2011-10-04

哀愁


朝5時半、肌寒さを感じながらJackieの散歩に向かう。息を『はあ〜っ』と吐くと白くなった。それくらい冷え込んでいるんだ。庭に設置してある温度計を見ると10℃しかない。
それにしてもこの気温の低下は極端過ぎるね。厳しい残暑から秋がなくていきなり冬に向かう感じ。河川敷に移植したイチョウはその葉を鮮やかな黄色に染めて早くも散らし始め。イロハモミジもその梢を明るく変え始めている。まだ10月に入ったばかりというのに身の回りでは確実に季節は移ろい、冬への準備を始めている。
爽やかな空気のなか、車の窓を全開にして流せば、どこからともなくキンモクセイの香りが漂って来て、控えめながらも強い自己主張でその存在を表現している。
気がつけばあの『長かった』と感じた暑い夏も過去のものとなり、衰えゆく太陽の光りとともにすべてのものが哀愁を漂わせている。もう光りに夏の賑やかさは失せ、どことなく寂しさを感じさせる。庭の草花も西洋アサガオを除けばすっかり元気を無くしてしまい、あるいは枯れ、あるいは萎れてしまった。
今となってはあのクソ暑さが懐かしいよ。塩飴もまだたくさん残っちまってる。
さて、この冬がどうなるか?楽しみでもある。

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