2010-10-31

地デジのススメ


よく降るな・・

この地方は台風の影響はほとんど無かったが、行ってしまった後の忘れ物のようなこの大雨。夜が更けるにつれ雨脚は強くなり、屋根を叩く雨音も大きくなっている。

午前中は昨日届いたデジサポの地デジアンテナ・チューナー無料貸し出しセットを持って実家に出かけ、屋根に上って地デジ電波の受信状況をいろいろ試してみる。実家近辺は住宅地でもあり民家やアパートが比較的近い位置にある為、予想通り電波の受信感度が悪く半分くらいのチャンネルが視聴不能となっている。対策としてはもっと高感度のアンテナを立てさらにブースターをかませば何とかなりそうだが、こればっかりはやってみないと分からない。試しに地デジアンテナから宅内既設配線へ接続してみると、思ったよりも伝送損失が大きくてほとんどのチャンネルが視聴不能となってしまった。もちろん新しい配線に交換すれば飛躍的に受信感度は改善するだろうが、そう簡単に既設配線を交換できるわけもなく悩ましいところだ。
まあ、やり方はいろいろある。その中から一番いい方法を見つけようと思う。




今日がカンパ募集の最終日となりました。
読んで下さった皆様、ご助力・ご協力を頂いた皆様、本当にありがとうございました。


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ぜひ御一読下さり、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


山本季生君とさとみさんからの、メッセージ


「山本季生君を救援する会」から、皆様へ


山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カ ン パ ご 協 力 の お 願 い


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2010-10-30

Halloweenその2


今日もHalloween partyで大忙し、前回と同様下っ端海賊の扮装をしてかわいらしいプリンセスになった子や、ドラキュラになった子などをバシバシと撮ってゆく。子供達も扮装が大好きらしく、前日から興奮して眠れない子もいるほどだ。そんな子供達の『ハレ』の日なんだから、いい写真を撮ってあげないとね。そして最後はやっぱりTrick or Treat?だ。用意したお菓子や小物などをドアで待ち構えてあげるのだが、毎年やっている子もこれはやっぱり楽しいらしく大はしゃぎ。partyが終わった後もその興奮冷めやらず、庭を走り回ったりして暗くなるまでがんばっておったわな。

そんななか総務省のデジサポから地デジアンテナとチューナーのセットが届く。これはデジサポが申請者に無料で貸し出しているもので、自宅の電波状況を把握するにはありがたいものなのだ。その申し込みは先週したのだが、その中で現在混雑中で貸し出しまでにひと月ほどかかるとあったので、てっきり11月の後半にしか来ないと思っていたらなんと中3日で届いたので驚きだ。さっそくケーブルを繋いで試してみると2階ならば室内でも十分に電波を受信できており、これで自分でアンテナを立ててもほぼ問題ないことが確認できた。ただ、今回はアンテナと地デジチューナーを直結しての結果なので、じっさい築30年以上の我が家の既存ケーブルに配線した場合満足のいく結果が出るかどうかは微妙なところ。明日もう一度チェックして結果を見ようと思う。




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2010-10-29

台風前夜


友人の遭難事故をきっかけにして、十数年来連絡を取り合っていなかった旧友と再び連絡し合うようになり、人の繋がりの深さを噛みしめているところだ。昔と変わらぬ声を聞き、頭の中に想像するのは若かりし当時の面影で『お互いもうオッサンだよなー』とか『いま会ったら誰か分からんのとちゃう?』なんて言い合いながら近況を話すのもまた楽し。長年積もり積もった話を電話では語り尽くせず『じゃあ、会おうか』ということに。来月中旬から年末にかけては自分の身が比較的軽くなるので、その頃を見計らって訪問しようと思う。

らせん階段をゆっくりゆっくり登りながらふと周りを見渡すと、いつか見た風景が広がっている。一見同じに見える風景でも以前とは立ち位置が違うんだ。こうやって何度も何度も同じ風景を通り過ぎながら年を取っていくんだろうな・・




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2010-10-28

台風接近中


台風はゆっくりと北上を続け、寒気に覆われたこの列島に迫っている。明日は台風からの暖かく湿った空気が流れ込むため、気温は今日より大幅に上がるらしい。台風がこの地方に最も接近するのは土曜日とのこと。土曜日はHalloween partyの第2・第3弾が予定されてるんだけど、台風じゃちょっと辛いよな・・。妻と相談して台風がより近くの進路を取り、暴風を伴うようなら1週間先延ばしにするのも止む無しと話していたものの、それぞれの親さんらの予定もあることだしこの辺りの調整はなかなか難しい。それに何より子供達が楽しめねば意味がないので、うまくやり抜く策を検討中。
そういえばHalloween用のカボチャのことを書いてなかったな。昨年は非常に成績優秀で子供達の人数分のお化けカボチャが穫れたが、今年はなんと1個だけ。それも小振りのもので迫力がない。そんなものではHalloween partyが盛り上がらないということで、急遽近所の量販店に出向き、一番大きなものを購入して来た。もちろん僕としてはお化けカボチャなんぞをわざわざ買いに出向くなんて屈辱この上ないが、いかんせんなにぶん夏の高温が大きく影響してまったくの不作だったのだから仕方がない。なので来年はアメリカ南部で栽培されている暑さに強い種に挑戦してみようと思う。

とにかく台風の進路が大きく海上に逸れるのを願うしかない。



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2010-10-27

天地鳴動


なんて寒さだ!今までずっと比較的気温が高い日が続いていたのでちょっとショックだな。朝の散歩はさすがにジャンパーを着にゃ寒くておれんかった。
北から真冬並みの寒波が南下して来たかと思えば、今度は南から台風14号が北上中だ。まったく僕らはただ自然の為すがままに翻弄されるばかりだな。抗おうたって所詮は無駄なこと、だって自分も自然の一部なのだから・・


インドネシア・スマトラ島西海岸に位置するメンタワイ諸島付近で起きた大地震の被害は、死者300名に迫る勢いで行方不明者も400名を越えるという。13年前そのメンタワイ諸島のすぐ北に位置するニアス島にしばらく滞在したことがあったが、サーフィンで有名なそのビーチに沿うかたちで新しい村々は建設されていて、今思うと津波に対してはすこぶる脆弱なつくりだったように思う。実際2004年に起きたスマトラ島沖の大地震・翌年のニアス島地震では壊滅的な被害を被ってしまった。その一方で巨大な伝統木造家屋が残る部落は海岸から少し離れた高台に位置し、相当大きな津波が来ても防げるようになっている。当時その部落を訪れた時は、海岸から部落へ至る階段の多さに息を切らしヒイヒイ言って登ったものだったが、それも大昔から大地震を何度も経験しての生きる為の選択だったと後になって知った次第。いつしかその記憶が薄れた頃に大惨事が起きたことになる。

スマトラ島の隣にあるジャワ島でもムラピ山が噴火し、30名近くが亡くなったという。古都ジョグジャから見えるムラピ山の秀麗な姿は今でもよく憶えている。その山が今は火を噴いている。

ここ数年来のインドネシアの受難は決して人ごとではない。こう書いている今、大きな揺れに襲われても何ら不思議ではないのだから・・



10月27日付けの中日新聞夕刊にカンパの記事が載ったそうです。お手元にある方はご覧になって下さい。

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2010-10-26

Halloweenその1


妻がやっている英会話クラスの1つでHalloween partyをやるから手伝ってとの要請を受け、わざわざ仕事を休んであれやこれやの雑務をこなす。僕の主な仕事はHalloween partyの写真を撮ることと、子供達のtrick or treat?に答えてお菓子などをあげることだ。もちろん子供達は皆思い思いの格好に扮装しているので、当然こちらも何者かにならねばならない。妻は『私はカボチャになる!』とのことで、さっそく巨大なカボチャになって見せたが、アメリカで12ドルで買って来たと言うそのカボチャの衣装が実に良く似合っていて、そのまんま買い物に行ったら皆が喜ぶぞ、と褒めて?あげたさ。そして僕には『あなたは海賊ね!』と、これまた準備よく海賊セットが用意されていて、キャプテン・ジャック・スパローほどではないが、その手下程度の扮装で子供達を迎えお菓子を配ってあげた。
今日のクラスの子達はHalloween partyは初めてだったので、本当に楽しそうに参加してくれた。弾けるような笑顔を見ていると、海賊になった甲斐があったな・・と、こちらもうれしくなってきた。
それにしてもここ最近なぜかHalloweenが人気になって来ているね。ホームセンターなどでも飾りが大量に売られているし、数年前とは大違い。ただ、奇妙な現象でもあるけれど。
今週末にはまだあと2回別のクラスのHalloween partyが予定されている。おそらくそのときも海賊にならねばならんだろう。まあ、子供達が喜んでくれればそれでいいさ。


午後より強風吹き荒れ、気温は急降下。フリースを出して来て羽織っているが、寒さが足下からじわじわと上がって来る。いよいよ僕の苦手な季節の到来だ。

スマトラ島沖では再び強い揺れが起き、津波も発生したという。かたやジャワ島ではムラピ山が噴火の兆候を見せているらしい。
このような天変地異に際し、我々はただ慌てふためき、畏れ、そして涙を流すしかない。




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2010-10-25

4th Birthday


今日は次女の誕生日。こんなにちっちゃいのにもう4歳だ。
長女の時もそうだったけど、子供は幼稚園に入る頃になると爆発的に変化する。もちろん身体的な成長は言うに及ばないが、それ以上に頭の中では何かが起きている。特に上の子が居る環境だとその変化が際立っているようだ。娘達にできることが日々増えていくのを見るのは実に頼もしいもので、同時にここまで大きな怪我も無く病気もせずにこられたことに感謝し、これからもこの調子でどんどん成長するよう、切に願う。



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2010-10-24

ほうれん草第3弾


いつもの週末よりちょっと早めに起きて畑に出る。今日は午後から雨の予報、ならば野菜の種まきにはもってこいというわけだ。
先々週に、有機石灰と有機肥料を施してよく耕しておいた畝を再度整え、ほうれん草の種を蒔いてゆく。この蒔き加減が難しく密度が濃くなり過ぎないように適当な間を空けて蒔くのだが、それでも若干混み過ぎかもしれないな。あまり混み過ぎると後ですぐるときにやりにくくいつも妻からクレームが出るのだが、もう蒔いてしまったものはしょうがない、なる様になれだ。
夜、実家に行くと親父殿が『もうエンドウの種は蒔いたか?』と問う。『いや、まだだ』と答えると、『今が蒔き時だから蒔かなあかん。そら豆もやぞ』と、いつもの様にプレッシャーをかけて来た。『わかっとる』と答えたものの、まだ畑を起こしてもいない。これでまたひと仕事せねばならんな。
そういう努力があってこそ収穫の喜びに浸れるわけで、その辺の苦労は苦労ではなく、いわば修行と言える。



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2010-10-23

太古へ


以前から一度訪れたいと思っていた福井県勝山市にある恐竜博物館に行って来た。
ここの評判は聞いていたが、思っていた以上に充実した展示内容で大満足。娘達は動くティラノサウルスこそ怖がっていたものの、概ね楽しんで展示物を見ていたようだ。展示内容が大人向け、子供向けと偏らずよいバランスで設定されているのがいい所だな。さらに英語の説明もちゃんと付いていて『こんなにしっかりやってあるところはほとんど無い』と妻も感心していたよ。でもまあ、何より楽しんでいたのは自分自身だろう。さすがにちびっ子連れだとゆっくり見ていられないが、丸一日博物館の中に居ても飽きないだろうな。
恐竜博物館といっても恐竜ばかりが展示してあるわけじゃなく、その当時の植生や昆虫類を化石から詳しく紹介したり、更にはどうやって地球が生まれ、命が生まれ、そして大陸が移動したかや、様々な鉱物の展示まであったりと、次から次へと興味を引くものばかりが現れてちょっと消化不良気味。やはりこういうところは何度も足を運ばねばなるまい。
そうそう、この博物館の入館料は大人500円、未就学児は無料という格安で、これだけのボリュームなのにこの値段ではちょっと申し訳ないような気さえするほど。おまけにこの日は『うまいもん祭り』なるものを屋外広場でやっていて、屋台なのに手打ちそばが食べられたりと実にラッキーだったな。ただ、アスレチックのある子供広場周辺はクマが出没した痕跡が見つかったとのことで、すべて封鎖されていた。ま、こればっかりは仕方が無いね。
ノンストップだと片道約2時間半。途中景色もよく、ドライブがてら訪れるのもいいかも。九頭竜湖畔に良さげなテントサイトも見つけたので、そこを基地にして博物館や周辺の高原などを巡るってのもいいな。



そろそろ色づき始めた尾根筋を見上げ、『やっぱオレはいくら登ってもあの辺までやな・・』と呟くなり。

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2010-10-22

理由


時間を戻せないものか?と、思うことがある。もちろんそんなこと叶わず、ある意味身勝手なこととは分かっているが、そう願わずにはおれない時があるものだ。
ある事故が起きたとき、なぜそれがそのタイミングで起きたのか?とよく考える。その事故が人為的なものだったらまだしも自然が為したことならば、その事実をどう受け入れればよいのかまだ心の整理がつかない。
『運命』という言葉がある。『それがその人の運命だった』という人も多い。しかしそんなに簡単に『運命』などと言うもんじゃない。それが事実だとしても『運命だ』などと言って片付けてしまっては、彼が浮かばれないじゃないか・・

なぜ彼は死んでしまったのか?死なねばならなかったのか?
残された僕らはその理由を探し続けている。もし理由があったとしても、彼がもはやこの世に居ない以上何の気休めにもならないとは思う。でもじゃあなぜ何の理由も無いのに彼が死なねばならなかったのか?という疑問はいつまでも残り続け、色褪せることは無い。
ただ、事実を事実として受け入れるしかない・・・しかしやはりまだこれが現実とは思えないのだ。




下記リンクを訪問していただき、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


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2010-10-21

sisters


毎度のことながら娘達から風邪をもらってしまったようだ。今日は咳が出るようになって痰が絡み、間接にも痛みがある。さっき自家製のカリン酒をちょっと飲んでみたが、普段まったく酒を飲まないのでそんな僅かなアルコールにもよく反応して、思わず娘達を寝かしつけながらまっ先に自分が寝てしまったようだ。1時間ほどして階下に降りると妻が『寝とったの?』と聞く、『いや、ちょっと横になっとっただけ』と答えると、『でもいびきかいとったね』と言う・・
いまは娘達にサンドイッチにされて寝ているが、とにかく夜中なんど毛布を掛けてあげようがすぐに蹴ってしまって何も着ていない。パジャマだけであっち向いたりこっち向いたり、ひどい時は逆さまになって寝ていてもヘッチャラのようだ。ただ、さすがに身体が冷えて朝起きるとくしゃみをしたり、鼻をたらしたりしているのでよほど気をつけてはいるが、こればっかりはいたちごっこだな。なんせそう言ってる自分が布団を着てないのでね・・親譲りというわけか。

スイミングスクールの体験教室に参加した次女は、よほど楽しかったようで妻曰く『あんなに楽しんどる顔はそうそう無い』ほどのはしゃぎ様だったらしい。ちょうど今入会申し込みをすると様々な得点もあり、これで入会決定。これで長女次女そろってスイミングスクールのお世話になることとなった。長女はもう2年通っているが、進級テストも1つ1つクリアしてだいぶ泳げるようになっている。もちろん水泳選手にする気など無いが、何より水を怖がらず楽しんでいるのがいいよね。


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2010-10-20

狼狽


昨日少し触れたが、妻がIRS(アメリカの税務局)から受け取った2006年度に対する課税額は驚くべきことに約1万5千ドル。今の超円高のレートで換算しても120万円にもなる。しかもこの通知、よく読むとIRS曰く『なんども納税の案内を送っているにもかかわらず納税されなかったので、今月28日に銀行口座から強制的に引き落とす』と書いてある。しかしだ、納税の案内なぞこの最後の一通以外もらった覚えはない。しかも2006年度と言ったら次女が産まれた年でもあり、その年の妻の収入は100万ちょっと超える程度で、ちゃんと日本側に納税しているのだ。
当然のごとく妻は衝撃を受け、すぐさまIRSに問い合わせると案の定IRSの税を徴収する部署は引っ越す前の古い住所しか持っておらず、そこになんども納税の通知を送っていたらしいのだ。さらにおかしいのは他の書類はちゃんとIRSから届いているにもかかわらず、納税の通知だけ届いていないのは明らかにIRSの落ち度でしかない。それと異常なほど高額な課税額は、どうやら妻が日本でいう確定申告をする際の書類に勘違いして誤った数値を書き込んでしまったのが原因らしい。聞くところによるとアメリカの税に関する申告書類は極めて複雑でとても理解できる代物ではないと言う。ゆえにほとんどの人が会計士などを雇って収支報告しているのが現状らしい。それを妻が『えいやっ!』という勢いで出した所から今回の大混乱が始まってしまったようなのだ。簡単に言うと妻が保有している株式の収支報告に於いて、妻は書類にその年に売った株式の額だけ記入して提出してしまったが、正しくは株式を売った額と買った額を両方とも書かなくてはいけなかったらしい。この年の株価はよくなかったので売り買いで差し引きはほとんど同じで利益は無かったのに、妻が書いた書類を見ると株を売り逃げて大きな利益を確保したように見られ、それでとんでもない課税額になったということらしい。
IRSの説明によると今からでも修正申告できるようで、とりあえず税金の徴収は12月まで持ち越されることになった。しかし問題は税の申告書類が複雑過ぎて正しく書けないことで、結局シアトルに居る叔母の知り合いの会計士に税務処理をお願いすることになった。
これでなんとか120万円の納税からは逃れれそうにはなって来ているが、いまだ不明。

それにしても予想できぬ展開にて大狼狽したなり。


金は払えばなんとでもなる。払えなくとも命はある。我々は生きねばならぬ。


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2010-10-19

連鎖


ここ最近いろいろなことが起こっている。ごく私的なことで言えばロードスターのブレーキが故障して修理を余儀なくされたり、妻にIRS(アメリカの税務局)から恐るべき額の納税通知が来たり(これについては後日書く)、そして今度は我が愛機でもあるリコーのコンパクトデジタルカメラGX100のCCDに大きなゴミが付着し、すべての写真に写り込むようになってしまった。こんなケースが他にないかと検索してみると出てくる出て来る。知らなかったがこの機種では相当数の事例があるようだ。そしてCCDに付いたゴミをどうするかと言えば、その部分をバラせないためレンズユニットごと交換となるらしい。しかもその修理代は2万3千円ほどとかなり高額だ。
そういえば・・と、家に帰りカメラの保証書を見るとキタムラの延長保証が5年間もあった。しかも最近の延長保証ではカバーしないCCDへのゴミ付着などにも無償修理で対応してくれると言う。これは助かった・・というわけでGX100は約ひと月ほどの入院と相成りました。



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今も支援の募金は続いています。今回の捜索には莫大な費用がかかり、ご家族の負担も計り知れません。
どうか皆様、ご支援の手を、ご協力を、よろしくお願い申し上げます。


