2007-07-31

交渉


この家に越して来てからのガス料金については先にも述べたが、その後1㎥あたりの単価と基本料金について問い合わせてみるとやはりちょっと高く感じるし、どうしても計算が合わないのだ。そこでガス屋に『おたくガス代高いから前世話になっていたところに変えようと思ってるんだけど・・』と言うと、すぐ担当に連絡し折り返しご相談したいと言って来た。そこでしばらく待っているといかにも営業といった感じのおっさんがかけて来て『これから付き合い長いんだからそんなこと言わず頼みますよ〜』と言う。『そんなことは知らん!』と答えると、『じゃーいま1㎥505円のところをいくら使っても330円にしますから〜』と来た。おいおい、従量によって単価は変わると言うもののウチは大体ひと月平均15㎥使うから単純計算しても月額にして2千円以上も違ってくる。じゃ、一体最初の単価は何なんだ?不審に思い以前のガス屋にかまをかけてみると、やはり単価は500円程という事。おそらくそれが業界の相場だろうが、鵜呑みにしちゃーいかんのだ。ガスも商品。どうも風潮としてガス屋の言い値を払う傾向にある(僕もそうだった)が、交渉してみると案外単価は下がるようだ。プロパンの場合あくまでも価格の設定は業者任せ。うるさい客が少ないからボッタクリも横行していると言う。何事も話してみるべし。集合住宅では難しいが持ち家ならば月々の差額の積み重ねは大きいよ。

2007-07-30

幸先良し


今日の午後、にわか雨の後に東の空を見れば見事な虹がアーチを誇らしげに輝かせていた。虹を見るのは久しぶりだな。大抵の場合何かをしている最中でじっくり拝む時間を持てたのはいつのことだったか・・。虹を見上げ『ああ、オレは生きてるな』などと思っているうちに突如もう一つのアーチが出現し、二重の虹となって東の空いっぱいに広がっていった。『幸先良いな・・』自分でも驚いたがそんな言葉が自然と口をついて出てきた。根拠などは無いがすべての事が好転する、ということにして、輝きを増す虹にただひたすら見とれていた。

2007-07-29

多忙


さあ、たまっているあれこれを片付けてしまおうと気合いを入れたものの、あまりにもやらねばならぬ事が多過ぎて一体何から手を付けていいのか分からず、しばしの間ほうけてしまった。とりあえず妻から命令されていた組み立て家具をニトリにて購入し組み立てる事に。組み立ては得意分野だが一番暑い時間に作業を始めたため脳みそが融けて機能せず、信じられないようなミスを連発し何とか体裁は整えたものの納得のいく仕上がり様ではなかった。これ一つ組むのに2時間近くかかり汗だくに。気分転換も兼ねて投票に行きその惰性でホームセンター吸い込まれ気づいたら夕方近く!急いで帰宅するとロードスターが鳥の糞爆撃を受け無惨な有様に・・水洗いでちゃっと片付けぐったりして家に入ると、もう7時かよ!適当にそばをゆでて野菜ばかりのベジタリアンミールをこさえ食べながら選挙速報に見入る。阿呆みたいに同じ事を繰り返すのにうんざりし、もう一つの家具の組み立てを開始。こんどは先ほどの失敗を踏まえ慎重かつ大胆に組んでゆく。慣れたはずなのにやはり2時間かかりなんとか本日のノルマ達成かな。今週末ではやらねばならぬ事の10%ほどしかできなかった。妻らの帰国までに果たしてすべて終えれるだろうか?向こうは避暑でこっちは猛暑の中で作業中。なんだろね。

2007-07-28

予感


ここ最近は妻と子供達が日本を離れると必ず何かしらの事が起こり、痛い目に遭う。一昨年はバイクで転倒し膝の皿を割った。去年(いや今年だった)は、ロードスターで10tダンプと接触し堤防から転落しそうになった。いずれも運良く大事に至らずに済んだがそんな前科を作ってしまったため実家に寄れば『気をつけろよ』と、くどい程言われ、妻からの電話では無事着いたとの報告の前に『事故してない?』と来たもんだ。まったくもって信用無しだな。(確かに膝を割ったときはひと月の間は隠していたが・・)てなことで、今週末は慎重には慎重を重ね物事を処理しているのだ。別に外出を控えている訳ではないが草むしりをしたり、引っ越しの後片付けをしたり、畑に水をやったりと家の事に追われているため今回は無事にいけそうだけど・・ま、なるようにしかならんわさ。

