2013-12-05

処分考















ヌートリアが掛っていた。体長は30cmほどで尻尾まで入れると60cmほど。まだ子供だ。昨日罠に掛り損ねたばかりだったので、よもや今日掛るとは思っていなかった。それほどヌートリアの警戒心は低いということだ。
さて、このヌートリアの処分をどうしようか・・ということになったが、溺死させるにしても川の水位は低く箱罠をすべて沈めることはできない。そこでマニュアル通り市が委託している業者に処分を依頼すると、向こうにはすでに僕の情報が渡っていて処分してくれると言う。まだ子供のヌートリアなので複雑な心境だが致し方が無い。今回はこの方法で処分することにした。
そして夕方、三女を保育園に迎えに行き帰ってくると、我が畑を川の方から横断してくる人影があった。処分を依頼していた業者らしい。聞くと表の川でヌートリアを沈めて溺死させたと言う。『でも水位が低すぎたのでは?』と問うと、『箱罠にロープを縛り付けて深いところに投げ込んだ』というのだ。さすがに手慣れたものではあるが、僕と同年代の彼に本来僕がしなければならない『命を奪う』ということを肩代わりさせてしまい、申し訳なさがこみ上げて来た。彼はそれが仕事で、僕はマニュアル通りにやっただけだが、そこには何かが欠落していると思う。やはりヌートリアの駆除を必要としているのは僕で、そうである以上捕獲したヌートリアは僕自身が処分すべきなのだ。人の手を汚し、それで自分がキレイなままで居ることは偽善の何ものでもない。よって以後は自ら処分する。

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