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2010-10-18

蕁麻疹の夜


次女の様子が昨夜からおかしかった。普段はストンと寝てしまうのに昨夜は22時近くまで起きていて、そして僕が目覚める6時にはもう起きていた。それでいてご機嫌斜めというわけでもなく普段通りの食事をしていたが、朝食後に妻が『かわいそうに、めちゃめちゃ蚊に刺されとる』と言うじゃないか、僕や長女が刺されずに次女ばかり刺すなんてことはおかしいので『どれどれ』と見てみると、蚊に刺された痕なんかじゃない『じんましん』だ。まだそんなに広がりを見せていなかったが、上腕部や腹、太もも周りなどに発疹が確認できた。
今日は遠足でもあるし、これくらいのじんましん程度なら大丈夫と幼稚園に行かせ、先生によると日中は大丈夫そうだったが帰宅後夕飯を食べる頃になってまた発疹が現れ始め、今度はかなりの痒みを伴って勢いよく広がりつつあった。ちょうど眠くなり始めた頃でもあったので次女はぐずり始め、そのまま妻の腕の中で眠ってしまった。今はふとんですやすやと寝ているが、明日にはじんましんが引いてくれてるだろうか・・
それにしてもじんましんの原因はなんだろう?次女は食物アレルギーがあるのでアレルゲンを含むものは与えていない。にもかかわらずに出たということは風邪気味と寝不足で体力が落ちていたからか?はっきりした原因が分からないから余計気持ち悪い。たまたまなのかも知れないし何とも言えんな・・まあ、明日は痒みが治まっていることを願うばかり也。



さとみさんからのメッセージを読んでいて、学生時代彼と何度か野宿した時のことを思い出した。一度は終電に乗り遅れ駅のガード下で2人してホームレスの人達に混じって過ごした夜もあった。そんな時も彼は真冬でもあったので、寒さしのぎの段ボールを何処からか見つけてくれたりといろいろ助けてくれた。彼のザックは不思議で、いつもその場に必要なものが必ず隠されていて、実に遠慮がちにそれを出しては教えてくれたものだ。その頃彼に『これはいいよ』と教えてもらったものは今でも大切に持っている、というか丈夫なので壊れやしない。
思えば彼からは海外遠征などに行く度に様々なお土産をもらったよな・・それらもありきたりのものじゃなくて現地の実用品がほとんどで、中にはその時インドで流行っていた音楽などもあった。いつも僕ら夫婦が喜ぶものばかりをわざわざ持ち帰ってくれていた。
今度もおそらくそうするつもりだったろう。
しかし、命を持ち帰ってほしかった・・


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どうか皆様、ご支援の手を、ご協力を、よろしくお願い申し上げます。

2010-10-17

土を喰らう


野菜高騰が騒がれている昨今、相変わらず我が家はほとんど野菜を買わずなんとか凌いでいる。夏から元気いっぱいのオクラは少々堅くなったものの未だにかなりの収量を見せ、妻なぞは『もうオクラはたくさんだ!』とギブアップ宣言。ダメ元で植えた十六ささげはこのところの暖かさで勢いを取り戻し、見事な莢を何本も実らせている。秋キュウリはいよいよ終焉を迎え枯れ始めたが、反対にナスは穫れ過ぎない程度で至って順調だ。そうそう、ピーマンは一時期かなりの虫害で弱っていたが気温が下がると同時に虫達も去り、こちらはちょっと穫れ過ぎだな。まだまだ他にカボチャもあり、モロヘイヤもあるが、ここらで菜っ葉が食べたくなって来た。しかしほうれん草はまだ小さ過ぎるし、レタスも同様、かといって買ってくるのも癪に障る。そう思っていたらいいものがあったよ。大根の葉っぱだ。だいぶ大きくなって来た大根はすぐらねばならず、それを美味しく頂こうってわけだ。そしててきとーに調理して菜っ葉を食べることが出来ました。
このように、我が家の食卓は品数が多いが、そのほとんどが冷蔵庫を空ける為に食べねばならぬ野菜がばかりで、おそらく僕の野菜消費量はウシには及ばねどヤギ並だと自負している。

土作りから始め収穫までの一連の作業に汗水流していると、そこから穫れた作物を喰らうことはまさに『土を喰う』ことだと実感する。

土から生まれ、土を喰らい、そして土に還るのだ。



山本君の奥様の、さとみさんからのメールを掲載します。朝日小屋のHPから転載させて頂きました。

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Subject: カトマンズより

 ご支援くださった皆様へ

 現地家族会の山本です。
 今日は、山本季生の妻・さとみとして、今の思いを聞いていただけたらと思います。

 今回の捜索では、本当に多大なるご支援をいただきまして、ありがとうございました。本当に力になりました。
 そして、正直なところ、季生は好きに勝手に山に行き、皆様にご心配をおかけし、助けていただくなんて、身にあまる思いで、恥ずかしくも思いました。

 事故の一報のあとは、もう生きて帰ってくることはないだろうと思いましたが、生前、季生より「山で死んでしまったら、荼毘にふしてほしい」と言われていましたので、遺体はみつけてあげたいと、心の中で思っていました。私と家族の力だけでは、こんな大掛かりな捜索は、まずできませんでした。

 今回は現場の状況が厳しすぎて、季生の最後は見つけられませんでしたが、この捜索隊は、日本の山岳界をリードしていく強い男達の、そして彼らを信頼してついていってくれたシェルパ達の、見事なまでの連携プレー、知恵と力の集結でした。圧巻でした。感動しました。
 私の気持ちのうえでも、皆様からの支援に対しましても、やり残したことは何もありません。

 ベースキャンプから戻った季生の荷物をほどいていて、驚きました。
 8000m峰に向かう男の荷物とは思えないほど、いつもと変わらないものばかりでした。
 彼は本当にいつもつつましく、自分のことにはお金をかけず、自分の持っているだけのものを持って、山に向かって続いている彼の道を歩んで行っただけなんだなと思いました。
 こんな生き方もあるんですね。

 私も、また今ここから、彼の残していってくれたものの中に、いろんなことを乗り越えていくヒントをさがしつつ、彼の生きた証と共に、いっそう力強く、大切に、感謝しながら生きていきたいです。

 長くなりましたが、本当に本当にありがとうございました。

 カトマンズからの報告はこれで最後とさせていただきます。

 皆様に、一瞬でも長く、幸せを感じていられるときがありますように。
 そしてそれを、大切な人と共有できますように。

 合掌   山本さとみ


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2010-10-16

過ぎし日のメール


なんとなく友から送られて来たメールを読み返している。
彼独特の言い回しのあるメールはどこかひょうきんで、それでいて無駄なことはいっさい書いていない。しかし今読み返すと昔のメールはお互い『いま何処に居る?』やら『こんど何処そこへ行く』という類いのものばかりで、そんなに頻繁に海外へ行ったり来たりしてたんだな・・と懐かしく思い出す。
こうやってメールを見ていると、ひょっとしたら彼からメールが送られて来るかもしれない・・とそんな気がしてくるのだ。彼の携帯にかけてみようか・・と思ったり、いつも買い物に行く量販店で背の高いすらっとした人を見かけると思わず顔を確認したりと、まるで馬鹿げたことかも知れないが、どこかで僕は彼を捜しているのだ。



