2009-10-31

闇と火花


発作的に坊主頭にしてやった。これはまあいつものこと、どうでもいいことだったな。

夕方、庭の畑で娘達と人参を収穫していると、隣の空き地でこれまたお隣の喫茶店の奥さんが鎌を持って草を払っている。そうか、明日は喫茶店の主催するイベントでこの空き地を駐車場として使うんだったな・・と思い出し声をかけると、『ご迷惑をおかけします』と丁寧に頭を下げられた。それにしてもこの空き地は僕が最近刈り払ったのでそんなに草は伸びていない、なのに何でまた刈り払っているのか尋ねると、イベントに来るお客さんの中には草の生えた空き地に車を止めることを嫌がる人もいるようで、それで極力きれいに刈り払っておきたいのだと言う。そんな輩は追い返してしまえばよい、と内心思ったが、客商売とはそんなものかも知れないな・・と思いなおし、『いくら何でもこれだけの面積を手で刈るのは大変だから、僕が草刈り機で払いましょう』ということで、ざっとほぼ全面刈り払っておいた。今日は仕事の会議でほとんど動いてなかったため、草刈りはいい運動になりました。
草刈り作業中、日が沈むと同時に闇が徐々にその勢力を広げ始め、手元が見えにくくなって来た。そんな中でも負けずに作業を続けていると、草刈り機の刃が石を弾いたときに出る真っ赤な火花が薄暗がりに映え実に美しいのだ。その火花を追うように真っ暗になるまで作業を続け、一段落したときは手元がまったく見えなくなっていた。

2009-10-30

TOTOマン


8月に一度調子が悪くなった風呂場の給水栓が、ここに来てまた様子がおかしい。8月のときはTOTOのサービスに電話し、保証期間内ということで見てもらうまで段取りが進んでいたが、どういうわけか訪問修理の前日になってちゃんと湯が出るようになり、その時は『じゃあ、もう少し様子を見ましょう』ということで落ち着いていた。それが数日前から湯の温度がどうも低く感じられ、給湯器を50℃にセットしても『気持ちいいな・・』という程度の湯しか出ない。そこでTOTOに再び連絡すると、実に対応良く『明日にでもお伺いします』ということになり、今夕給水栓を見てもらうと、やはり調子が悪いらしい。サービスマンによるとサーモ(温度を調整する部品)が原因だろうということで交換になったが、さすがはプロで『ドンッ・ギュッ・スポッ』と手際良く交換し、湯温のチェックを含めても総作業時間15分程度でやっつけて『ご迷惑をおかけしました!』と一礼し、ピューッと帰って行った。
この無駄の無い仕事ぶりだけでなく、素人の僕にも丁寧に何が原因なのか、これはどんな部品なのかを説明してくれ、鼻につくところは一切無かった。そのサービスマンの人柄にもよるのだろうが、経験を積むとはこういうことだよな・・と感じた次第。
よい勉強になりました。

2009-10-29

ジョウビタキ


今朝、Jackieの散歩に出る前に庭の草花に水をあげていると、背後で『バン!』と鈍い音がした。『なんだろう?何かが当たったような・・』と、音のしたリビングの窓の方を見てみると、地面に何かが落ちている。まさか・・と思って近づいてみると、案の定落ちていたものは小鳥で、どういうわけか窓ガラスに激突して強打し、失神しているらしい。近づいてそっと取り上げてみると、柔らかい羽毛からは小鳥の温かい体温が伝わりほんのりとした気分になる。幸い激突したものの首の骨は折れなかったようで、しばらく手の平の上で観察していると、徐々に気を取り戻し10分程で慌てもせずごく自然に僕の手から飛び立って行った。
何とも不思議な遭遇ではあったが、元気に飛び立って行ったのでまずは良かった良かった。ただ、見かけたことはあるがなんて言う鳥か分からなかったので調べてみると、ジョウビタキの雌であることが分かった。オンライン図鑑で調べていて、こういった身近な鳥たちの名がすぐに分かるようなったら、さぞかし楽しいことだろうと思うなり。

2009-10-28

遠き空の向こうで・・


アフガニスタンで国連の宿泊施設が襲撃されたかと思うと、お隣のパキスタン・ペシャワールでは死者80人を超す凄惨な自爆テロ事件が発生し、タリバンやアルカイダ掃討を目的とする作戦や行動は増々混迷を深め、現地の治安は悪化の一途をたどっている。
同じタイミングで米軍兵の月間死亡者数が最悪を記録し、いよいよ泥沼化の様相を呈して来たようだ。そんな人的被害の増す米軍の後押しで、アフガニスタンとの国境地帯に展開しているパキスタン軍の兵力数は3万人規模という。
そういうニュースを見ていてふと思う。それだけの兵力(米軍・国連軍・パキ軍・アフガン軍など)と、戦闘車輛・戦闘機・その他銃器・ミサイル関係などなど、タリバンやアルカイダを殲滅するために導入されている軍事費用はとてつもなく莫大なものだろう。ならばそのお金を、人を力で押さえ込むような軍事面で使うのを止め、アフガン国民が望むものに投入すればおのずと道が開けて来ると思える。
武力で押さえ込まんとすれば人々の不満はさらに増加し、新たなるタリバンやアルカイダを生む温床となっている。今こそそんな負の連鎖を断ち、現地の人々の意見を聞く転換点だろう。武力の限界はすでに露見した。あとはバラまいてもいいから現地に爆弾ではなく、様々にかたちを変えたお金を落とすことだ。