2007-07-27

セキュリティー


昨日空港でのこと。チェックインをしようとノースウェストのカウンターに向かうと、ガードマンが行く手を遮り誰がどこへ行くのかと問う。妻と子らがシアトルに飛ぶと答えると、じゃあ旦那さんはここから先へは入れませんと言う。しかしだ、子供2人を連れて大量の荷物を載せたカートを妻1人だけで押せる訳が無くガードマンを無視して進もうとすると、セキュリティーのためまかりならんと更に食らいついて来た。一体何のセキュリティーと言うのだ!ただチェックインカウンターに行き、手続きをするだけというのに。しかもチェックインカウンターとその周辺を隔てるものは人を並ばせるときに使う帯状のロープだけなのだ。小役人根性のガードマンの態度には毎度のことで頭に来るがそれを改善しようとしないノースウェストの質の低さも呆れるな。今どきはセキュリティーのためと言えば何をしても良い風潮になっている。本来我々の為のセキュリティーのはずが反対に我々を締め付け、不便を強要し、たわけ者達を増長させている。楽しいはずの旅には飲み物さえも持って行けず、高い料金を払っているにもかかわらずセキュリティーの名の下に数々の制約をかけてくる。なにかおかしくはないか?こんなことでテロが無くなると本気で思っている人がブッシュら以外にいるのか?

2007-07-26

しばし独身


妻と子供達がノースウェスト機にてシアトルへ向け飛び立った。これから約ひと月間は独身となる。いつものことだが家に帰って来ても迎えてくれる者がいないと薄暗い闇と虚ろさが漂っているだけで、何か力が吸い取られるような感じに襲われる。泣く子も居ない、だだを捏ねる子も居ない、あれしろこれしろと命令する妻も居ない。一見平穏に感じるこの状態は実はすべてが虚ろなのだ。しばしの間僕はその虚ろさの中を彷徨い自分を見失う・・

2007-07-25

ガスのあれこれ


今まで何となく払って来たガス料金。この家に越して来て始めての請求書が届きちょっと疑問に思いいろいろ調べてみた。ウチはプロパンなのだが都市ガスに比べプロパンが倍近くも高いとは全く知らなんだ!以前はアパート住まいだったので選択肢は無く自動的にプロパンの料金を払っていたが、冬場などは1万を越えることもしばしばあった。どう見ても高いよな。ガス屋の料金設定で賃貸向けというのを持っているところもあるそうだ。当然持ち家よりも高い設定らしい。まあそんなこんなで都市ガスに変更できたらしたいと思うが、それが可能なのかどうかをまず調べなくては。各ガス機器がLPガス仕様だとどうにもならんけどね。

2007-07-24

一通の手紙


家に帰ると一通の手紙が届いていた。誰からだろうと見ると僕宛に来たものではない。どうやら前住者宛に送られて来たものらしい。僕達の前、つまりこの家を建てた人については名字と市内で呉服屋をやっていたという事しか知らない。近所に挨拶回りをした時も良い人達だったとだけ聞かされていた。呉服屋の経営がうまくいかなくなった為かこの家が差し押さえられ、退去せざるを得なくなったようだが、彼らは今この家に住んでいる僕達をどのような気持ちで見ているのだろうか?おそらく様子を見には来ているはずだ。
主が去りし家に届いた一通の手紙を通してまるでこの家自体が何かを僕達に伝えようとしているのではないか?とも感じ取れるのだ。

2007-07-23

梅雨明け間近?


朝から清々しく晴れ上がり、風も心地良く肌をなぜ、梅雨明け間近を思わせる好天気の一日だった。こんな日和に外で作業するのは心身共にリフレッシュするようで汗をかこうが気持ちよく仕事も捗るというもの。日が暮れてからはこの季節とは到底思えない程ひんやりとした空気を孕んだ風が吹き、遮るものの無いだだっ広い現場にあっては長袖を着ていても肌寒さを感じる程だった。今シーズンは殺人的暑さの日もこれまでは無く、かなり暑いと感じた日でも夜になればスッと気温が下がり寝苦しさも我が家に限ってはない。反対に寝冷えをしないよう窓はすこしだけ開け、必ずタオルケットを着て寝るようにしている。夜にエアコンをかけた日はまだ一度も無いな。こんな過ごし易い今夏でも妻と子供達は避暑のためシアトルへ飛び、暑さをやり過ごす魂胆だ。ここ数年は8月に妻や子供達が居たことは無いんだよな。ま、それもこの地の気違いじみた暑さを思えば致し方のないことだ。

2007-07-22

ある点景


何も特別のことをした訳でもないふつーの休日だったが、不思議と初対面の人と話す機会に恵まれて主に子供のことについてや妻のことについて、いろいろ会話を交わし短い時間だったが楽しむことができた。夫婦二人のときもそれなりに友人に恵まれたが、子供ができてからは子供達を通じての知人・友人が多くでき、また今日のように公園やショピングセンターでたまたま同席となった人などと会話が弾むということも珍しくなくなった。これから子供達が幼稚園に通うようになるともっと知り合いやら、友人ができることだろう。前住んでいたアパートには7年居たが、子供が生まれるまでの4年近くは知り合いも友人もできなかった。妻がよく寂しいと言って嘆いていたのを憶えている。それが今はどうだ。近所に同じ年頃の子供を連れたお母さんを中心に多いときは10人以上も集まりわいわいやっている。この家に越して来てもよくみんなが遊びに来てくれ日中はとても賑やかなようだ。まあ、そのためにこの家を買ったようなものだから皆が集まれるような場になれば願ったりだ。と言っても実際ママさんらが10人以上もいたら怖くて近づけんやろな・・

2007-07-21

湿度98%


気温が概ね25℃前後しかなかったため案外過ごし良かったが、じめじめとして鬱陶しい天気とは早くおさらばしたいものだ。あまりにもいろいろなものがベトつくので湿度計を見てみるとなんと!98%と出ている。そりゃー洗濯もん乾かんわな。朝干したものも脱水をかけたときとほぼ同じ状態で一向に乾く気配がない。こうなってくるとカビの繁殖も凄まじいもので風呂の足拭きマットをめくってみると案の定うっすらと緑色に変色しているわ、なんでこんなところに生えるの?と言うようなところにまでカビが進出しているわで全く油断も隙も無い。明日は雨はなさそうなのでもう少し空気が乾いてくれると良いんだがな・・。来週中には梅雨明けしそうなのでそれまでの辛抱とはいえ、明けたら明けたでとてつもない暑さがやって来る。

2007-07-20

泣く子は黙らん!


いや、もう凄いのなんのって!あれじゃもう泣いてるなんてもんじゃない。何がそんなに悲しいのか?そんなに腹立たしいのか?は分からんが、ずっと泣き続けている。昼に三種混合ワクチンを接種したので因果関係などはさっぱり分からんが少なからず影響を受けているのかもしれない。もうアパートを出たのでどんなに子供達が騒ごうがお隣に迷惑をかけているのじゃないか?という心配をしなくて良い分だいぶ気が楽になったとは言え、とても寝ちゃいられない。それもある程度纏めて泣くなら何とか寝れそうだが恐ろしいことに30分ピッチほどで爆発を繰り返し、何をしても大泣きになるのだ。上の子もちょうどこれくらいのときは激しかったことを思い出し、妻と2人で『あの時を耐えられたんだから大丈夫だ』と慰め合ってはいるものの寝不足から来る苛立でどうも気を抑えることができず好戦的になってしまう。そんなタイミングだからこそ夫婦喧嘩に発展し、さらに寝る時間を捨ててしまうのだった・・

2007-07-19

疲れ


最近どうも寝不足気味だな。かと言って寝る間も惜しんで働いていたりするわけじゃない。さっさと寝てしまえば良いものをいつまでもだらだらとあれやこれやし、ふと気づくと1時近くというパターンができてしまい抜け出せないでいるのだ。それでも1時に寝て朝までぐっすり熟睡できれば寝不足にはならないだろうが、最近下の子の夜泣きが激しくなり夜中何度も起こされてしまう。それに加え上の子をトイレに連れて行ってやらねばならず、なかなか連続して睡眠を取ることができないのだ。やはり寝不足は頭をボーッとさせ判断力、思考力を奪い去ってゆく。それが続くと気力も萎えて鬱に突入するんだろうな。

