2009-10-28

遠き空の向こうで・・


アフガニスタンで国連の宿泊施設が襲撃されたかと思うと、お隣のパキスタン・ペシャワールでは死者80人を超す凄惨な自爆テロ事件が発生し、タリバンやアルカイダ掃討を目的とする作戦や行動は増々混迷を深め、現地の治安は悪化の一途をたどっている。
同じタイミングで米軍兵の月間死亡者数が最悪を記録し、いよいよ泥沼化の様相を呈して来たようだ。そんな人的被害の増す米軍の後押しで、アフガニスタンとの国境地帯に展開しているパキスタン軍の兵力数は3万人規模という。
そういうニュースを見ていてふと思う。それだけの兵力(米軍・国連軍・パキ軍・アフガン軍など)と、戦闘車輛・戦闘機・その他銃器・ミサイル関係などなど、タリバンやアルカイダを殲滅するために導入されている軍事費用はとてつもなく莫大なものだろう。ならばそのお金を、人を力で押さえ込むような軍事面で使うのを止め、アフガン国民が望むものに投入すればおのずと道が開けて来ると思える。
武力で押さえ込まんとすれば人々の不満はさらに増加し、新たなるタリバンやアルカイダを生む温床となっている。今こそそんな負の連鎖を断ち、現地の人々の意見を聞く転換点だろう。武力の限界はすでに露見した。あとはバラまいてもいいから現地に爆弾ではなく、様々にかたちを変えたお金を落とすことだ。

0 件のコメント: