2008-07-30

被害者


最近連続して起きている通り魔事件に対しての報道では、必ず事件発生現場でのインタビュー映像が流れ『いつ自分が被害者になるか分からないので怖い』だの、『事件を起こしそうな危険な人物が紛れ込んでいても分からないので不安だ』などと、自分が加害者になることはあり得ないという立場で答えている人ばかりだ。僕にはかえってそれが異常に見える。確かに秋葉原や八王子、今回の平塚の事件のように刃物で無差別に人を襲うなんて行為は到底受け入れられるものではないが、じゃあ彼らが特別凶悪な人間だったかといえばそうではない。どこにでも居るごく平凡な一般市民ばかりなのだ。それが何かをきっかけにして精神的に追い込まれ、通り魔という犯罪を犯すに至ってしまった。とすると、同じような精神状態になれば誰にでも犯罪者になる可能性があることになる。こんな事件が起こる度に今回は自分が被害者にも加害者にもならなかった・・ただ、そうなる可能性は十分あったのだな、と思うのだ。

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