2013-01-18

錯綜















アルジェリア軍の武装勢力に対する攻撃開始から丸一日を経過したにもかかわらず、いまだに人質の安否情報が錯綜しているなんて『いったいどうなってるんだろう?』と思ってしまうのも無理はない。僕も中東各国にはしばらく滞在していたこともあるが、とにかく政府がなっていない。いまだに旧態然とした部族社会が主流で、政治家も民主的な選挙を経て選ばれた者達ではないし、政府自体が権力を握った部族の代表機関程度のものでしかない。部族=政党と言ってもよく利己主義に走りがちで、公益のためにという考えが極めて薄い。軍なんてものはその最たるもので代表部族の過激集団そのものだ。
そんなお国柄だから人質に外国人が含まれていようが一切関係無し。彼らの考え方は単純だ。『このような不埒な事をする連中は決して許さない。即刻たたき潰す!そのためには多少の犠牲が出ても仕方ない。』まあ、こんな程度だろう。軍の拙速な行動で人質が死んだことについて世界各国はアルジェリアに対する評価を改めるに違いない。アルジェリア政府は言うだろう『こうするしか方法がなかった』と・・いつも彼らはそう言うのさ。

とにかくより多くの人の安否情報が流れる事を切に希望する。そして悪い知らせが誤報である事を願いたい。

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