2008-12-23

違和感


冷蔵庫を開けると見事に何もない。畑に出ればおおよそひと月は生き延びれるであろう(それ以上かも・・)豊富な野菜達が僕を待っててくれるが、菜っ葉ばかり食べていてはほんとにアオムシになってしまいそうなので近所の超巨大市場へと足を伸ばす。店の中はクリスマス直前ということもあり、家族連れで大賑わい。おもちゃ売り場前には臨時のプレゼント梱包コーナーまで併設され、アンパンマンなどの様々なおもちゃが次から次へとかわいらしい包装紙に包まれてゆく。それを見ながら『ああ、自分にもこの時期をワクワクして待っていた時代があったんだな・・』と、妙にセンチになりながら買物カートを押してその場を離れ食品コーナーへ行くと、普段はあまり人のいない酒類の売り場も大盛況だ。ははあ、なるほど。みなシャンペンやワインを購入しているのだな。ここもクリスマス一色だ。一人だけだと必要なものは驚くほど少なく、どうも何か買い忘れているような気がしてならない。それを補うように大して必要でないものまでカゴに放り込んでレジへと向かう。僕の前は子供2人とお父さんの親子連れ、その買物カゴを見ると出来合いのオードブルセットにシャンペンが入れてあった。その子供達も喜々として大層うれしそうだ。今から帰ってクリスマスパーティーでもするのだろう。
まあ、ここまでクリスマスにあてられるとさすがにひとりぼっちなのが寂しくなるな。う〜ん、寂しいと言うよりいつも自分が子供達を連れて買物に来ているのに、それが今は一人であることに違和感を感じる。その違和感は毎度同じことを書くかも知れないが、自分に子供がいることが実は自分が勝手に作り出した虚構なのではないか?という疑念に取って代わり、たちどころに僕の精神状態を不安定にする。バカげたことだが事実なのだからしょうがない。そんな状況に置かれたとき、あなたはどれだけ自分の記憶を信じれますか?

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