音無く、しかし確実に寒さが増して来ている。県境を越えた日本海側は大雪というのに、この辺りではまだ雪が散らついてもいない。どうもこの冬は寒気の流入が弱いのか、それとも流れる風の向きが違うのか、天気予報とはうらはらに伊吹山がすっきりとよく見える。ふつう寒気が南下すればまたたく間に伊吹山は雪雲に覆われ、その頂を見ることはできないが、これほど晴れた伊吹山を見るのも珍しいこと。何となく感覚的に違和感を感じている。
予報では明日にかけて東海地方の平野部でも積雪の可能性があると言っていたが、いまも外は風無く至って穏やかだ。この様子だと雪が散らついたとしても積もることは無いだろう。雪遊びが大好きな娘達は残念でならないだろうが、季節はもう1月下旬になりドカ雪の降る可能性は日増しに薄らいでいる。でもまだ分かんないね、そう言ってると『そら見たことか!』てな具合に『どかん!』と降ったりするからね。
この地の冬は伊吹山とともにある。『息吹く山』と言われるように、その頂から平野部へと吹き下ろす『伊吹おろし』は身を切るように冷たく、強烈だ。それが『荒ぶる神』の住まう山として、信仰の対象となって来たのだろう。ただ、こことは反対側の滋賀県ではどうなんだろう?霊山としての信仰は変わらないだろうが、あの強烈な伊吹おろしは滋賀県側ではあまり吹かないと思うんだけど・・そうなるとやはり『荒ぶる神』としての印象は美濃・尾張方面から見てのことだろうね。
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