2008-12-18

これもまた転機


これだけ毎日のように大企業の業務縮小のニュースを見ていれば、今のそしてこれから先の世界情勢の行く末が見えて来るようで、その予想される衝撃の大きさを思うと不安を感ぜずにはいられない。こういった守りの思考を持つことは僕自身がしがらみによってがんじがらめにされている証拠でもあり、また、守るべきものを持つ幸せ者であるということだ。これが独り身であったり、子供達が生まれる前の僕ら夫婦であったなら、たとえ派遣切りに遭おうとも円高をこれ幸いとすぐに海外へ逃亡し、景気が上向くまでの数年間を気の向くままにあっち行ったりこっち行ったりしながら、たとえば中米でスペイン語を勉強したり、忘れてしまったインドネシア語を再度習得したりと考えられるオプションは様々で、それこそ不況になんか構っちゃいられない!と意気揚々としていることだろう。
バックパッカーとして海外をふらついていた時よく思ったことだが、こういった不況で仕事を失ったらそれをチャンスとばかりに海外へ出ればいいのさ、国内に留まって仕事を探したところで簡単には見つからないだろうし、どこかで生活するにしても出費は嵩み結果的に自分を追い込み続けることになってしまう。ならば身の回りのものを整理して滞在費の安い国、もしくは外国語を身につけるなどの目的を持った国へ行き、そこで異国の風に吹かれながら人生のひと時を過ごすのも悪くはないと思う。と言うか自分なら必ずそうするだろう。
これだけ世界的に不況が深刻化して来ると、フランスはじめドイツ・オランダなど失業保険の充実した国の若者らがこぞって東南アジアの滞在費の安い国に集まり、例えばタイのビーチがにわかに国際色豊かなサロンと化す。そういう所を狙って長期滞在し、各国出身者と友達になりながら様々な言語を授業料無しで学んでいた人に出会ったこともある。自分も旅をしながら風光明媚な観光地で授業料も無く、おまけに友達になってその人のアドレスまで手に入るなんて最高だよね。そこから輪がどんどん広がり、自分の人生を大きく変えることになるだろう。
とにかく国内で疲れたら海外へ目を向ければいいさ。海外から日本を見て、そして『やってやろう!』と勇気が湧いたら帰って来ればいい。あまりにも狭く小さなところで悩んでいるよりは、その悩みをだだっ広いところでドカンと放出させて見ようじゃないか。

0 件のコメント: