2013-05-21

天地を繋ぐもの















げに恐ろしきは自然の猛威なり。我らの平穏な生活も一瞬の内に砕け去り、後に残るは深い悲しみとぶつけようの無い怒りだけだ。人は思う『なぜ自分がこんな目に遭うのか?』と。理由は無い。答えも無い。『たまたまそこに居た』というだけだ。それがさらに被災者を傷つけ苦しめる。
オクラホマの巨大竜巻被害は悲惨だが疑問も残る。なぜ竜巻多発地帯にありながら学校に地下室が無く、建物も強化されていなかったのか。日本において学校は地域の最後の砦であり拠り所だ。これは何があっても機能せねばならず、当然それ相応の強度が求められる。しかしアメリカは違う。自分の身は自分で守るのが基本である以上、公共の施設に集まって避難する考え方は無いし、学校自体が災害に堪ええるような造りになっていない。おそらく税金を学校の対災害強化に使おうとすれば多くの反対が出ることだろう。
気の毒なのはこの災害で命を落とした子供達だ。学校の壁にしがみついていたところで、その学校自体が全壊してしまったらなす術が無いではないか。確かに天災ではあるけれど果たして救えなかった『命』だったのか?
今後も竜巻は確実に襲ってくる。その時に向けてどう備えるかだ。

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