2010-07-26

土用


いつものように仕事から帰って来てちょっとした庭仕事をした後、日没とともにJackieの散歩に出て刻々と変化する西の空のグラデーションに見とれながら堤防をブラブラ我が家に向かって歩いてゆくと、家に明かりが灯っている。『はて、電気を点けたまま忘れたやろか?でも帰って来てから電気点けた覚えもないし・・』と思い出しながら家に入ろうとすると、家の中から話し声が聞こえて来る。しかもガラス越しに家の中を覗くと扇風機が回っとるやんか!そしてよくよく見ると話し声はテレビからのものだった。これはいったいどうしたことだろう?よもや扇風機を消し忘れてテレビまでもか?いくらここ最近の暑さで脳が溶け出してしまったと言っても、ここまでひどいのか・・と一瞬戸惑っていると、家の中から母が顔を出して『おかえりっ』と迎えてくれた。
どうやら携帯に連絡をくれたらしいが、僕がすっかり忘れてしまっていたようだ。そして台所へ行くとウナギの蒲焼きが置いてあるやんか!やったー。
母が連日猛暑の中で作業している僕を気遣ってわざわざ持って来てくれたのだ。そうか、今日は土用か・・。
すぐに帰るという母を引き止めてしばらく近況などを話した後、感謝しながら久しぶりのウナギを口一杯ほおばってやったわさ。『ああ、うまかった』これでもうしばらく頑張れそうな気力が湧いて来たぞ。

母にはただただ感謝する也。

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