素手でそーっと引き抜いて来た木々もその多くが最近の陽気で芽を膨らませ始めている。これらの多くが枯死してしまうだろうと思っていたので意外であったし、木は実は僕が考えていたよりもよほど強そうだとも分かってきた。ただ問題なのは枯死するという前提で密に植えておいた苗木のほとんどが生き延び、これらの苗木が生長しても植え替える場所が無いことだ。僕は紅葉類が好きなので良さそうなものを見たらせっせと採集していたため、今では大小の苗木を合わせると20本近くもある。紅葉だけで20本!と、ばかげたことではあるがこのうち夏を乗り切れるものがどれほどになるだろう。この地方では夏を越して始めて定着したと言えるからね。そして昨年と同様に盛んに発芽し、成長しているのがドングリ群だ。これらもてきとーに種苗ポットに仕込んだものが冬の間は何の反応も見せなかったのに、今になってものすごい勢いで成長し始めている。その数一体どれほどだろう?間違いなく30本以上はあるので、我が家の前の堤防を勝手にドングリ並木にすることも十分可能ではある。さて、これらのドングリ群、どうしようか?すべてを小さな植木鉢に植え替えることは可能だが、そうなると庭が植木鉢で埋め尽くされとんでもないことになる。かと言って捨てるには忍びない。やはり堤防か、河川敷しかないな・・

2009-03-20

習慣の違い・・か?


つい先ほどのこと、風呂で頭を洗おうとしたらシャンプーが空になっていた。そこで妻に『シャンプー持って来て』と頼むと、イライラしながら持って来て風呂の扉を少しだけ開け、中に放り投げて去っていった・・。僕は普段は石けんで洗ってリンスするだけなのでシャンプーはあまり使わない。たまたまシャンプーのボトルが空になっているのに気づいたので詰め換えといてあげようとしただけなのに、なぜにこんな態度をされねばならんのか?さすがに頭に来たので風呂から出て『なんやその態度は!』と、激怒してやると、妻も憤激して『子供達に絵本を読んであげとる時につまらんこと頼まんといて!』と言い返して来る。『そんなこと風呂入っとったら分かるわけないやろ、だいたい人にものを投げてよこすとは何事か!』と言い寄ると、『日本ではあかんかも知れんけど、アメリカでは普通やわ!』と負けじと言い放つ。ここで子供達を寝かせるために一時休戦して心を落ち着かせ、第2ラウンドへ。
習慣の違いを謳って非難の矛先をかわそうとするのが妻の使う常套手段でもあり、確かにそんなケースも多々あるが今回についてはどうだろう?もしアメリカで人にものを投げて渡すことが問題無いことだとしても、人の目の前の床にものを放り投げて渡すことはいくら何でもダメなんじゃないか?と思う。更にはシャンプーが空になったのを知りつつそのままにしといたのは妻だろう、それを詰め換えてあげようとしただけなのに気を利かせたのがあだになってしまった。そう妻に言ってやると、シャンプーを投げて渡したのは悪かったと謝って来た。でも空になっていたのは知らなかった、自分は違うのを使っているから・・えっ!ということはあのシャンプー使っとったのは義母か・・

こんなくだらないことで互いにいがみ合ってバカみたいやな。そもそも事の発端は些細なこと。それに激高した自分が情けなくなって来た。
今まで何度同じことを繰り返し、これから先も繰り返すのだろう。日本はこうだ!アメリカはこうだ!と言いあっていても平行線を辿るだけ。もっと大人にならなくちゃいけないな・・

2009-03-19

この芽なんの芽?


いよいよ暖かくなって来た。日中の気温は20℃を越え、ぽかぽか陽気だ。車を運転していると頭がぼーっとして来てすぐに眠たくなる。桜の花もちらほらと見えるようになり、目に入る木々は芽をほころばせ早いものは瑞々しい若芽を輝かせている。
今冬はほとんど雪も降らず、概ね暖冬に終わった。そうなると夏季の渇水が心配になるが、大丈夫だろうか?

昨日、家に帰ると妻が『トマトの芽が出た!』と、たいそう喜んでいた。なんでも黄色とオレンジ色のトマトだそうで、特にオレンジ色のは珍しい品種らしく相当な力の入れようだ。僕の植えたキュウリも明日には発芽しそうな様子で頼もしい限り。しかし不思議なのはブロッコリーもそうだったが、品種が同じだと一斉に芽吹くことだ。少々遅れるものがあってもよさそうなのに、ほぼ同じタイミングで芽吹くとは几帳面なことだな・・と思う。

今朝いくつもある種苗ポットを見て回ると、そのうちの2つが新たに芽吹いていた。でも、それがなんの芽なのかまったく分からず、自分のずぼらさに呆れてしまったな。そんな具合にかなりの数の種を植えたのでこれからどんどん芽吹いて来るだろうが、それがある程度まで成長しないと何なのか分からない所に育てる楽しみがある。しかし、これ以上木を育てても植える場所がない。それが唯一の困りどころだな。

2009-03-18

何をもって悪と為すか?


