2014-01-31

旧正月一考














 ついこの間新年になったと思っていたのにもうひと月が経ってしまったよ。まったくもって早いもんだ。そして今日は旧正月。中国では人民の大移動が始まってどこもかしこも大変な混雑だろう。こういう時は絶対に近寄ってはならないのだ。
それぞれの国にはそれぞれの文化や慣習があって旅行している時は常にそれらを意識しているが、特に旧正月やラマダン(イスラム教の断食月)に関しては旅行者にも大きく関わることなので、敢えてそれを覚悟して乗り込むかそれとも避けるかの選択を迫られる。例えば中国の旧正月中に移動しようとしてもそれには大変な労力が必要で、しかも思うようには移動できないだろう。ならば始めからこの時期を避けて移動するか、もしくはどこかで大人しくしているのが賢明な策と言える。同じくラマダン中のインドネシアとエジプトに滞在していたことがあるが、基本的にイスラム教徒ではない旅行者が断食中に飲み食いしても咎められないことになってはいるが、それをおおっぴらにすることは地元の人の反感を買う。なので極力同調して断食するか、我慢できなければ隠れて飲み食いするしかない。インドネシア・スマトラ島のアチェというところは特に厳格な地域で、バスで移動中に妻が我慢できずにこっそりと水を飲んだところを厳しい爺さんに見つかり叱られたもんだ。その場は『まあまあ、この人らはイスラム教徒ではないし、外国人だから・・』と他の乗客が爺さんをなだめてくれて収まったが、そういうこともあるのだよ。
そう思うと、混乱や厄介ごとを避けるならそういう時期に近付かないに限るが、一方でその時期だからこそ味わえる雰囲気もあるのでここは難しいところ。僕単独だったら迷うことなく混沌のなかに飛び込むけどね・・

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