2012-06-30

やさしき雨


やわらかな雨が降っている。予報では明日からしばらく降ったり止んだりの天気が続くらしい。いよいよ梅雨本番というところか・・
こんなシトシト降る雨が生長中の植物には欠かせない。この雨を吸い枝葉を大きく拡げて夏を迎えるのだ。猛暑が訪れる前までにある程度生長しておかないと、真夏の暑さと渇水の中ではとても生長できずそのうちに淘汰され、雑草に埋もれてゆくだろう。今日も30℃近い気温の中、草刈機ぶん回して堤防と河川敷を薙ぎ払ったが、春先に移植したオニグルミの苗木などはほとんど雑草に埋もれてしまって見えない状態だった。何も考えずにどんどん草を刈っていると、せっかく植えた苗木まで切ってしまうことになる。それで今までに何本の苗木をダメにしたことやら・・。そんな間違いを起こさないために苗木のそばに竹の棒をさして目印にしているが、河川敷はヨシやセイタカアワダチソウといった背丈の伸びるものが多いので、草刈りを怠るとあっという間に僕の身長を超えせっかくの目印も見えず、残念なことに目印ごと刈り払ってしまうこともあったほど。なので堤防・河川敷ともこの時期は2週間ごとに草を刈らねばならない。そうは言ってもかなりの面積だし、草刈りをする時間自体があまり無いので、やはりヤギを飼うべきかも・・と考えている。

2012-06-29


もう10時半だというのにどこやらで子供が泣いている。どうやら近所の家の子供らしいが、その泣き声から推測するに家から閉め出されて泣いているようだ。その子がいったい何をしでかしてそうされているのか分からないが、暗くてヤブ蚊のいるなかほっぽり出されるのは不憫に思うね。でもね、肯定はしないがそうしたくなる親の気持ちも分からんでも無い。我が家の娘達もいつもケンカばかり。そのあまりの酷さに時折外に出して頭を冷やさせようとしたことがあったが、結局の所その罰の効果はなかったな・・

2012-06-28

雨降らず


この時期の天候はなかなか読みにくい。今朝の予報では『午後から雨の可能性が高い』と言っていたのに、実際には午後から時折陽が射すほどに回復し、そのまま雨が降ることは無かった。結局梅雨前線の動き一つでコロコロと天気が変わり、予定が立てにくいのも困る。そうは言ってもこればかりは天気のことゆえ何ともならんけどね。
結局今週ついていた傘マークはすべて無くなり、明日も天気は良さそうだ。ただし週末からは湿度が上がり、いよいよ蒸し蒸しとした空気に包まれるいう。来週は雨がちな天気の予報だけど、これも前線の動き次第でどう変わってくるか分からない。上手く雨の間を縫ってやれるといいね。

2012-06-27

革命の時


各電力会社の株主総会の結果を見れば彼らがいかに傲慢で救いようの無い奴らであるかがよく分かる。つまりそれは『原子力ムラ』の持つ力の強大さを端的に表しているもので、彼ら会社の経営陣は株主の一部がよってたかって何かを言おうとも、『そんなものはひねり潰してくれる!』程度にしか思っていないのだろう。結局彼らには『何かを変えよう』とか『国民のために』なんて思いなど無く、あるのは如何に現状を維持しつつ既得権益権を守るかだ。ムカつく奴らだよまったくね。

2012-06-26

気がつけば夢の中


朝5時頃に起きて畑仕事をしていると、それはそれは清々しく気持ちの良いものだが、一つ困る点は夕食後にめちゃくちゃ眠たくなって起きていられないことだ。通常19時頃に夕食を済ませ、それから本を読んであげたりこちょぐってあげたりして娘達と戯れ、風呂に入り、そして21時前後には寝かしつけている。これは我が家の絶対則で、常にこのパターンに合わせるよう行動していると言ってもいい。ここまでは毎日繰り返していることなので怒濤の勢いで流れてゆくが、娘達を寝かしつける段になると気が緩むのか急に眠たくなって『ちょっとだけ寝転んでみようかな・・』なんて娘のベッドに横になったが最後、気がついた時にはすでに数時間経っており隣では娘がすやすやと寝ているのであった・・
こうやって寝入ってしまう時は眠りも深く疲れがとれる感じがしていいのだが、娘の宿題のチェックや皿洗いなどやらねばならんことも多いので、深夜に目覚めたあとにこれらを片付けねばならんのはちょっと辛い所だな。まあ、慣れの問題だけどね。

2012-06-25

ドッタバタ


よくもまあ民主党の議員どもはあんなくだらないことに貴重な時間と労力を費やすもんだな。法案に反対するならすればよい。離党するならさっさと離党して新党でも結成すれば良い。彼らはなるほど自分の立ち位置について一所懸命だが、いくら『大義は我々にある』と言ったり『国民は我々を指示している』と言ったって、ほとんどの国民は繰り返される茶番劇にうんざりして食傷気味なのだよ。それなのにこれまたメディアがこぞって報道するもんだから国民のイライラは限界に近い。
明日の採決の結果がどうなろうと知ったこっちゃ無いね。まあ、せいぜいドタバタすればいいさ。

2012-06-24

ジャガイモ収穫


ジャガイモを娘達の協力を得て収穫した。
今年は春先の気温が低かったために枝葉が十分に生長せず、いつもの年よりだいぶ小振りだった。こんなに生長が悪いとジャガイモ自体も不作だろうと思いながら、まずは男爵から収穫してゆく。一株ずつ丁寧に掘り起こしてゆくが付いてくるジャガイモの数が明らかに少ない。中には1個も出来ていないものもあったほど。それでも男爵すべてを収穫し終えると、1kgの種芋からスーパーの買い物かご半分ほどの収穫量があったので、まあ良しとしておこう。さてお次ぎはメークイン。こちらは男爵より収穫量があるようで倍までとは行かなくてもなかなかいい成績だ。なぜメークインがそこそこ良くて男爵が不作なのかよく分からないが、来年は一度種芋の入手経路を変えて挑戦しようと思っている。

2012-06-23

涼やかなる由


朝晩やたら涼しくないですか?
朝6時頃、Jackieの散歩に出ようとTシャツ一枚で外に出るも、あまりの肌寒さに物置からヤッケを取り出して着込むほど。扇風機は5月中に出したものの使う機会はまったく無く、邪魔になるので部屋の隅に寄せてある始末。いつもの年なら湯船に入ると暑いのでシャワーだけで済ましている頃だが今もどっぷり肩まで浸かって、しかも浴室の窓を開けていると風が吹き込んで寒いので完全に閉め切って入っているような状態だ。これらから見れば明らかにここ数年の中では気温が低く推移していると思う。
おかしなことと言えば、この時期となってもなお北西の風が吹き、大陸から涼しい空気を運んで来ていることだ。蒸し暑さが無いので大変過ごし良くていいが、暑さを好む野菜類の生長が遅れているのは心配なところ。果たしてこの低温状態がいつまで続くか気になるが、おそらくは『今年は冷夏か?』と油断させておいてぐっと暑くなるんじゃないかな。まあ、なんにせよこの涼やかな風が今後も吹き続けることを期待するよ。

2012-06-22

青空の中へ


未明に猛烈な降りに見舞われ、6時頃Jackieの散歩に出ると増水した水は河川敷にまで溢れ出し、様々なものを押し流していた。ただし、短時間の豪雨だったためか長良川の水位は高かったもののさすがにあの広大な河川敷を浸すまでもなく、濁流はその川筋に沿って不満そうに流れ下っていた。濁った流れと対照的だったのがその澄み切った青空で、雨によって空気中の塵はきれいに除かれ遠くに望む山の端も輪郭が際立ち、いつもよりも近く見える。暑い日になりそうな余韻を孕む陽射しのもと窓を全開にしてロードスターを走らせるものまた楽しい。
午後になると風が出て来て湿気の多い不快な空気を吹き飛ばし、爽やかな空気を運んで来てくれた。こうなるとやはりオープンにして走らねばならんだろう。風は増々強まり、堤防上を気持ちよく疾走していると肌寒さを感じるほどだ。しかしこの爽快感は何物にも代え難いものだね。我がロードスターの幌もだいぶくたびれて来て所々雨漏りするため、最近はあまりオープンにして走る機会も少なくなっていた。とはいっても『オープンカーがオープンにせずしてなんとする』という思いもあって、幌が破れること覚悟で走ったったよ。まあ、破れたら交換すると10万かかるのでガムテープでも貼っててきとーに直しておくさね。それで十分さ。

2012-06-21

雨の夏至


今日は夏至だったんだね。すっかり忘れていた。終日雨が降ったり止んだりの天気でお陽さま見えず、どうも夏至という実感が湧かない。これから未明にかけては大雨になる予報で明日も陽射しは無いだろう。

僕が帰宅した頃は雨が一時的に上がり、空を覆う雲も薄く高くなっていた。これから先西日本にある雨雲がこちらに向かって流れて来るのが分かっていたので、再び雨が降り出す前にJackieの散歩を済ませようと長靴に履き替えて外に出る。堤防から望むと川の増水は大したことなく、濁流ではあるが滔々と流れている。そんな川の様子を見ながら歩いてゆくと、前方で軽バンが急に止まり、運転していたおじさんが小さな瓶を片手に車から降りて来て道路上にしゃがみ込み、何かをし始めたのだ。『何してんだろ?』と覗き込むと、雨に濡れたアスファルト上には30cmはあろうかという大鉄砲ミミズが這っていて、おじさんはそれを瓶の中に追い込もうとしていたのだ。『大きいね〜』と声を掛けると『これくらいのヤツが釣りの餌にはちょうどいいんだ』という。そうかそれで分かった。彼はおそらく川の様子を見に来たウナギの釣り人だ。確かずっと以前にもうなぎを釣るには鉄砲ミミズがいいと聞いた記憶がある。これほどのミミズならばさぞやウナギの食いつきもいいだろう。それにしても車で走行中に道路上を這うミミズを見つけて降りて来るなんざ、相当の好き者だね。そのミミズの大きさに見合うウナギが釣れることを祈ってあげよう。

2012-06-20

小ガメ脱走!


昨夜の台風のどさくさに紛れて小ガメが2匹脱走してしまったらしい。元々妻が浅めの容器にカメ達を入れていたので『それじゃ逃げへんの?』と忠告し、それから妻も水位を若干下げて雨の当たらぬ所へ置いておいたのだが、どこをどうやって逃げ出したのか朝には姿が消えていた。おそらくまだ庭のどこかに潜んでいるはずだが、土の中にもぐっていたら捜しようが無いためほかって置こうと思う。もともと堤防に産みつけられていた卵から孵ったカメでもあり、それはそれで自然界に帰ったと思えばごく自然なことなのだ。おそらく今後庭の草取りなどしていたらひょっこり出てくるかも知れないしね。そう、それに今は孵化前の卵を25個も持っているから、これらが上手いこと孵化すればどえらい数の小ガメが誕生することになり、我が家はカメで溢れることになる・・

2012-06-19

駆け足台風


雨は止み、風は治まりつつあるようだ。
台風4号の接近に伴いこの辺りも非常に激しい雨が降り、風も北東からどっと吹いて来たが最も警戒していた最接近時にはすでに雨風のピークを越えていたようで、今は何事も無かったかのような静けさに包まれている。今回の4号は『強い』台風であることと直撃を免れそうにもなかったことから畑の作物や庭の木々に出来る限りの台風養生を行い備えていた。結果から見れば暴風も一時的なもので大したことは無く、まだ朝になってみないと分からないが被害は想定していたよりはるかに軽く済んだように思う。
それにしてもこの台風、足が速かったね。和歌山に上陸したと思ったら紀伊半島をあっという間に通り抜け伊勢湾を横切り、愛知県東部に再上陸したあとそのまま北東に進路をとってこの地方から去って行ってしまった。台風の足が速かったおかげで暴風圏内にいる時間も短く、それが奏効して畑の被害も少なく済んだことになる。
4号が行ってしまったあとから5号が接近中だが、どうもこちらは雨台風になりそうで暴風の被害は無さそうだ。とにかく軽い被害で済んでラッキーだったよ。

2012-06-18

台風迫りし


不気味な静けさだ。
台風の気配は『少し湿度が高いな・・』程度にしか感ぜず、直撃コースで接近中とはとても思えない。しかし気象庁発表の予報円ではこの近辺を通過する可能性が高いようだ。19日の夜から20日の朝にかけて最接近するようだが、どうか大きな被害が出ぬように祈るしか無い。
この時期は畑の野菜類の生長時期でもあり、ここで台風の強風などによる被害が出れば夏野菜類の収穫が激減することになる。トマトはすでに頑丈な台風対策を施し迎撃態勢は万全のつもりだが、せっかく実り始めたトウモロコシなどは風でぺしゃんこに潰されてしまうだろう。
お天気のことゆえ仕方が無いが、なんとか逸れてくれんやろか?

