2008-11-30

円環


ある重要なプロジェクトを抱えてPANALI邸にやって来たはずが、毎度のことながら大きく脱線して手を掛けることもなく、今日も山の中の人となる。とはいえ昨日よりは風強く空気はひんやりとしているが、山中にあっては巨大な樫や椎の枝葉の間から陽が所々に差し込み、心は癒され疲れも知らず、沢を登り尾根上を探索し、崖上に出てはPANALI氏の指し示す山の峰々を遠望し、再びウバメガシの多い極相林へと分け入り、いにしへ人らの痕跡を尋ね歩く。森の中を彷徨い歩けば縦横に走るもののけ達の道を見付けることができ、それらをトレースして尾根上の平場に出ると、そこには遥か昔に埋もれし人々の想いが広がっていた・・。
少し昂奮気味になりながら尾根を巻き、沢に下ると、我らが歩き始めし地点に戻り、これで大きな円環を成したことになる。
何か暗示的とも言えるきょう一日は、未だに残るもやもやとした釈然としない感覚を僕に残したまま、もうすぐ日を改めようとしている。
そうだ、円を閉じたときからもう次の行動は決まっていたのだ。
僕は再び此処に戻らねばならない・・

2008-11-29

石巻山


天気快晴にてこれ以上にないというほどの絶好の登山日和。PANALI氏と再合流して一路山上を目指す。途中子供らの大群とすれ違い『なんの騒ぎか?』と問えば、『幼稚園のOB会』とさ。今どきは幼稚園でもOB会なんてやるんだね。子供達も次から次へと大人達が仕組んだ行事に参加させられ、さぞや忙しいことだろうな。思えば自分が小さい頃は山ばかり行って遊んでいたものだ。それが今になって大きく僕に影響しているなんて、毎週末のように僕ら兄弟を山へ連れ出していた当の親父殿は気づいてはおらんやろな・・。そしてそれをいま僕が感謝していることも親父殿はまだ知らない。なんか照れくさくて、言いにくいさね。

2008-11-28

諸人集いて・・


一足早い忘年会をば、下界を見下ろす山上にて行なう。
温泉に入り大弛緩して、足をう〜んと伸ばすなり。
久しぶりに顔を合わす者とあれこれ語らい、お互いの労をねぎらう。
一時の混乱は山場を越えたようだ。
これから、やっとこれから大きく動き出すのだ。

2008-11-27

Heritage Seed


「大地は親からゆずり受けたものではない。子供たちから借りているものである」 ケニアのことわざ

これは最近興味を持っているHeritage Seedについて調べていて見つけた言葉。この簡略な言葉が意味するものは深く、それぞれの人間がこのことわざのような自覚を持っていたら、現代世界に蔓延する諸問題の多くが解決されるのではないか?とさえ思えて来る。

さて、Heritage Seed。要は植物の多様性を無視し、人間様の都合の良いように交配・改良を重ねた種子ばかりがマーケットを占め、個々の植物が持っていたはずの本来の匂いや味、強さを失いつつあることに危機感を持ち、在来種の保護と育成を行なう活動から生まれた在来種子のことを言う。特に野菜を中心とした在来種の保護は西欧諸国で活発に行なわれており、大勢のボランティアがそれぞれの家庭菜園で絶滅の危機にある種子を育て、またお互いに種子交換などをして活動の輪を広げている。
確かにホームセンターなどへ野菜の種を買いに行くと、『タキイ』『サカタ』といった国内大手企業の種子が多く並んでいて、そしてなぜか日本在来種と思っていたものが原産国を見るとアメリカなどとなっていて、国内で生産された種子はほとんど無い。これは世界の種子市場の約20%のシェアを上位3社の巨大企業が牛耳り、あくまでも市場向けに『売れる』種子だけを改良・育成し販売しているからで、このまま行けば『売れない』種子は見放されついには絶滅してしまう。たしかに種子を買うものにとっては耐病性があり、多収穫の改良品種はぜひとも選びたいものだが、そもそもこういった種子は一代交配種であり品種の特性は一代きりのもので、同じ収量を望むならもう一度種子を買うしかない。これこそ種子開発企業の思う壷でこういった負の連鎖から遺伝的に多様性が失われ品種が単調化して、結果的に病気や気候の変化に弱い品種ばかりになってしまう。こうなってからでは在来種を取り戻そうとしても既に絶滅し手遅れなのだ。

いま日本でHeritage Seedにどの程度の関心と活動が行われているのか分からない。これから調べて行こうと思っている。
子供の頃に食べた青くさいトマトの味。そして、どうだ!と言わんばかりの人参やピーマンの味。最近の野菜はどれも味や匂いがあまりしないと思いませんか?我が家庭菜園で穫れたトマトですらおとなしい味だと思う。あのトマトの味をまた探し求めたい。どこかにまだ種はある筈だ。その種を播き、味と香りを繋ぎたいと思う。

2008-11-26

親と子


子はやはり親を真似するもので、最近長女は外でいろいろな植物の種を拾って来ては『Daddy、ねえ、この種一緒に植えてよう〜』とねだって来る。今日拾って来た種は長径1cm弱のラグビーボール型をした濃い茶褐色の種で、始めて見るものだった。拾った場所は2m程の高さに育ったアカメガシの生け垣の下だというから、アカメガシの種かも知れないが昨日も書いた『日本の樹木』にはアカメガシ(レッドロビン)が載っておらず確認の仕様が無い。しかし、他のカシの木々と比べてみてもいわゆる『ドングリ』とは外見が違うのでアカメガシではないような気がする。こういうもどかしさが僕は一番嫌いだな。やはり新たなる図鑑が必要になってきたぞ。

まあ、こんな調子で長女が拾って来た種をいくつも育苗ポットに植え付けて放置してあるのだが、これらの一つでも芽吹けば長女は大喜びだろうな。って、実は自分が一番うれしかったりして・・。なにせ木の種を見かけたらどうにも我慢できずに拾ってるからね。ほんと木を育てるのは楽しいな〜。自分が生きているうちに完結しないのがいいよね。自分が滅んでも木は生き続けるだろうし、誰かに受け継がれてゆくわけだ。種を植えて、ほったらかしにして、ある時気づいたら芽が出ていた!この時のうれしさはたまらないね。
そうじゃない?

2008-11-25

検索図鑑


気になる木を見かけたりすると図鑑を見てその樹種名を調べるのが密かな楽しみでもあるのだが、今持っている図鑑では物足りなさを感じて、新しいものを購入しようかと検討している。今のものは山と渓谷社の『日本の樹木』で、分厚く写真もそれなりにきれいでただ見ているだけでも楽しめるのだが、細かく樹種名を特定しようとすると掲載されている写真が樹木全体を写したものが多く、個々の樹木の特徴をいまいち捉えきれておらず図鑑としては役不足だと感じてしまう。そこで先日樹木調査の専門家が来てくれたのを良い機会に、どんな図鑑がお勧めかを聞いてみたら、彼が『外に出るときはこれを使っています』と言ってみせてくれたのが同じ山と渓谷社の山渓ハンディ図鑑『樹に咲く花』シリーズの計3冊で、一冊の厚みは『日本の樹木』とほぼ互角だがハンディと言うだけあってA5判と持ち運びも便利そうだ。そして中の写真は驚きで新緑、葉、花、夏姿、果実、種子、紅葉、樹皮、冬姿、冬芽というように樹木のライフステージに合わせて一覧で見れるようになっている。これだけ詳細な写真があると樹木の特徴さえ掴めば樹種名の特定は難しくないような感じがするが、専門家でもやはり判断つきかねるものもあるそうで、そこがこの道の奥の深いところ。
『樹に咲く花』は一冊が3780円だから3冊で1万円を超えてしまう・・が、勉強のためには必要だ。

2008-11-24

冷たき雨


朝起きて雨戸を開けると、目がつぶれそうなくらいの日差しを浴び『よう晴れとるやんか!』と呟いたのもつかの間。朝ご飯を食べているうちに徐々に曇り始め、気温がグングン下がって来る。妻も朝の天候を見て『これならいける!』と3回も洗濯したのが裏目に出て、シーツなどは外に干すこと叶わず結局乾燥機で乾かすことに。僕も外仕事がいくらかあったので雨が降り出す前に・・とさっそく作業に取りかかる。さて今日の仕事は相変わらず河川敷の薮の処理で、今までに刈り倒して山のように集積してある草や雑木の内、自然に分解されにくそうな野茨や太めの枝を焼いて処理しようと先だって集めておいたひと山に火を放つ。枯れたススキや葛の葉はよく燃え瞬く間に巨大な炎をあげてすべてを呑み込んでゆく。油分を含む野茨はパチパチと小気味良い音をたて爆ぜながら炎に包まれ白化してゆく。
こんなたき火も今のご時世、地球温暖化の観点からすべきではないのだろうが、逆にこんなことまで禁止するような人間の今の営みとは一体何なんだろうと考えさせられる。
炎がさらに勢いを増して来た頃、空から雨が落ちて来た。火が消えぬ程度に降ってくれると空に舞った灰も遠くまで飛ぶことなく、煙も目立たず都合がよい。ある程度集めておいた草の山を処理した頃、雨脚が強くなり火の勢いも大分衰えて来た。そろそろ潮時だな・・くすぶり続ける灰の山を残して家に引き上げると、雨の降りは一層激しくなりしばらく白い煙を上げていた灰の山もとうとう消えて落ち着いたようだ。まだまだ河川敷一面には刈り倒した草があふれかえっている。その処理をどうするか未だ思案中。燃やすのは簡単だが二酸化炭素をこれ以上発生させるのはやはり気が引けるしな・・

2008-11-23

Thanks giving





この時期毎年恒例のThanks giving partyを行ない、家族や友人など総勢13名でワイワイガヤガヤと楽しく食卓を囲む。アメリカでは感謝祭は七面鳥を焼いて食べるのが習慣だが、日本においては国産七面鳥の入手が困難なのと注文しても結局はアメリカからの冷凍輸入で、家に届く日時を確定できない問題(いくらアメリカ本土に比べて小振りとはいえ、6〜8kgもある七面鳥を調理当日まで冷凍保存するスペースなどない)から今年は鶏を使うことにして、先日近所のスーパーで頼んでおいたものを取りに行くと2羽で大体5千円くらい、1羽あたり2Kgちょいといったところ。去年6kgの七面鳥を使ったことに比べれば大分小さいが、まあなんとか足りるだろうということで調理開始。そうこうしている間に皆が到着し始め、一気に家が賑やかに。そこへ先日連絡のあった10年来の友人KT氏が到着し更に場は盛り上がる。いよいよこんがり焼き上がったローストチキンにナイフを入れ、グレービーソースやクランベリーソースをたっぷりのせてスタッフィングなどと一緒にいただく。んー最高!と叫びたくなるほど美味く、あっという間に2羽のチキンを平らげる。メインディッシュをたらふく食べたあとはパンプキンパイとアップルパイのダブル攻撃でさらに腹は膨らみ大満足。そのうえ宇治抹茶アイスとオーストラリア産マンゴーアイスバーも登場し、もう入らぬと思ったのにアイスは別腹、ぺろりと一本食べてしまいそれで今日の打ち止めとなりました。アフリカから帰ったばかりのKT君も大いに活躍し、その旺盛な食欲と食べっぷりには料理を拵えた義母や妻も感心して大喜び。これからは毎年彼を呼ぶように!と、ご指名まで出まして大団円でございました。

何はともあれ、集まってくれた皆と、感謝祭の料理に腕を振るってくれた義母や妻に、ありがとう。

2008-11-22

予防接種の日


今日は早よから家族揃って近所の医院へ行き、インフルエンザの予防接種を受けて来たのだが、連休ということもあってか8時半の開院時間に行くともう何人も待合室で待っており、案の定注射を打つまで1時間近くも待たされ子供達も待ち疲れてぐにゃぐにゃに。待ち合いにいる他の人の様子は咳き込むような人はおらず、今の時間帯は概ね軽度の人が多いのかな?という印象で僕達と同じくインフルエンザの予防接種に来ている人も多いようだ。
僕達の前に注射を受けに診察室へ入った男の子は大いに暴れ泣き叫んでいるようで、少し静かになったと思うと今度は母親の『信じらんな〜い』の声が・・どうやら抵抗していた男の子が恐怖のあまりオシッコを漏らしてしまったようで大騒ぎに。男の子を膝に乗せて注射に備えていた看護士さんもまともにかけられたようで、他のスタッフが青色の上着を持って右往左往している。落ち着いてからしばらくするといよいよ我が家族の出番だ。長女から注射を打ったがさすがは赤ちゃんの頃より注射をされても一度も泣いたことがないだけあって、全然ヘッチャラの顔をしている。次女は泣くだろうと思っていると自分の目の前で姉が平然と済ましたのを見たせいか驚いたことにこちらも泣かずに終了。大騒ぎをした男の子の後だけに医者や看護士も感心して飴をくれましたとさ、めでたしめでたし。

2008-11-21

野生生物調査人


何となくそんな予感がしてたんだ・・まだ会ったことも話したこともない人だったのに・・

ここ数日あるお寺の樹木調査をして来たが、今日は樹種名を特定するためにその道の専門家に来てもらい、平面図に落とされた樹木分布図をもとに同行する僕が樹種名を書き入れてゆく寸法だ。樹木調査を行うこと自体初めてなので要領が分からないが、とにかく樹種名さえ分かれば何とかなるだろうと軽い気持ちで専門家をお待ちする。時間通りに現れた彼は小柄で物腰の柔らかそうな人だったが、思慮深そうで何か一本通る強さを持った人物に見えた。渡された名刺には『野生生物調査人』と記されており、フリーランスで活動しているのだと言う。主な仕事は山野を切り開く開発前にそのエリアに何が生息するのか?という分布調査などであり、やはり猛禽類の生息域調査が多いという。ただしそんな毎日仕事があるわけでもなくそれだけで食べてゆくのは大変だとも言っていた。
仕事を始めると彼は僕が指し示した樹種名をいとも簡単に答えてゆく。僕も前もって自分なりに樹種名を書き込んでいたが、常緑樹は見分けがつかず成績はいまいちだ。一緒に作業しながら見分けるポイントなどをアドバイスしてもらい、何やら課外授業の様相を呈して来たがそれもまた良かろうと、じゃんじゃん質問を浴びせてゆく。そんな僕の攻勢にも快く丁寧に、しかも3倍くらいにして答えてくれるので、調査後半には僕自身で『これは○○ですよね?』と特定し、彼の所見を待つというペースで仕事を進めてゆく。
仕事をしながら彼と様々なことを話したが、不思議といろいろな点で共通点がありお互いに驚くということになり、自然と会話も弾んでゆく。聞けば彼は僕と同じ同郷の人で、同じような視点で物事を見、感じ、論じている。今まで初対面の人とそんな踏み込んだことまで話したことはあまりないが、彼はそういうことを感じさせないほど何か僕と引き合う点を持っているようだ。そうだな、ひと言でいうなら『話していて楽な人』とでも言おうか?
そんな調子で作業はすこぶる順調に進み、僕にとっても大いに勉強になった充実した一日だった。作業が終わったあとも何となく名残惜しくてお互い寒さに震えながら普段思っていること、思いついたことを話してここは一先ず撤収することに。
そこまで気が合う人は中々いないもんで、今日は貴重な出会いができてほんとうれしき一日だったな。

2008-11-20

インフルエンザワクチンの謎


近年は子供に移すといけないのでインフルエンザの予防接種を受けるようにしているが、毎年ピークが近づいてから思い出したように受けるので、いざ受けようとしてもワクチンが無くなってしまっていたり予防接種を受ける人の予約がいっぱいで、たかが予防接種なれどなかなか苦労させられることが多い。そうやって予防接種が可能な医院などを探している時に当然1回いくらなのか?と聞くのだが、その答えに驚く程ばらつきがあるのでそのばらつきの原因はどこにあるのか?を知りたいとも思っている。例えば今のところの最高値は予防接種1回につき4500円であるのに対して、最安値は1500円とその差は3倍にもなる。じゃあ高い額を払えば予防接種の回数が減るのかと言えばそんなはずもなく、ワクチン自体は同じでやっぱり子供は2回打たねばならない。ちなみにワクチンの価格設定で言えば1回2000〜3000円という医院が多く、その辺りの価格帯で予防接種を受けれるところだったらまずまずではないかと思う。先に書いた1回1500円という医院の情報は娘の通う幼稚園の同級生の親さんが教えてくれたもので、さっそく電話してみると確かに1500円だと言い、完全予約制とのこと。予約をお願いすると『今は大変混んでますので12月29日しか取れませんがよろしいですか?』ときた。それじゃああまりにも遅過ぎるので諦めることにしたが、皆が集中するだけ安いということでもある。しかし、これだけ価格差があると不公平感も出て来るので自治体からの補助は別として全国一律2000円などと政府が決めてしまえばいいと思う。2000円程度ならまだ受け易い価格帯だと思うし、国としてみても皆が予防接種を受けることによりインフルエンザ罹患者数が減少すれば、健康保険費用もグッと下がり結果として国の支出を抑えることにもなるはずだ。そんな簡単な計算式なのに国が実行しないのはやはり製薬会社などからの目に見える働きかけが相当のものだからなのだろう。

2008-11-19

テロテロ言うな!