2007-07-18

干したった


今日は久々の晴れ。やはり青空を見るのは清々しいものだ。昨日雨漏りが発覚したロードスターを乾かすには絶好のチャンスなので、一日中窓をフルオープンにしてほかって置いた。あんなにびちょびちょだったものもさすがにパリパリに乾いて湿っぽい嫌な感じも無くなり、カビくさい臭いも解消された。車中はもともと高温多湿にてダニやカビには格好の住処だ。あまり目につかないから放置されることが多いと思うが、実のところカビだらけなのかも知れない。確かにエアコンをかけたときに出る生臭いにおいはカビが原因なのだろう。この季節、思わぬところで思わぬものが密かに繁殖しているようだ。このじめじめも直に明けるだろうが、それまで何とか繁殖を抑える方法を考えねばな・・

2007-07-17

こんどはお前か!


プレマシーの水漏れ(エアコンのドレンホースが詰まっていたのが原因だった)が直ったと思いきや、こんどはロードスターが水浸しに・・それもちょっとやそこらの濡れ具合ではない。ぐっちゃぐちゃなのだ。フロアマットをめくって外に干してみるとあきれる程水が滴ってくる。確かにエアコンはかけたが30分程度のことなのでそんな水量は無いはずだ。考えられるのは台風接近時の雨で雨漏りしたことくらいで、思えば今朝車に乗るまで連休3日間は放置したままだった。雨漏りはオープンカーの宿命なので致し方ないにしてもあそこまで濡れてしまってはちと困るな・・しかもこの湿気と相まってカビが繁殖したようで、車中がなんとなくフルーティーな香りと言えば良く聞こえるが何かが腐りつつあるような臭いがただよっている。明日は雨はなさそうなので日中窓を開けっ放して車中を乾かすことにしよう。

2007-07-16

無常


台風が南に逸れ一安心していた矢先の大地震にて改めて自然災害の恐ろしさと、一見安定してそうな我々の生活がいかに脆弱かつ頼り無い基盤の上に成り立っているのかをつくづく思い知らされた。倒壊した家の映像を見るたびに今ここで同じ規模の地震が起きたなら、購入したばかりの我が家も倒壊せぬまでも半壊程度の被害を受けるだろうな・・と暗然となる。その可能性もかなり高いレベルにあるので他の地域に地震があるたびにそのことを思い出し次は自分か?と不安になるのだ。持つ身となることは同時に受け身になる、つまり守りの側になることで、その呪縛からはすべてを投げ捨てない限り解放されることはないだろう。守れるものなら守りたい。だが、今回のような大地震はそんな僕の思いなどとは関係なく、ある日突然訪れ、そして多くのものを奪って去ってゆく。僕らにはどうすることもできないのだ。

2007-07-15

持つがゆえ


台風はさほどの影響もなく過ぎ去り、思っていたよりも早く天気が回復してくれたおかげで草ぼうぼうだった西隣との境を刈り払うことができた。台風の吹き返しの風があるとは言うものの尋常ならざる蒸し暑さの中でひたすら鎌を振り回すのは大変な作業なのだ。思えば実家の草刈りなどもすべて親父がやっていてそれが当たり前だと思っていたが、いま自分が家を持つ身になって大汗かきながら草をむしりつつ、親父とまったく同じ道を自分は進んでいるのではないか?と考えたり、子供達は自分と同じように家関係の仕事は父親の仕事と決めつけて手伝ってなんかくれないだろうな・・と思ってみたりと、アパート住まいでは分からなかったことがどんどん出て来てその度に慌てたり、戸惑ったりの繰り返しの毎日だ。それが持つ身となったがために背負わねばならぬ荷なのだろう。

2007-07-14

進路


台風は大気をまるで浄化するかのように大きく撹乱しながら蛇行し、すべての力を出し切ると走る速度を早めフッと消え去ってしまう。これだけの強力なパワーを持つ台風でさえも自分だけで進路を切り開く事はできず、常に周りの影響を受けつつそして反対に与えつつ、進むべき道を淡々と進んでいるに過ぎない。進むべき道が既に用意され大きく開かれているならばその通りに進むだけなのだが、返ってその道の通りにしか進みにくいという問題も出てくる。ちょっと寄り道したり迂回したりという事がなかなかできないのだ。それでもまだ前進もしくは移動しているのなら良い方だ。停滞は判断を鈍らせ、やがて判断する気力さえも奪ってしまう・・
いったい自分は何を求め、どこへ向かおうとしているのか?                    

2007-07-13

雨の車中にて


車を運転しながら取り留めも無い事を考えるのが好きで、前の現場までの通勤1時間はちょうど頃合いだった。それが今の現場になってからは距離が近くなったのはうれしいが全区間常に渋滞しているため、考え事をしたり遠くを眺めたりという余裕が全くない。音楽を聴きながら曲を口ずさむこともほとんど無くなってしまった。それほど前後左右に神経を尖らせているのだ。その反動か帰宅後は保けた状態になり、何をするにも時間がかかってしまう。早く寝ようと心掛けてはいるものの気づけば大体1時頃になってしまっている。やっぱり一日に何時間かはそういうボーッとする時間が必要なのだろう。毎日真夜中近くまで残業をしている人たちは一体いつ自分の脳みそを解放するのだろうか?いや、解放する時間も無いから鬱病の人が増え続けているのだろうね?

2007-07-12

炸裂


台風と梅雨前線の影響で猛烈な雨がしばらく降り続き、現場は池のように水没してしまった。迅速な排水を行なうために水中ポンプを20基近くも稼働させていたため電柱に載せてあるトランスに負荷がかかり過ぎ、日も暮れ始めた頃になって大きな爆発音とともにトランスが焼けてしまった。当然電気も遮断されすべてのポンプは止まり一面水浸しの風景だけが闇に溶け込んでいった。爆発音は事務所の中で聞いたのだが、その音を花火と思った人もいたようだ。それだけいまの日本は平和な国なのさ。10年前ベトナムから陸路カンボジアへ入ったときはクーデターの直後で機関銃やロケットランチャーを手にした兵士がそこら中にあふれ、アンコール遺跡近くの街シェムリアプでは真夜中でも地鳴りのように迫撃砲の着弾音が響いていた。まさかトランスの爆発音を着弾音とは思わないが記憶のどこかでそういう音に対するイメージが何かしら残されているようだ。電柱に登り状況確認している技術者を見上げながら僕は記憶の中を旅し、10年前のあの街を歩いていた。

2007-07-11

でんでんむしむし


今朝、パンの耳を鳥にあげようと庭に出てみると、隣の畑の琵琶の木に大きなでんでん虫が何匹もへばりつき、のそりのそりと蠢いていた。思えばでんでん虫を見たのも久しぶりの事だ。アパート住まいのときは周辺でまず見る機会などなく、どこかへ遊びに行った折か実家で見かけるくらいだった。そんな些細な事でも生活環境の変化が実感として感じられる。庭の片隅では妻がアメリカの実父から送ってもらったハロウィーン用のカボチャの種が元気良く芽吹いていた。一体どれくらいの大きさに育つのだろうか?ちょっと不安を感じるがまさか何十キロにもならんだろうな・・。西隣の空き地からはツル性の雑草が猛烈な勢いで成長し、ウチの建物に絡み付こうと虎視眈々と狙っている。草を刈ろうと思っても鎌さえないのだ。何をしようにも外で使う道具が工具以外は何も無い。まずは道具の調達からだな。今週末もホームセンター通いは続きそうだ。

2007-07-10

希望


希望なんて言うとちょっと大げさに感じるな。明るい見通しと言ったほうがしっくりくるようだ。ここ最近仕事に関して言えばどうも明るい話題に欠けている。それどころか急激に雰囲気、環境とも悪化しているのは間違いないことだ。事ここに至っては愚痴を言って済むような問題ではなくなり、真剣に今後の身の振り方を考えねばならぬ状況にまでなっている。やはり将来の見通しについて不安を抱くような環境では安心して働く事なんてできないだろう。ましてや『代わりの人間なんていくらでもいる』なんて考えを持つ輩の下で働くなんてまっぴらごめんだ。しかし今のご時世そんなヤツらばかりだよな〜困ったもんだ。

