2013-01-20

命の一歩















同じ命に価値の差など無い、と言うのはキレイごと。人とそれ以外の生き物との命の差は歴然としている。同様に人の世界に於いてもそれぞれの国によって命の重さは、残念なことだが変わってくる。中国を見るといい、あれだけの人口を抱える国ともなると一個人の重さなど人口に比例して軽くなり、自我を主張しないとあっという間に呑み込まれてしまう恐ろしい世界だ。一方、今回の人質事件でも分かるようにその国に於いて優先される順序が変わってくることも多々ある。単に『価値観の違いだ』と言ってしまえばそれまでだが、それでは亡くなった人達の家族は納得できないだろう。少なくとも今回の件に関してはもっととるべき道はあったはずだ。世界各国が『テロとの闘い』を吹聴している以上、アルジェリア軍がテロリストをたたき潰したことを各国元首は『よくやった』と言わざるを得ないが、暴挙であることは間違いない。アルジェリアが体面を保つために殺されねばならなかった人質達の無念は如何ばかりだろうか・・確かに交渉を重ねることが良い結果に繋がるわけではないが、そういう手続きを踏んで欲しかったと言うのが各国の本音だろう。

しかしこれらも我々の立場からの視点であり、彼らに言わせると『なまぬるい!』と唾棄されてしまうことなのかもしれない。いまの日本は平和だ。ボケてしまうほどに平和だ。だが、ひとたび海を渡ればいろいろなものが待っている。これらは決してネットで体験することはできない。一歩踏み出さないのも手かもしれない。でも踏み出す価値は十分にあると僕は思うんだがな〜。

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