2009-10-01

揺れるアジア


アジア各地で様々なことがあった今日、いざニュースを見んとNHKニュース9をつけて唖然とした。サモア諸島、インドネシア・スマトラ島での大地震では何百・何千という人々が亡くなったというのに、中国では建国60周年の祝賀行事があったというのに、ニュース9のトップニュースは衣替えのことを皮切りに景気がどーのこーのと伝え、『ああ、そういえば10月1日だったね』と呆れ果て、ただただ力が抜ける也。島国根性の世間知らずとはこのことよと、それを助長するNHK共々その稚拙な番組内容にもはや言葉すら無い。

さて、大地震での被災はまことに哀れ、明日は我が身と被災状況を見ながら他人事とは思えず心が痛む。長年に及ぶ日々の積み重ねが一瞬にして消えようなどとは、頭では理解できても受け入れることは出来ないだろう。しかしそんな日がいつ来てもおかしくないことを今回の地震で改めて思い知った。

一方、中国では建国60周年の記念行事が盛大に行われ、『オレたちって凄いだろ!』てな辟易するパレードが延々と続けられているようだ。国威発揚は分かるがこの御時世に最新大量破壊殺戮兵器を押し並べての示威運動たる軍事パレードとはいかがなものか?見ていて強烈な違和感と『だからアジアは欧米から侮られるんだ』との思いを新たにした。いくら強力な軍事力を誇っても所詮暴力で人の心は治められず、敬われることも無い。あるのは恐れと嘲りだけだ。他を圧倒する軍事力を持つことで物申す時代が今後も続くのだろうか?僕は希望的観測ながら違う流れを感じている。もうそんな時代ではないはずなのだ。
将来、中国はその胎内に抱える様々な矛盾が一気に臨界点を越え、内部崩壊を起こすだろう。それはこの国の歴史が証明していることだ。大団結と高らかに謳っていても、決して団結できない国なのだ。

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