そりゃ、人が殺されたんだから大騒ぎするのはあたり前だと思うけど、犠牲になったり狙われた人達が元厚生省の事務次官だったというだけで、普通なら『殺傷事件』として取り扱うものを『前例のないテロ事件』として騒ぎ立てるのはいかにも浅はかなことと思わないかい?昨夜NHKのニュースを見ていたときもこの事件を大きく取り上げ、そこに解説として出ていた社会部と思われる人物は昂奮気味に『これは明らかなテロ行為』と断言していた。それ以降のニュース番組ではほとんどが今回の事件を『テロ』と位置づけ『年金テロ』なんて言葉までも出ていたな。しかしさ、何を以て『テロ』とするかは別として、こうたやすく使われる『テロ』という言葉自体に僕は違和感を感じてならないがどうだろう?アメリカで起きた9.11th以来、恐怖の代名詞として『テロ』という言葉は多用され、『テロとの闘い』なんていう利権主義者には便利でたまらない言い回しまで登場し、それこそ世界を恐怖のどん底に突き落として来た。ブッシュ政権はことさらに『テロ、テロ』と言っては国民の恐怖心を煽り、それを利用して自分達のやりたいように物事を動かして来た。もはやそれが破綻して8年間に渡る悪政の結果を皆は知ってしまったのだ。そんな経緯で安易に使われて来たこの『テロ』という言葉を何のためらいもなく発するNHKとそのスタッフの質の低さにはまったく呆れてしまう。
昨夜から今朝にかけそんなテロテロ言葉をあまりに聞かされて来たので、ちょっと食傷気味だな。

2008-11-18

2つの知らせ


西風が強まり気温が急激に下がるなか帰宅すると、義母を中心に妻や娘達が女ばかりでワイワイがやがやと晩ご飯を食べていた。その光景を見て『このままあと10年もしたら自分の居場所は無くなるんやろな・・』と言わば直感として自分の身の振り方を考えていると、妻が『今日は2つのBig Newsがあった』と言う。詳しく聞くと3年前アメリカに帰国した妻の親友から妊娠したと言う知らせが来たらしいのだ。『それは良かった!』と驚きと共に、いま妊娠4ヶ月の双子の女の子の赤ちゃんが無事生まれることを心から願い、祈りたい。というのも、親友のレイチェルは3年前も今回同様双子の赤ちゃんを身ごもっていた。それが突然出血し、死産ということになってしまった・・。死産に至る経緯も妊婦健診にかかっていた産婦人科の拙い対応と措置、加えて産婦人科では手に負えなくなった後に運び込まれた市民病院の更なる拙い措置で『もう子供は生めないでしょう』と突き放されてしまった。彼女は身も心もズタズタに傷ついて、とても日本に留まることはできず帰国することに決めたのだ。当然妻も引き止めることはできず、むしろ帰国を薦めたくらいだった。彼女がアメリカに帰りもう一度病院へ行き精密検査を受けたら、医者は日本での死産に至る経緯を詳しく聞き内視鏡で子宮内を調べ、日本の医者が死産後の後産を掻爬したときに子宮内を大きく傷付けたこと、しかし妊娠はこれからも可能だという答えを聞き、もう一度赤ちゃんを授かる希望が生まれ元気が出て来たということを聞いていた。彼女の夫は日本人で彼の実家が我が家からそう遠くもないところなので、毎年正月には来日し短い時間ながらお互いの近況を語り合っているのだが、きたる新年は妊婦ということもありリスクを避けるため来日しないことに決めたそうだ。それはそうした方がいい、何よりも身体を大事にせねば。でも双子とは生まれてからが大変だな。
さて、もう一つの知らせは一転妻もトーンダウンし、そのレイチェルのお兄さんが急に亡くなったと言うのだ。詳しい死因は聞けなかったそうだがまだ34歳という若さでもあり、ついぞ病気がちということも聞いてなかったので交通事故か何かかもれない。

一方は『生』を、もう一方は『死』を知らせて来るなんて、なんとも皮肉なことじゃないか?しかしそれこそが『命』のすべてであり、人知を越えた『宇宙』のサイクルなのだ。

2008-11-17

寝相


自分も相当寝相が悪いが子供達に比べたらかわいいもんだ。毎日大体8時半前後にはベッドにつかせ、9時までは本などを読んでいても良いことにしている。そして時間が来たらベッドの電気を消して寝ることになっているが、なかなか寝付けないときは10時近くまで起きていることもある。9時を少し過ぎた頃様子を見に行くと長女はたいていちゃんと電気を消し鼾をかいて寝ている。やっぱり幼稚園に行っていると遊び疲れてよく寝れるようだ。これは僕ら夫婦にとっては大変大きなことで、赤ちゃんの頃からあれだけ寝なかった子が自分でちゃんと寝るなんてまるで夢のようなことなのだ。とはいえ、朝まで一人で寝ているかと言うとそうではなく、真夜中辺りにオシッコに起きた後は僕達と一緒に寝ることになっているらしく、そうしないと愚図って大変なことになる。まあ、これからの季節、子供と一緒に寝る方が温かくて気持ちがいいから大歓迎だけどね。
さて、次女はと言うと、いまはちょうど夜泣きがひどい時期なのか真夜中過ぎにうなされては大声で『ママー!』と叫び、その後は大泣きに泣いてこれまたどえらいことになる。ベッドの上でもまず真っすぐになって寝ていた試しがなく、上下逆さはあたり前、寝てしまった後も時折大きく動いてベッドのフレームに頭をぶつけ、それが夜泣きのスタートになることもしばしばだ。様子を見た時は布団を着ていないことがほとんどなので、寝冷えをしては・・と布団をかけてやると、そっと掛けたにも拘らず敏感に感じ取ってこれまた『ママー!』と来る。
子供達にはそれぞれ儀式というものがあって、一見バカげていてもそれらは重要な通過儀礼であって、これを怠ると途端にリズムが崩れて寝つかなくなってしまう。

