2011-12-29

さらば、T/Cよ


長い間引きずってきた課題を一つ解決させることができた。なあに、大したことはない15年近く前に作ったドル建てのT/C(トラベラーズチェック)をやっとこさ片付けることができたというだけ。なんせ2年半も旅していたというのにひたすら貧乏旅行に徹していたためかなりの額が余っていて、その後に2ヶ月ほど旅した時にも使い切ることができずそのままほかって置いたらどんどん円は上がるし、T/Cを購入した郵便局は再編されてしまうしで『まだ使えるんやろか?』と不安になっていたのだ。それが今回の渡米でアメリカに妻と共同で持っている口座にドルのまま預金するチャンスができたので、銀行を訪れ試してみたのさ。
銀行で僕たちの応対してくれたのはインド系の美しい女性でとても親切だった。まず始めにT/Cが使えるかどうか調べてもらったら、かなり古いデザインでセキュリティーも無いに等しいものだけど『まだ、大丈夫です』との返事。ほっとしたのもつかの間、身分証明の段階でパスポートともう一つがどうしても必要になり困ってしまった。日本の免許証はあるものの英語表記は無い。それ以外のものもすべて日本語だし、クレジットカードでは名前しか分からずしかも公的なものではない。『ヤバいな・・』と考え込んでいたら、妻がESTAは?と言い出した。そうか!それがあった。ESTAとはアメリカ政府が入国者に対して課している身分認証システムのことで、僕も渡米前に14ドルを支払い済ませており、その英文コピーを持ち歩いていたのが幸いした。彼女も納得の身分証で問題解決。無事にすべてのT/Cを預金することができた。しかも今回彼女から裏技も含めた様々な情報を教えてもらい、T/Cの預金化以上の収穫があったといえる。それは移民としてアメリカで生きてゆく人たちにとってはとても必要な情報で、それを僕たちも十二分に応用することができるのだ。特に娘たちのためにね。

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