2014-03-11

慰霊














3年目の慰霊の日は劇的な幕開けを見せた。
朝7時過ぎ、いつものようにニワトリ達を小屋から出してエサをやったり世話をしていると、玄関先で娘達を小学校に送り出していた妻が突然叫び声を上げ、僕を大声で呼び始めた。『何事か!』と表に回ると、妻が路上に駐車した車の横で倒れ込んだ若い女性を抱えているじゃないか!『どうした!?』と聞くと、『路駐しとった車から女の人が出て来ていきなり倒れた』らしい。女性は朦朧としながらも意識はあって身体がしびれて動けないと言う。それと近所に住む両親をすでに呼んだと言っていた。道路上では危ないので我が家の駐車場に女性を抱えて運び、エンジンをかけたままの車も移動させた。するとすぐに車で両親が駆けつけ、ひどく取り乱した様子だ。それも無理はなかろう。とりあえず救急車を呼ぶことにして僕が消防には連絡し、5分ほどで到着。それから10分ほどかけて搬入先の病院を探し、ようやくサイレンを鳴らしながら出て行った。
救急車を待つ間にご両親と話したが、娘さんは大学で最近論文の執筆が忙しく徹夜続きだったらしい。それが原因では?と言っていた。
夕方、帰宅すると。今朝の娘さんのお母さんがやって来て『大変お世話になりました』と、菓子を置いて行った。こちらはすべきことをしたまでのこと。娘さんの具合を聞くと、今は点滴を受けて快方に向かっていると言う。やはり無理が祟って過呼吸となり、失神状態となってしまったらしい。少なくとも倒れたのが車の運転中ではなく、しかも実家の近くだったことは幸いだった。彼女にとってもよい教訓となっただろうし、僕達にとっても緊急時対応のいい経験となりました。

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