手は焼けるがとかく興味深いもんだよ、子供というものは。

2008-11-16

草刈り人


こんな所の草を刈って、一体あやつは何をしとるん?という視線を県道に架かる橋上より感じつつも、そんなのお構いなしに今日も雨が上がるとさっそく草刈り機ぶん回して、バッタバッタと刈り倒す。1時間程作業を続け『まあ、これくらいでいいだろう』と言えるところまで刈り終えることができた。どうだろう、この河川敷だけでも200坪近くは刈ったんじゃないかな・・昨日新品で下ろした草刈り機の刃もススキや野茨といった硬めのものを刈り続けたので切れ味は鈍り、夕方にもう一度ダメ押しの草刈りをした時は石に当てたこともあって全然切れなくなってしまった。それくらい激しく刈りまくったということだな。
この薮を切り開いていると、水嵩が増した時に流れて来たペットボトルや発泡スチロールといったゴミがわんさと出て来るが、これが拾っても拾っても切りがなく一体どれくらいの数が流れて来て、この薮に埋もれているのか見当もつかないくらいだ。取り敢えず一カ所に集め始めると、例えば缶やペットボトルのジュースの銘柄でどれくらいの時期のものかが大体分かるが、中にはもう見かけなくなったような古いものまで混じっており、改めてこの薮が相当期間荒れ放題のまま放置されて来たのかがよく分かる。とにかくこれだけ荒れてしまった以上、そう簡単には戻せないが、始めは無理してでも背丈以上に伸びてしまった草を刈っておけば、次年度は大分手入れが楽になると思う。そうであって欲しいと信じたいよ。

2008-11-15

開拓魂


思ったよりも早く降り出した小雨の中、ここ数ヶ月間時間を見つけて続けている河川敷の草刈りを敢行する。今日の作業は安物だが新品の草刈り刃と交換したこともあって切れ味鋭く気持ちが良い。ススキの中に隠れている太めの野茨にも刃が弾かれることなくスパッ!と刈り払うことができ作業効率が格段に上がっているようだ。1時間程の草刈り作業で取り敢えず最初の目的は達成されたが、まだまだ周辺はススキ・野茨・葛の密生地で荒れ放題なのだ。まずはこれらを薙ぎ払わないと木も育たないし、いま生えている木もその枝に葛が覆いかぶさってこのままでは負けてしまうだろう。もちろんここを切り開く理由はあって、ススキや葛を蔓延らせる代わりに我が家の庭にあるラズベリーとブラックベリーを移植することを手始めに、徐々に木などを植えて自分の思うがままに使ってやろうと算段しているが、まとまった雨が降るとこの河川敷はすぐに水没してしまうのでその辺りも勘案しての計画立てをせねばならず、そこがまた面白いのだ。そもそも自分の土地でもないのに好き勝手にできるなんてなかなかのロケーションだとは思わないかい?まだ先は長いが、楽しみも多いということだ。

この時期恒例となった義母来訪。来月始めまで滞在し、妻や子らと一緒にアメリカに帰国予定。義母は柿が好物なのでちょうど良いタイミングだな。

2008-11-14

茶番


給付金に対する政府の混乱ぶりを見ていると、呆れを通り越してほんとつくづくこの国の偽政者は愚か者ばかりで、このままではこの国の行く末が危ぶまれてならない。給付金受給の制限の目安についても1800万以上なんて、一体どれだけの人がいるというのだろう?政府はこんな発表を行なうときは確固とした根拠を示し説明する義務がある筈だが、それがまったく為されていない。所得1800万以上という政府の見解も納得できず、我が市に於いて所得600万以上ある家庭には児童手当が出ない、というのに同調させて給付金も制限を設ければいいと僕は思うがいかがだろう?
いずれにせよいくら給付金が配られたところでこの金融危機・景気減速から抜け出す切り札になろうなんてことは愚かな妄想であって、期待できるはずがないのは分かりきったことだ。この麻生内閣も先の安倍君、福田君と同様に大きな混乱だけを引き起こして『後のことは知らん!』と尻をまくるのは時間の問題だろな。ああ、なさけなや・・

2008-11-13

夢の跡


もののふどもの夢の跡を読み取らんとて今日も1日城山の薮の中に潜伏し、力弱く飛ぶヤブ蚊に時折刺されながら犬走りを行ったり来たり登ったり降りたりと忙しなく、調査探索する斜面は急峻で油断をすれば真っ逆さま、崖に取り付き下を巻きケモノ道をトレースすると辿り着いたは櫓跡、これで2つの櫓が連絡し本丸下の防御網の一端が確認できたことになる。こんな道は江戸時代の古地図にも一切描かれておらず更に古い戦国の世の所産なのだろう。いままでに何度もこの城山に分け入っているが、不思議なことに見る角度が違えば見えて来る遺構の様子も大きく異なり、これまで気づかず見逃して来たいくつか痕跡をメモに取り測量図より大体の位置を特定し、今後の調査計画の立案参考として周辺の様子を撮影したところで次の遺構へと移ってゆく。僕は城の縄張りのことなどよく知らないが、自分の足で歩き現地の様子を確認し、当時のもののふの心情を想い、もし自分がここを守るとしたらどうしただろうか?攻めるとしたらどこを狙うか?などと考えながら探索している。なので僕の頭の中には『この時代の城はこうあるべきだ』や『こんなはずは無い』なんてことはなく、あるがまま残るがままの地形から勝手に想像しているだけで一般論からは大きく逸脱しているのかも知れないが、そこはいにしえと言えども同じ人間のやったこと。其の辺りの想いが共振すれば一人歩きの学術論の罠にはまることもなく、意外と史実を突いていることになるのかもね。

2008-11-12

出張


昨日から僕としては珍しく泊まりがけの出張で金沢へ。東海北陸道を北上すると遠く大日岳の頂きが雪で白く輝いていた。確かに外気温は低くジャンパーが必需品となる。辺りの山々の紅葉は最近の冷え込みで既にピークを越え、葉は艶を失い茶色く散ってしまっていた。
今回の出張の案件は昨日のうちにすべて終了し、今日は勉強を兼ね金沢城の復元作業を見学することに。金沢城では各所で復元作業が進み、その工事の内容も特別に設けられた通路や踊り場などから見れるような配慮がしてあり、様々な点で見習うべきところが多かった。平成22年度までに今復元中の門などが完成予定とのことなので、機会があればその頃にもう一度訪れてみたいものだ。

2008-11-11

匂う日


「匂い」に絡めとられる日はあるもので、現場から車での移動中まず匂って来たのが餡子の匂い。甘ったるいほあ~んとした匂いに誘われ辺りを見回すも、それらしき工場も和菓子屋も見当たらず畑ばかりが広がっている。なのに一体どこから漂ってくるのか摩訶不思議。そう思いつつしばらく走ると今度はカレーの匂いに襲われた。こいつぁなかなか刺激的でまだ10時過ぎだというのに一気に空腹感が増し、そういえば最近カレー食べてないよな・・と脳も身体もカレー恋いしやモードに突入し、もうカレーを喰うしかない!とさえ思えてくる。そうこうしていると赤信号で止まった交差点ではほんわりとうどんのお出汁のなんとも言えぬ、一杯食べてって、といわんばかりの匂いが辺りを包む。そうか、仕込みをしてるんだな・・と誘惑にほとんど屈しかけていると、ズガン!と塗装屋独特のシンナー臭で今までの心地よい匂いの数々が吹き飛ばされてしまった。
晩秋の少し肌寒さを憶える空気の中、様々なものが漂いそれぞれが結びついていろいろな思いを生み、そして消えてゆく。冬はすぐそこに迫り陽は弱まるばかりだ。そろそろ「風」に備えねばな・・

2008-11-10

お猫様


さて、昨夜の続き。
大怪我を負った猫はパラボラアンテナを着けたまま居心地の悪い夜を過ごしたようで、夜通しプラスティック製のパラボラがドアや敷居、柱などの木部と接触する『カタカタ』という音が階下の静寂を破り、早朝には寂し気な声で『外に出しておくれよ〜』となんども鳴いて、こちらの目を否応無しに覚ましてくれるのだった。
昨夜獣医に言われた通りに妻が猫を連れてゆくと、今日もまた注射を2本打たれ1週間後に来て下さいとのこと。傷口が開いていたので縫合でもするのかと思っていたが、あれしきのことでは投薬や注射だけで済ませてしまうんだな。今回は日曜夜という時間外に診察を受けているので割増料金で請求されるはずでその額を見るのが怖かったが、やはり大台を突破しなかなかの請求額となっていた。人間様も保険がなかったら相当高い額を請求されるのだろうな、その猫の治療費は?というと、12220円なり。簡単な診察と注射を4本打ってこの値段だから凄いよね。
薬の影響だろう、猫は朦朧とした状態から眠りにつき、それを見ている僕までやたらと眠たくなって来た。
さあ、あしたは出張だ。早よ寝て明日に備えるとしよう。

2008-11-09

受難


子供達と風呂に入っていると、妻が猫を抱いて来て『さっき家に戻って来たけど怪我してるみたい、どうしよう?』と言う。こちらは風呂の中ゆえ怪我しているところの毛が抜けている程度にしか見えなかったので、『取り合えずマキロンでも塗っておけば?』と答えておいた。風呂を出て子供達を寝かし付けてから猫の怪我の様子を聞くと、どうも思ったよりひどいらしい。そこで人間用のものしかないが化膿止めでも塗っておくか・・と妻に猫を押さえてもらい傷口を見て思わず手が止まってしまった。傷口を隠していた毛をのけてみると僅かだが膿みが出ていて、直径1cmほどの穴がぽっかりと開いていた・・その周辺にも小さい傷がいくつかあり、状況からよほどひどく噛み付かれ、噛み裂かれたものと思われる。これでは化膿止めなどと言うレベルではなく世話になっている獣医に電話して聞いてみると、とにかく早く化膿止めの注射だけでも打った方が良いということで、急ぎ妻が連れてゆき注射2本と傷口を引っ掻かないよう首にパラボラアンテナ風のガードを付けられ戻って来た。獣医の所見によると傷はついさっきやられたというものではなく、幾分時間が経っているそうだ。そう言われると昨日の夕方外で作業している時に猫が激しくケンカする声が聞こえたが、その時やられたのかも知れない。相手が猫なら犯人は橋の下の路上生活者が飼っている白猫だろう。ただしこの猫とはしょっちゅうケンカするものの、いままでこれほどの傷を負うことなどなかったのでひょっとしたら別の猫か、他の動物にやられたのかも知れない。とりあえずJackieは猫より弱いので容疑者から外しておこう。
明日もう一度獣医に連れてゆき詳しく診察を受けることになったが、縫合処置などが必要になるだろう。それにしてもこれほどの手傷を負うとは、行方不明になったお前の兄猫がいたらこんなことにはならなかったろうに・・と悔やまれる。

