2012-06-21

雨の夏至


今日は夏至だったんだね。すっかり忘れていた。終日雨が降ったり止んだりの天気でお陽さま見えず、どうも夏至という実感が湧かない。これから未明にかけては大雨になる予報で明日も陽射しは無いだろう。

僕が帰宅した頃は雨が一時的に上がり、空を覆う雲も薄く高くなっていた。これから先西日本にある雨雲がこちらに向かって流れて来るのが分かっていたので、再び雨が降り出す前にJackieの散歩を済ませようと長靴に履き替えて外に出る。堤防から望むと川の増水は大したことなく、濁流ではあるが滔々と流れている。そんな川の様子を見ながら歩いてゆくと、前方で軽バンが急に止まり、運転していたおじさんが小さな瓶を片手に車から降りて来て道路上にしゃがみ込み、何かをし始めたのだ。『何してんだろ?』と覗き込むと、雨に濡れたアスファルト上には30cmはあろうかという大鉄砲ミミズが這っていて、おじさんはそれを瓶の中に追い込もうとしていたのだ。『大きいね〜』と声を掛けると『これくらいのヤツが釣りの餌にはちょうどいいんだ』という。そうかそれで分かった。彼はおそらく川の様子を見に来たウナギの釣り人だ。確かずっと以前にもうなぎを釣るには鉄砲ミミズがいいと聞いた記憶がある。これほどのミミズならばさぞやウナギの食いつきもいいだろう。それにしても車で走行中に道路上を這うミミズを見つけて降りて来るなんざ、相当の好き者だね。そのミミズの大きさに見合うウナギが釣れることを祈ってあげよう。

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