2007-07-09

去る影


前住んでいたアパートの友人より、お宅の猫を見たとの一報が入り緊急出動したのだが、残念ながらその猫を見ることさえできずに待ちぼうけを喰らってしまった。目撃情報からするとまず間違いなくウチの猫と思われるのだが、大きさ以外似たような猫はこの近辺にたくさん居るので、この目で見て確かめぬことには何とも言えない。とにかく久しぶりに情報が入り、なんとかヤツも生きているようなので一安心?できそうだな・・

2007-07-08

訪問者


一戸建てに移ってからまだ一週間しか経っていないが、なんと訪問者の多い事だろう!それが友人や身内のものならば大歓迎なのだがほとんどが何かの売り込みなどで迷惑千万だ。今まで空き家だったところに誰かが引っ越してこれば目立つことには違いないが、新聞各紙などが揃って売り込みに来るところを見ればおそらく引っ越し屋辺りが情報を漏らしているに違いない。そうでなければダスキンなどまでもが同じようなタイミングで訪問販売に来るはずは無いのだ。第一波の連中が過ぎ去った後から自治会長が現れ、自治会に入ってくれぬか?と来た。自治会などには興味は無いが断る理由も無いので自治会費などを払いメンバーになることにした。同じ町内のアパートに住んでいたときは7年間一度も勧誘にも来なかったのに、一戸建てになってからはすぐに現れるとは一体どうゆうことなのか?そんなことで揉めるのもつまらぬことなのでまあ、しばらくほかって置こう。

2007-07-07

 道理


アパート引き払い後に損傷などをチェックする査定に立ち会い、今日その結果を聞かされた。単純に次の入居者が入るための補修費はざっと見積もって35万ほど。その内の僕達の負担費は約半分ほどだと言う。となるとアパート入居時に預けていた敷金が18万だったのでその全額が没収される事になるのだ。まあ、7年も住んでいたのだからしょうがないとあっさり承諾しそうになるが、そう素直になっちゃいかんのだ。畳や襖、壁紙の張り替え、ハウスクリーニング、キーシリンダーの交換など、こんなものらは7年も住んでいた借り主が払う必要は全くないのだ。畳表で3年程、襖、壁紙で6年程で減価償却されて価値は全くない物となる。特に故意に損傷を与えた物でない限りこちらが払う必要は無いと民法で定めたガイドラインにうたってある。その辺りの事を主張し、受け入れられ無ければ少額訴訟も辞さないと言うと、返って来た答えは僕が損傷を与えた石膏ボードの修理代1万円は出してもらうが、残りは帰すという事だった。正直あまりにも簡単に話がまとまったので戸惑ったが、17万近い額がこちらに戻って来る事になる。これも自分の考えを主張したから戻って来ただけで、そのまま黙っていれば何もなかったのだ。ちょっと言うだけで17万。さあ、あなたならどうする?

2007-07-06

琉球弧へ


明日から朋友が南方へ旅立つ。その朋友と出会って今年で10年になる。早いものだな・・ベトナム中部のホイアンで初めて会ったときの事を今でもはっきりと憶えている。その時の僕は中国から陸路国境を越えベトナム入りし、ベトナム人の激しいボッタクリにさらされくたびれ果てていた。ちょうど旅の疲れの第一波が出てくるそんな時だったので、ゲストハウスの部屋をシェアしてくれる日本人が居てくれたことは本当に心強かった。毎朝ゲストハウスの向かいにあるカフェに行き、ベトナムコーヒーをすすりながらバナナパンケーキを食べたものだ。この時食べたバナナパンケーキを越えるものには10年経った今でも出会っていない。ホイアンは今や世界遺産に登録されて近辺の開発も進んでいると聞くが、このパンケーキを食べるためだけにでも再び訪れたいと思っている。記憶は当時の鮮明さを保ったまま停滞しているが、現実は常にスピードを増し進行している。気軽に旅に出られない身となった今では更にその速度が速まったように感じる。
平安なる旅路をお祈り申し上げます。