友の葬儀が行われたと言う知らせを受け取った。以下に、


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10月15日
本日、カトマンズのスワヤンブナート寺院にて、本田大輔、田辺治、山本季生の葬儀をとりおこないました。
本田さんのご家族、幸恵さんのお父さん、捜索隊の皆さん、シェルパの皆さん、コスモトレックの大津さんご夫妻、黒田誠さん、協力隊の藤原瑞穂さんに、ご参列いただきました。
田辺、山本に関しましては、とり急ぎ遺影だけを用意して、気づいたら、彼らもひょっこり大ちゃんのお葬式にまじっていたような感じでした。
世界遺産のお寺で、ラマ僧(イメージとしては、ダライラマです)を呼んでのチベット仏教式のお葬式は、山を愛した彼らにぴったりの、質素で素朴で、遠い遠い国での出来事のような、心の中に、なにか壮大なものを抱かせてくれるようなお葬式でした。大ちゃんは荼毘に付されました。家族と一緒に、日本へ帰ります。
田辺さんと季生さんは、どこまでも山を求めているようなので、ダウラギリに眠ってもらいます。
いかにも彼ららしい姿なのではないでしょうか。ダウラギリ峰が、彼らの世界一でっかい墓標だということで、かっこつきます。
あとは遠征隊の終了届けや隊荷の片付けなどがありますが、カトマンズの日々は、だんだん静かになっていきます。


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『山本君を救援する会』からも配信があります。朝日小屋のHPをご覧下さい。以下に、

「山本季生君を救援する会」から、皆様へ

捜索活動は終了しましたが、どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カ ン パ ご 協 力 の お 願 い

2010-10-15

平凡なる日常


家族で夕食を共にし、そして娘達を風呂に入れ、お気に入りの絵本を読んであげる。歯を磨き、トイレを済ませたあとは寝室のある2階まで娘2人をいっぺんに肩車で担ぎ上げ階段をのぼる。寝室で『遊んでたらダメだぞ、すぐ寝なかんで』と娘達を寝かしつけ、僕は階下へ降りニュース9を見る。

いつもの平凡な日常だが、何かが足りない。車を運転していても人と話していても気怠いような感覚がつきまとい、身体の芯に力が無い感じがする。出るのはため息ばかりで、ずっと友のことが頭から離れない。

僕は以前と変わらぬ日常を淡々と続け、友は神々の座から世界を見下ろす。


『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

『ネパールの“すずちゃん”から』

捜索活動は終了しましたが、いましばらくのご支援をよろしくお願い申し上げます。

2010-10-14

生と死


山本君はじめ田辺さんそれにシェルパの1人はついに発見されなかった。

友は神々の高みを目指し、そしてその懐に抱かれている。

『死』とはなんだろうか?『生』と『死』は対局にあるものだと考えられがちだが、果たしてそうだろうか?
僕はそう思わない。『生』と『死』は表裏一体であり、実は同一のものだ。生きているのに死んでいることもあるし、逆に死んでいるのに生きていることもある。肉体的な『死』はその人の身体の終焉を意味するのであって、僕の考える『死』ではない。
こんな観念論は無意味かもしれないな。しかし我が友は僕の中で確実に生きている。こんなに生々しく生きているのに、現実はそれと違うのだ。

いま僕は改めて『生』と『死』について考えている。おそらく答えは出ないと思うがね・・。まあ、そんな僕を我が友は困った顔して遥か高みから見下ろしているだろうよ。


『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

『ネパールの“すずちゃん”から』

実質的な捜索活動は終了しましたが、いましばらくの支援をよろしくお願い申し上げます。

2010-10-13

現実


本田さんが遺体で発見されたという一報は、3人の手がかりを求めて待つ皆にとてつもなく重い現実を突きつけた。早く助けてあげたいという切実な思いと、遺体で発見されるという事実の狭間には、容易に心の切り替えができない大きな溝が横たわっている。未だかつてこれほど現実を恐れたことはないし、現実の重みを感じたこともない。人の『死』はいつも不意にやって来ては、その度に衝撃を受け、泣き、悲しんだが、それでもなんとか現実として受け入れて来た。しかし今回はやはり現実の出来事とは到底思えない。それは事故現場が容易に近づけぬ隔絶の地でもあり、標高5000mという状況も想像すら難しいことにもよるが、何より今回の事故の理不尽さが一層この現実を受け入れがたくしている。
そうは言っても僕が受け入れようが受け入れまいが、そんな思いなんか関係なく現実はどんどん進行し、新たな展開を迎えてゆく。それに僕は取り残されてゆくのだろうか・・

ある瞬間、突然思いが込み上げて来てたまらなくなる時がある。もう何年も前に交わした会話や、そのとき言えなかった思いなどがある時は懐かしく、またある時は悔いを伴って何度も何度も蘇り、僕の中を通り過ぎてゆく。
やっと始まったばかりだった。そこには未来があり、それが僕にも見えていた。

やはり僕はまだ、この現実を受け入れられない。



以下、共同通信配信ニュースを引用

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不明の2邦人、発見できず ヒマラヤ、事実上捜索終了


 【ニューデリー共同】ネパール・ヒマラヤの高峰ダウラギリ(8167メートル)で日本人登山家3人が雪崩に巻き込まれた遭難事故で、日本プロガイド協会(愛知県刈谷市)の会員らによる捜索活動が13日も続行されたが、行方不明になっている名古屋市中区の田辺治さん(49)と富山県朝日町の山本季生さん(36)は見つからなかった。

 カトマンズ入りしている同協会の角谷道弘会長(47)によると、遭難現場付近にいる捜索隊は14日から撤収作業を始める予定で、捜索活動は13日夕で事実上打ち切られた。

 12日に標高5千メートル付近で発見された長野県白馬村の本田大輔さん(32)の遺体については、13日にヘリコプターでカトマンズへの搬送を試みたが、悪天候のため延期。天候の回復を待って14日にも搬送する予定という。

2010/10/13 23:54 【共同通信】

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本田さん発見によりもう少し延長するかも、と思っていたが捜索が断念されるようだ。
配信ニュースを見ても相変わらず現地の天候は不安定らしい。二次災害の恐れを考えるとやむを得ない判断なのかもしれないが、ご家族の心中を察すると言葉もない。

発見されなかった山本君と田辺さんそれにシェルパ1人は、ダウラギリの懐に抱かれて眠り続けることになる・・



『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

『ネパールの“すずちゃん”から』

何卒、お一人お一人の御力添えをお願い申し上げます。

2010-10-12

堤防の斜面にてダウラギリ峰を憶う


連休明けというのに娘達の幼稚園が代休でお休みなので、自分もそれに同調して仕事を休み草を刈る。いや実際そればかりではなく役所へ行ったり、買い物頼まれたりと、なんやかんやで忙しく走り回って1日が過ぎた感じだ。
今日はこの地方、気温が29℃近くにもなり、堤防の草を刈っているとじゃんじゃん汗が流れあっという間に全身ベタベタだ。かなりキツイ作業だったが2時間ほど頑張れば刈り残していた所をほぼすべて刈り払うことが出来るため、気を入れ直してなんとかやり終えることが出来た。これで冬を迎えるまでにあと一回草刈りをすればよいだろう。いよいよ草刈機の出番もなくなるわけだ。
刈った草の一部を集めて積み上げてみると軽く僕の背丈を超えてしまった。まだまだ刈り払ったままの草が散乱しているが、これらを集めて寝かせておけばいずれ良質な堆肥となる。それを畑に鋤込んで作物を得る。ここにもひとつ、環ができている。


山本君捜索状況、以下に

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10月11日

午前中に捜索隊が現場(5000m付近)へ到着。天気は晴れ。
安全な場所にテントを設営し、昼から作業開始。第2次捜索のときにマーキングしておいた7カ所のうち、2カ所を掘る。
雪は固く、氷の状態。15時ころより雪が降り始め、作業終了。メンバーは現場のテント泊。




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富士山より遥かに高く空気の薄い地点で、氷のようになった雪を掘ることは経験した者でないと分からぬ大変な作業だろう。しかし、なんとか手がかりを得たいとするその思いは、現場に立ち合えぬ多くの人達と同じと思う。見守る皆の思いが通じ、手がかりの発見に繋がることをただただ願うばかり也。


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本日(12日)の捜索で、本田さんが発見されました。


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重い現実がのし掛かってくるような・・とても『見つかってよかった』などとは安易に言えない心境です。
しかし、その為の捜索活動なのだから・・
捜索隊のご苦労に深く敬意を表します。

『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

『ネパールの“すずちゃん”から』

ご訪問下さいました皆様のご助力・ご協力を切にお願い申し上げます。

2010-10-11

祈り


朝からよく晴れた今日、かねてより娘達と約束していたキャンプを行う。と言ってもどこぞへ出かけるわけでもなく、庭にテントを張ってキャンプ気分に浸るというもの。実はテントを買ったばかりなので実際に使う時の予行演習なのだ。それでも娘達は大興奮で、やれ『これはなんだ?』やれ『これをやらせろ』などと、手伝っとんのか邪魔しとんのか分からない。それでもテントは問題なく簡単に設営でき、良い遊び場ができた。
妻は今日も友人のThanksgivingのパーティーに行くとかで16時前には出て行った。なのでキャンプ風ディナーを娘達にご馳走すべく、昔僕がバイクに乗って各地をキャンプしまくっていたときに使っていたキャンピングガスの携帯コンロを引っ張りだして来てセットし、それでDaddy特製の鍋焼きうどん!を拵え、3人頭をつき合わせてうどんを啜る。我が家の庭先でやるこんなちょっとしたことでも気分は爽快で楽しいものだ。その後はいつものように風呂に入れて歯を磨き、お気に入りの本を携えてテントに戻りシュラフに潜り込む。そうこうしていると妻が帰って来たようだが、いかんせんまたもや僕が真っ先に寝てしまい、あとのことはよく憶えていない・・
これでいつでもキャンプに行けるというものだ。



山本君捜索の最新情報を送っていただきました。以下に、

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10月10日

捜索隊、ヘリでベースキャンプに到着。
ベースキャンプは問題なし。天候はあられ。
明日からの行動は、天候をよく見て、慎重に行うように、角谷から指示。
ベースから現場までは、約3時間。捜索隊は明日の早朝、現場
にむかう予定です。
カトマンズに残った私たちは、朝スワヤンブナート寺院に行き
、マニ車をまわしながら、無事、安全をお祈りしてきました。
カトマンズは暑いです。
本日は以上です。

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ベースから標高5000メートル地点の現場まで約3時間とは、それだけでも現地の過酷さがよく分かる。天候も相変わらず不安定らしい。今日ここは快晴だった。その青空を見上げながら『現地もこんな天気だったらいいのに・・』と思っていた所だった。
僕も携帯用の小さなマニ車を回しながら、捜索隊の安全とそして山本君はじめ本田君・田辺さんの手がかりが見つかることを祈ります。

『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

北アルプス 朝日小屋

どうか、1人でも多くのご助力をよろしくお願い申し上げます。

2010-10-10

秋日和


いつもより少し遅く起きて雨戸を開けると、真っ白い日差しに目が眩みしばらく何も見えなくなった。『雨じゃなかったのかよ・・』と独り言をつぶやきながら階下へ降りると、妻が忙しく立ち回りながら『おはよ、晴れたね。運動会やるかな?』と言う。そう、今日は市民運動会の日で、今年に限っては長女たち年長組が幼稚園の運動会でもやったパラバルーンという出し物を市民運動会でも披露することになり、参加せねばならぬのだ。
妻は朝から名古屋での会議に出かけ、娘達のいっさいは僕が担当することになりさっそく仕度を整え幼稚園へ出向く。するとそこで市民運動会が明日に延期になったことを知らされた。どうやら延期になった場合は参加しないということらしい。
そのまま2人を幼稚園に預け、畑に出てカボチャが植わっていた所を耕し、葉物野菜を蒔く準備に励む。しかし今日は暑いな・・必死になって耕していると汗が止めどなく流れ落ちなかなかキツイ。何度も給水しながら作業したが、とりあえず有機肥料を施肥して耕し終えた頃にはフラフラになってしまった。
休憩を兼ねてささっと昼食を摂ると、もうお迎えの時間やんか!
急いでママチャリにまたがり幼稚園を目指す。お迎えが済むと今度は草刈りの時間だ。娘達には2時間ほど草刈りをすることを告げて作業開始。
先日から続けている堤防の草刈り作業も残るはあと僅か。足場の悪い堤防斜面を草刈機でじゃんじゃん刈り払ってゆく。そうこうするともう4時で、作業を中断し娘達との約束通り凧揚げをする。しかしあまりの強風に煽られお隣の2階屋根に落下するわ、川に突っ込むわでどうも調子が悪い。そこで凧揚げは止めて再びママチャリにまたがり、娘2人とサイクリングに出かける。そして帰ったら晩ご飯の支度だ。
これまたちゃちゃっと料理して、いよいよ食べ始める頃に妻が帰って来た。
今日はほぼ一日娘達にかかりっきりだったな。でもこんな日も必要なんだよ、お互いに。


