2012-06-03

カメ産卵


この時期毎日のように産卵のため陸に上がって来ている大亀を見る。そのほとんどは堤防上で、不思議なのはなんでわざわざ堅い堤防の上を掘り返して卵を産みつけるのだろう?ということだ。亀の卵はある程度の湿気を必要としているが、堤防上は夏場にかけてよく乾燥し産卵には適さないと思う。むしろ広々とした河川敷の方が土も柔らかいし、適度な湿気もありそうだ。その証拠に堤防上には何箇所も産卵用の穴を掘って断念したあとがいくつもある。
そんな夕方、妻がJackieの散歩の帰り道に我が家のすぐ前の堤防上で産卵しようとしているミシシッピアカミミガメを発見したというので見に行くと、30cm以上もある大亀が今まさにブルブルッと身を震わせ卵を産み落としている最中だった。目印の石を置き、いったんその場を離れしばらくしてから見に行くと実に上手く産卵場所をカモフラージュしてあった。堤防上に産卵したのでは県が草刈りをする時に使用する各種重機の重みで卵が割れてしまう。そこで一度孵化させたこともあるので卵を採集し、前回と同じ条件の中で再び孵化に挑戦することにした。ついさっき亀が産卵した所は湿り気を帯びて意外なことに土がとても堅く締まっている。手ではとても掘り起こせないのでスコップを使い最大限の注意を払って卵を採取する。小さな穴の中に卵はぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、全部で計10個あった。
それをすぐに腐葉土を敷き詰めた大きめの植木鉢に移して丁寧に水をかけて湿気を補充し、あとはひたすら待つことに。気温に大きく左右されるのでいつ孵化するかは分からないが、とにかく良く見守って行こうと思う。

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