2012-06-17

ラズベリーな季節


久しぶりの本格的な雨は大雨だったね。特に未明の降りが激しく、朝方に川を眺めると河川敷が浸るぐらいの増水を見せ、茶色く濁った水がどっと流れていた。ただ今回は上流から押し流されてくるゴミの量が少なく、河川敷に残されたモノも僅かだった。不思議なことだね。

さて、この季節堤防にはラズベリーがたわわに実り、ちょっと贅沢な気分を味わえる。一日おきに収穫すると今日などは穫るだけで30分以上かかり、手はラズベリーの汁で鮮やかに染まる。ラズベリーの繁殖力は非常に強く、はじめは4本植えただけだったのに今では地下茎を張り巡らせてあちこちから芽を出している。あまりに広がり過ぎるのも問題なので、他の雑草と一緒に草刈機でじゃんじゃん刈り払っているが次々と新芽を出して来てキリが無い。それだけ堤防の土はラズベリーに合っているのだろう。今後も安定した収穫が続くように手入れをしてゆこうと思う。

2012-06-16

安全第一


大飯原発の再稼働が決定された。すべての安全対策は『何年後までに・・』と言うように先送りされ、事実上現状維持のままでの再稼働となる。最近よく聞かれる『安全を確認した』という言葉と『政府が責任を持って』という言葉ほど無責任な言い回しは無い。そもそも何をもって安全を確認したと言うのだろう。非常用の電源が用意してあるという一点をもって安全と言うのならば、これほど脆弱な安全対策は無い。さらに政府が責任を持つと言うが、福島第一の例を見ても政府に責任を取る能力がそもそも無いことを多くの国民は知っている。にもかかわらず『原子力ムラ』の権益保護のためだけに原発を再稼働させた罪は重く、『核のゴミ』を背負わされるこの先の世代に対して原発再稼働を決定した者らすべての死をもって償ったとしても、もはや手遅れなことなのだ。
役人らは『安全第一』と何度も言うけれど、それが守られているか?政府が率先して『安全第一』を破り、そして何事においても『責任を取らない』且つ『決められない』ことが頻発している。政府がそうであるのに国民に対して『安全を最優先に』や『責任ある行動を』などと言った所で誰が守るだろう。今は国民の素養で一見平静を保たれているが、ひとたび糸が切れれば普段の生活の細かな部分からその負の作用が見られるようになるはずだ。
またも経済活動が最優先され、安全がないがしろにされている。結局福島の教訓はまったく生かされず、今も避難生活を余儀なくされている方々の苦しみは無視されてしまった。
いい加減みな、蜂起せよ。

2012-06-15

同じ穴のムジナたち


自民だろうが民主だろうが元々は皆同じ穴のムジナたちだ。だから何を話し合おうが何を同意しようが基本的な思考回路は同じなので、自然と行き着く先も同じということでこれほどの茶番劇は無い。政治に期待したことなど一度も無いが、『何かが変わるのでは?』と希望を持ったことはある。そう、民主による政権交代の時だ。それから3年程しか経っていないが早くも民主は瓦解の様相を呈し、法案成立のためにすべてを投げ打って自民と公明にすり寄っている。もはや民主としてのアイデンティティーを喪失し、その存在理由さえも失った。小沢一党は相変わらず牽制攻撃を繰り返し、それでいて有効な手だてを打つことなくただ騒ぎ立てるだけだ・・。
絶望的なのは、もし総選挙が行われたとしても票を入れたくなる人物や政党がまったく無いことだ。政治的不毛の時代は長く、政治を出来る政治家など何処に居るというのか?『国乱れれば人現る』というが、やはり大きな混乱と痛みを経ねば人材は現れないのだろうか。
ああ、ただただ脱力す。こんな愚か者達がこの国の未来を決めようなんて、これほどの悲劇があるだろうか・・

2012-06-14

やわらかあたま


ピアノがあるとちょっと弾いてみたくなるもので、娘達が持っている簡単な曲の楽譜を見ながら片手で弾いてみるが、自分でもびっくりするくらいヘタクソだ。子供の頃は鼓笛隊にも属していたし、姉のアップライトピアノを時々弾いていたこともあったので、ある程度楽譜を読めたはずなのにこれがすっかり忘れてしまっていて、娘の楽譜に『ミ』『ファ』などとカタカナで書いてあっても鍵盤を見ながらこれが『ミ』でこれが『ファ』と確認しながらたたいているのでまったく曲になっていない。そこへ長女が来て『弾いてみよっか?』と言う。そして鍵盤をたたき始めるとまだ片手だけだがすらすらと弾いてゆくではないか!これには驚いて思わず『何で弾けるん?』と聞くと、『だって毎日練習しとるもん』という極あたりまえの答え。ピアノ教室は週に30分だけだし、始めたのは5月からだ。それがもうポニョの主題歌を時々間違えながらも弾いてゆくのだから大したもんだよ。ほんと子供の吸収力はすごいよね。それに引き換え自分の腑甲斐なさと言ったら・・もう少しくらい弾けるように練習をしよう。

