2012-05-18

勇み足


毎日のように節電に関するニュースが流れ、あーだのこーだのと言っている。その状況を見るに節電目標の数値ばかりが一人歩きをしているように感じるがどうだろう?そもそも記録的な猛暑であった一昨年のデータを指標としている所に、東京電力はじめ政府の原発再稼働派らの思惑が透けて見え納得できない。政府が発表した節電目標に対する報道も『さあ、みんなでなんとかして乗り切りましょう』という感じではなく、『もはや節電努力だけではかなり厳しい』と言ったネガティブなものばかりだ。つまり政府は国民を兵糧攻めにすることによって世論を早期の原発再稼働にもって行きたいという魂胆が見え見えで、いかにも姑息だ。
政府の思惑は原発再稼働に置かれ、またも安全は二の次にされている。背後には経済界からの強い圧力があるのだろう。だがそれがなんだってんだ。リスクを未来に先送りするのと引き換えに今の豊かさを求めるなら、近い将来必ずやその報いを受けることになるだろう。国民の多くは現時点での原発の再開を望んでなどいない。節電することで原発の再開を止められるのならば『やってみようじゃないか』と言う人も結構いるんじゃないかな。そう、まずはやってみることだ。それでダメだったらその時考えればいい。やる前から必要以上にわいわい騒ぐのはいいかげん止めよまい。

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