先日のスピード取り締まりの時にも思ったが、何をもって悪と為すかは人それぞれの倫理観による所が大きい。大きいと言うより、すべてがそうだとも言える。いくら法的な縛りがあり犯した行為に対して罰を下されたとしても、当の本人が悪いことをしたという認識がなければ、ただのペナルティを科しただけに過ぎず何の意味もない。こうなって来るとドストエフスキーの深遠なる世界に突入してしまうので話を戻し、スピード取り締まりについて述べる。
今回の場合確実に僕はスピード違反をしていたが、それが果たして悪だろうか?他人に迷惑をかけるような走行はしていないし、80kmという速度もラッシュアワー時の堤防道路においては一般的な流れの範囲内だとも言える。反対に言えばそんなラッシュアワー時の流れと知りながら、しかも40kmという現状にそぐわない速度制限の場所をわざわざ選んで、つまりカモがたくさん居ると読んで取り締まりをする警察の方がむしろ悪ではないのか?こんな場所で取り締まりをすれば僕のように30km以上オーバーで一発免停を喰らう者がほとんどだろう。このご時世、数万もする罰金はあまりにも大きすぎる。また、それほどまでの悪事を働いたとも思えない。
ならば人が困るのを知りつつ、自分達のポイント稼ぎのために騙し打ち的に取り締まりをする警察の方が悪だと言える。
本来スピードを落とさせる目的であるならば、パトなりおまわりなりが目につく場所にいれば十分威力を発揮するはずだ。それでも減速しなければ白バイなどで追えばよい。
そういう努力もせず人を罠にはめるような警察のネズミ捕りの発想は、心理的根本からの悪である。
捕まった人は言う『運が悪かった・・』と。そう、自分が悪いことをしたと思う人はほとんど居ないだろう。であるならばこんな罰は人を憤慨させるだけで無意味だ。
スピード違反に対する法は間違っていないと思う。その法を運用する警察の性根が腐っているのだ。

2009-03-17

トナートリック


我が家にはリコーのモノクロコピー機がある。そのコピー機の調子が最近悪く、コピーをすると文字がゴースト状に2重印刷されたり、全体に黒い筋が入るようになり、汚らしくて使い物にならない。これが会社の事務所なら保守契約を結んでいるので、すぐにメーカーのサービススタッフを呼ぶのだが、個人所有のものだとそうはいかない。とはいえ自分では何ともできないのでリコーのカスタマーサポートに連絡し、不具合の症状を伝えると『分かりました。おそらく部品交換が必要になりますので、すぐにサービススタッフをうかがわせます』と言う。『料金は?』と聞くと、点検は無料と言うのでとにかく来てもらうことにした。
そして当日、時間通りに来たサービススタッフはコピーを数枚とると『ゴムの劣化が原因で汚れがうまく拭き取れてないようです。部品交換が必要ですね。交換部品代が3万円、それに訪問料1万2千円、技術料合わせて5万円になります』と、平然と言う。『そら、来たぞ!』と迎撃態勢に入ると、サービススタッフはおもむろにコピー機からインクトナーカートリッジを取り出して、『純正のトナーって高いですよね。実はその料金の中に保守費用が含まれているからなんです。だからそんな値段になりますが、純正品を使って頂いていれば今回かかる費用はすべて無料になります』と教えてくれた。確かに純正トナーは一本2万8千円とかなり高額だ。なんでそんなに高いのかといつも疑問に思っていたが、そういうことだったのか!
その後サービススタッフは小一時間かけて部品交換をし、調整をして帰って行った。おかげできれいなコピーがとれるようになり問題解決。なんか得した気分だな。
今後も純正トナーを使い続ければ保守は無料ということ。
このトナートリック、リコーはしたたかというか、太っ腹というか、まあ、なかなか使えるサポートだとは思うけどね。