2012-06-13

8th birthday


長女が8歳の誕生日を迎えた。
最近長女は食欲旺盛で、そりゃもうよく食べる。その分身長も伸びて来ているようで、毎日見ている僕達でさえ『背が伸びたなあ』と感じるほど。小学校へ行き始めの頃はあんなにランドセルが大きく見えたのに、今ではすっかり板について来ている。重いランドセル背負っての片道2km以上の登下校にも慣れ、ずいぶん身体も鍛えられているので少々のことでは『疲れた』と言わなくなった。習い事もスイミングにそろばん・ピアノと忙しいものの、自分から『やりたい』と言い出しただけあってそれぞれ楽しんでいるようだ。
この夏にはいつものようにアメリカに行くものの妻や妹達より2週間長く滞在し、そして1人で帰国する予定だ(もちろん航空会社スタッフのサポートを受ける)。
いつも妹とケンカばかりしている長女だが、実に頼りになる子で僕達にはもったいないくらい。今までの健やかなる成長に感謝しつつ、これからもこの調子で楽しくわいわいやっていこうと思う。

誕生日おめでとう。

2012-06-12

安全神話


大飯原発が再稼働されるのも時間の問題となって来た。福井県の西川知事は今日、大飯原発を訪れ安全は確認されたと言っていたが、どこをどのように見て『安全だ』と認識したのか非常に疑問に感じる。ニュースでは電源喪失時に備えた巨大な発電機の稼働訓練の様子を映していたが、これとこれが備わっていたら『安全だ』という考えそのものが、まず原発の再稼働ありきの考えから来たもので『万全の備え』を必要とする原発にとっては、ほど遠い安全策としか言いようがない。
首相にしろ西川知事にしろ原発の再稼働には責任を持って対処するとは言うが、ひとたび事故が起これば例え彼らがその命をもって責任をとった所で被害を被るのは何十万何百万の人々であり、何の意味も為さない。今求められているのは万全の対策であり、それはいかなる経済的理由や権益者らの圧力があろうと譲ってはならない一線なのだ。そこまで策を尽くされたのか?というとご存じの通りのお粗末さで、このままではいずれ同じ過ちを繰り返すことになるだろう。そうなってから反省しても、もう遅いのだ。

2012-06-11

愛すべきハマよ・・


シリアの情勢には心を痛めている。この混乱が民主化への痛みだとしても、その犠牲の大きさと残虐さは容認できるものではない。しかも最近の状況は民主化要求というよりも、長年政権を牛耳りその権益を欲しいままにして来た少数派であるアラウィ派と、多数派であるスンニ派との宗派間対立の様相を呈して来ており、もはや内戦状態だ。
僕が今から13年ほど前シリア中部の都市ハマにひと月以上滞在していたことはここで何度か書いたが、そのハマ近郊のクベイル村ではアラウィ派の民兵による凄惨な虐殺事件が起きて、子供と女性を含む55人以上が無慈悲にも殺された。彼らはシリア政府の言うテロリストなどではないことは殺された幼児や子供達の映像を見ても明らかだ。これは気が狂った奴らによる処刑そのものだ。
僕と妻はハマに滞在中、仲良くなったムスタファの村に招待され、妻は結婚式に参加し、僕はイスラム教の聖者の眠るモスクに案内され『イスラム教徒にならないか?』と誘われたものだ。この時の楽しく貴重な体験は忘れ難い。そしてこの村はハマからバスに乗ってしばらく行ったまさに『ハマ近郊の村』であり、例の虐殺の村では・・と当時のメモを調べてみたらクフェルゼータという村で違っていた。違ってはいたが、同じような素朴な村で今回のような事件が起きてしまったとは信じ難い。クフェルゼータ村では僕達の滞在中に村長のカハリールさんがわざわざ尋ねて来て、『遠い所からよく来た!』と歓迎してくれた。そんなのどかな所なのだ。内戦はこのようなのどかな村まで容赦なく巻き込みながら混迷を深めている。もはやアサド大統領が退陣したとしてもこの混乱は収まらないだろう。パンドラの箱は開け放たれてしまった・・心優しきシリアの人々に平穏な日々が一刻も早く訪れることを切に、切に願う。