捜索は開始されたようですが、新たな情報はありません。
新たな雪崩が発生しないことを祈りつつ、作業を見守りたいと思います。

『山本季生君の救助・捜索活動に関わる、カンパご協力のお願い』

ご協力・ご助力お願い申し上げます。

2010-10-09

南瓜煮る夜に


終日雨。

おもての川はみるみる増水し、大量のゴミを伴った濁流は河川敷を侵し始めている。明日の午後には雨は止む予報なので、さっそく娘達とゴミ拾いをしようと思う。そういえば今年は昨年に比べ河川敷が水浸しになるような雨がだいぶ少ないように思う。それはゴミ拾いをした回数ですぐに分かる。増水の度にペットボトルや発泡スチロールといった浮遊系のゴミが大量に押し流されて来て、僕の管理下にある河川敷に居残ってゆく。一見まばらに見えるそれらのゴミも拾いだすと大きめのゴミ袋3袋分ほどの量になり、毎度のことながら呆れてしまう。昨年はいったい何袋分のゴミを出したことだろうか・・それに比べ今年はまだ一回しかしていないから余程少ないな。

昨夕雨が降り出す前に、堤防にまで蔓延っていたカボチャの蔓を半分ほど撤去したが、そうしたら伸び放題になっていた雑草の陰からゴロゴロとカボチャが出て来て、しかもその数大小取り混ぜ10個ほど。よくもまあこんなにあって気付かなかったもんだと自分を笑ってしまったよ。ほとんどのカボチャはよく熟しており食べ頃だ。そこで今晩さっそく煮て喰ってやったらこれがほんと美味しかった。

カボチャを煮ながら、ふと友のことを考える。コトコトふたを鳴らしながら立ちのぼる湯気をぼんやりと見つめていると、なんか友が僕に話しかけているんじゃないか?そんな気がして来る。屋根を打つ雨の音にもまた耳を澄まさずにはいられない・・友よ・・


捜索隊が現地に着いたようです。
どうかどうか、皆様のご協力ご助力、心よりお願い申し上げます。



2010-10-08

繋がり


最近は人の繋がりが希薄になったとよく聞くが、果たしてそうだろうか?確かに孤独死に見られるような案件が増えているのは間違いない。しかし一方では今までとは違ったかたちでの繋がりが強さを増しているようにも思う。すなわちネットを介しての繋がりだ。

山本君遭難の知らせはTVニュースから得たが、それ以後はネットを検索して最新ニュースを探す日々が続き、その中で『山本季生君を救援する会』の立ち上げを知り、写真学校の同級生や友人などに連絡すると、その輪が徐々に大きくなっていろいろな繋がりを生み始めたようだ。中には切れてしまったと思われていた繋がりが今回の件で再び復活し、昔と変わらぬ声を聞くことが出来たケースもある。

不思議なものだ。雪崩発生から各々が抱いていた歯痒さや、悔しさと言った思いが『救援する会』の立ち上げで方向性を与えられ、その力が一気に動き始めている気配が感じられる。これらはひとえに山本季生君とさとみさんの人柄によるものだろう。皆の持つ、助けたい!力になりたい!という強い思いがおそらく捜索隊にまで届き、彼らの背中を押してくれることと願っている。

昨日書いたブログに山本君の姉上がコメントを残してくれた。驚きだった。これこそ山本君を助けたい!という皆の心がネットを介して伝わっている証だろう。

いよいよ捜索が再開されるようです。
何かしらのかたちでこの捜索活動に参加されたい、と言う方は以下のリンクをご覧になってご協力くださると幸いです。


よろしくお願い申しあげます。






2010-10-07

急降下


昼ちょっと前、急に腹が痛くなり激しい下痢に襲われた。それからは何度もトイレに駆け込む始末。身体中の力がすべて抜け、脱力朦朧体となってただ椅子に深く腰掛けているしかなかった。
ちょうど2、3日前妻が同じような激しい下痢に襲われ、あまりのひどさに病院に行くと『おそらく風邪でしょう』とのことで何種類かの薬をもらい、それを服用していたら治ったと言う。こりゃ、ひょっとしたら妻が罹ったのと同じかもしれないな。それにしちゃー風邪の症状などはほとんど無いので不思議と言えば不思議だが・・
今にも爆発しそうな腹を抱えてなんとか家に帰り着き、とりあえずビオフェルミンを飲んでおく。今も腹には違和感を感じるが、トイレに駆け込むようなことは無くなったのでちょっとは落ち着いたかな。こんな症状はほんと久しぶり、そうだな昨年新型インフルエンザに罹ったとき以来だな。


『山本君を救援する会』立ち上げのことを同じ写真学校卒業の仲間らに伝えると、それがいろいろな人を介して広がりつつあるようで実に心強い。中には卒業以来音信不通となっていた同級生も何人か居て、懐かしく思うと同時に人の繋がりの深さをしみじみ感じているところだ。


ぜひ一人でも多くのご賛同・ご協力をお願い申し上げます。



2010-10-06

捜索支援団体設立


ダウラギリで雪崩に巻き込まれ、いまだ見つからぬ我が友山本君の捜索を支援する『山本季生君を救援する会』が設立された。
かねてから山本君夫妻と親交のあった各山小屋経営者や山仲間の人達が中心となって会を発足させたようで、詳細は以下のリンクに


奥さんのさとみさんもネパール入りされたようだが、なにぶん現地は隔絶の地であるため容易には近づけない。それでも自ら山本君を捜索したいと言う気持ちは痛いほどよく分かる。しかし現実問題それを行う為には驚くほど多額の費用がかかるのだ。今回の呼びかけはその費用負担を少しでも和らげることが出来たら・・と立ち上げられたもので、自分もできる範囲で協力させてもらいたいと思っている。

僕のこのブログをいったい何人の人が見ているのか分かりませんが、有志ある方は一人でも多くこのカンパにご協力下さりますよう、心からお願い申し上げます。

山本君とは19歳の頃からの付き合いだが、最近は直接会うことも少なくなりお互いが今何をしているのか、メールやハガキだけで知るようになっていた。今回の事故が報道され始めてから、僕のよく知らなかった山本君が次々と現れ、その彼らしい活躍ぶりに改めて山本季生を見直している所だ。

友よ!、同志よ!

2010-10-05

失敗


昨日『何かが起こる時は立て続けに起こる』なんて言ったのが災いしたのか、今日は夕食後に長女のお気に入りの茶碗を割ってしまい大泣きされてしまった・・これは不可抗力では無くまったく僕の過失であって、長女に対し面目ないことをしてしまったと深く反省している。と言うのも久しぶりに電話して来てくれた友人との会話中に、片手でいいかげんに積み重ねた茶碗類を持って流しに運ぶという不注意なことをやって、その結果落として割ってしまったのだから弁解の余地はない。しかもその茶碗の予備は無く、新たに買うと言っても同じものがある可能性は低く、おまけに何処で買ったのかさえも憶えていないのだから始末が悪い。同じものではなくとも長女が気に入ってくれるものがあればいいのだが、果たしてうまいこと見つかるかどうか・・

友の遭難に関するニュースも数日おきにしか流れて来なくなった。そして事態は一向に変化を見せず、先行きもまったく分からないままだ。一体この先どんな展開が待っているのだろう・・

2010-10-04

警告


我がロードスターのブレーキ警告灯が常時点灯して異常を知らせている。
くしくもこの警告灯が点灯し始めたのは先月28日。そう、友が雪崩に巻き込まれ遭難した日だ。もちろん始めはあまり気にしなかった『あれ、なんだろ?』程度でほかっておいた。しかしその後友の遭難を知り、その生存を願うようになってからは警告灯の赤いランプが何か友が生きていることを暗示しているような気がして『そうだ、そのまま点灯していてくれ』とさえ思うようになっていた・・

そして今日、念のためなぜ警告灯が点灯しているのか?を調べてみると、どうやら本当にブレーキがおかしいらしい。ブレーキフルードも極端に減り、それが為にセンサーが働き警告灯を点けていたようだ。すぐに馴染みの車屋に連絡しロードスターを持ち込んで調べてもらうと、信じられぬことにブレーキキャリパー本体からブレーキフルードが漏れていた。ひょっとしたらキャリパー本体の交換が必要になるかも?ということで概算の見積もりを聞くと部品代が3万5千円ほど、それに工賃など合わせて4万5千円くらいかな・・ということだ。ううむ、ちょうど車の保険も切れるのでその保険代と合わせると約10万か・・かなりキツイ出費になるがブレーキのことゆえこのままほっとくわけにもいかず修理を依頼した。

何かが起こる時は不思議なもので様々なことが立て続けに起こるものだね。

2010-10-03

日常と平穏


今日も進展は無し。

僕はいつもの週末のように朝食のパンケーキを食べると作業着に着替え、妻や娘達と一緒に庭の草取りをして時を過ごす。実に穏やかな日常だ。しかし心は違う。夢中になって草を引き抜いている時はすべてを忘れ無心になれる。しかしひと度手を止めると未だ見つからぬ友のことに思いを馳せ、『自分はこんなことをしていていいのか?』『何かできることがあるんじゃないのか?』と焦燥感に駆られる。
殺生に関しても敏感になり、異常発生しているナメクジや土を掘り起こすとじゃんじゃん出て来るコガネムシの幼虫なども、殺さずに隣の空き地に投げて極力殺生を避けるようになった。だからと言って何だと言うことはない。この時期執拗に襲って来るヤブ蚊どもは容赦なく叩きつぶしているので、あくまでも気分的なことでしかない。

週末はよく僕が料理をするが、作りながらこんなあったかいものを彼に食べさせてあげたいな・・と考えたり、彼は何と叫んで雪崩に巻き込まれたのだろう?とか、彼の目に焼き付いた光景はどんなものだったのだろうか?と想像したりと、彼は何度も何度も現れては消えてゆく。この状態がいつまで続くか分からないが、今はとにかく待つしか無いのだ。

2010-10-02

神々よ


2次災害も危ぶまれる過酷な状況の中、生き残った島田さんはじめネパール人シェルパらによる懸命の捜索活動が今も続けられているようだ。雪崩が発生したのが先月28日午前、それからすでに4日以上が経過している・・なんとか彼を帰国させてやってほしい。

ヒマラヤの神々よ、もういいだろう。もうそろそろ彼を解放してやってはくれないだろうか、彼には帰らねばならぬ所があるんだよ。待ってる人がいるんだよ。あなたたちはもう何人も呑み込んで来たじゃないか、そう自分の力を誇示しなくとも我々は十分あなたたちを畏れ、敬っていますよ・・

時間の経過とともに僕の感覚が麻痺して来ているのがよく分かる。まったく人間の最大の自己防衛本能は『忘れる』ことだな。何もせずにいると遭難した友のことばかりが何度も何度も生々しく蘇って来ては、悲しみを伴って去ってゆく。これの繰り返しだ。娘達といつものように笑い興じては次の瞬間暗い深みをのぞき込むような感じ。友の遭難が報道された後、娘達には事の次第を話し『Daddyの大切な友達がまだ冷たい雪の下に居て見つかってないんだよ』と言うと、長女が『もう死んじゃったの?』と聞く。泣きそうになった・・ただ『Daddyは誰かが友達を助けてくれると思うよ』としか答えられなかった・・

2010-10-01

静寂


現地からの情報は途切れたまま、友を含む遭難した3人の消息は依然分からない。いくら通信技術が発達したとはいえ、ダウラギリ登頂を目指すベースキャンプ付近は隔絶の地でもあり、おそらく衛星電話くらいしか通信の手段は無いのだろう。救助の応援に向かうと言っても場所が場所だけに容易には近づけず、ただただ待つしか無い我々にとっては時間だけが無為に過ぎていくような焦燥感にかられて、何もできぬ無力感だけが漂う。
TVニュースなどで盛んに報道されたのは一昨日の夜から昨日の朝にかけて、それが昨日の夜にはわずか1分にも満たない報道となり今日は完全に消えてしまった・・。同じくしてネット配信ニュースも検索しているが、やはり新しいニュースは無いようで昨日の記事ばかりが並ぶ。なんて静かなんだろうか・・この情報の無い静けさが怖い。友はまだそこに居るってのに、待ってるってのに・・・
不思議な感覚だ。友についての情報が無いまま自分がいつものような生活リズムを淡々と刻んでいると、やはり今回の遭難事故が現実のことじゃないようにしか感じられなくなって来る。なにか自分が勘違いをしていて、勝手に今回の遭難事故をでっち上げているんじゃないか?とね。『これは現実なのか?』と、日に何度も何度も自分自身に問いかける。現実じゃないことが一番いい。しかし残念なことに、悔しいことに、これは現実なんだ・・

なぜそのタイミングで雪崩が起きたんだ?
あまりにも理不尽じゃないか。
そんなこと受け入れられるか!