2009-10-27

助っ人完遂


お山の現場は今日で完全撤収し、これで助っ人の役目も終了した。僅か3日間だけの参加ではあったが、頼もしい作業員さん達に恵まれ、強行と思えるきつい作業にも文句を言わずやりきってくれた皆さんに感謝と御礼申し上げたい。本当にご苦労様でした。
明日からは再び平地に下り、真っ黒い土との格闘が始まる。しかしこちらもだいぶ先が見えて来たことだし、慌てず騒がず粛々と作業を続けるのみだな。

2009-10-26

さらばau


ケイタイをソフトバンクに乗り換える前提でauショップに出向き契約の更新月がいつか尋ねると、妻使用のものは2年間の最低使用期間が今月で満了するので、来月以降ならいつでも契約解除手数料無しで他社に乗り換えることが出来ると分かった。ならば僕のケイタイも契約期間がすでに6年を越えているので、当然いつでも解除手数料がかからないと思っていたら、来年の4月中以外での契約解除には9975円の解除手数料がかかると言う。納得いかないがポイントも7000円分程たまっているので、それと相殺して残り3000円程の手数料なら払ってやってもいいかなと思い『そうしたいが・・』と聞いてみると、スタッフのお姐さん曰く『ポイントは使えません』と来た。『なんで?』と聞くと『そういうことになってますから』と取りつく島も無い。こちらにしてみれば6年間も使用して来て感謝されるべきことだし、そもそも契約やサービスの内容を会社の都合でころころと変えて来たのはauではないか?それではまるで古い機種を大切に使っている者は損をするだけで、まるで報われないことになる。
スタッフのあまりのつっけんどんさに頭に来て『これでauともオサラバや!』と捨て台詞を残して出て来たが、あの態度を思い出すだけで腹が立つ。僕の最も憎むことが相手に説明しようともせず、調べようともせず『ただそうなっているから、そうなのだ』と言う論法を用いる輩だ。

ま、これでauでなければならない呪縛からは解放されそうだな・・

2009-10-25

birthday


次女が3歳になった。
3歳になっても身長85cm、体重10kgとすこぶる小柄で、1歳年下の子よりも小さいくらいだ。反対に2歳くらいに見えるのによく喋るし、自転車もかなりのスピードで漕ぎ、走るのも早いので次女の本当の歳を知らない人から見れば、かなり出来る子のように見えるらしい。しかしなんでこんなにちっちゃいのかな〜?僕も妻も小柄な方ではないし、それだけ成長が遅いということか?
とにかく、まだまだ赤ちゃんだと思っていた次女が3歳だなんて・・月日というのはあっという間だな・・

2009-10-24

Halloween party


今日は現場の地元説明会の日でもあったのだが、運悪いことに妻の英語クラスのハロウィーン会と重なり、仕事の方はすっぽかして妻に命ぜらるるままにスナップ写真を撮ったり、ゲームの準備をしたり、子供達にお菓子を配ったり、かぼちゃに穴を開けてJack-O'-Lantern作りを手伝ったりと、やることの多い忙しい一日だった。それでも子供達は楽しんでくれたようで、子供達の数だけパンプキンを作った甲斐があったというもの。
来年はさらにパンプキンの数を増やし10個の収穫を目指すのだ。
しかし、疲れたよ。

2009-10-23

再遭遇


昨日に引き続きお山に籠ってひたすら穴を埋める。そう、埋めて埋めて埋めまくる!埋める土が足りなくなると見るやそこいらの石を集めて穴に放り込むが、ガラガラと石がかたまっているところではその石の下にアオダイショウと思われる子ヘビがとぐろを巻いており、突然の天変地異にびっくりしている様子。そんな子ヘビ2匹と遭遇し、捕まえて薮の方へ放り投げさらに石をはずしてゆく。すると大きめの石の下から我がDNAをくすぐる模様が出て来たではないか!今年4匹目のマムシだ。
急いで取っ捕まえ、その辺に落ちているペットボトルに監禁し、またぞろ家に持って帰る。マムシはそのままにすると誰かに噛み付く恐れがあるため、見つけ次第退治しなければならないが、かと言って今日はそんな気分でもなく判断しかねて家に持って来てしまったというのが本音だな。しかしやはりマムシを放すわけにはいかず、いずれ何らかの方法で命を奪わねばならぬ。そう思うとマムシとして生まれた命のなんと因果なことよ。毒を持ってしまったがゆえの宿命をマムシはどう思っているのだろう・・

