2012-06-12

安全神話


大飯原発が再稼働されるのも時間の問題となって来た。福井県の西川知事は今日、大飯原発を訪れ安全は確認されたと言っていたが、どこをどのように見て『安全だ』と認識したのか非常に疑問に感じる。ニュースでは電源喪失時に備えた巨大な発電機の稼働訓練の様子を映していたが、これとこれが備わっていたら『安全だ』という考えそのものが、まず原発の再稼働ありきの考えから来たもので『万全の備え』を必要とする原発にとっては、ほど遠い安全策としか言いようがない。
首相にしろ西川知事にしろ原発の再稼働には責任を持って対処するとは言うが、ひとたび事故が起これば例え彼らがその命をもって責任をとった所で被害を被るのは何十万何百万の人々であり、何の意味も為さない。今求められているのは万全の対策であり、それはいかなる経済的理由や権益者らの圧力があろうと譲ってはならない一線なのだ。そこまで策を尽くされたのか?というとご存じの通りのお粗末さで、このままではいずれ同じ過ちを繰り返すことになるだろう。そうなってから反省しても、もう遅いのだ。

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