2008-07-03

食糧自給率


日本の食糧自給率はカロリーベースで39%と、いわゆる先進国の中ではダントツの低さだ。あらゆるものの価格が上昇し始め、食糧の奪い合いが現実味を帯びるなか日本政府としても食糧自給率を上げることにようやく腰を入れようとしている。なのに今日のニュースでは米の生産調整がしっかり為されておらず、このまま平年並みの天気が続けば当初計画より15万トンの余剰米が発生し、米の販売価格にも影響が出る恐れがあるとやっていた。一方では食糧自給率を上げよと言っておきながらもう一方では米を作るなと言う。こんな矛盾が発生するのも行政の長年にわたる失策の結果だろうが、もはやその問題をうっちゃっておく時間はないのだ。国の抱える気の遠くなるような莫大な負債の件と同様、これまで放って置かれたが故に問題はのっぴきならないところまで悪化してしまった。食糧に関して言えばまだ何とか輸入はできる。だからと言ってこの先も続けられるか?と問えば、否だ。そうなった時いきなり荒れ地を畑にせよと言われても無理なこと。長いスパンで物事を見ればおのずとやらねばならぬことが見えて来るはず。事ここに至ってもなお先送り主義を続けるならこの国の、子供たちの国の未来はどうなることか・・

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