2008-11-18

2つの知らせ


西風が強まり気温が急激に下がるなか帰宅すると、義母を中心に妻や娘達が女ばかりでワイワイがやがやと晩ご飯を食べていた。その光景を見て『このままあと10年もしたら自分の居場所は無くなるんやろな・・』と言わば直感として自分の身の振り方を考えていると、妻が『今日は2つのBig Newsがあった』と言う。詳しく聞くと3年前アメリカに帰国した妻の親友から妊娠したと言う知らせが来たらしいのだ。『それは良かった!』と驚きと共に、いま妊娠4ヶ月の双子の女の子の赤ちゃんが無事生まれることを心から願い、祈りたい。というのも、親友のレイチェルは3年前も今回同様双子の赤ちゃんを身ごもっていた。それが突然出血し、死産ということになってしまった・・。死産に至る経緯も妊婦健診にかかっていた産婦人科の拙い対応と措置、加えて産婦人科では手に負えなくなった後に運び込まれた市民病院の更なる拙い措置で『もう子供は生めないでしょう』と突き放されてしまった。彼女は身も心もズタズタに傷ついて、とても日本に留まることはできず帰国することに決めたのだ。当然妻も引き止めることはできず、むしろ帰国を薦めたくらいだった。彼女がアメリカに帰りもう一度病院へ行き精密検査を受けたら、医者は日本での死産に至る経緯を詳しく聞き内視鏡で子宮内を調べ、日本の医者が死産後の後産を掻爬したときに子宮内を大きく傷付けたこと、しかし妊娠はこれからも可能だという答えを聞き、もう一度赤ちゃんを授かる希望が生まれ元気が出て来たということを聞いていた。彼女の夫は日本人で彼の実家が我が家からそう遠くもないところなので、毎年正月には来日し短い時間ながらお互いの近況を語り合っているのだが、きたる新年は妊婦ということもありリスクを避けるため来日しないことに決めたそうだ。それはそうした方がいい、何よりも身体を大事にせねば。でも双子とは生まれてからが大変だな。
さて、もう一つの知らせは一転妻もトーンダウンし、そのレイチェルのお兄さんが急に亡くなったと言うのだ。詳しい死因は聞けなかったそうだがまだ34歳という若さでもあり、ついぞ病気がちということも聞いてなかったので交通事故か何かかもれない。

一方は『生』を、もう一方は『死』を知らせて来るなんて、なんとも皮肉なことじゃないか?しかしそれこそが『命』のすべてであり、人知を越えた『宇宙』のサイクルなのだ。

0 件のコメント: