2008-12-11

キャッチボール


最近は毎日のように大企業の人員削減を報道し、それに伴って解雇された派遣労働者の動向についても詳しく紹介しているが、今朝のニュースの中で大分県にある大分Canonでの派遣切りについての報道では、解雇通告を受けた派遣労働者3人が労働組合を結成し会社側に解雇通告の撤回を求める『申し入れ書』を手渡そうとしたが、会社側の人間が『解雇通告は大分Canonが直接行なったことではなく、労働者を派遣している業務請負会社が行なったことで、預かり知らぬ』と受け取りを拒否していた。これを見たときは怒りが込み上げたね。解雇通告を直接していないと言うけれど、業務請負会社に人員を減らすようにと言ったのはCanon側であり、事実上の解雇通告にほかならず屁理屈を並べた逃げ口上にほかならない。しかも3人とはいえ組合側が提出しようとした申し入れ書を受け取りさえしないとは、どれだけ人を軽視していることか!職を失う労働者は必死の思いで訴えているのにそれに耳を傾けようとすらしないなんて!Canonよ、お前達の未来はもはや無い。
申し入れ書を提出した3人は解雇通告が撤回されるとは思っていないだろう、彼らはただ今回のことに納得がいかずその気持ちを訴えたかった、聞いて欲しかっただけだろう。そんな気持ちを踏みにじるなんてなんと器の小さきことよ。投げたボールが返されないことほど惨めなものは無い。彼らは自分が投げたボールを探しながら何を考えているだろうか?行き場を失った彼らの思いはどこを彷徨い、どこへ向かうのか?
ギリシャでの混乱を見よ!若者らの不満はちょっとしたきっかけで爆発し、一度その力が解放されるとしばらくは誰にも止めることができないだろう。年収1800万以上だけが金持ちだと公言する、そんな愚かな認識を持った政治家らに低所得者の気持ちなど解ろうはずが無いし、興味さえ無いだろう。
いま、不満や怒りが沸々と水面下に満ちつつあるのをあなたは感じることができるか?
その力を一気に解放することなぞ容易なことなのだ。一つのスイッチ、それを押すだけで社会は大混乱に陥ってしまうだろう。それを止める者がはたして現れるのだろうか?

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