2008-11-08

『Daddy、Daddy!』


最近どうしたわけか長女が『Daddy、Daddy!』と言って、何をするにも僕にベッタリなのだ。そりゃ父親としてはとろけるくらいにうれしいさ。フン!と無視されることを思えば甘えられることのなんと甘美なことか!もう、この子のためなら何でもしちゃると心に誓うもんね。でも何でだろうね?ほんと子供とは不思議なものだ。今回は急にベッタリになったけど次は突然離れて行ってしまうことにならないだろうか?と、不安を感じてしまう。いつかはそういう日が来ると分かっていても、考えるだけで恐ろしく寂しいことでもある。一緒に居るときはいつも僕と同じことをしないと気が済まない長女を足手まといに感じるときもあるが、あと何年か経てばこれほど幸せなときはなかったと、しみじみと思い出すのだろう。ならば今のこの時間を大切にしたいものだ。
明日は日曜だが仕事に出ねばならないと長女に言うと『仕事に行っちゃダメ〜、家におってよ〜、お休みしてよ〜』とせがまれてしまった。この思いをむげにしてまでもやらねばならぬことなど、こと仕事に関してはないはずだがな・・

2008-11-07

携帯の悩み


僕の携帯は妻が長女を妊娠した時に持ち始めたものだから、もうかれこれ5年にもなる。当然本体の痛みも激しくバッテリーはすぐにレッドゾーンだ。デザインは現行の機種と比べるとまさにキッズ携帯そのものだが、ちゃんと電話として使えるのならそれでよろしい。とはいえ、2通話程話す(ごく短く)だけでバッテリー切れを起こすようでは、いざと言う時に役に立たない恐れがある。我が家庭環境から見ても緊急救援要請がある可能性も高そうなので、この際機種変更してみるか?とauショップを覗いてみるとキラキラつやつやした携帯が整然と並べられてはいるが、どいつもこいつも今一でしかも驚くほど高額だ。始めに機種代を全額払う契約方法だと、長く使えばそれだけ安くなると謳ってはいるが、果たしてそうだろうか?僕のようにはなっから長く使うことが分かっている者にとってはこの契約方法が合っているが、そもそも携帯は電話ができれば十分で他の機能はほとんど使わないと言うのに5万近い額を払う気には到底なれない。高齢者向けのシンプル携帯は機種代は安いがそのデザインの携帯を持つのは日々ストレスが溜まりそうだ。現行機種流行のデザインは僕の好みとまったく合わず、値段を最優先としても譲れない線があり、ここが難しいところ。ソフトバンクもドコモも見たが、結局どの機種も似たり寄ったりで欲しいものが無い。そんならもうちょっと待つか・・となるわけ。iPhoneも惹かれはするがその持つ機能を使わないのに持っていても意味無いしね・・もう少し考えるとしよう。

筑紫哲也氏死去、偉大なるジャーナリストの死に、黙祷。

2008-11-06

反省、反省、反省・・


昨夜のこと、リビングで妻と映画を見ていたら2階で寝ていたはずの長女が階段のところまで来て泣き声をあげている。こんなことはよくあるので『どうしたの?』と様子を見に行くと、『オシッコ出てまった・・』と言う。触ると確かに濡れていたので着替えを妻に任せてベッドをチェックしてみると、不思議なことにどこも濡れていない。『おかしいな・・』と思った瞬間足にひやりとしたものを踏んでしまった。どうやらベッドから転落したときのためにクッションも兼ねて敷いてあるラグの上でしてしまったようで、何カ所か濡れている。『コイツは洗わないかんな』とラグをめくるため2段ベッドのはしごに手を掛けるとここまで濡れている。まさか!と辺りを確認するとそこら中にオシッコの被害が広がっていた・・。状況からはしごを下りている途中で漏らしてしまったようなのだ。そのあまりの被害の大きさに思わず怒ってしまい、2階に上がって来た長女にキツく当たってしまった。当然泣き出して布団に潜り込み、再び寝ることもできずにすすり泣いていた。長女にしてみればトイレに行こうとしたが間に合わなかった、というだけで怒られたんじゃそりゃ泣いちゃうやろな・・。親としてはその辺りのことを踏まえて褒めてやるべきだったのかも知れない。いずれにせよこれは『アクシデント』であって、子供にとっては当然起こるべきことなのに厳しく当たってしまい、自分の愚かさを痛感し激しく後悔している。毎度のことながら妻にも注意され、諭されて我に返り、すすり泣く娘のところに行き、抱いてあげながらそんなことで怒ったことを謝ると、『Daddy、わたしびっくりして泣いてまうで、そんなにおこらんといてね・・わかった?』と言って許してくれた。
今日一日も何となく気分優れず、家に帰ってすぐに長女のところへ行き『昨日は怒ってごめんね』と謝ると、『It's OK』と言ってくれ、ちょっと救われた気がした。
まったく、この歳になってもまだこんなんじゃ、どっちが子供か分からへん。深く反省すべし。

2008-11-05

Change


ホッとした。事前の聞き取り調査でもマケインに大差をつけていたとはいえ、結果が出るまで分からないのが大統領戦だ。よその国のことなので僕がそんなに気を揉んでも仕方がないが、我が家族にとっては少なからず影響があるので注視せずにはいられない。オバマに投票していた妻も今回の結果にはたいそう喜び、彼の勝利演説を聞きながら涙を流していた。Change・・アメリカがこれからどう変わって行くのかはまったく未知数だが、多くの人々がブッシュの悪夢的な8年間がこれでついえ、新たなる何かが訪れるような予感を持っているようだ。それを『希望』と言えるし『不安』とも言える。とまれオバマが大統領になることで人々の意識が変わるのは間違いないだろう。毎回お祭り騒ぎのような大統領選には辟易させられて来たが、今回のような『うねり』の中で自分の一票を投じれるアメリカ人が羨ましかったな。
そんな盛り上がる選挙を未だかつて一度も味わったことがないし、今後も期待できそうにない。残念なことだ・・

