2013-07-02

富士の麓にて















久しぶりの出張で現在静岡県御殿場市に居る。
残念ながら肝心の富士山は、梅雨前線からの湿った空気の流入を受け厚い雲に覆われ、その山容のほんの僅かしか見えていない。裾野がチラッとだけ見えているだけと言ったほうが分かり易いね。明日は見えることを期待したいが何せ前線が北上中なのでまず無理だろうな。まあ、僕が山に行くと山に登らずとも大体今日のような天気になったり、ガスがかかったりして眺望が開けたことはほとんど無い。かつてネパールに滞在していたときも、2ヶ月近く居たにもかかわらずヒマラヤ連峰が見えたことは無く、今回と同じように雨季だったということもあったが「ネパールに居て山を見ず」という心残りな結果となっている。「そういうもんなんだ」と諦めている点もあるけどね。
富士山が世界遺産に登録されたこともあって、スーパーに買い物に行っても空騒ぎ的なグッズ販売などが行われている。富士山が世界遺産に登録されようがされまいが、太古の昔から富士の威厳は変わることなく、人々の心が移ろいでいるだけだ。世界遺産登録は日本人好みの「富士山ブランド」を新たに作り、そのブランドを追い求める人たちが突如行列をなしている。それを富士はどう思っているだろう。少なくとも世界遺産登録による注目度アップで、富士山の環境問題などにも光が当てられるようになったことは大きな成果だと言える。

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