2010-07-21

僕と雲と太陽と


大気は燃えて、すべてのものを灼き尽くす。
一歩外に踏み出し『ふう・・』と空を見上げる。『暑いな・・』何度言っても暑いものは暑い。だが言わしてくれ、それで少しは気が済むのだから。
時間経過に比例して身体の動きが鈍くなってゆくのがよく分かる。じっとしていても絶えず汗が流れ出るため、体内のミネラル分が失われそういう現象になるのだろう。いくら茶や水を飲んだところで、この渇きは癒されない。何かが足りない・・何かが欲しいと求めているのにそれが何か分からない。このもどかしい思いは今まで何度も何度も味わって来た。その都度何かでごまかして来たものの、時が経つとこの思いは再び頭をもたげ、暑さ以上に僕から気力を奪ってゆく。この物足りなさはなんだ?二十歳の頃とちっとも変わってないじゃないか!
遠く東の空に大きな入道雲がモクモクと聳え立っていた。『あの雲の向こうはどうなっているんだろう?』僕のすべての原点はそこにある。

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