2007-07-05

選びし運命


今晩も以前住んでいたアパート周辺を徘徊したが、見かける猫どもはすべてよそ様の猫でウチの巨漢は一向に姿を見せない。日課のように毎晩歩いているにも関わらず成果無く、張り紙を見て情報を寄せる人もいない。一体全体どこへ行ってしまったのだろう。人なつっこいやつだったので既にどこかの家に上がり込んで、たんまりとエサをもらっているのかも知れない。生きているのならそれで良い。今思うと逃げたというより自分から出て行ったようにも感じる。それをヤツが選んだのであれば受け入れるしか無い。

2007-07-04

パンダパンダパンダ


あまり触りたくはないのだが、そのままにというわけにもいかないのでぼちぼちと梱包された箱を開け始めたのだが、まあなんてこったろう!何でもかんでも一緒くたに詰め込んである。と、言っている自分が犯人なのだがその時はそうするしかなかったのだよ・・多分。まだホコリをかぶったままの本をてきとーに本棚に突っ込み、とりあえず部屋を占拠している段ボール箱を一つ一つ減らしてゆく。パンダが一匹減るたびに部屋のスペースは確保され、仕事が一見はかどっているようだがまだまだ氷山の一角でしかない。これから先の週末はひたすら荷物の整理に費やされるだろな。

2007-07-03

まったく!


引っ越しに限ってはうまくいったのに、猫は姿を消すわ、プレマシーの運転席は謎の水漏れを起こし水浸しだわ、扇風機は深夜に轟音をたてて自爆するわ、引っ越しと同時に移設を試みたエアコンについて電気屋と一悶着起きるわで、ええかげんにせいよ!と言いたくなる程次から次へと問題が発生する。こういうことは重なるものだと分かっていてもたまらんね。猫に関しては解決は難しいが、車と扇風機は共に保証期間内なのでそれほど運が悪いわけじゃない。エアコンについても屋根上への取り付けは材料代・工賃を含め3万もする(どう考えてもボッタクリだと思う)のでアパートで使っていたものはリサイクル送りにし、新居をリフォームした業者の紹介ですべて込みの5万程で新品を付けてもらう事にした。その方が真空引きを始めとするエアコン取り付けでいい加減な作業はできないし、何かあればリフォーム業者が責任を持って対応する事になるしね。ま、安心代を含めて5万なら格安と思う。とにかく一つ一つ問題を解決してゆこう。

2007-07-02

音沙汰なく


猫は未だ姿を見せず、やり切れなさだけが募ってゆく。深夜に近辺を徘徊しても見かけるのはよその猫ばかり。新居の外にエサを出しておくと確実に何者かが奇麗に平らげてはゆくが、もちろんウチの猫ではない。ビラも相当配布したり、張り出したりはしたものの見かけたと言う一報は無く時間だけが過ぎてゆく。一応、保健所と警察にも連絡したが警察の担当係りは落とし物係になるんだね。落とし物か・・生き物なのに・・。あとできることと言ったら『帰って来る』と信じることだけだ。

2007-07-01

なんたること!


引っ越しが順調に片付き、次はアパートの引き払いだけだとホッとしていたら猫が一匹姿を消していた・・。いつ逃げたのか分からない。昨晩ここでブログを書いていたときはどこかに隠れているのだろうと勝手に思い込み、確認をしていなかった。今思えばエサを出したときにいつもは走って来るのに、その時は来なかったので『あれ?』程度に感じてはいたが探すまではしなかった・・。今日になって妻と2人してアパート近辺を探しまわったが姿を見せずどこへ行ったのやら・・。今になって悔やむ事は多々あるが、もうどうしようもないのだ。とりあえず写真付きのビラを作り、近所のアパートなどに貼付けて来たものの期待は薄い。すぐに新居に移せば良かったが、ある程度片付いてからと思ったのが裏目に出てしまった。まさか何も無いアパートでたった一晩過ごす事に耐えられないとは思いも寄らなかった。猫にしてみれば捨てられたとでも思ったのだろう。本当に悔やまれる。頼む、出て来ておくれ。一緒に過ごした7年間をたった一晩の事で棒に振ってしまうのか?