2008-11-04

蜂の報い


昨日、草刈り中にアシナガバチに刺された右足首が今日になって熱を持ち、パンパンに腫れて来た。今日は一日中外を歩き回る立ち仕事だったので、刺された箇所よりも下に向け蜂の毒が降りて行ったらしく、くるぶしの辺りの腫れが一番ひどい。こんなに腫れていても痛みは無く腫れに伴う違和感がある程度で別段何ともないが、あんなに小さな身体なのに人間様にここまでのダメージを与えるとはアシナガバチよ、お前は大したもんだよ。こんな気楽なことを言ってられるのも僕に蜂刺されのアレルギーがないからで、同僚の中には病院行きを余儀なくされた人も居たことを思えば、自分は運がいい方だな・・と言うことにしておこう。ちなみに今までミツバチ・アシナガバチ・クマンバチに刺されたことがあるので、あとはスズメバチに刺されれば取り敢えず国内の代表皆様に一矢(一刺?)報いられたことになり、グランドスラム達成と言うことにもなる。スズメバチと遭遇する機会が多い現場で作業する身ゆえ、達成の日もそう遠くはないはずだ。
ところで、ベンジョバチは刺すんやろか?
さっそく調べてみるとハチではなく『コウカアブ』と言うのだそうだ。刺すこともないらしい。通称ベンジョバチとは哀れなヤツよ・・

2008-11-03

薔薇に刺され、蜂に刺され


この連休も近場の公園へ遊びに行ったくらいで特別なことは何もせず、ひたすら農作業と河川敷の薮を薙ぎ払う作業を遂行する。畑仕事は取り敢えず一段落と思っていたのに様子を窺うと、法蓮草が育ちつつある畝に雑草がわんさと生えて来て、このままでは雑草の勢いに負けてしまうため草取り作業に取りかかる。志願して来た長女とともにあれこれ話しながら2人ならんで雑草を引いてゆくのも楽しいもので、こういうことができるから庭があるとやっぱりいいな・・と改めて感じた。
畑仕事を終えると今度は草刈り機持ち出して河川敷一面に蔓延ったススキと野茨の薮との格闘が始まる。ここは何週間も前から継続して作業を行っているが、薮の背丈は2mを越え密度も濃くその上を葛が覆っているので一筋縄ではいかず、草刈り機の威力をもってしても難作業が続く。刈り倒したススキの中には茨も多く含まれその鋭い刺が手袋越しに突き刺さり、作業効率が上がらない。『ええい!』と気合いを入れてススキの束を抱きかかえたとき、茨の大きく鋭い刺がグサリと右人差し指の関節に突き立ち激痛が走る。更に草を薙ぎ払っていると今度は右足首に激痛が走り、裾をまくって見ようとした時アシナガバチが飛び出して来た。コイツが犯人だったとは!ズキンズキンと痛みは残るがそのままほかっといて作業を続ける。日が落ち暗くなった頃作業を終えたが期待通りには進まなかったな。まだ当分は続きそうだ。
道具を片付け家に入って蜂に刺された場所を見てみると赤く大きく腫れていた。蜂に刺されたのも久しぶり、これも因果というものか?

2008-11-02

芝の悩み


もうだいぶ前になるがある日庭の芝生の上を歩いていると、エンジンオイルが染み込んだような直径10cm程の円い茶褐色のシミがあるのに気がついた。その時は妻が洗剤か何かの薬剤をこぼしたのかな?と思ってそのまま放置していたが、そのシミが徐々に広がりまた違う場所にもいくつも出現してお互いに融合し、どうも様子がおかしくなって来た。そこでネットで芝の病害を調べてみると、よもや強靭な芝にこんなに病害があろうとは!と驚くほど様々な症状が報告されており、その中のいくつかの症状が我が家の芝のものと似通っていた。ただし、病害名を特定できるほど明瞭ではなく、迷ういくつかの病害に効果のある薬剤も別々と来ているのでややこしい。説明によるとそのまま放置しておくと症状が悪化するということなので、取り敢えずホームセンターで薬剤を探し散布することにした。
現状では症状をブラウンパッチと仮定して、それに効果のある薬剤を購入。夕方になってから薬剤を水和し展着液を加えジョウロで散布しながら芝を殺菌する。
本来農薬は極力使用しないつもりではいるが、芝が病害で大きく損傷してはたまったもんじゃない。加えて野菜類のように口にするものでもないので今回はOKとした。使用したのはイソプロジン50%のロブラールというもの。この薬剤、魚毒性はAで環境にはBランクやCランクの薬剤に比べやさしいそうだ。どうせ使わねばならぬならそういうものを選びたいね。それもこれもネットからの受け売りだけど・・

2008-11-01

Halloween Party


今日は妻の英語クラスのハロウィーン・パーティーの日。僕にも救援要請があり主に側面的な支援を行なうことになったのだが、渡されたスケジュール表には時間までも書き込まれており『いついつに何せよ!』と、こと細かく指示されている。そんなんだから『もうそろそろかな?』なんてゆったり構えていると、魔女の格好をした妻が『ちょっと!もう写真撮って!』と恐ろしいメイキャップをしているのに更に輪をかけた恐ろしさで迫って来る。
クラスでは妻が子供達と一緒にカボチャをくりぬき、もう一つのジャック・オブ・ランタン作りに励んでいた。これはかなり人気で最後にカボチャの種を手づかみで出すときの子供達の表情ときたら!『うぇ〜・・』という顔をしながらも楽しいらしく、なんども何度も挑戦していたな。
そして最後のメーンイベント、trick or treat.妻の指示があったドアの陰に隠れて子供達が『Trick or Treat!』と言ってドアをノックしたらお菓子をあげる仕組みだ。もちろん子供達は大喜びで、こりゃ来年も挑戦するかな〜