2008-07-31

独寂


何の脈絡もなくあるとき突然、昔会った人のことを思い出すときがある。それは車を運転していたり、畑仕事をしている最中など、その人とはまったく関係がないはずのタイミングで現れ、去ってゆく。実際には何かのキーが脳内で作用して記憶の中から呼び出してくるのだろうが、そのキーがいったい何だったのかは一瞬にして忘れてしまい、思い出せないことが多い。まあ、どんなきっかけにせよ会った人と記憶の中だけとはいえ再会できることはうれしいことでもあり、「今は何をしてるのかな・・」と思いをはせる。そんなセンチな感慨に耽っているのも連日の暑さで気力も体力も弱ってきたからかもしれないし、たまたまそんなサイクルに入りつつあるからなのかもしれない。
今は妻子が帰国し一人での生活だが、寂しいながらも気楽でいられるのは彼女らが帰ってくると知っているからで、仮にいま一人での生活がずっと続くようなことになったら・・と考えると、おそらく僕は日々の目的を見失い、一気に崩壊してしまうだろう。立ち直る自信は無い。
毎度のことだがこうやって一人で居るときはニュースなどで子供が溺れて死んだ、などという報道を見ると思わず泣きそうになってしまう。子供に関することには特に敏感になり、スーダンなどの難民キャンプで飢餓に苦しむ子供達の様子が伝えられるとたまらなくなる。しかし、なぜそんなに涙もろくなるのか?何がそこまで精神に作用しているのか?今回は今までより幾分かましなほうだが、それは慣れてきたこともあるだろうし、あまりの暑さで頭がボーっとしているせいもあるだろう。要するに一人は寂しいな、ということだ。

0 件のコメント: