2011-12-04

血の犠牲


楽しみにしていた『坂の上の雲』の最終章が始まった。もちろんその時間帯に見ることは叶わないので録画して、みんなが寝たあとにゆっくり鑑賞した。

あれは小学生の頃だったと思うが、友人の家が『三笠堂』という薬局をやっており、なんで『三笠』と言うのかを説明してくれたことがあった。なんでも彼のひい爺さんが日本海海戦で連合艦隊旗艦『三笠』に乗り組んでいたそうで、それにあやかって薬局の名にしたという。その頃東郷平八郎の名も憶えたし、バルチック艦隊や旅順要塞の激戦、203高地も知ったが、さすがに秋山兄弟のことまでは知らなんだな。とはいえ、その頃知ったものが迫力ある映像シーンで再現されるのを見ていると、子供の頃にかき立てられた思いが視覚化されてゆくようで感慨深いものがある。
それにしても日本人は突撃好きだね。機銃が待ち構えている陣地に肉弾攻撃するなんて考えられんよ。しかしこれが日露に始まり約40年後の太平洋戦争までそのままのかたちで続くんだから、如何に後世の人間が先人達の流した血の犠牲を顧みていなかったかがよく分かる。

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