2008-12-06

初雪


どこか寒さを孕んだ日差しの中、バタバタと大型の旅行鞄を車に詰め込んでいざ出発!いつもなら空港まで見送るのだが今回は義母が同行することもあり最寄りのJR駅までということに。土曜の朝は市内を走る車もまばらで『間に合うか?』とヒヤヒヤすることもなく余裕を持って到着し、発車の時刻まで子供達と戯れる。すぐにベルが鳴り響き『じゃあねー』と手を振ると、長女が少し寂しそうな顔をして『バイバーイ』と手を振ってくれた。去ってゆく列車に背を向けながら、いつもこの瞬間の気持ちだけは慣れるものではないな・・と改めて感じる。『心にぽっかりと穴があく』とはよく言われることだが、まさにその言葉通りに何か大切なものが僕の心から抜け落ちてしまったような印象を受けるのだ。家に一人でいるととても静かで何でもてきぱきとこなすことができるが、反対に言うと常に何かをしていないと寂しくてたまらないのだ。そんな調子で風が強まりつつあるなか物置を片付けていると、ちらほらと雪が舞って来た。遠く西方に目をやると巨大な雪雲が山嶺を越え、白いカーテンを引きずりながらこちらに迫りつつあった。そうだよな・・12月だもんな。

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