2008-12-20

二重環状螺旋


再びPANALI邸を訪れ、さっそく道具一式揃えて先回の現場へと向かう。雑木が茂る中、道を切り開きながら現場へと到着し、秘密工作に着手する。静寂の中での作業と言いたいところだが、谷向こうからは伐採作業員達だろうか?かなりはっきりと話し声が響いて来る。そんな人の気配を感じながら粛々と作業を続け、新たなる道を発見しここもまた切り開いてゆく。そうしてガレ沢へと下りきったところであるモノを発見し、事の次第を急いで尾根上へ引き返しPANALI氏に報告すると、驚いたことにそれはPANALI氏本人が20年前に仕掛けた『罠』だということが判明した。これで先回『環』を成したと同様に今回も新たなる『環』を成し、それが一気に時空を超えて20年前の『あの時』と結ばれて完結を果たした・・。この奇妙な体験を共有することができたことにある宿命的なものを感ぜずにはいられない。その場に居合わせ、そのモノを僕が見つけたことが必然とするなら、僕もまたその『環』を形成する要素の一つであり、すなわちそれはPANALI氏の『環』と僕自身の『環』が交わった交点でもある。その運動は銀河に似て、宇宙の法則そのものなのだ・・

そんなことを考えながらタラ鍋をつついていたら、脳の回路がショートしてとてつもない眠気に襲われてきた。PANALI氏に促されて9時前だというのに床に入ると、そのまんまぐっすりと眠っちまった。知らぬうちに疲れが溜まっていたようだな。

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