2009-10-22

絶好調


違う現場からの救援要請に応え、今日は一日中城山の斜面に張り付きひたすらトレンチを埋めまくる。夏場は発狂するがごとく大量のヤブ蚊が発生していただけあって、朝晩だいぶ冷え込むようになった今でも死滅せずに果敢に我々を襲って来る。この現場で最も警戒されたいたマムシも、調査に伴い森がある程度伐採されたりしたせいで最近は目撃されてないようだ。
心配されていた作業の遅れも、なんとか作業員さん達にがんばってもらって朝に設定した目標よりもさらに踏み込んだところまで進むことが出来た。明日も引き続きガンガン攻めて行く予定。今日かなり飛ばした分作業員さん達も疲れが溜まっていることだろう。その辺りの全体の流れを見極めて指示を出す力量が試される現場でもある。

いや〜疲れた。明朝は全身が痛いだろうな・・。いよいよクライマックスを迎え、気合いも十分やるしかない!

2009-10-21

ゴミ山の行方


橋の下に住んでいたホームレスのオヤジさんが生活保護を受け始めてふた月程が経った。ここ数週間は姿を現さず、彼が飼っていた猫も見かけなくなった。彼に何があったのかは分からないが、彼が残していった大量のゴミの山だけは今も河川敷にあり、悪臭を放っている。もう2週間前になるが市にゴミの処理を依頼したところ、ホームレスの関係からか福祉課の担当者に繋がり、何とかすると言っていた。しかし今もって何の動きもなく無視されているようなので、改めて市に問い合わせたが今回は河川環境課へ繋いでもらった。しかし事情を説明すると『その河川は県の管轄なので、そちらに連絡して下さい』とのこと。そんなんやったら早よ言えや!と先回の福祉課の対応に憤りを感じ、県へ電話する。県の河川管理課では事情を聞くと、『それだったら廃品回収業者を現地確認のうえ手配しますで、もう一週間ばかり時間を下さい』と、いかにもやってくれそうな感じ。あとは実行されるのを待つのみだな。

橋の周辺に散乱するゴミに関しては、時間を見つけて子供たちと一緒に拾い集めてゴミの日に出してはいるが、先回のゴミ出しで70Lの袋3袋分を出し、今日は空き缶リサイクルに同じく70L3袋を出しても、残るゴミの量や空き缶の数はそれをはるかに越えて、とても個人的に始末できるような量ではない。さらにはゴミがあると、そこへさらにゴミをする最低の人間も多いようで、橋の上から投げ捨てられたであろうものもかなりある。
残る僕の仕事はそれらの散乱しているゴミを一箇所にまとめ、ゴミ収集の効率をあげること。

2009-10-20

東の空を眺むれば


今晩もめげずに我が家の庭から東の空を見上げるも、薄く雲がかかり視界はあまりよくない。それでもしばらく空全体に神経を集中させて『来いっ!』と念じてみたが、その甲斐無く振られました。もう一度0時にチャレンジし、それでもダメなら週末まで毎晩続けるさ。こうなったら流れ星の一つくらい拝まねば気が晴れないというものさ。

いよいよ身の回りにも新型インフルエンザの影が忍び寄って来た。妻の英語クラスの教え子兄妹が罹患し、その子らの通う幼稚園では46人もの感染者を出して休園になったそうだ。我が家の校区にある保育園でも患者が数名出始めているらしい。そうなったら長女の通う幼稚園で感染者が出るのも時間の問題だな。同様に自分達親が罹るのもそう遠くないということだ。恐れてはいないが取りあえず覚悟だけはしておくとしよう。個人的には新型インフルエンザが変異し、悪性となる前に一度やっておいた方が免疫的にも将来的にも良いだろうと考えているので、罹った場合にもポジティブで居ようと心掛けているが、こればっかりはなってみないと分からないだろうな・・

2009-10-19

秋霞?


昨夜、ブログをアップした後に再び外に出て東の空を眺めていたが、待てど暮らせど流れ星は一向に現れず次回へ持ち越しに。そして今日、予報では晩には曇ると言っていたが、夜になっても雲がかかって来ないのを幸いにいざ出陣!
自宅から車で30分程の郊外まで足を伸ばし、市街地の明かりが遮られる山間にて空を見上げたが、これがぜんぜん星が見えん。こんなに暗いところまでわざわざ来たというのに昨晩我が家から見上げた空よりもはるかに見える星の数が少ない。こんなんじゃ流星群どころの話じゃない。オリオンすら見えないのだから・・
せっかく家族4人で来たというのに残念な結果に終わってしまった。星が見えなかった理由はおそらく大気中の水蒸気のせいだろう。この季節としては湿度が高く、山の稜線を見上げてもどことなく「もやっ」としていてはっきりしない。その影響で星が見えないというわけか。

まだまだ数日間はチャンスがあるので、それを目指すとしよう。

2009-10-18

ほし星よ!


