堤防にじゃんじゃん生えていた草どもを片っ端から薙ぎ払い、くったくたになりながらも刈り払った草を数カ所にまとめていた時のことだ。梅雨前に刈り払い、堤防の裾に積み上げておいた草の堆積が堆肥として頃合いになっていたので取り崩していると、ちょうど地面とスレスレのところから白いものが顔を出して来た。始めはキノコだろうと思い熊手でかき取ろうとして手が止まった。『卵だ!』
かぶっていた堆肥を取り除き土から取り出してみると、楕円形をした3〜4cmほどの卵が9個あった。おそらくはヘビの卵と思われるが、ひょっとしたらカメの卵かも知れない。堆肥の発酵による熱を利用して卵を孵そうなんて、なかなか賢いじゃないか。
出て来た卵を元に戻して草を被せようかとも思ったが、それでは様々な条件下で無事孵化まで行き着くことは困難と思い、とりあえず卵を採集して一時的に堆肥とともに植木鉢の中へ仕込んでおいた。今後は水槽を買って観察しながら孵化まで見守ってやろうと思うが、卵の主がカメだったら良し、ヘビだったらさて、どうしようかね。とにかくまたひとつ楽しみが出来た。うまく孵せるかどうかは分からないが、何が産まれてくるのか分からないところが良い。ひたすらカメであることを祈ってせっせと卵の面倒を見てやるとしよう。
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