2013-07-04

エジプトの行方















中東の偉大なる国エジプトが揺れに揺れている。ムスリム同胞団出身の大統領モルシが拘束され、憲法が停止された。メディアを始め多くの機関はすでに軍に掌握され、クーデターは成功したようだ。反大統領派はこの軍の動きを歓迎し、モルシが大統領の座から追われたことを喜んでいたが、軍が選挙で選ばれた人間を排除し、その権力を奪うなんてことはあってはならないことだ。反大統領派の喜びは歓喜に変わったが、その裏での同胞団と軍との熾烈な権益争いは結局軍側の勝利となったようだ。軍は権益を掌握するにあたり様々な要求をするだろうし、国民に対しては民主主義的な自由な行動を制限し、軍の意向に添わない者は拘束するという強硬手段をとるだろう。これに対する同胞団の恨みは大きく、実力行使に出る公算は大だ。かつて同胞団によるテロが相次いだように、今後も再び国を揺るがす混乱が全土を覆うこととなろう。

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