2009-03-16

運と不運


今朝いつもの通り家を出て、すかんと晴れた青空のもとMaroon5の曲を大音量でかけながら堤防道路を気分よく飛ばしていると、右前方路肩に銀色のスピーカーのような物が現れ、『しまった!!』と思ったその瞬間レーダーの警告音が車内に鳴り響いた。しかし時すでに遅く『ガツン!』とブレーキを踏んだものの、ネズミ捕りの前を通り過ぎた時は確実にスピードオーバーだった・・
そのまま惰性でだらだら走ると、案の定赤旗持ったおまわりが現れ『いらっしゃいませ』と、頭まで下げてのご案内だ。そして警察車輛に誘導された時にはさすがにムカッ腹が立ち『なんでわざわざ40km制限の所で、しかもラッシュアワーに取り締まりなんかやるんや、こんちくしょうが!』と思っていると、おまわりも慣れたもの『ずいぶん出してましたね。取り敢えずスピードを確認して下さい』と至極機械的に言う。少なくとも80kmは出ていたんじゃないかと思うので『こりゃ、間違いなく免停だな・・』と、ドキドキしながらレシートのような紙を見ようとすると急におまわりがうろたえ出して、『あれっ?紙出て来ん。なんでや?』と何かの原因で機器がうまく作動していないらしい。
すると、おまわり開き直って『立証するものが無いので今回は厳重注意にまけといたる』と言うやんけ。あまりの意表を突く攻撃に思わず『そんなことがあるんかいな?』と聞いてしまったほどだ。とにかく一発免停と最低5万円はしたであろう罰金を逃れることができて上機嫌。一瞬どん底に突き落とされた分、リバウンドも大きいわな。ああ、よかったー!
しかし不可解なのはレーダーの反応で、ネズミ捕りを目視した瞬間に鳴るなんてどう見ても手遅れだ。ひょっとしたらおまわりの方がスピード測定をミスったのかもしれない。ためにデータを取得できなかったのかも?

いずれにせよ運・不運は表裏一体紙一重。ならば結果オーライでいこまいか。

2009-03-15

義母来日


義母の搭乗する飛行機がシアトルを予定時刻より1時間遅れて離陸したため、成田での乗り継ぎ時間が切羽詰まり加えて入国審査の長い列のためもはや間に合わぬと思っていたら、次の飛行機が乗り継ぎ客十数人のために待っていてくれたそうで、ヒヤヒヤしたもののなんとか土曜の夜に我が家にたどり着くことができた。これと同じケースが3年ほど前の大晦日にもあって、その時は妻と1歳だった長女が乗り継ぎ便に乗ることができず、結局成田エクスプレスで東京駅まで出てそこから終電の新幹線で名古屋まで帰って来たんだったな。すでにセントレアで待っていた僕にも連絡があって、ノースウェストに猛烈抗議したがどうにもならず名古屋駅まで戻り、新幹線の待ち合い室で紅白を見ながら何とも言えぬ大晦日を過ごし、妻と長女を迎えたときはすでにゆく年くる年も終わり新年になっていた。
今回の義母のケースでも思ったが出発が遅れた場合、乗り継ぎ時間に余裕が無いと乗り遅れる可能性がかなり高くなる。かと言って乗り継ぎ便を次の便にしたくても無いとなるとどうしようもない。ニューヨーク便ではそういうことは経験しなかったので、やはりシアトルといえども1地方都市に過ぎず、そういう管理の面においては気が緩んでいるのかもしれない。とかくすべての影響は乗客に跳ね返ってくるのでもう少しちゃんとしてもらいたいね。無理やろけど。

飛行機に乗るのが好きだと言う義母は68歳にもなるが長時間の空の旅にも疲れを見せず、時差ぼけへの順応も驚くほど早く感心する。東海岸から母親と妹達の居る西海岸のシアトルに引っ越してきて、なんだろう?何が変わったのかははっきりとは分からないが、やはり血族が身近に居る安心感からだろうか?お世辞ではないが以前よりも生き生きとして若返ったような印象さえ受ける。
そんな元気なgrand momが来てくれて娘達も大はしゃぎ。妻もどえらい早口の英語で切れ目無く話し続けておったよな・・。恒例になったこととはいえ、義母にはゆっくりしていってもらいたい。もうすぐ桜も咲くからね。

