2008-11-19

テロテロ言うな!


そりゃ、人が殺されたんだから大騒ぎするのはあたり前だと思うけど、犠牲になったり狙われた人達が元厚生省の事務次官だったというだけで、普通なら『殺傷事件』として取り扱うものを『前例のないテロ事件』として騒ぎ立てるのはいかにも浅はかなことと思わないかい?昨夜NHKのニュースを見ていたときもこの事件を大きく取り上げ、そこに解説として出ていた社会部と思われる人物は昂奮気味に『これは明らかなテロ行為』と断言していた。それ以降のニュース番組ではほとんどが今回の事件を『テロ』と位置づけ『年金テロ』なんて言葉までも出ていたな。しかしさ、何を以て『テロ』とするかは別として、こうたやすく使われる『テロ』という言葉自体に僕は違和感を感じてならないがどうだろう?アメリカで起きた9.11th以来、恐怖の代名詞として『テロ』という言葉は多用され、『テロとの闘い』なんていう利権主義者には便利でたまらない言い回しまで登場し、それこそ世界を恐怖のどん底に突き落として来た。ブッシュ政権はことさらに『テロ、テロ』と言っては国民の恐怖心を煽り、それを利用して自分達のやりたいように物事を動かして来た。もはやそれが破綻して8年間に渡る悪政の結果を皆は知ってしまったのだ。そんな経緯で安易に使われて来たこの『テロ』という言葉を何のためらいもなく発するNHKとそのスタッフの質の低さにはまったく呆れてしまう。
昨夜から今朝にかけそんなテロテロ言葉をあまりに聞かされて来たので、ちょっと食傷気味だな。

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