2008-07-17

虚空へ


うだるような暑さの中、妻と子供たちが飛び立って行った。個人的には空港のオープンデッキが好きで、今日も凄まじい日差しの下ジリジリと炙られながらどこかへ飛びゆく飛行機達を見送り、どこかから舞い降りし飛行機達をぼんやりと迎えていた。僕がデッキにいたときはちょうど飛行機の離着陸が混み合っていたときだったようで、離陸する機、着陸する機がつぎつぎと目の前を通過して行った。それらを見ながらこんなに忙しなく行き交う飛行機の中に、何十何百もの人々のそれぞれの思いが乗せられているのだと考えると、当然のことなのにどうも現実的ではないような気がして何とも違和感がある。同じように妻子を乗せた飛行機は彼女らの思いも乗せて、あっと言う間に雲に呑み込まれ、見えなくなってしまった・・。この思いを乗せて帰って来るのが1ヶ月後だ。それまではにわか独身。といえども様々な雑用を処理していたらあっというまに過ぎてしまいそうだな。

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