2009-03-14

バランス


子供というものは日々のちょっとしたバランスが崩れただけで、こちらが驚く(うんざりする)ほどの劇的な反応を見せ、成長を続ける脳組織と身体組織が如何に繊細であるかを怒濤の勢いで教えてくれる。例えば先日書いた発熱などもそうだ。なにせさっきまで元気だと思っていたら急におとなしくなって、熱を計ってみると38度オーバーなんてこともよくある。そしていったん引いたかに思われた熱が、急カーブを描いて上昇するなんて芸当は大人ではあまりないことだろう。
そう考えると『グズる』ということも単なる我がままで済ますことはできず、脳や身体の急激な成長に伴うリバウンドであると思う方が良さそうだ。そう受け取ることで日々の『グズり』に対しても、単に叱りつけるだけでなくその原因は何なのか?を見極めようとするだろう。簡単なことではないが、できないことでもない。
さて、今朝はそのちょっとしたバランスが崩れたことで、長女はそれはもう激しい反応を見せたわな。その原因は寝起きのタイミングが悪かったこと、ただそれだけだ。たまたま次女が先に目覚め、寝ている長女にダイビングしたため、もう少し寝ていたかった長女が大変ご立腹為されたというわけ。それからは何をしても『やだ〜、いやや!』を繰り返し、泣き叫ぶわ、物を投げるわ、睨みつけてくるわでとんでもない状況に。そんなんではとても妻の英語クラスにも行けず、拒否されたことにますますご立腹為されて震えるほどの怒りを発している。仕方がないので怒れる長女をなだめすかして車に乗せ、娘ふたりと買物に出ると間もなく眠りにつきましたとさ。目覚めてからは別人のようにおとなしくなって、それはそれはかわいい娘をしてました。
眠たかったら寝ればいいのに・・というのは大人の意見。子供はそんなに要領よく我が身をコントロールできないけれど、その嘘のないストレートさは僕を時には苛立たせ、また癒してくれる。

2009-03-13

ETC特需


昨日12日から31日までの期間限定でETC車載器の購入費用助成制度が始まり、指定販売店では5250円分値引きされた値段で購入することができる。以前からプレマシーにもETCを取り付けようとチャンスを狙っていただけに、これを逃す手はないと忘れないようカレンダーに書き込みまでして待ち構えていたのに、12日の夜に楽天市場で見てみるとなんと!手頃な価格帯のものはすべて売り切れ、在庫無しとなっていた・・。どうやら日付が変わったその時に買わないといけなかったらしい。みな考えることは同じか・・と思っても、出遅れた身には悔しさが残る。なんたって今ロードスターにつけてあるものと同型が、セットアップ料・送料込みで僅か500円ぽっきりというのだからみなが殺到するのもよく分かる。楽天がダメだったのでAmazonも見てみたが同じ結果。どうやらオンラインショップのほとんどで在庫分は売り切れてしまったようだ。もう少し待つか・・と思っても、それこそ1000円均一料金が導入されたら現在28%の普及率が一気に爆発し、高速はあまり乗らないが取り敢えず付けておくべ、という人が相当数に上るのも容易に想像できる。そうなってくるとしばらくの間はETC特需となり、ますます手に入れにくくなるだろう。そうなっても困るのでNEXCO中日本がやっているクレジットカードと一緒に申し込むキャンペーンにて、安くETCを買うことにした。このキャンペーンではデンソー製のETCをセットアップ・送料込み4800円で購入でき、なかなかお得だと思う。しかし助成制度は適用されないので値段はそのまま、車への取り付けも別途となるがこれは自分で行なうのでなんとか購入費そのままで押さえることができる。
別にいま必要でもないがこういったキャンペーンを逃すと次は無いかもしれないという、消費者心理の罠にまんまと引っかかってみるのもたまにはいいだろう。実際に次は無く、あの時買っていれば・・と思ったことも何度もあるしね。ま、買おうと思ったときが買い時さ。

2009-03-12

24


今シーズンの24を録画したDVDがシアトルから送られて来た。相変わらずジャック・バウワーは多忙で、場面もテンポよく展開し目が離せない。まだほんの数話分しか送られて来ていないが、すぐに見終わってしまうだろう。一度見始めたらやめられないのが24。こういう見る者を掴んで離さぬようなドラマ作りは、さすがエンターテイメントの国アメリカだよな・・と、感心する。
今現在はこういった人気ドラマをシアトルの義母に録画してもらい、ある程度溜まったら日本に送ってもらうようになっているが、いかんせん、義母がシアトルに居るときしか録画できないということもあり、例えば24などのシリーズ物では必ず数話分の抜けが生じてしまい、話が飛ぶこともしばしばある。今回も明後日から義母が2週間ほど我が家に滞在し、その後中国へ旅行に行くので6週間分ほど間が空くことになる。そりゃー残念だが仕方がない。いまのDVDレコーダは長期の予約も可能だが、なんでもこの春からアメリカ政府がサマータイムを導入する時期を早めるために、あらかじめDVDレコーダにセットしてあるサマータイムの情報とに誤差が生じ、長期の予約ができないようになってしまったらしい。なんとなく理解できない話ではあるが、そうそう機械操作が苦手な義母に甘えてばかりは居られない。ここはひとつ次のDVDが送られて来るまでじっと待つしか手はないが、そうは言ってもやっぱりジャックの動向が気にかかる。

2009-03-11

子供主導


長女は昨日、今日と幼稚園を休み養生に努めたものの、まだ発熱したり、治まったりを繰り返している。ただ、発熱と言っても38度を少し超えるくらいで40度に達するようなことはない。妻によると熱は朝方と夕方に突然上がり、それは長女の顔を見れば紅潮し目がとろ〜んとして来るのですぐ分かるそうだ。僕が仕事から帰ったときは既に発熱し始めた頃だったので、どことなく元気がなくやはり目が潤んでとろ〜んとしていた。そんな様子だから『一日中こんな調子やったん?』と聞くと、『昼はめちゃめちゃ元気やったのに・・』という答え。幼稚園に行くまでの間は熱が高かったので欠席の連絡を入れたのに、それから急に元気になって次女と一緒に走り回っていたそうな。それを見て妻も『これなら大丈夫かな』と、皆で揃って買物に行き、その後は冷たい風の中をJackieのに散歩に出たらしい。ひょっとしたらその無理が祟って再発熱となったのかも知れないが、夕方の発熱も38度は越えたもののじきに治まって来たようで、8時頃には『キャハハハーッ』と言いながら走り回っておったとさ。こうなって来るともう、子供というものが摩訶不思議なものに思えて来て、大人の感覚で物事を考え、それを子供に当てはめても何の意味も持たないということがよく分かって来た。すべては子供のペースに合わせる。それが最も体力を消耗させず実は合理的である、と気づいてもなかなか受け入れられないところに親としての未熟さと、余裕の無さを感じてならない。

2009-03-10

抑圧の50年


中国政府のチベット大弾圧が始まってから50年が経った。その間、中国政府のチベット人に対する略取や迫害は留まる所を知らず、改善する兆しもまったく見られず悪化の一途をたどり、今現在においても全世界から携帯電話・電子メールに至るまで完全にシャットアウトされた状態で、外国のメディアはいっさいその真実を知ることができない。
そんな卑劣な手を講じる中国政府がいくらチベットは発展しただの、チベット人は解放されたのだと言っても誰がそんなことを信じようか?中国政府のチベット人に対する弾圧はかつての大日本帝国が当の中国に対して行なったことであり、その時も同じく欧米列強から解放しただの、鉄道を敷いて発展しただのと吹聴しておったげな。その事実を中国政府は容認するんかい?するわけないだろうに。

この50年間のチベット人の苦しみ、悲しみは如何ばかりであったろう。そんな状況が今後も続こうとしている。これでは希望を持てと言っても持てるはずがない。彼らを絶望させ、精神的に萎えさせること、それこそが中国政府の目指すものなのだろう。
しかし人は希望無しには生きてゆけない。絶望の底から希望の光を見つけた時、それはとてつもない力を生むことだろう。その時になっても中国政府はまだ武力でチベット人達を押さえ込むことができるだろうか?よしんばできたとしても、チベット人の中に芽生えた『血の連帯』を押さえ込むことなど出来はしないのだ。

Free Tibet!

五体を投げ打ち、荒野を進むその精神を僕は畏敬してやまない。

2009-03-09

脅威


我が職場ではここ最近風邪が猛威を振るい、体調を崩す者が続発し油断ならない状況だ。常時エアコンをかけ湿度が40%台しかない今の事務所の環境は風邪対策としては最悪で、加湿器を2台フル稼働させていても何の効果も無いらしい。そんな中でいくらマスクをしているとはいえ何人かが激しく咳き込んでいては、風邪がうつるのも当然のことだ。せめて防衛側としてできることは体力を落とさないように気をつけることくらいしかないが、この状況では時間の問題だろう。

さて、家に帰ると長女がほっぺを赤くし、とろ〜んとした目になって『Daddy、なんか身体があつい〜』と言う。昨晩おなかの調子が悪いと言っていたので『おかしいな』と思っていたらこの通り、熱を計るとまだそんなに高くないものの38度近くある。ごはんもあまり食べれないと言うのですぐに寝る準備をし、寝かし付けると8時までには眠りについたようだった。しばらくして次女を風呂に入れ、寝かし付けたのが9時ちょっと前。少し落ち着いたので妻と話していたら、2階から泣き声が・・すぐに様子を見に行くと長女がトイレの中でオシッコをもらしてしまったと泣いていた。そして床には大きな水たまりが・・。妻とふたりで雑巾を引っ掴んで来て急いで拭き取り他へしみ出すのを防いだが、長女にしてはこんなことは珍しい。いままでオネショやお漏らしをしたことはほんの数回だけあるが、いずれも体調不良のときばかりなので、今回もだいぶ悪いのかもしれないな。とにかく明日の朝になって熱が下がっているかどうかだ。

