2013-12-04

朝の仕事















日の出前、外へ出ると冷たい空気に包まれ身が引き締まる。まだ寝ぼけているニワトリ達を小屋から出し、水を換え、餌を与える。Jackieは喜んで尻尾を振っているが頭を撫でてやるだけでまだ散歩には出ない。その前にやるべきことがある。白い息を吐きながら堤防を駆け上がり周囲の様子をうかがう。ヌートリアは居ないようだ・・。霜が降りて滑り易くなっている斜面を用心しながら下り河川敷に出る。仕掛けてある箱罠を遠くから見るとヌートリアはかかっていないようだ。近寄ってみてヌートリアが寄せ餌を食べたかどうか確認しようとすると、箱罠の様子がどうもおかしい。薄暗がりの中よく見ると、箱罠の扉が落ちているではないか。落ちているにもかかわらずヌートリアはかかっていない。一体どういうことだろう?罠の扉を落とすための吊り餌には齧った跡があった。ちゃんと罠は作動したということだ。にもかかわらず何らかの理由でヌートリアの脱走を許してしまったらしい。おそらく扉に何かが挟まって完全に閉じず、その隙間から逃げたのだろう。これでしばらくの間は警戒して近付いて来ないかもしれない。それならそれで結構なんだがね。

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