2012-06-10

梅雨の晴れ間


梅雨入りしたというのにこの清々しさはとてもありがたい。湿度はそれ以前に比べ上がったものの、いまだあの不快さを伴うほどのベタつき感は無い。今日も陽射しが出て予報では30℃と言っていたが終日風が強く、またその風がカラリとして且つヒンヤリした空気を運んでくれたおかげでとても過ごし良い一日だった。夕方なぞはぐっと気温が下がって来て風も更に涼しさを増し、外に居るとどんどん体温を奪われ肌寒さを感じるくらいだった。こんな日が続けば梅雨と言っても最高なのに、そうはいかんのだろうね。せめてジメジメとした湿気だけでも何とかなればずいぶん違った夏を過ごせるだろうに。

この強風で畑では縛っていないトマトが風に揺られ辛そうにしていた。そこで朝っぱらから近所の河川敷に出向き頃合いの竹を伐採し、トマトの支柱として畝に突き立てておいた。その数約30本。真竹でも特に細身のまっすぐしたものを選別し伐採して来たものだ。こういう竹を採取できる竹林が近所にあることは助かるが、この竹林も竹を利用する人が減って荒れ放題となり、竹林というよりは『竹やぶ』と言った感じになっている。竹はどんどんその勢力圏を拡げつつあり、僕は努めて竹を伐りバランスを保つよう心がけているが、竹の勢いは僕の思いなど凌駕して凄まじいものだ。それでも負けじと僕は1人竹やぶにて竹を伐る。

2012-06-09

ピアノのある生活


ピアノを習い始めた娘にやっとこさ本物のピアノが到着した。と言ってもグランドピアノやアップライトピアノといった生ピアノではなく電子ピアノだ。電子ピアノはピアノでは無いと言う人もいるが、少なくとも長女が今まで練習に使っていたハローキティのトイピアノとは比べるべくも無い。電子ピアノを買うまではいろいろ悩みもしたが、姉の家にある使わなくなったアップライトピアノを持って来ても、もう20年近くも使っていないのでメンテに費用がかかるし、運搬や設置場所などいろいろやらねばならぬことが多過ぎる。そこで電子ピアノに絞っても各メーカー一長一短で決め難かった。結局最終的にはカシオのAP420に落ち着いたが、決めた理由は価格・性能などを総合的に判断した結果で、実際に納品されて試してみたが『なかなか良い』もので家族皆満足している。特に長女は喜んでくれて、さっそくピアノ教室で習ったことを繰り返し練習していたよ。姉がそうならもちろん次女も興味津々で、隙をついてはピアノに向かいいろいろ触っている横で更に興味ありげな三女が下から手を精一杯伸ばして鍵盤をたたいている。
長女が練習する姿を見て『自分も弾けたらさぞ楽しいだろうな・・』と思いつつ、やはりなにがしかの楽器が家にあると気持ちに余裕が出来るような気がして『いいよな』と思うね。
娘達がいつまでピアノを続けるか分からないが、生ピアノにせよ電子ピアノにせよピアノのある生活をする意味は大きいのではないか、と思う。

2012-06-08

梅雨入り


なんか突然の梅雨入りだね。ずっと雨が降らなくて、やっとこさ降ったと思ったら梅雨入りだ。でも待ちに待った雨で、畑の作物たちも一息ついていることだろう。雑草もじゃんじゃん伸びるだろうがね・・

大飯原発が再稼働されそうだね。野田君が『国民の生活を守るため』なんて言っているが、とんだ詭弁だね。正しくは『原子力ムラの権益を守るため』だろうに。あたかも『国民のためにやるんだぜ』的な恩着せがましい嘘っぱちを真顔で言うようでは彼も終わりだ。大体最近の彼はさらに目が空ろになり、朦朧とした表情をしてる。他国も『もうそろそろ野田も終わりだろう』と思っているだろうに。
民主・自民・公明でなんやらこちょこちょやっているが、しょせん彼らは同じ穴の狢だ。そんな彼らから出て来るものに僕はまったく期待しないし、もし解散され総選挙になったとしてもコイツらには投票せんな。あまりにも愚か過ぎるよ、すべてがね。

2012-06-07

責任の所在


東電女性社員殺害事件で無期懲役刑が確定していたネパール人男性マイナリ元被告の再審が認められたことについて思うことがある。
どう考えても当時の警察の捜査が彼を犯人に仕立て上げることに傾いていて、公正さなど微塵も無かったことは明らかだ。『とっととぶち込んじまえ』的な権力の横暴も甚だしく、その手法は治安維持法時代の特高と同じだ。そんな理不尽な扱いを受けて彼は15年もの長きに渡り牢に入れられていたのだ。その当時の捜査担当者は言う『彼が犯人であることは間違いない。そういう勘がしたのだ。捜査に勘は大事ですからね』と。そんなわけの分からぬ『勘』で15年もぶち込まれたんじゃたまったもんじゃない。
マイナリ元被告は今後無罪となるだろう。その時警察や検察はこう言うだろう『捜査は適切に行われた』とね。まったくムカつく奴らだよ。彼らが如何に横暴な情報操作をしても罪に問われることは無い。裁判官がミスジャッジをしても同様だ。だから思うのだ、冤罪が発生した場合捜査責任者や判決に関わった裁判官らを更迭するべきだし。それが難しいというのであればせめて氏名を公表すべきだ。それくらいしないと奴らの思い上がりは解消せんだろう。

2012-06-06

再び仰天す


金星の太陽面通過はバッチリ見ることが出来た。が、撮影は失敗した。まあ、しっかり見といたので良しとしよう。
普段は燦々と照りつける太陽をまじまじと見つめることなぞまず無いが、前回の金環日食に続き今回もじっと見つめては『うわっ、ちっちゃー。これじゃー年寄りには見えんやろな・・』なんて、みんなと日食グラスを回し見しながら仰天するもまたおかし。老若男女うち揃って空を見上げるこののほほんとした日常とも非日常ともいえる時間そのものが一種のショーであって、例えば宇宙からその様子を拝めるならこれほど奇異で愉快なものは無いだろうな。
『ちょっとー、どこにあるの金星?』
『太陽面の左上くらいだけど・・』
『あかんわー、わたし乱視やで見えせん。ははっ!』
こんな風に愉快に観察すること自体に意味があって、見える見えやんは大したことじゃ無し。
次回は105年後。その頃も今のようにのほほんと仰天することが出来る時代であることを祈る。

2012-06-05

初キュウリ


まずは1本目。
スーパーなどで売っているキュウリと比べ、多少イボイボが刺々しいことを除いて何の変哲もない我がキュウリだが、初物ということもあって丁寧に輪切りにされて皆に均等に振る舞われる。生で齧るその味は、やはり売り物とは違い変な苦みなどまったく無く実に美味い。これから秋まではひたすら毎日このキュウリが食卓に上ることになり、途切れることは無いだろう。20本近くも苗を植えたので最盛期には日々10本以上の収量があるはずだ。
ちなみに去年の初キュウリは10日だったので今年は若干早かったが、ナスやトマト・オクラといった夏野菜はどれも比較的涼しい日が続いているため生長が遅く、1週間経っても僅かばかりしか大きくなっていない。本格的な雨がひと月近く降っていないことも生長を阻害している原因だろうが、気温といい雨といいどうにもならんことだけに気を揉むな。ま、新鮮なキュウリを齧りながら経過を見守るとしよう。
ちなみにキュウリの隣に写っているのはズッキーニ。

2012-06-04

条件反射


近所の田んぼにも水が張られ、カエルの大合唱が聞こえる季節となった。この時期が一番好きだな・・
ある日突然田んぼが青き空を映す鏡面となり、爽やかに吹き渡る風にさざ波を立てキラキラと輝く。例えば朝、仕事に向かう途中などにそんな風景に出くわすと、もうそれだけで心嬉しくなりその日はhappyで居られる。そんなわくわくした気分を感じる季節なのだ。
子供の頃、田んぼに水が張られる季節は各水門が閉じられ、用水路の水位もグッと上がってくる。そうなると普段は川の本流に居る魚たちがぞくぞくと用水路を遡り、田んぼにまで乗り組んで来るヤツも居る。そんな魚たちを捕まえるのがこの時期のお楽しみだった。なので田んぼに水が張られるとパブロフの犬のように条件反射的に嬉しくなるのさ。