2009-03-08

諸人集いて腰をかがめる也


親父殿が『この地方最大の植木屋があるぞ』と吹聴しておったのを思い出し、ひと通りの畑仕事も終えていたので一度どんなものか訪れてみることに。堤防道路をひたすら南下し県境を越え、小一時間ほどで目的地に到着。なるほど里山を切り開いたと思われる開発地には巨大な工場が一見無造作に建ち並んでいるが、そんな中にまるで息抜きをするかのようにその植木屋は存在した。確かに敷地は広く売り場面積も相当なものだ。ただ、植木屋というよりは『アグリパーク』というだけあって様々なものが売られており、どちらかというと苗木よりは草花の方が多く、その種類の多さには圧倒される。妻は次女と花を見て回ることにして僕は長女と苗木のコーナーへ。苗木の種類も・・と、ここまで書いて、1時間ほど前から我が家のすぐ西の県道を1台の爆音バイクが行ったり来たりを繰り返しやかましい。普段なら無視するがあまりにもしつこいので110番して排除するように要請すると、電話されたのは○○さんでよろしかったですか?ときた。今はそんなことも分かるんだね、下手に電話できへんな・・でも子供を爆音で起こされて愚図られるよりはよっぽどいいや。
そう、それで苗木の種類だ、珍しいものや始めて見るものが多く見ていて楽しいが、肝心のお値段がホームセンター並みもしくはそれ以上でこういう店にしては高いなと感じる。花売り場から戻って来た妻も同様に『ちょっと高いね』という。それでもたくさんの花が咲き、よい香りを漂わせ店の雰囲気はとてもリラックスできる。見物がてらに来るだけでも価値がある所だった。

堤防道路沿いでは老若男女うち揃い、袋を持ってツクシ穫りに精を出している。その袋を通り過ぎがてら透かし見るとかなりの量を穫っているようだ。我が家のすぐ前の堤防もじゃんじゃんツクシが出て穫り放題。ということはスギナの勢力がそれほど強いという裏返しでもあり、ちょっと複雑だな。この際ツクシを穫り尽くしてスギナの勢力を欠いてやろうか?とも考えるが、よけいスギナの逆襲を受けひどい目にあったりして・・

2009-03-07

芽吹くころ


日差しはだいぶ暖かみを増して来たものの、日中西風が強く体感温度はポカポカ陽気とは程遠い。それでも日向に止めてある車に乗り込むと早くもムッとした暑さが押し寄せ、『ああ、これからは日に日にこの温室の気温が上がってゆくんだな・・』と複雑な気分になる。
ひと通りの用事を済ませ4時頃から庭の様子を見て回ると、先日の大雨で庭の芝生はぐっと緑の濃さを増し、着実に成長している姿がまず目に飛び込む。畑ではエンドウ豆のつるがこれまたドカン!といった感じに伸びていて、『ひと雨ごとに成長するとはまさにこのことだな・・』とひとり感心する。
敷地外に特設した苗木用のちいさな園圃では、何を植えたのかさっぱり憶えていないので困りものだがそれぞれが芽を膨らましつつあり、これも順調に成長しているようだ。カエデ類の中には早くも芽吹き、小さな小さな柔らかそうな葉を持つものも現れ、暖かくなるまでとても待っては居られない!という勢いが感じられる。
先週末に買った育苗用のミニミニビニールハウスでは2週間前に播いたブロッコリーが一気に芽吹き、心を楽しませてくれる。このビニールハウスは小さくても優れもので、日当たりの良い日などはハウスの中の温度が40℃近くにもなり、かえって通気性を良くして温度を下げるほど。この時期いちばん警戒せねばならぬ低温にもハウスの中であれば氷点下にいくことはなく、その点ではだいぶ気が休まる。

さあて、このブロッコリー達はうまく成長するだろうか?これからがまた、楽しいのだ。

2009-03-06

春は、はじまり


一年で最も危険な月間に突入し、加えて友人知人各方面からの刺激がやっとこさ押さえつけている僕の『血』を誘惑し、なにかむず痒いような、イライラするような、それでいて心地良いような不思議な感覚を与えている。
ある知人はレバノンでバクラヴァを食べて来たと言うし、ある友人は来週からタイへ旅立つと言うし、そんな話を聞くとなんかいてもたっても居られなくなり『もう解放するしかない!』と唐突に思うこともある。最近、アメリカ在住の友人から6月頃にマレーシアかインドネシアで落ち合わないか?家族みんなでおいでよ、という誘いを受けて、妻共々激しく動揺しているところだ。もちろん以前の僕らだったら何のためらいもなくOK!となり、そのまま前回はロンボク島止まりだったインドネシアの島々を巡る旅を再開したり、はたまたマレー半島を北上しタイへ入り、そこから世界各方面への野心をめぐらしたりと、ああ!こんなこと考えているだけで幸せだ!でも現実はそう簡単じゃないんだよね〜。僕はどうも一つのことにしか集中できない質で、1週間だけ休みを取って海外へ!なんて器用なことができそうにない。やっぱ行くなら最低月単位だろ、てな感じでたっぷりと旅情に浸れる期間がどうしても欲しい。そんなことを言ってるからよけい身動きが取れなくなっているのかもしれないが、現況家族も増え、持ち物も増えると身が重くなるのは宿命でもある。ならばそこをうまくやり繰りするのが腕の見せ所というもの、実際世界各国から旅に出た多くの家族を見て来たので、それを手本に各地を巡りたいという願望は常にある。が、まだ成し得ていないぞ。
 