さっきまでオリオン座流星群を見ようとしばらく東の空を見上げていたが、首の痛みを相当こらえていたにもかかわらず、一個も見ることが出来なかった。残念なことに今晩は雲が所々にかかり、オリオン座さえも確認することが出来ない上、我が家の周りは照明が多く、懐中電灯など何も持たずに歩いても不自由しないくらいに明るいため、見えるほし星の煌めきも他のところで見るものよりずっと小さく見える気がする。
国立天文台によると次にオリオン座流星群が活発化するのは70年後だそうだ。ならばぜひ今回見とかねばならん。そこで明夜、もし雲がないようだったら車を飛ばして山手へ行き、皆で流星群を見ようということになった。
妻はALT(英語指導助手)として島根県のめっちゃ辺鄙な山の中に2年滞在していたことがある。その時の星の美しさは忘れないと言っているし。僕は波照間島にいた時のザラつくような星の群れの、息を呑む美しさを知っている。しかし子供達はそんなほし星をまだ見たことが無い。
だからこそ、この機会にぜひ流星群を見せてやりたいな、と思っている。

2009-10-17

iPhone考


今のauからiPhoneに乗り換えることにした。
特にiPhoneじゃないといけないわけではないが、べつにauである利点もないしドコモは選択肢にも入っていない。もともと携帯なんて何でもいいやと思っているので今だに6年前のものを使用しており、そろそろ買い替えねばならぬのだけど欲しい携帯なんて無い。そこへiPhoneが登場しキャンペーン中の今だとiPhone3G8GBなら安く手に入れられる。iPhoneにする利点はアメリカでも使えること。ただし、他の携帯同様、海外で使えるサービスを利用するならべらぼうに高くなる。しかしiPhoneはWi-Fiを装備しているのでSkypeを使える。これならばWi-Fiポイントさえあれば携帯電話としての使用が格安で可能であり、いままでアメリカ滞在中に携帯が無くて不便していたことも一気に解消できる。自宅にはすでにWi-Fi phoneがあるがiPhoneにすれば引退だな。
先ほども妻と話していたが即決でiPhone導入が決まり、あとはauの更新月である来月になるのを待つだけだ。ただし、自分の携帯についてはずいぶん前の契約であり、更新月が有効なのかさえも分からない。これはauショップへ出向いて聞かねばならんな・・。それにしても各社顧客を引き止めたいばかりに、2年毎の契約更新などという姑息な手段を用いて消費者の利益を損なうとはもってのほかだ。違約金が1万円近くと書いてあるし、怒りが込み上げる。元は十分取ったはずなのになんとがめついことだろう。

とにかく、もう少しいろいろ調べてみなければな・・

2009-10-16

ストレッチ


昨日ハッスルし過ぎて今日は身体中が痛い。あれだけ入念にストレッチをしたのにこれほど疲れが残ろうとは思ってもみなかった。着実に歳を取っているということだな・・
ストレッチと言えばもう半年以上ほぼ毎日続けている。風呂上がりにだいたい15分くらいだろうか、身体の力を抜き息を吐きながら、じっくりと関節を伸ばしてゆく。実は高校生時代にも同じようにストレッチを続けていたときがあって、この時もずいぶんと身体が柔らかくなったものだ。始めた頃は前屈しても指先が床につかなかったが、今は指先どころか手のひらまでべったりとつく。人の身体とはよく出来たもので毎日続ければちゃんと応えてくれるのだ。
そもそもなぜストレッチかと言えば僕が子供の頃から母が毎日続けており、いまも60を越える年齢というのに恐ろしく身体が柔らかい。これは長年ママサンバレーをやっていた影響もあり、何より怪我をしないためなのだ。そこで自分も見習って始めたというわけ。
現場仕事では様々なことに対応せねばならず、ときに無理な体勢をして身体をひねって関節を痛めたりする。重いものを運んだりするときも同様で常にリスクが付きまとう。それに凝り固まった筋肉や関節ではなかなか疲れが取れず、確実に次の日まで影響が出てしまう。これが若いときならいざ知らず、これから年齢を重ねてゆくといっそうリスクは高くなる。そんなリスクを少しでも減らすことが出来るのが、たった15分のストレッチ体操だ。以前はよくグキッといろんなところを痛めたりもしたが、ストレッチをし始めてからはほとんど無い。しかも次の日の身体の軽さはやった者にしか分からない。
そんなこんなで昨日は調子に乗ってがんばり過ぎ、さすがのストレッチも及ばなかったよう。しかし今日も同じように作業していたら自然と身体はほぐれ、昨日以上に働けましたとさ。

2009-10-15

循環


最近は主に内勤が続き、現場へ出ても立ちんぼで機械やPCの操作だけ、そんな心身の膠着状態を打破しリセットせんと、今日は朝から現場へ出てひたすら掘って掘って掘りまくる。気候がだいぶ秋めいて、がむしゃらに動いていても空気はカラッとし風も涼やかで実に気持ちいい。汗はかくもののべったりとTシャツが濡れることも無く、身体には心地良い疲労感とともに充足感がみなぎる。
少しハードめの作業も訛った身体にはちょうど良い。すべての筋肉や関節がしっかりと伸ばされ、血も全身を勢いよく巡り、今まで沈殿していたものが一気に洗い流されたような感じがする。
晩には今日の疲れを明日まで引っ張らないためにストレッチをじっくりと時間をかけて行ない、明日の掘削に向け備えておく。きつい作業もこれみな修行なり。

2009-10-14

振り子


周期的なのか唐突的なのか分からないが、昨日のブログのように旅のあれこれを思い出すことが度々ある。そんな時はたいがい自分に迷いがあるときか、ちょっと気力的に下降局面に陥っているときがほとんどだと思う。こう書いてじゃあ何を迷っているか?なんで落ち込んでいるんだ?と自問自答しても、自分としては特に『迷っている』自覚は無いし、元気がないわけではないんだがね・・
もう一つある自分の状態を知るバロメータとして、ロードスターってのもある。僕の車は6MTだが、例えば発進するとき半クラッチからギアを繋いでゆく際に、ちゃんと車は動いているんだけどどうもうまいことギアを繋げないのだ。毎日毎日何度と無くやっていることなのに、それが突如として出来なくなってしまう。まるでスランプに陥ったみたいで、これほど分かり易いことはない。これはあくまでも感覚的な問題なのだけど、やはりそういう繊細な所に体調の変化や、精神的な浮き沈みが現れて来るのだろう。これには解決策がないゆえ時が解決するのだろうが、そもそもなんで特別な原因もないのに、こう心が揺れるんだろう?

2009-10-13

船出


さて、明日はどこへ行こうか?
バックパック一つを背負ってそんな生活を2年半も続け、旅することが旅の目的のようになっていた10年前。その後何度か旅に出たものの、まったく時間の制約が無く、何ものにも縛られない旅をもはや味わうことは出来なくなっていた。
旅を続けていた頃は例えば何処かの観光地へ行く時間が無くなったとしても、『次回行けばいいや』と至極当然のように流していたが、いざ帰国してしまうと様々なしがらみや仕事などで時間が無くなり、その昔軽く考えていたようには物事が進まなくなった。今や子供も2人いてさらにその傾向は強まり、あの旅の空のもとに戻れるのは一体いつになるのだろうか?と、なかば諦めムードだ。
なあに、ただ明日やらねばならぬことが何も無い、まったく更の状態が懐かしいだけなのかも知れない。あの時の僕には時間は有り余る程あり、物事のすべては自分から動かなければ何も進展しなかった。そこには流されるという要素は無く、自分そのものが旅のスタイルとして現れていた。よってこの広い世界のある一点に、同じような目的を持った人々が集まるという現象が度々見られ、みな気の合う愉快で痛快な仲間たちだった。
いま自分が歩んでいる道を思うと、そのすべてが『この旅から始まっている』とさえ言える。1997年6月、香港返還をこの目でみたいという漠然とした動機を持って大阪南港より鑑真号に乗って船出し、以来僕は大きく変わり、今の自分が居る。そう、これが自分の選んだ道だったのだ。

2009-10-12

法蓮草の魅力



法蓮草が実に美味い、じゃなくて面白い。9月後半からもう何度かに分けて種を播き準備万端、寒くなってからの収穫が待ち遠しいが、その法蓮草の品種名が面白く興味深いのだ。
例えば代表品種である『次郎丸』なぜか太郎は無く、次郎だけ。同じく代表品種の『日本法蓮草』と『新日本法蓮草』、なんかNHKの番組名みたいだ。
以上は代表品種であり、あくまで正統派。そこに『まほろば法蓮草』が加わり、ちょっと気を惹かれたところに『シアトル』が登場し、意表を突かれる。なんでシアトルなんやろう?と考えていると『トライ』という品種が飛び込んで来た。これは挑戦せよ!と言う意味だろうな・・とほくそ笑んでいると、さらに強力そうな『アトラス法蓮草』なるものを発見し、衝撃が走る。これならば害虫が付きにくそうだし、ひょっとしたらポパイが食べているのはこれかも知れん・・などと下らんことを考えていると、まさにトドメを刺すように『ソロモン』なるものが登場した。偉大なるユダヤの王がなぜ法蓮草になって登場したのか?その経緯に大変興味があるが、それ以上にどんな味の法蓮草なのか知りたくて買わずにはおれなかった。
そうなのだ、こんなめくるめく世界を見過ごすことなど出来ず、登場したすべての品種を購入し試すことにした。残念ながら種の袋には皆同じようなことしか書いていないので命名のいきさつなどは分からないが、とにかく育てて味わってみることでその違いを見てやろうと、収穫の日を心待ちにしている。

