2011-02-23

末路


独裁者はなぜ皆がみな同じような末路を辿るのだろうか?
チュニジアのベンアリ、エジプトのムバラク、そしてリビアのカダフィもおそらく同じ轍を踏むことになるだろう。アラブの中では最も強権的だったカダフィが倒れたとなればその影響は計り知れず、同じような独裁に悩む各国民はいっせいに蜂起して大混乱をもたらすのは必定だ。
この状況下で一番危機感を感じているのはやはりイスラエルだろう。彼らは今までアメリカの威を借りて傍若無人、不条理の限りを尽くして来た。そんな彼らの後ろ盾アメリカの中東での影響力の低下は避けられず、一方イランを盟主とするイスラム教シーア派の勢力が台頭してくるような展開になるかも知れない。そうなればイスラエルは四面楚歌、大人しくするかもしくは狂気的な先制攻撃に打って出るやも知れず、ますます中東の今後は混沌として来た。
いずれにせよ、いま爆発している民衆の怒りは長年に渡って虐げられた来たことに対する、自由と権利への渇望であって、これは人としては当然のことなのだ。
カダフィにしろ、他の独裁者達にしろ元は志を持った若き革命家達だったはずだ。それがいつしか既得権益にしがみつき、他を徹底的に弾圧し始めた。その結果がこれだ。

歴史は繰り返すと言うが、ほんとうに愚かしく皮肉なことだ。

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