やっぱりダメだった・・今朝9時に我が家の猫は旅立って行った・・
昨夜は夜通し呻き声を上げ続け、床を這い回っていたそうだ。しかし朝になるとその呻き声もかすれ、次第に息も弱まり、体温は驚くほど下がって、生きているというのに冷たくなっていた。『これはもうダメだろう・・』そう妻と話していた矢先に息を引き取った。享年10歳。家猫としては短命だったと思う。出来ることならば確実に死が迫った昨日の時点で安楽死をさせてやりたかった・・そうすればほぼ一日分の苦しみからは解放されたことだろう。妻は今もこの点だけは悔やんでいる。
夕方、我が家の前の河川敷に穴を掘り、大泣きする娘達と一緒に最後の別れをし、好物と一緒に埋葬して線香を上げてやった。
白い花が咲くムクゲの根元に大きな土まんじゅうを作り、墓石をのせて彼の墓とした。長女が泣きじゃくりながらその墓石の上に手向けた一輪の椿の花の、その深く鮮やかな紅色はまるで彼の命そのものを現しているかのように感じられ、堤防の上からぼんやりとその花を見つめては、彼の居た10年を思い出していた。
写真は10年前のものだ。
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