2007-07-16

無常


台風が南に逸れ一安心していた矢先の大地震にて改めて自然災害の恐ろしさと、一見安定してそうな我々の生活がいかに脆弱かつ頼り無い基盤の上に成り立っているのかをつくづく思い知らされた。倒壊した家の映像を見るたびに今ここで同じ規模の地震が起きたなら、購入したばかりの我が家も倒壊せぬまでも半壊程度の被害を受けるだろうな・・と暗然となる。その可能性もかなり高いレベルにあるので他の地域に地震があるたびにそのことを思い出し次は自分か?と不安になるのだ。持つ身となることは同時に受け身になる、つまり守りの側になることで、その呪縛からはすべてを投げ捨てない限り解放されることはないだろう。守れるものなら守りたい。だが、今回のような大地震はそんな僕の思いなどとは関係なく、ある日突然訪れ、そして多くのものを奪って去ってゆく。僕らにはどうすることもできないのだ。

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