2011-10-02

点景


爽やかに晴れ渡った日曜日。久しぶりにこれといった行事もなく、どこへも行かず可能な限り畑仕事に専念する。
ほぼ一ヶ月近くまともに畑をする時間がなかったので、至る所に草は生え惨憺たる状態に。収穫後の夏野菜が枯れるままに放置してあった畝も、苦土石灰と有機肥料を施して耕し、遅ればせながら冬野菜に備える。かたや先行して耕してあった畝にはほうれん草やベビーキャロットなどの種を蒔いて、取りあえず冬野菜第一世代の準備は完了した。
畑仕事に専念すると言っても幼い娘が三人もいるとなかなかそうはさせてくれなくて、しっかりと父親の仕事もしなくてはいけない。それでも自分の仕事と娘達の遊びをうまいこと絡めて、たとえば河川敷のゴミ拾いをゲーム感覚で行ったり、石を運ぶために出した一輪車に長女・次女を乗せて堤防上を疾走したりと、あらかじめ用意されていた遊びとは違った遊びをして娘達も大喜びだった。ただこれから週末になると『Daddy、一輪車に乗せてよう〜』と言われそうで、まあ、それは仕方の無いことかな。
夕方、三女をベビーカーに乗せ、長女を次女を引き連れてJackieの散歩に出る。しばらくすると三女がぐずりだし大泣きとなった。それと同時に長女と次女がたわいもないことで喧嘩を始め、こんどは次女までもが大声で泣き始めた。僕は大泣きする娘二人と、叱られてふくれっ面の長女、そして落ち着かぬJackieに引っ張られるようにしながら、美しい夕焼けのなかを家に向かって歩くのだった・・

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