2009-10-11

滝詣で


ここ最近の週末は山登りが続いていたので、さすがに長女からクレームが出て『公園へ連れてって!』と言う。ならば仕方が無いお天気も良いので公園に行こうではないか、ただし単に公園に行くだけではないぞ!ということで出発。目指すは養老公園だ。ここにある『こどもの国』は僕自身が子供のときから何度となく訪れているところで、長女もすでに10回以上は遊びに来ているだろう。しかし今回は駐車場からそのまま公園には入らず、まずは道なりに山を登ってあるところを目指す。
そう、養老の滝だ。
下にある公園には何度も来ているが、妻と滝まで登ったのはまだ子供達が生まれる前だったのでずいぶん前になる。だらだらと滝に向かって続く坂道をよいしょよいしょと掛け声よく登って滝に到着。参道は木々に覆われ空気はひんやりとし心地良い。滝壺近くでは日の光に滝の飛沫がきらきらと反射し、その一帯が輝いているようだ。
滝詣でを終えると足早に山を下り『こどもの国』へ。ここにあるアスレチックで大いに遊び、長女は満足したようだった。前来たときはまだ長女には難しかったアスレチックも、今ではそのほとんどをこなせるようになっていた。その驚くべき成長振りはやはり山登りなどの日頃の鍛錬の賜物だろうか・・そう思いたい。

かなりの時間をこの公園で費やし、娘達もさぞや疲れたことだろう。車に乗ると2人とも落ちるように『コンッ』と寝てしまった。とにかく元気よく遊ぶ。それが何よりだと思う。

2009-10-10

無農薬の意味


先の台風で宇宙の彼方にまで飛んで行ったと思われていたヤブ蚊どもは何処に潜んでおったのか未だ健在で、ふと気がつけば自分の周りを無数に飛んでいる。他の小さき羽虫たちもよほど上手に隠れていたのだろう、数は減ったもののまだまだ相当数が生き延びている。
台風後は朝夕の気温がぐっと下がり、肌に感じるその冷涼感はぴりっと引き締まり実に心地良い。植物は正直なもので気温が下がって来ると、細々と生き残っていた夏野菜類は途端に活力を失い萎れて来る。それと相反するかたちで法蓮草などは成長を早め、台風直前に播いた種が大雨でも流れず次から次へと芽吹いて来る。
梅雨時からの長い間畑の一角を占めていた枝豆を一部収穫したが、肥料が悪かったのか葉ばかりが茂りさやのマメの入りがいまいちだった。化学肥料をいっさい使わず、大量のカメムシがたかっていてもほったらかしにしていたのだから、少なくてもそれなりの収量があったことを感謝すべきだな。
化学肥料や農薬を使えば見事な枝豆が収穫できることは間違いないだろう。しかし我が家の枝豆は見てくれはすこぶる悪く、マメの太りも悪いが味は最高さ。なんせあれだけの虫がたかっていたのだからね。

2009-10-09

署名捺印


何処の宅配業者か忘れたが、荷物の受け取りの際苗字だけ書くと『フルネームでお願いします』と言われ、書き加えたことがあった。
そこで思うのだ、その時ハンコを持っていればシャチハタにせよ、ポン!と押すだけでOKだったはずだ。それがサインだとなぜかフルネームが必要になる。でもそれっておかしくないか?ハンコなんて100均に行けば誰でも手に入れられる安易なものだ。それに比べると誰が考えても手書きのサインの方が信用性がある。もし他人の名を騙って書いたとしても、その点では他人名のハンコを使用することと何ら変わりが無い。じゃ、なんで手書きサインだとフルネームじゃないといけないんだ?
要するに僕が言いたいのは、なんでそんなにハンコにこだわるんだ?ということ。書類によっては別に印鑑証明が必要なものもあり、手続きも面倒で且つお金も掛かるし、紙の無駄だ。ならばいっそのこと拇印でいいやんか、と思うんだよね。ハンコをつくるお金も掛からないし、登録する必要も無い。何よりなくしてしまうことも無いしね。

2009-10-08

一過


台風が比較的近くを通過したにもかかわらず、この地方は台風の西側に位置したため、雨・風ともに思った程でもなく、我が家の庭や畑の被害はほとんど無かった。あれほど強力な台風だったので、どうなることか・・と内心おののいていた分、大きな被害を被った方々がいた一方で我が家に何も被害が出なかったことは、幸運だったとしか言いようがない。

ほんと天とは気まぐれなものだ。

今回の台風で不思議だったのは、台風通過直後の風は大したことなかったのに、午後になって青空が広がってから吹き始めた『吹き戻しの風』の方が遥かに強かったことだ。

遠く南海上ではまたぞろ雲が渦を巻き、新たな台風へと生まれ変わろうとしている。ちょうど18号が発生した辺りと重なるので、今後の動きに注目したい。

2009-10-07

静から動へ


日中、時折雨脚が強くなるものの全般的には穏やかで、強力な台風が接近中だとはとても思えない、そんな不気味さをたたえた静かさが続き、そして今は激しく雨が降っている。
昨夜のうちに目に付くものを片付けたはずの庭も、雨が強くなるにつれ不安が増し、もう一つ石を載せてみたり、一度動かした植木鉢をまた動かしたり、強風で倒れるかも知れない木に支柱を増やしたりと、まるで無駄な足掻きのようなことをずぶ濡れになりながらやり抜き、『ここまでやったんだからあとは何が飛んでゆこうとも知らん!』という気構えで台風の上陸を待っているような感じだ。

それにしてもなす術無しとはこのことよ。あまりにも強大なものに対して我々は畏れおののきそわそわし、ひたすらに耐えるしかない。何か落ち着かぬ気持ちも本能的な部分から来ているのだろう。

一応犬小屋にもかなりの重しを載せておいたが、やっぱり不安なのでJackieは玄関の土間で待機することにした。臆病なこの犬らしくびくびくぶるぶるしながら、いつもとは違う環境に怯えていた。

さあ、いよいよ本番が近づいて来たぞ!どうなることか・・誰にも分からない。

2009-10-06

台風養生


何年振りかでこの地方を直撃する気配を見せている台風18号に備えるため、朝から現場に出て様々な台風対策を施してゆく。一体どれくらいの勢力で襲って来るのか?その時になってみないと分からないことも多いが、その時になってから準備していたんじゃ遅いんだ。なので用心に用心を重ねて養生してゆく。
現場の手当はひとまずこれで済み、後は満を持して本番を待つ。
さて、次なるは我が家なり。帰宅すると雨が降っていないのを幸いに真っ暗の中で風で飛びそうなものを片っ端から片付けてゆく。あるものは軒下に非難させ、またあるものは重しをのせ風雨に備える。
次に畑に出てこれまた防鳥防虫ネットに重しを載せ、突風に煽られぬよう養生し、大方のものは片付けることが出来た。これで明日一日かけて最終チェックを行ない、いよいよ明後日の本番を迎える。

2009-10-05

パダンに在りし日々


今回のスマトラ島大地震で壊滅的被害を被ったパダンを訪れたのは10年程前のこと。確かに大きな街ではあったがパダン自体にはこれといった見所が無かったため印象が薄い。よく憶えているのはバスターミナルが大きかったことと、そこからそれほど遠くない所にあったゲストハウスに泊まる際に、宿賃を値切る作戦として『3日泊まるからまけてちょ!』と安くしてもらったはいいが、もともとニアス島へ渡る足がかりとして立ち寄っただけで、観光する名所も無く退屈したことだ。
そしてこれまた先の大津波で壊滅したニアス島にギシギシ軋むおんぼろ木造船で一泊2日(竜骨丸出しの船倉に雑魚寝して)かけて渡り、サーファーには名高いビーチでサーフィンするわけでもなく日がな一日砂浜をほっつき歩いたり、旧日本軍が駐留していたという丘の上の部落を訪れたりと、2週間程だったが実にのんびりした時を過ごすことが出来た。
あの時ニアス島の港で知り合った、熊本で働いていたというインドネシア人の友人はどうしているだろう?彼と防波堤に釣りに行き一匹も釣れなかったが、彼の語る日本での思い出や『熊本』という民宿をニアス島で開きたいという夢、たわいもない会話など当時ひとりぼっちだった僕にはそのすべてが楽しく、いい思い出となっている。

立て続けに起こる巨大地震に人々は翻弄され、心安まることが無い。先の大津波からの思いでもあるが、願わくば彼が無事でありますように。今回の地震で被害に遭われた方々の心が少しでも安まりますように。

ニアス島からパダンに帰った後、一泊しただけで中部ブキティンギへ移動した。この移動中のバスの中で身体の火照りを感じ、ブキティンギへ到着後しばらくして発熱発疹、そのまま一週間食事の時以外はベッドにぶっ倒れていた。体温計を持っていなかったからはっきりした数字は分からないが40℃近い熱があったと思う。幸い食欲だけはあったので一時的に熱が下がる頃を見計らって這うようにして外に出て、屋台の惣菜で食いつないでいた。後で分かったがその時僕はデング熱に罹っていた。その病気を媒介した蚊はパダンの薄暗くジメッとしたゲストハウスに潜み、僕にウイルスを注入したのだ。
そんなこともあってインドネシア、特にスマトラ島にはひとかたならぬ思い入れがある。

2009-10-04

これも修行


どちらかというと昔から自分の身体をいじめるのが好きな方だ。かと言ってトライアスロンに参加する気はないし、進んでマラソンをしようなどとは思わない。ただ、山に分け入って何かを採取したり、畑仕事をしたりすることに対しては労苦を厭わずどんだけでも続けていられる。要は実利を伴うことならばへこたれずにがんばるということで、その点浅ましいのかも知れないが『どんな状況になってもオレは生きてゆける』という自信を持っている。

畑の大部分を占めていたカボチャが収穫され、次の作付けのため土を起し、畝を整える作業を行う。強い日差しのもと鍬を振り下ろす度に汗が飛び、全身ずぶ濡れだ。それでもカラッとしたお天気だと爽快感が漂い、身体に残る疲労が充実感を生む。結局夕方までにはすべての仕事を片付けることは出来ず、次の週末までの持ち越しとなった。しかし今週はほとんど雨で潰れそうだな・・台風の進路も五分五分と言ったところだ。この台風が去れば本格的に秋がやって来るのだろう。
ヤブ蚊は盛期に比べ大分小粒となって来たが、数はかなりのものでおまけに必死になって襲いかかって来るので、蚊取り線香をぶら下げていても刺されまくって発狂しそうだ。この特攻ヤブ蚊は肌に取り付いて血を吸うまでもかなり早く、波状攻撃のように次から次へと間断なく取り付いて来る。ただし、刺された後は当然痒いがそのかゆみも長続きせず、腫れも早く引くようだ。
近年の実績からすると11月までは生き延びることだろう。そして5月に再び現れる。今の日本にデング熱とマラリアが無いことは幸運なことだった。しかし将来的に上陸の可能性が高いことは知っておかねばならぬ。

