2011-12-30

湖畔にて


今日は比較的穏やかな日だったかな・・誰の家にも招かれず買い物に行ったり、湖に面した公園を訪れたりと、久しぶりにのんびりした気分で過ごせた。娘たちを連れて遊びに行った公園はお金持ちの豪邸が建ち並ぶ湖畔に面しており、そちらの方を望むとプライベートビーチがあったり、家の敷地から突き出した桟橋には巨大なクルーザーがあったりして、アメリカ社会の持つ格差問題を思い知らされる。何たってこのマーサアイランドにはビル・ゲイツの家もあるのだから、この島の水際のほとんどすべての土地が富豪たちに占拠されていると言ってもいい。
そんな嫌味ったらしい豪邸群を眺めながら、僕は娘たちと遊びまくる。冬のシアトルの天候は日本海側の天気に似て雨が非常に多い。時雨れるといった振り方が毎日あり、すっきりと晴れた日は1日しか無い。それでも気温はそう低くはならず霜が降りたり、凍り付いたりするような日はまだ無いな。緯度が高いため日の入りが4時前で日の出が8時近くと夜がやたらと長い。それでも冬は雪がほとんど降らず、夏は冷涼な気候のため過ごしやすくて住むにはいい場所だと思う。ただどうしても日照時間が短いため、家庭菜園で作物を作るのには不向きかも知れない。一度試してみたいけどね。
妻が言ってたけどこの辺りではブラックベリーが異常繁殖していて皆が困っているそうだ。ちょうど日本の『葛』のような厄介者で、鋭いトゲがある分余計嫌われ者だと言う。確かに周辺を見れば至る所で繁茂していて、夏にはさぞ旺盛なことだろう。もちろんブラックベリーの実がたくさん生るが、もはや皆飽きてしまってほとんど穫る者も無いという。我が家においてはブラックベリーよりもラズベリーの方が元気だが、やはり土地柄というものがあるんだね。そういうことを考えながらシアトルの植生を見るのも楽しいもんだよ。やはり圧倒的に針葉樹系の常緑樹が多くみな巨木だ。反面照葉樹はほとんどなく、この辺からも日照時間の少なさが分かると思う。

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