2008-07-24

罪深き者


昨日今日と連日35℃を越す猛暑の中、とある古墳の墳丘上に鬱蒼と生い茂った雑木の伐採作業を大汗かいてフラフラになりながら、なんとか目処がつくまで片付けることができた。僕はもっぱらチェーンソーの担当で、測量の障害になると思われる木々をなるべく大きなものは残すことにして、それ以外を片っ端から薙ぎ倒してゆく。伐採された木のボリュームは相当なもので、作業後に墳丘を見上げるとそれまでは鬱蒼として薄暗かった古墳周辺も適度に日が差すようになり、今は墳丘全体の形を捉えることができるようになった。雰囲気としては里山のような状態になり、近所の人も喜ばれているのでは?と、勝手に想像している。ただ、いかに仕事のためとはいえ多くの木々を問答無用に切り倒したことには深い罪悪感を感じている。何年、何十年を経て大きく成長した木々をほんの数秒で切り倒してしまうのだから罪悪感を感じるのも無理はない。古墳とはいえ墳丘上に生えた木々をそのまま放って置けば山は荒れ、人は近づけなくなってしまう。今回は測量のためと言って伐採を行なっているが、古墳に息をさせるには適度な伐採も必要なのだ。僕はそう思っている。

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