2009-10-03

カボチャ祭り


ハロウィーン月を迎え、我が家の玄関先にもいくつかのカボチャが陳列されている。妻が教える英語教室のハロウィーンパーティーも24日にやる予定で、僕も出席して割り当てられた仕事をこなさねばならぬことになっている。今日はその英語教室の子供達と畑でオバケカボチャを収穫する日なのだ。春先にそれぞれの子供が自分で育苗ポットに種を播き、それを畑に移して今までずっと面倒を見て来たのだ。その甲斐あってか今年のカボチャは順調に育ち、一つ一つはさほど大きくないものの子供達の人数分は確保することが出来た。子供達も収穫のときは大層うれしそうで、大きなカボチャを落とさぬよう身体いっぱいで抱え込んで、よいしょよいしょと運んでいた。24日には親御さん達も参加しそれぞれのカボチャをくりぬいて、ジャック・オー・ランタン作りに励む予定。昨年はカボチャが4つ程しかなかったので今年はにぎやかになるだろう。

さて、畑は次のステージへ突入。蔓延していたカボチャがなくなったので、明日は朝からその部分を耕し法蓮草を播く準備をしなくてはいけない。来週は台風の接近もあり天気が荒れそうなので、雨降る前に準備だけはしておかないとね。

2009-10-02

変化


昨今のニュースを見ていると政策の一挙手一投足に対して非常に敏感に反応し、『民主党が打ち出したこれらについて様々な問題が出始めている』と町の人のインタビューも含めて放映し、全体的に見ると批判的とも受け止めれる内容となっている。その真意は定かではないが、どうやらそこには近年全世界的に広がりつつある『人々の不安を煽ることで感心を惹こうとする』安易で浅はかで悪意的な手法がとられているように思う。
この方法はアメリカの同時テロ後から盛んに行われて来た方法で、確かに人々の感心を惹きやすいしそうつくるのは簡単だ。
政府が何かを決定すると、当然それに対しての不満や不安が出て来る。特に今回のように何もかもが大きく変化しそうなときは誰しもが未来に対して不安を抱える。それは本能的な反応でもあり、ごく自然なことなのだ。その誰しもが潜在的に持っている不安を煽るような手法で番組を作り上げてゆく制作者側の姿勢は恥ずべきものだ。
NHK・民放問わず今の日本にまともなニュース番組は無い。やらせではなくてもすべてのインタビューは望ましい答えを用意された上で行われ、決められた枠よりはみ出ることはない。すべては予定通り作り上げられている。
一方、見る側も『見たいもの、聞きたいこと』ばかりを求め過ぎてはいないか?その土壌が今日のニュースの有り様を生んだのは間違いないことだ。

2009-10-01

揺れるアジア


アジア各地で様々なことがあった今日、いざニュースを見んとNHKニュース9をつけて唖然とした。サモア諸島、インドネシア・スマトラ島での大地震では何百・何千という人々が亡くなったというのに、中国では建国60周年の祝賀行事があったというのに、ニュース9のトップニュースは衣替えのことを皮切りに景気がどーのこーのと伝え、『ああ、そういえば10月1日だったね』と呆れ果て、ただただ力が抜ける也。島国根性の世間知らずとはこのことよと、それを助長するNHK共々その稚拙な番組内容にもはや言葉すら無い。

さて、大地震での被災はまことに哀れ、明日は我が身と被災状況を見ながら他人事とは思えず心が痛む。長年に及ぶ日々の積み重ねが一瞬にして消えようなどとは、頭では理解できても受け入れることは出来ないだろう。しかしそんな日がいつ来てもおかしくないことを今回の地震で改めて思い知った。

一方、中国では建国60周年の記念行事が盛大に行われ、『オレたちって凄いだろ!』てな辟易するパレードが延々と続けられているようだ。国威発揚は分かるがこの御時世に最新大量破壊殺戮兵器を押し並べての示威運動たる軍事パレードとはいかがなものか?見ていて強烈な違和感と『だからアジアは欧米から侮られるんだ』との思いを新たにした。いくら強力な軍事力を誇っても所詮暴力で人の心は治められず、敬われることも無い。あるのは恐れと嘲りだけだ。他を圧倒する軍事力を持つことで物申す時代が今後も続くのだろうか?僕は希望的観測ながら違う流れを感じている。もうそんな時代ではないはずなのだ。
将来、中国はその胎内に抱える様々な矛盾が一気に臨界点を越え、内部崩壊を起こすだろう。それはこの国の歴史が証明していることだ。大団結と高らかに謳っていても、決して団結できない国なのだ。