そういえば昨日は啓蟄だったな。虫が地上に這い出て来る季節か・・新たなる世界へ飛び出すことでもあるな。そう思うとこの時期にむずむずして自分を抑えられなくなることも、虫に似て至極本能的なことなのだね。ならば本能のおもむくまま自分をめいっぱい解放してやりたい。

そう、春は、はじまり。

2009-03-05

wild life


我が家の前には川が流れており、木がちらほらと生えた河川敷もあるため様々な鳥が羽を休めたり、魚を追ったりと、街中なのに意外とwild lifeを味わうことができる。朝Jackieを散歩するときは堤防に沿って歩いていくが、川面を見るといつも数羽のシラサギが頭を垂れてじっと水中を見つめている。そのシラサギに混じってアオサギもいるが、こちらは警戒心が強く僕とJackieの姿を見ると『ギャッ、ギャギャッ』と恐竜もこんな声を出していたのかな?というような鳴き声を残して去ってゆく。そして最近は鵜の姿が目立つようになった。姿を見るときは決まって数羽のグループで小魚を追っている様子で、その潜水能力の巧みさには驚かされる。ただしこちらも警戒心強く、僕らの姿を見たとたん仰々しい羽音を立てて、水面を蹴った波紋を残し飛び立ってゆく。これらの風景を見ながら散歩するのが朝一の楽しみでもある。
この他にもカワセミをはじめ多様な鳥達が生息し、様々な所で僕らとの繋がりを持っている。例えば僕が作っている野菜を荒らしてみたりということもそうだろう。寒さが厳しい頃は鋭い鳴き声でその存在を誇示している百舌鳥が多く見られ、けっこう居るもんだな・・と思っていたら、庭の至る所に早贄が刺してあった。一時期はそんなに百舌鳥が居るんかい?と思うほどあちこちに見られ、ある時なぞ雨降りに長女を車で幼稚園まで迎えに行った妻が傘を開いてみると、なんと!傘の骨にカエルの早贄が刺してあり『ギャーッ!!』と皆の居る前で叫んでしまった逸話もある。どうやら玄関脇に立ててあった傘も百舌鳥にとっては格好の早贄ポイントであったようだ。
さして鳥についての知識もないが、こんなに身近に見ることができるのはずいぶん恵まれているなと思う。そういえば先日も近くの堤防上を車で走っていたら、突然左前方から7・8羽の鳥の群れが飛び出して来た。とっさに減速してなんだ!とよく見るとキジの群れだった。
僕らの知らない所で一度は去った生き物達が戻りつつあるのかもしれない。ただし、それが自然の回復を意味しないことも明白なことだ。

2009-03-04

定額給付金


バカバカしいらんちき騒ぎの末、定額給付金の支給がほぼ決まったようだな。我が家の場合は18歳未満がふたり+妻と僕で計6万4千円也。そう考えるとデカイ額だが、別段うれしくもない。だって近い将来に必ず自分達に跳ね返って来ると分かっているからだ。しかも給付金支給のための財源が明確でなく、ただでさえ国民1人あたり600万円を超えるという負債を抱えている危機的財政難の中での『えいやっ!』的見切り発車で、ほんま大丈夫なんかいな・・大丈夫なわけないな・・と子供達のための将来について不安になる。しかし、事ここに至り給付決定となるならば、その金大いに使ってやろうと思う。使ってこそのあぶく銭、ちょうど謀ったようにアップルが新型iMacを発表し、これに使っちまえと言わんばかり。ようし!そう来たなら期待にこたえて使ってやろう。それもまた世界のためだ、と勝手に思っている。

2009-03-03

初節句


我が家は娘が2人もいるというのに、いままで初節句をして来なかった。アパート住まい+猫が3匹もいる状況でお雛さんは・・ということで先延ばしにし、それでも何にも無しではかわいそうだということで、実家の母が買ってくれた小さな土雛の親王飾りだけは毎年出していた。今年はシアトルから送られて来た7段飾りが僅か2週間前だったがなんとか間に合い、やっとこさ桃の節句らしいことが行なえてホッとしている。やっぱりこの時期どーんとお雛さんが鎮座している様は、華やかで趣きがあり大変良い。なにかその部屋全体が明るくなる感じがして、今この歳になって桃の節句というものがどういうものなのか分かったような気がする。
さて。本番の今日は特別何をするというわけでもないが、皆でお雛さんの前に集まって甘酒(子供はなぜか桃ジュース)飲んだり、ひなあられをポリポリかじったり、娘たちと大声でひな祭りの歌をうたって笑い転げてみたりと、我が家なりの桃の節句を楽しみました。
明日はすぐ片付けに入る予定。さすがに7段飾り分のお人形さんやお道具類は片付けるのも大変だが、妻は自分の祖母や母から譲り受けたお雛さんだけに責任感も強く、すべてにおいて至極積極的に動き、見ているこちらが感心するほど。やはり70年という年月の重みは相当のものだね。
十何年ぶりに外に出された人形達もさぞや気持ち良かったことだろう。これからはちゃんと毎年出してあげるつもり。それが僕らの使命でもある。

2009-03-02

遠方の友より


遠野に住む友人より写真集が届いた。
この写真集は彼女が長い年月をかけて培って来たものの集大成で、苦労の末に出版までこぎ着けることができ、心よりおめでとうと言ってあげたい。
つい先ほどまで彼女と久しぶりに話していたが、特にモノクロームの写真を取り巻く環境は激変しているらしい。僕も最近はデジタルばかりを使っていて、とんとその辺りの情報に疎くなっていた分、実情を知りかなりの衝撃を受けた。誰でも想像がつく通りデジタル全盛期の昨今は、大手フィルムメーカーの製造中止や規模の縮小が行なわれ、おまけに以前はあれほどあった現像液などのいくつかは姿を消し、そしてこれが最も驚いたのだが、モノクロ印画紙の銀の含有量に対する規制によって、現行発売されている印画紙では以前のような階調での表現ができなくなり、彼女の場合写真集出版に際して何枚かの写真を新たに加えたため焼き増しすることになったのだが、以前焼いたものと階調がまったく合わず悩んでいた所、知り合いの紹介で東欧クロアチアで発売されている印画紙は、今のところ銀の含有量に対する規制がないとの情報を得、人を介してわざわざ取り寄せてもらって焼いたそうな。そんな苦労に加えて印画紙の価格は以前の倍になっており、さらに追い討ちをかけている状況だという。
そんな厳しい中で理解ある良い出版社に巡り会ったとはいえ、自分の夢を成し遂げた彼女の努力には頭が下がる思いだ。彼女は『写真集出版に関して、いろんな人の助けがあったからこそ成し得たことだ』と言っていたが、それも彼女の人柄あってのこと。
さすがだね。そして東京での写真展の成功を祈ってます。

2009-03-01

再生


久しぶりの重労働で体中が痛い。しかし明日も気温は下がるがよいお天気だというので、仕事を休んで畑仕事に励むことに決めている。この期を逃せば後は不安定な天気が続くようで、ちょうど今取り組んでいる仕事がデータ待ちの状態でもあり、タイミング的には休めと言わんばかりで好都合だ。
3月に入ると畑に関しての仕事がグッと増え、例えば冬野菜を作っていた所を耕し施肥をして次の野菜の植え込みに備えるだの、庭に新たなスペースを無理矢理確保して開墾を行なうだの、夏野菜の苗作りに向けての準備を整えるだのと、字で書けばひと言でおしまいだがそれぞれがかなりの仕事量を伴い、たとえば今日行なった庭の開墾ともなると、まずはツルハシを打ち込み堅く締まった土をほぐしながら混入している木材片やコンクリート片を取り除き、その後備中鍬で細かく土を砕き石をはね、そして苦土石灰、牛糞、鶏糞、油粕などを鋤き込んでとりあえず開墾の完了だ。これだけの作業を僅か一坪分やるだけでもかなりの重労働で、仕上がった後はしばらく放心状態となる。堅く締まった土に何度も何度もツルハシや備中を打ち込むのは腰にかなりの負担をかけ、ずっと続けていると腰を真っすぐに伸ばせなくなるほどだ。明日も同じ作業をやらねばならぬので疲れを溜めぬために、風呂で十分に温まった後ストレッチを入念に行なって身体ををよくほぐし、そのおかげで大分身体が軽くなった気がする。

畑仕事は重労働を伴うが、それを苦しいと思ったことは無い。むしろ逆で畑仕事をすることで僕は癒され、心身ともに再生するのだ。