2012-06-03

カメ産卵


この時期毎日のように産卵のため陸に上がって来ている大亀を見る。そのほとんどは堤防上で、不思議なのはなんでわざわざ堅い堤防の上を掘り返して卵を産みつけるのだろう?ということだ。亀の卵はある程度の湿気を必要としているが、堤防上は夏場にかけてよく乾燥し産卵には適さないと思う。むしろ広々とした河川敷の方が土も柔らかいし、適度な湿気もありそうだ。その証拠に堤防上には何箇所も産卵用の穴を掘って断念したあとがいくつもある。
そんな夕方、妻がJackieの散歩の帰り道に我が家のすぐ前の堤防上で産卵しようとしているミシシッピアカミミガメを発見したというので見に行くと、30cm以上もある大亀が今まさにブルブルッと身を震わせ卵を産み落としている最中だった。目印の石を置き、いったんその場を離れしばらくしてから見に行くと実に上手く産卵場所をカモフラージュしてあった。堤防上に産卵したのでは県が草刈りをする時に使用する各種重機の重みで卵が割れてしまう。そこで一度孵化させたこともあるので卵を採集し、前回と同じ条件の中で再び孵化に挑戦することにした。ついさっき亀が産卵した所は湿り気を帯びて意外なことに土がとても堅く締まっている。手ではとても掘り起こせないのでスコップを使い最大限の注意を払って卵を採取する。小さな穴の中に卵はぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、全部で計10個あった。
それをすぐに腐葉土を敷き詰めた大きめの植木鉢に移して丁寧に水をかけて湿気を補充し、あとはひたすら待つことに。気温に大きく左右されるのでいつ孵化するかは分からないが、とにかく良く見守って行こうと思う。

2012-06-02

カリスマ


最近毎晩のようにニュースでミャンマーの民主化指導者アウン・サン・スーチーさんを見かける。そしてその度に『カリスマのある人とはこういう人のことを言うのだろうな・・』と思うのだ。普通に歩く姿を見ていても何かオーラのようなものをTVを通して感じるくらいだから、実際に会うと圧倒されてしまうだろうと思う。何十年かぶりの国際会議でのスピーチも英国アクセントの英語で臆することなく毅然と行っていて、且つその志の高さにも心動かされるものがあった。スーチーさんは現在国会議員の一人でしかないが、どう見てもミャンマーを代表する人だろう。いまだ軍政が政権を牛耳ってはいるが、その大統領の名をご存じか?彼はとてもカリスマがありそうな人物ではない。

僕がミャンマーを訪れたのは今からかれこれ15年近くも前のことで、アジアの最貧国のひとつとして隣のタイとは比べ物にならないくらい経済的に遅れていた。当時すでにスーチーさんは自宅軟禁されており、僕もその自宅前を通ったことがあるがひっそりとして静かだった。ミャンマー各地を旅したがどこへ行ってもスーチーさんのお父さんであるビルマ建国の父アウンサン将軍を慕う人達と会ったし、日本刀を手にしたアウンサン将軍の銅像も見られた。スーチーさんを見ていると32歳という若さで暗殺された父親が、彼女を後押ししているように感じられてならない。何がそこまで彼女を強くしているのか?その可憐でありながら凛とした強さが彼女のカリスマの源だろう。
いま現在の各国首脳の中で彼女ほどのカリスマを持った人物は他にいるだろうか。オバマですらそこまでのカリスマは無いと思う。

2012-06-01

残酷物語


朝、家を出てすぐに妻から電話がかかってきた。『なんやろ、忘れもんでもしたかな?』と電話に出てみると、妻が大泣きして取り乱している。『いったい何なんだ?』と事情を聞けば、妻が普段からかわいがっている子ガメの水を交換しようと中に入れてあった少し大きめの平たい石をのけると、2匹の子ガメがその石の下敷きになっていたという。そのうち一匹は完全に死んでいて、もう一匹は生きてはいるがかなりの重傷らしい。実は昨日は妻の英語クラスのあった日で、子供達はもちろん子ガメに興味があるので見たくてたまらない。『触ってはダメだよ』と言っていても、4〜5歳くらいの子供にはまったく効果無し。そんな調子で誰かが子ガメを捜そうと石を持ち上げ、そのままドスン!と落として帰ってしまったらしいのだ、その下に子ガメが2匹挟まれているとも知らずに・・・
それに気付いたのが朝だったのは遅過ぎた。子ガメは溺れてしまったのだ。子供にしてみれば悪気があってやったわけではないので難しい所。とにかく死んでしまった子ガメを明朝埋葬しようと思う。
かわいそうなことをしてしまったよ・・